雷鳥 (列車)

雷鳥 (列車)の最新ニュースをまとめて検索!

雷鳥・サンダーバード
新大阪駅に到着する「雷鳥」
新大阪駅に到着する「雷鳥」
運行鉄道事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
列車種別 特急列車 (「雷鳥」はエル特急
運転区間 大阪駅 - 金沢駅
経由線区 東海道本線湖西線北陸本線七尾線
使用車両
(所属区所)
485系電車(雷鳥)
681系683系電車(サンダーバード)
運転開始日 1964年10月1日
備考 2009年10月現在のデータ

雷鳥(らいちょう)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪駅 - 金沢駅間を東海道本線湖西線北陸本線経由で運行するエル特急である。本項では、京阪神 - 北陸間で運転される、「サンダーバード」、「ビジネスサンダーバード」、「ユニバーサルエクスプレス」、「おわら」・「ふるさと雷鳥」(ふるさとらいちょう)の各特急列車についても記述する。

目次

[編集] 運行概況

[編集] 列車名別解説

「サンダーバード」
「ユニバーサルエクスプレス」
「おわら」
「サンダーバード」33号(現:35号) 金沢駅で富山行きの編成と和倉温泉行きの編成に分割する様子

全列車が大阪駅を発着とし、湖西線経由で運転されるが、強風などで湖西線が運転見合わせになった場合は、米原駅経由で迂回運転される。米原駅では原則として運転停車だが、事情により客扱いをすることもある。2000年代に入ってからは比良おろしとよばれる強風による運転規制の強化により迂回運転が増えていたが、防風柵の設置工事により迂回運転は減少するとしている(湖西線#路線環境を参照)。迂回運転による所要時間の増加は約30分だが、折り返しとなる列車がさらに遅れる場合も多い。風が小康状態となり、かつ運転規制が解除されると湖西線経由に戻される。

[編集] 雷鳥

大阪駅 - 金沢駅間で運転され、1日の運転本数は平日が5往復、土曜が6往復、休日は7往復である。所要時間は2時間50分である。なお、2011年春頃までに683系4000番台へ置き換える事が決定している[1]

[編集] サンダーバード

大阪駅 - 金沢駅・富山駅魚津駅和倉温泉駅間で1日18往復運転されている。基本的な運転区間は大阪駅 - 金沢駅・富山駅間であるが、早朝深夜には魚津駅発着となる列車があるほか、一部の列車は大阪駅 - 金沢駅間で和倉温泉行を併結して運転する。また、富山駅発着列車の一部は金沢駅で車両の増解結も行う。所要時間は、大阪駅 - 金沢駅間が2時間35 - 40分、大阪駅 - 富山駅間が3時間20分である。

「雷鳥」の新型車両として681系電車を使用し、1995年4月に「スーパー雷鳥(サンダーバード)」の運転を開始したが、1997年3月に「サンダーバード」に改称している。

[編集] ビジネスサンダーバード

休日を除く平日の月曜日の朝6時に大阪発金沢行として運転される列車。2003年12月から臨時列車扱いで運転を開始し、金沢行きの1本のみ運転されている。

[編集] ユニバーサルエクスプレス

北陸方面からユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの集客を目的に、富山駅 - ユニバーサルシティ駅間で運転されている臨時列車。大阪駅を経由せず梅田貨物線大阪環状線桜島線(桜島線)経由で運転する。2001年7月から運転を開始し、夏と冬の多客期にのみ1日1往復が運転されている。

[編集] おわら

富山県富山市八尾町で「おわら風の盆」が開催される時期に合わせて運転される臨時列車。高山本線経由で越中八尾駅まで運転されている。

2005年までは大阪駅発着の列車と金沢駅発着の列車がそれぞれ1往復ずつとなっていたが、金沢駅発着の列車については、2006年は福井駅発着に、2007年以降は大阪発着となり運転区間が延長されている。下りは毎年9月1日 - 3日、上りは9月2日 - 4日の運行となる。上りは越中八尾駅を日を超えた深夜に出発し、そのうち大阪駅行きの列車(2005年までは4号、2006年は2号)に関しては夜行列車となる。

