霊幻道士
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『霊幻道士』(れいげんどうし、原題:殭屍先生、英題:Mr.Vampire)は、1985年公開の香港映画。また、霊幻道士を1作目とする一連の作品の総称である。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] シリーズ作品
[編集] 霊幻道士
| 霊幻道士 殭屍先生 Mr.Vampire |
|
|---|---|
| 監督 | リッキー・ラウ |
| 製作総指揮 | レナード・ホー |
| 製作 | サモ・ハン・キンポー |
| 脚本 | シートゥ・チャホン |
| 出演者 | ラム・チェンイン リッキー・ホイ チン・シュウホウ ムーン・リー ポーリン・ウォン |
| 音楽 | アンダース・ネルソン、メロディ・バンク |
| 配給 | 嘉禾電影有限公司 東宝東和 |
| 公開 | 1985年11月7日 1986年4月 |
| 上映時間 | 96分 |
| 製作国 | 香港 |
| 言語 | 広東語 |
| 興行収入 | $20,335,429 |
| 次作 | 霊幻道士2 キョンシーの息子たち! |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『霊幻道士』(れいげんどうし、原題:殭屍先生、英題:Mr.Vampire)は、1985年公開の香港映画。近世(20世紀初)中国を舞台にしたチャイニーズアクションホラーコメディ。後にキョンシーホラーと呼ばれる一連の作品の1作目。日本での公開は1986年4月。観客動員数20万人。
[編集] ストーリー
富豪のヤンに頼まれヤンの父親の改葬をすることになった道士カオ。だが20年ぶりに掘り起こされたにもかかわらず、父親の遺体は腐敗していなかった。父親は生前に怨みを買っていたために風水的に誤った方法で埋葬され、キョンシーになりかけていたのだ。カオは遺体を引き取り処置を施そうとするが、弟子のミスによって遺体はキョンシーとして甦ってしまう。ヤンはキョンシーと化した父親に殺害されるが、カオはその容疑者として保安隊に逮捕されてしまうのだった…。
[編集] スタッフ
- 監督:リッキー・ラウ
- 製作総指揮:レナード・ホー
- 製作:サモ・ハン・キンポー
- 脚本:シートゥ・チャホン
- 原案:エリック・ツァン、バリー・ウォン
- 武術指導:ラム・チェンイン、ユン・ワー
- 音楽:アンダース・ネルソン、メロディ・バンク
[編集] 登場人物
- 道士カオ/ガウ(九叔)
- 演:ラム・チェンイン(日本語吹替:青野武)
- 道術・カンフーの達人。弟子に厳しく、道術をいたずらに使ったりすることを許さない。日本語吹替版の声優は青野武で、以降のシリーズでもラム・チェンイン演じる道士は青野が演じている。
- モンチョイ(文才)
- 演:リッキー・ホイ(日本語吹替:古川登志夫)
- カオの弟子。三枚目の役所で道術・カンフーともに未熟。カオの家で一緒に暮らしており、キョンシーたちに線香をあげるのは彼の仕事である。キョンシーに傷を付けられ、自身もキョンシー化してしまうが、カオに救われる。
- サンコー/チュウサム(生哥/秋生)
- 演:チン・シュウホウ(日本語吹替:塩屋翼)
- カオの弟子。優しい性格だが少々ズボラで、ティンティンを娼婦と勘違いする早とちりな面も。道術・カンフーの腕前はモンチョイより上。化粧品店を営む伯母がおり、カオとは別に暮らしている。
- ティンティン(任婷婷)
- 演:ムーン・リー(日本語吹替:佐々木るん)
- ヤンの娘。深窓の令嬢だが気が強く行動力もある。コーヒーを初めて飲むカオとモンチョイに、わざと間違った飲み方をしてからかう面も。18歳。
- ウェイ(阿威)
- 演:ビリー・ラウ(日本語吹替:屋良有作)
- 保安隊の隊長。ティンティンとは従兄弟同士で彼女に気がある。目上の者には媚びへつらい、目下の者にはいばり散らす典型的な小者。作中ではモンチョイ以上に三枚目を演じる。