[編集] ふるさと雷鳥

大阪駅 - 新潟駅間で運転され、直江津駅から信越本線経由で運行する臨時列車である。かつて大阪駅 - 新潟駅間で運転していた「白鳥」1往復と新潟発着「雷鳥」3往復(現在の「北越」)に代わる列車で、いわゆる旧盆年末年始ゴールデンウイークなど多客時に運転されているが、2009年度冬季は運転されない。

[編集] 停車駅

( )内の駅については、一部の列車のみ停車する。
「雷鳥」
大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - (大津京駅) - (堅田駅) - (近江今津駅)- 敦賀駅 - 武生駅 - 鯖江駅 - 福井駅 - 芦原温泉駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - (松任駅) - 金沢駅
  • 「雷鳥」としての京都 - 敦賀間無停車列車は、毎日運転の13号と、日曜日のみ運転の42号しかない。
「サンダーバード」
富山方面:大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - (大津京駅) - (堅田駅) - (近江今津駅)- (敦賀駅) - (武生駅) - (鯖江駅) - 福井駅 - (芦原温泉駅) - (加賀温泉駅) - (小松駅) - (松任駅) - 金沢駅 - (石動駅) - 高岡駅 - (小杉駅) - 富山駅 - (魚津駅
和倉温泉方面:金沢駅 - (津幡駅) - (宇野気駅) - (高松駅) - 羽咋駅 - (良川駅) - 七尾駅 - 和倉温泉駅
  • 大津京、松任の各駅には金沢駅発着列車の一部のみ停車し、富山県内へ乗り入れる列車は全て通過する。
「ビジネスサンダーバード」
大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 敦賀駅 - 武生駅 - 福井駅 - 芦原温泉駅 - 小松駅 - 金沢駅
「ユニバーサルエクスプレス」
ユニバーサルシティ駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 敦賀駅 - 武生駅 - 福井駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - 金沢駅 - 高岡駅 - 富山駅
「おわら」
2005年までの運行形態は下記の通り
  • (1・4号)大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 越中八尾駅
  • (2・3号)金沢駅 - 越中八尾駅
2006年の運行形態は下記の通り
  • (1・2号)大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 越中八尾駅
  • (3・4号)福井駅 - 芦原温泉駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - 松任駅 - 金沢駅 - 高岡駅 - 越中八尾駅
2008年の運行形態は下記の通り
  • (1・4号)大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 越中八尾駅
  • (2・3号)大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 敦賀駅 - 福井駅 - 芦原温泉駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - 松任駅 - 金沢駅 - 高岡駅 - 越中八尾駅
2009年の運行形態は下記の通り
  • (1・4号) 大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 越中八尾駅
  • (2・3号) 大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 越中八尾駅

[編集] 使用車両・編成

記号凡例
「雷鳥」
雷鳥
←大阪 金沢→
1 2 3 4 5 6 7 8 9
PG W
  • 全車禁煙

京都総合運転所所属の485系電車9両編成が使用されている。パノラマグリーン車をはじめとするリニューアル車を組み込んだ編成も多い(妻仕切り壁の化粧版が濃い茶色なのでそれとわかる)。自由席となる5・6号車の電動車ユニットは10本中8本がいわゆる「キノコ型」カバーの分散式冷房装置を搭載する初期車両である。「雷鳥」に運用される485系電車の行先表示器字幕は日本国有鉄道(国鉄)時代からのものをそのまま用いており、JR西日本オリジナルの黒地字幕には交換されていない。指定席の2・3号車間にはトイレ洗面所の設備がない。


「サンダーバード」、「ビジネスサンダーバード」、「ユニバーサルエクスプレス」
サンダーバード
←大阪 富山・和倉温泉→
1 2 3 4 5 6 7 8 9
G W
  • 全車禁煙
583系で運行された「雷鳥」

金沢総合車両所所属の681系電車および683系電車のT編成が使われるが、681系については「はくたか」用のW編成が運用に入ることもある。

2009年6月1日より運転を開始した683系4000番台充当列車(1・11・19・25・31・43・49・2・10・18・24・32・40・46号)は1-9号車まで9両固定編成である。その他の列車は、6両の基本編成(1-6号車)と3両の付属編成(7-9号車)で運行される。大阪 - 金沢間は9両編成(臨時列車では基本編成単独の6両編成もある)、和倉温泉発着の金沢 - 和倉温泉間は付属編成3両編成(7-9号車)、富山発着の金沢 - 富山間は6両編成(1-6号車)であるが、魚津行き39号と金沢駅発着列車(5・33・41・12・30・48号)は全運転区間9両編成である。ただし、それ以外の列車でも全区間9両編成で運転されることがある。

連休・週末など多客期は和倉温泉・富山寄りに10-12号車(普通車指定席3両)を増結することがある。この場合、681系付属編成の両側の先頭車が貫通構造でないため7 - 9号車は必ず683系になる。和倉温泉発着の金沢 - 和倉温泉間は付属編成2本連結した6両編成(7-12号車)で運行される。なお、魚津行きの39号が12両編成になった場合、全運転区間が12両編成になる。

指定席の3号車と4号車(683系4000番台、従来型編成)、自由席の5号車と6号車(683系4000番台)、6号車と7号車の間(従来型の編成)および、12両編成の指定席の9号車と10号車の間には、業務用スペースや運転台があるためトイレ・洗面所の設備がない。また、683系4000番台で運転されるサンダーバードにはテレホンカード専用公衆電話の設備がない。

「ビジネスサンダーバード」は当初基本編成単独の6両編成であったが、2009年3月のダイヤ変更時から付属編成単独の3両編成となった。ただし、大型連休の前後などは車両運用の都合上基本編成単独の6両編成で運転されることがある。

「ユニバーサルエクスプレス」は全区間基本編成単独の6両編成で、全車座席指定席となっている。

ダイヤが乱れた際には「雷鳥」に681系・683系が使用されたり、逆に「サンダーバード」に485系や金沢総合車両所配置の489系が使用されることがある。過去には「雷鳥」に京都総合運転所配置の583系が使用されることもあった。また、ダイヤが乱れた際に運転されることの多い金沢 - 富山・和倉温泉間の特発列車のみ「しらさぎ」用の683系S編成を使用することもある。

「おわら」

京都総合運転所配置のキハ181系気動車が使用されている。おおむね5両編成で運転され、全車座席指定席。

[編集] 利用状況

  • 京阪神 - 北陸間の流動は用務客や観光客など多く、また北陸本線特急が他の交通機関に比較すると優位なこともあって安定した利用がある。しかし週末と週半ばでは乗客数に大きな差があり、金曜日の夕方から夜間などを中心に12両編成の「サンダーバード」を運転し、また週末に「雷鳥」を増発して対応している。「サンダーバード」の方が所要時間が短く車両も新しいため好まれていることから、「雷鳥」に乗車を限った企画商品利用のツアーなども発売されている。さらに「雷鳥指定席割引きっぷ」を期間限定で発売しているが、本券では「サンダーバード」ならびに指定席券の交付を受けてない「雷鳥」には乗車できない。
  • 朝の上り、夜の下りを中心に湖西線内(大津京、堅田、近江今津)停車の列車があり、湖西線からの通勤利用に対応している。湖西線内では定期券回数券との組み合わせ限定の特急回数券も発売されている。
  • 北陸 - 新潟間には一定の流動があり、系統分離後も北陸地区で特急同士の乗り継ぎも可能な「新潟往復きっぷ」が発売されている。

[編集] 旅客案内

[編集] 行き先表示・案内

  • 下りの富山行きは大阪・新大阪・京都の各停車駅では、金沢駅で切り離し作業を行う列車は「金沢・富山行き」、「和倉温泉・富山行き」で案内される(後者は敦賀駅でも案内している)。6号車(富山行き)と7号車(金沢止まり、もしくは和倉温泉行き)の間の通り抜けは可能だが切り離し作業準備のため金沢到着10分前、手取川鉄橋を渡って美川駅を通過する頃になると通り抜けは出来なくなる。そのため、7 - 9号車または12号車での車内販売は貫通路締め切り前までとなる。また、逆方向は金沢発車後も連結後の貫通路整理作業は続いているため、通り抜け開始までには若干時間がかかる(時間にして西金沢駅もしくは野々市駅を通過したあたり)。全区間分割なしで運転を行う列車については通り抜けは可能。
    • 基本編成は「富山」、付属編成は「金沢」「和倉温泉」など、車体側面にはその編成の終着駅が表示される。

[編集] 編成パターンと表示

  • 多客時は切り離しを行わないこともある。
  • 編成パターンは主に以下のものが挙げられる。
    • 号車番号案内札の色は金沢支社管内の各駅(福井駅はLED式、金沢駅は発光式)の表示による。
    1. 「雷鳥」(9両編成固定)の札は
    2. 9両編成(駅の号車番号案内札は
      • 基本編成:大阪 - 富山間、付属編成 大阪 - 金沢・和倉温泉間(金沢駅で分割併合
      • 基本編成+付属編成:大阪 - 富山間。なお、多客時に行われる措置で金沢駅で分割併合しない。
    3. 12両編成(駅の号車番号案内札は
      • 基本編成+付属編成(7 - 9号車):大阪 - 富山間/付属編成(10 - 12号車) 大阪 - 金沢間(金沢駅で分割併合)
      • 基本編成:大阪 - 富山間/付属編成(7 - 12号車) 大阪 - 金沢・和倉温泉間。金沢駅で分割併合。特に和倉温泉発着はツアー団体など多客時に行われる措置。
      • 盆や年末年始などの最繁忙期には時間帯によって12両全車が富山発着になることもある。
    4. 6両編成(駅の号車番号案内札は
      • 基本編成:大阪 - 金沢間。臨時列車の場合、この編成が多い。
      • 「ユニバーサルエクスプレス」 基本編成:ユニバーサルシティ - 富山間(全車指定席)

[編集] 担当車掌の所属区所

定期列車の「雷鳥」と「サンダーバード」の車掌については以下の車掌区・列車区などが分担して乗務している。

[編集] 運行環境について

[編集] 高速バスとの競争

北陸と大阪・京都とを結ぶ高速バスに対しては「雷鳥」「サンダーバード」は比較的優位な立場にある。

同じように高速バスと競合する「しらさぎ」と違い、名神高速道路京都大阪市内での渋滞などでバスが定時性に劣ることや、北陸自動車道の経路上米原JCT経由となり所要時間で倍近くの差があること、さらに冬季の豪雪による遅延・運休が多く見られることなどの短所があり、大阪 - 福井大阪 - 富山間の高速バスは開業後しばらくで撤退を余儀なくされ、京都 - 金沢線西日本ジェイアールバス京阪バス共同運行・昼行)も北陸鉄道の撤退や減便される結果になった。

運賃・料金面でJR特急利用はバスより高価ではあるが、運行本数の多さによる利便性などもあり同様にバスとの競合のある関西圏の他の在来線特急に比較すると「サンダーバード」「雷鳥」利用者は堅調に推移している。

しかしその後名神高速道路の拡幅工事完了や、2000年代に入ってからの新たな高速バス路線開業ブームなどにより2003年12月には大阪 - 金沢・富山線(昼行・夜行)の運行開始や、2007年12月には再度大阪 - 福井線も運行を開始した。これらの関係もあり、回数券や自由席往復での「シティ・ハイクきっぷ」以外に継続する割引切符が設定されていなかった「雷鳥」「サンダーバード」に対して「関西往復フリーきっぷ」「大阪ぐるりんパス」といった大幅割引の企画乗車券が設定されるようになっている。

[編集] 北陸本線・湖西線直流化工事に関して

長浜・永原 - 敦賀間の直流化工事にともない、2006年10月21日から新快速の敦賀駅直通列車が設定され、昼間時は湖西線経由の列車が敦賀駅まで、琵琶湖線・北陸本線経由の列車が近江塩津駅まで、それぞれ毎時1本運転されている。ただし、「雷鳥」・「サンダーバード」系統ではこの直流化による運転区間やダイヤの変更点はない。

[編集] 京阪神対北陸優等列車沿革

[編集] 戦後・復興とその後

  • 1949年昭和24年)7月1日上野駅 - 金沢駅間を運行していた夜行急行列車601・602列車の運行区間を大阪駅まで延長。翌1950年(昭和25年)に「北陸」(ほくりく)の名称が与えられる。
  • 1952年(昭和27年)10月1日:週末運行の臨時準急列車として「ゆのくに」が大阪駅 - 金沢駅間で運行される。
  • 1955年(昭和30年)7月20日:「ゆのくに」定期列車化。
  • 1956年(昭和31年)11月19日:「北陸」の運行区間を上野駅 - 福井駅間に短縮し、大阪駅 - 富山駅間を分離。急行列車として「立山」(たてやま)の名称が与えられる。
  • 1959年(昭和34年)10月1日:大阪駅 - 金沢駅間を週末に運行する臨時準急列車として「加賀」(かが)が運行を開始。
  • 1961年(昭和36年)10月1日:北陸本線初の特別急行列車である白鳥(はくちょう)が運行を開始。
  • 1962年(昭和37年)6月10日:大阪駅 - 金沢駅間を運行する準急列車として「越前」(えちぜん)が気動車により運行される。

[編集] 北陸本線電化とその後の展開

  • 1963年(昭和38年)4月20日:同年4月4日に北陸本線福井駅 - 金沢駅間交流電化完成および15日武生駅 - 鯖江駅複線化完成により、以下のように変更される。
    1. 大阪駅 - 新潟駅間運行の気動車急行列車きたぐに
    2. 大阪駅 - 富山駅間運行の客車急行列車「立山」(変更はなし)
    3. 大阪駅 - 金沢駅間運行の電車急行列車「ゆのくに」「加賀」
      • 「ゆのくに」と「加賀」の差異は「ゆのくに」が全車両座席指定制であった。また、「加賀」のうち1往復は夜行運転であった。
    4. 米原駅 - 金沢駅間運行の電車準急列車「越前」
    5. 大阪駅 - 七尾線和倉駅間運行の気動車急行列車「奥能登」(おくのと)。
      • ただし、「奥能登」の上り始発駅は輪島駅であり、かつ金沢駅以遠は準急列車として運行。また、大阪駅 - 金沢駅間は「きたぐに」と併結運転とした。
  • 1964年(昭和39年)10月1日:東海道新幹線開業に伴うダイヤ改正により、以下のようにダイヤを変更する。
    1. 大阪駅 - 富山駅間運行の電車特別急行列車「雷鳥」(らいちょう)を新設。
      • ただし、専用車両となる481系電車の落成が遅れた関係で運行開始は同年12月25日までずれ込む。また、名古屋駅発着のしらさぎも設定されるが、同様に運行開始が遅れた。
    2. 大阪駅 - 富山駅間運行の電車急行「越山」(えつざん)運行開始。
    3. 大阪駅 - 金沢駅間を運行する急行列車の名称を昼行列車に「越前」・「ゆのくに」、夜行列車を「加賀」に変更(きたぐに_(列車)を参照)。
    4. 米原駅 - 金沢駅間を運行する「越前」の名称を「くずりゅう」に変更(しらさぎ_(列車)を参照)。
  • 1965年(昭和40年)10月1日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「白鳥」の上野駅発着編成をはくたかとして分離。
    2. 大阪駅 - 富山駅間運行の急行列車を全て電車化。列車名を「立山」に統一。
    3. 大阪駅 - 金沢駅間運行の昼行急行列車名称を「加賀」に統一。
  • 1966年(昭和41年)3月5日:「奥能登」準急制度の変更に伴い、全区間を急行列車化。
    • 10月1日:「加賀」1往復を「雷鳥」に格上げ。
  • 1967年(昭和42年)10月1日:以下のように変更する。
    1. 臨時列車ながら「加賀」2往復を増発。

[編集] 「ヨンサントオ」改正とその後

  • 1968年(昭和43年)10月1日:「ヨンサントオ」と称されるダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「雷鳥」1往復増発し3往復体制となる。
    2. 「立山」、夜行列車であった「つるぎ」の名称を吸収し、大阪駅 - 富山駅間を運行する急行列車の総称となる。
    3. 「加賀」・「奥能登」名称廃止し、「ゆのくに」に名称を統一。
    4. 「きたぐに」、名称を「越後」(えちご)に変更する。
  • 1969年(昭和44年)10月1日:ダイヤ改正により「雷鳥」1往復増発し4往復体制となる。ただし、増発列車は大阪駅 - 金沢駅間の運行となる。また、大阪駅 - 新潟駅間に臨時特急列車として北越(ほくえつ)運行開始。
  • 1970年(昭和45年)3月1日:「北越」定期列車化。
    1. 「雷鳥」1往復増発。金沢駅発着1往復を含め5往復体制となる。
    2. 「立山」一部列車の運行区間を糸魚川駅富山地方鉄道立山線立山駅まで延長する。
      • ただし、「立山」の立山駅乗り入れは観光シーズンのみであった。
  • 1971年(昭和46年)4月26日:「ゆのくに」七尾線乗り入れ列車の上り列車の始発駅を珠洲駅に変更する。
  • 1972年(昭和47年)3月15日ダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
    1. 「雷鳥」2往復増発。ただし、1往復は増発に際して車両の手配が間に合わず運行開始は6月4日からとなる。
    2. 「立山」富山地方鉄道線宇奈月温泉駅まで1往復が観光シーズンに限り乗り入れ。
    3. 「ゆのくに」七尾線乗り入れ列車の急行運行区間を穴水駅までとする。
    • 10月2日:「ゆのくに」・「立山」の季節列車を格上げする形で「雷鳥」2往復増発。10往復体制となる。
  • 1973年(昭和48年)3月1日:「北越」毎日運転の臨時列車として2往復増発。ただし、増発した1往復は金沢駅 - 新潟駅間運行列車。なお、この臨時列車は10月1日付けで定期列車化される。

[編集] 湖西線開業と総特急化

1985年3月ダイヤ改正で登場した「雷鳥」の座敷風グリーン車「和風車だんらん」。その後、一部の車両が「スーパー雷鳥」用の「ラウンジカー」へと再改造された。
  • 1975年(昭和50年)3月10日ダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
    1. 大阪駅発着の大部分の特急・急行列車の経由地を従来の米原駅経由から湖西線経由に変更。
    2. 「雷鳥」、「立山」・「ゆのくに」1往復を吸収し12往復となり、エル特急に指定される。
    3. 「ゆのくに」七尾線発着の1往復を「越後」に併結。なお、「ゆのくに」・「越後」は湖西線経由ではなく、米原駅経由で運行された。
    4. 1の経路に移行したことに伴い、米原駅に出入りする対北陸特急(=新幹線連絡特急)の本数を確保するため、同駅始発の「加越」を新設した。
  • 1978年(昭和53年)10月2日:「ゴーサントオ」と称されるダイヤ改正に伴い以下のように変更する。
    1. 「北越」の大阪駅発着列車を「雷鳥」に編入。この結果「雷鳥」は16往復で運行される。
    2. 七尾線乗り入れの「ゆのくに」と「越後」廃止。これにより、「ゆのくに」は大阪駅 - 金沢駅間運行の電車列車1往復のみとなる。
    3. 「雷鳥」4往復に583系使用開始。また、「雷鳥」の583系運用列車と485系クハ481形200・300番台先頭の車両にイラストマークを使用開始。
      • ただし当時「雷鳥」で使用されている485系先頭車は初期のボンネット型車両が多く、485系でイラストマークが見られる機会は少なかった。その後1982年頃からボンネット形車両にもイラストマークが用意される。
  • 1982年(昭和57年)11月15日上越新幹線開業に伴うダイヤ改正に伴い以下のように変更。
    1. 「ゆのくに」・「立山」廃止し、大阪駅発着の北陸本線方面の昼行急行列車を全廃する。
      • よって昼行「立山」2往復は「雷鳥」に格上げした反面、これまで「立山」1往復が停車していた安曇川駅が優等列車停車駅でなくなる(ただし新快速または快速の停車は継続)。
    2. ただし、「立山」については、臨時夜行列車として運行(きたぐに_(列車)を参照)。
  • 1985年(昭和60年)1月:「雷鳥」食堂車の連結を中止。
    • 3月14日:「雷鳥」に食堂車を改造した4人用座敷グリーン個室「和風車だんらん」を一部列車に連結。この時点で16往復で運行。また、普通車がボックス式クロスシートのため不評であった583系が定期運用から撤退。
  • 1986年(昭和61年)12月:「雷鳥」に大阪 - 金沢間で併結する形で、七尾線に乗り入れ大阪 - 和倉温泉間に臨時特急「ゆぅトピア和倉」を運行開始。なお当時の七尾線は非電化であったため「ゆぅトピア和倉」はキハ65形気動車によるジョイフルトレインゆぅトピア」を用い、大阪 - 金沢間では「雷鳥」に無動力で牽引される形態をとった。

[編集] JR化以降の高速化

「スーパー雷鳥」(登場時、1989年頃撮影)
付属編成の「スーパー雷鳥」富山駅にて撮影。
「スーパー雷鳥」 東海道本線(JR京都線) 山崎 - 長岡京にて撮影。
かつては東日本旅客鉄道(JR東日本)所有車も運行されていた。写真は485系1500番台「上沼垂」色。485系3000番台での運用もあった。
  • 1989年平成元年)3月11日:485系グレードアップ編成で設定最高速度を130km/hに上げた「スーパー雷鳥」の運転を開始。「和風車だんらん」を再改造した「ラウンジカー」(半室グリーン車)を連結。また、1往復を神戸駅まで延長。当初7両編成で運転を開始した「スーパー雷鳥」は乗車率もよくのち9両編成に増強される。またそれと区別するためにスーパーを名乗らない「雷鳥」は11号から始まることとなった
    なお1990年代には、臨時列車として富山駅から富山地方鉄道宇奈月温泉駅立山駅まで乗り入れを行っていた、他に信越本線経由で長野駅まで延長運転していた時期もあった。
  • 1990年(平成2年)4月1日 - 9月30日国際花と緑の博覧会へのアクセスを図るため、直線距離での最寄り駅である茨木駅に一部の列車を臨時停車させたほか、大阪駅を経由せず梅田貨物線大阪環状線を経由して京橋駅まで運転する「エキスポ雷鳥」を設定した。また同博覧会終了後ほどなくしてから一時期、単身赴任者向けに金沢を月曜日の朝一番に発って大阪へ上り、大阪を金曜日の夜間に発って金沢へ下る「ホームズ雷鳥」を設定していたこともあった。
  • 1991年(平成3年)9月1日:七尾線電化により、「スーパー雷鳥」・「雷鳥」が和倉温泉駅まで乗入れ。「ゆぅトピア和倉」廃止。七尾線乗り入れにともない、付属編成による分割併合を実施。基本7両+付属3両の10両編成となる。
  • 1992年(平成4年)12月頃より、臨時「雷鳥」として、同年7月に落成され試運転などを続けていた681系の試作編成での運行を開始。
    時刻表などには「ニュー雷鳥」や「ハイスピード雷鳥」などと記されていた。
    この681系試作編成での運行は1995年(平成7年)にデビューする同系量産車登場まで運行された。
  • 1995年(平成7年)4月20日681系車両愛称:サンダーバード)による「スーパー雷鳥(サンダーバード)」の運転を開始。
    当初3月のダイヤ改正を予定していたが、1月17日に発生した阪神・淡路大震災により車両の竣工遅れなどが発生し、ダイヤ改正実施は4月に延期されたものである。なおこの阪神・淡路大震災では当時神戸発着であった「スーパー雷鳥」1号用として鷹取へ回送中の10両編成が東海道本線(JR神戸線 - 三ノ宮間で脱線する被害を受けている。また「スーパー雷鳥」のグリーン車が「サンダーバード」と同じく大阪寄りを向くようになる(「雷鳥」は変わらず)。同時に愛称別の号数区分を廃止し、3者共通の通し番号に戻る。
  • 1997年(平成9年)3月8日:「スーパー雷鳥(サンダーバード)」を「サンダーバード」に改称。また、神戸駅発着を終了。
    • なお、大阪駅 - 和倉温泉駅・富山駅間を運行する「雷鳥」「サンダーバード」は当初和倉温泉発着編成に基本編成を充当していたが、利用率などを考慮し富山駅編成に充当されるようになる。
  • 2001年(平成13年)3月3日683系の投入により以下のように変更。
    1. 「雷鳥」の系統を富山・和倉温泉発着の「サンダーバード」と、金沢発着の「雷鳥」に整理し、「スーパー雷鳥」を廃止。
    2. 「雷鳥」の新潟発着列車を廃止し「北越」と系統分離。
      • なお、新潟発着は多客期のみ「ふるさと雷鳥」として運行することとした。
    3. 「雷鳥」の自由席がこれまでの7 - 9号車から「サンダーバード」と同じ5 - 7号車に統一される。
    • 7月:「ユニバーサルエクスプレス」運行開始。
  • 2003年(平成15年)9月:「雷鳥」定期列車における485系のボンネット型先頭車の使用を終了。代わりにパノラマグリーン車が復活し、「雷鳥」のグリーン車も「サンダーバード」と同じく大阪寄りを向くようになる。「加越」から転用された非パノラマグリーン車も「雷鳥」ファミリーに同時追加。
    • 12月:「ビジネスサンダーバード」運行開始。(事実上のホームズ雷鳥の復活)
  • 2004年(平成16年)9月:「おわら」運行開始。
  • 2005年(平成17年)4月:「サンダーバード」の運転開始から10年を記念して「サンダーバード10周年キャンペーン」が実施される。
  • 2007年(平成19年)3月18日:指定席の8号車が禁煙車化され、喫煙車両は指定席・自由席1両ずつとなる。
  • 2007年(平成19年)10月1日:6両または9両編成のうち、指定席12席が女性専用指定席となる。
  • 2009年(平成21年)6月1日:683系4000番台の運転開始。また、全ての列車が禁煙となる。
  • 2009年(平成21年)10月1日:683系4000番台を追加導入。これにより、「雷鳥」5号・33号・41号・12号・30号・48号の3往復が「サンダーバード」に置き換えられ、2001年3月改正以来の減便となった。[2]ただし「サンダーバード」化による所要時間の変更はない。なお、「雷鳥」については10月1日以降はパノラマ型グリーン車を連結した編成のみを使用。[3]

[編集] 「雷鳥」・「サンダーバード」の列車愛称の由来

「雷鳥」の列車愛称は、富山県立山連峰の高山地帯に棲息し、富山県の県鳥でもある特別天然記念物の「ライチョウ」に由来する。なお過去は定期列車の「雷鳥」が富山県に乗り入れていたが、2001年に石川県の金沢止まりとされたのは前記の通り。

「サンダーバード」は「雷鳥」の英語名としばしば誤解される(「雷」=サンダー、「鳥」=バードであるため)が、実際の「雷鳥」の英語名は「グラウス」 (Grouse) もしくは「ターミガン」 (Ptarmigan) である。

JR西日本の公式説明によれば、「サンダーバード」 (Thunder bird) は、アメリカ先住民族スー族に伝わる神話に登場する雷光と雨を起こす巨大なワシに似た空想上の鳥であり、これに由来して命名されたものである。

なお、「サンダーバード」登場時のJR西日本のテレビコマーシャルには、1960年代イギリステレビSF人形劇ドラマサンダーバード』(国際救助隊)のキャラクターを起用していた。CMの内容は北陸エリア(カウントダウンの際に『三都へ行こう!!』と発した)と関西エリア(『北陸近し!!』と発した)とで若干異なっていた。

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 2008年1月24日JR西日本社長定例会見
  2. ^ 新製「サンダーバード号」の本数拡大について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年7月3日
  3. ^ 鉄道ダイヤ情報2009年9月号(交通新聞社)より。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月27日 (金) 11:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【雷鳥 (列車)】変更履歴

ご利用上の注意