- ヤン(任老爺)
- 演:ウォン・ハー(日本語吹替:嶋俊介)
- 街の富豪。カオに父親の改葬を依頼する。キョンシーとなった父親に襲われ殺害される。
- ヨッ(董小玉)
- 演:ポーリン・ウォン(日本語吹替:小山茉美)
- 20歳という若さで死亡した女性。墓に線香をあげてくれたサンコーに恋をし、幽霊となって彼に付きまとう。妖術が使え、「空を飛ぶ」「人を操る」「幻を見せる」「一定の範囲に雨を降らせる」「瞬間移動する」ことが可能。普段は美女だが正体は醜悪。髪の毛を伸ばしたり首だけを飛ばして攻撃するなど、キョンシーよりも能力は多彩。死亡した理由は本編中では語られていない。キョンシーに襲われたサンコーを救うが、カオに人間と幽霊とは結ばれないと諭され自ら身を引く。
- キョンシー(任老太爺)
- 演:ユン・ワー
- 元々はヤンの父親であるが、風水的に誤った方法で埋葬され(これは生前にやり手の商人で風水士の恨みを買っていたため)、その後の処置がずさんだったためにキョンシーと化してしまう。凄まじい怪力と鋭い爪が武器。異常にタフで、銃や打撃ではほとんどダメージを受けない。
- 道士(四目道長)
- 演:アンソニー・チェン(日本語吹替:仲木隆司)
- 道士でカオの弟弟子。遠方で死亡した人をキョンシー化して引き連れ、郷里に送り届けることを仕事にしている。時々カオの義壮にやって来る。彼の操るキョンシーは凶暴性は低いが、その分戦闘力も低い。
[編集] 霊幻道士2 キョンシーの息子たち!
『霊幻道士2 キョンシーの息子たち!』(れいげんどうし2 キョンシーのむすこたち、原題:殭屍先生續集之殭屍家族、英題:Mr.Vampire II)は、1986年公開の香港映画。日本での公開は1986年12月。正式な続編で制作費は前作の2倍。日本では前作以上に大ヒットした。アクションスターのユン・ピョウが出演(原案にも参加している)。
[編集] ストーリー
墓泥棒の三人は洞窟で親子三体のキョンシーを発見する。何も知らない彼らは三体ともアジトに持ち帰り、取引の為サンプルとして子供のキョンシーを車で運ぶ最中額のお札を剥がしてしまい逃がしてしまう。一方アジトに残された助手の一人も親キョンシーのお札を剥がしてしまう…。
[編集] スタッフ
- 監督:リッキー・ラウ
- 脚本:バリー・ウォン
- 製作:サモ・ハン・キンポー
[編集] 霊幻道士3 キョンシーの七不思議
『霊幻道士3 キョンシーの七不思議』(れいげんどうし3 キョンシーのななふしぎ、原題:靈幻先生、英題:Mr.Vampire III)は、1987年公開の香港映画。日本での公開は1988年12月。サモ・ハン・キンポーとユン・ケイがカメオ出演。
[編集] ストーリー
半人前の道士ミンは若い兄弟の幽霊と組みインチキ悪霊退治をしながら生活をしていた。しかしいつも上手くいく事はない。そんなミンだったがある晩に訪れた村である道士と出会い、妖術師達との戦いに力を貸す事になる。
[編集] スタッフ
- 監督:リッキー・ラウ
- 脚本:シートゥ・チャホン、ロー・ウェンキョン
- 製作:サモ・ハン・キンポー
[編集] 霊幻道士完結編 最後の霊戦
『霊幻道士完結編 最後の霊戦』(れいげんどうしかんけつへん さいごのれいせん、原題:殭屍叔叔、英題:Mr.Vampire Saga IV)は、1988年公開の香港映画。日本での公開は1989年8月。ラム・チェンインは出演していない。この作品を最後にサモ・ハンは製作から手を引く。
[編集] ストーリー
ある人里離れた山奥に道士と和尚がそれぞれ弟子とともに暮らしていた。しかしこの二人は仲が悪く日々争い事が絶えない。そんなある日通りかかった皇族の一行が運んでいたキョンシーを甦らせてしまう。
[編集] スタッフ
- 監督:リッキー・ラウ
- 脚本:ロー・ウェンキョン
- 製作:サモ・ハン・キンポー
[編集] 霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ!
『霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ!』(れいげんどうし5 ベビーキョンシーたいそらとぶドラキュラ!、原題:一眉道人、英題:Vampire VS Vampire)は、1989年公開の香港映画。香港版のオリジナル・トレーラーで「継"鬼打鬼"、"殭屍先生"系列」と言う宣伝文句が見られる。ラム・チェンイン初監督作品。
[編集] ストーリー
村の新たな水源を掘り起こす工事の中、一体のミイラが発掘される。そのミイラの正体はなんと西洋の吸血鬼だった!
[編集] スタッフ
- 監督:ラム・チェンイン
- 脚本:シー・メイ・イー、沈治樑、チャン・カム・チェン
- 製作:チャイ・ラン
[編集] 新霊幻道士 風水捜査篇
『新霊幻道士 風水捜査篇』(しんれいげんどうし ふうすいそうさへん、原題:驅魔警察、英題:Magic Cop)は、1990年公開の香港映画。キョンシーは出てこない。西脇美智子が女魔術師として出演。
[編集] ストーリー
覚醒剤取り引きの現場で刑事たちは、一人の不審な女性を逮捕しようとするが、異様なパワーで抵抗した挙句に交通事故で死亡させてしまう。検死の結果彼女は一週間前に死んでいたという。事件解決の為道士としての能力を持つ刑事が協力する事に。やがて捜査線上に魔術を使う日本人女性が浮かび上がってくるのだった。
[編集] スタッフ
- 監督:トゥン・ワイ
- 脚本:ジャン・ガンチョーン、ラム・ヂーリョーン
- 製作:ラム・チェンイン
[編集] 霊幻道士6 史上最強のキョンシー登場!!
『霊幻道士6 史上最強のキョンシー登場!!』(れいげんどうし6 しじょうさいきょうのキョンシーとうじょう!!、原題:音樂殭屍、英題:The Musical Vampire)は、1992年公開の香港映画。ラム・チェンインはあまり登場せず香港では3日間で上映打ち切りになっている。
[編集] ストーリー
ある村にキョンシーを届ける為旅をする道士とその弟子達。しかしその道中、ある盗賊達に一体のキョンシーが盗まれてしまう…。
[編集] スタッフ
- 監督:トン・ウェイシン
- 脚本:フォン・ピン
- 製作:トン・ウェイシン
[編集] 霊幻道士7 ラストアクションキョンシー
『霊幻道士7 ラストアクションキョンシー』(れいげんどうし7 ラストアクションキョンシー、原題:新殭屍先生、英題:Mr.Vampire 1992)は、1992年公開の香港映画。1作目のラム・チェンイン、リッキー・ホイ、チン・シュウホウが再び共演。1作目 - 4作目で監督だったリッキー・ラウが最後に監督として関わった霊幻道士シリーズ。
[編集] ストーリー
ある日道士は元恋人で今は警察署長夫人のミチレンからある相談を受ける。どうやら署長はキョンシー化しているらしいのだが…。
[編集] スタッフ
- 監督:リッキー・ラウ
- 脚本:ロー・ウェンキョン
- 製作:スィップ・ウィンチョ
[編集] 霊幻道士 ザ・ムービー 空飛ぶドラキュラ・リターンズ
『霊幻道士 ザ・ムービー 空飛ぶドラキュラ・リターンズ』(れいげんどうし ザ・ムービー そらとぶドラキュラ・リターンズ、原題:驅魔道長、英題:Exorcist Master)は、1992年公開の台湾映画[1]。武術指導はサモ・ハン・キンポー・グループ。日本での旧題は『霊幻道士8 空飛ぶドラキュラ・リターンズ』で、DVD化の際若干タイトルが変更されている。
[編集] ストーリー
村の教会を再建しようとする神父ウーと修道士達。その教会の地下室には西洋の吸血鬼が眠っていた…。
[編集] スタッフ
- 監督:ウー・マ
- 脚本:趙鷺江、鄭文華
- 製作:リー・チャンケイ
[編集] その他の作品
霊幻道士元祖シリーズ(サモハン・ホラー3部作)と呼ばれている作品もある(霊幻道士はサモハン・ホラーの4作目にあたる)。
- 妖術秘伝・鬼打鬼(TV放映題:燃えよデブゴン8≪鬼打鬼≫、燃えよデブゴン≪クンフー・ゴーストバスターズ≫)(原題:鬼打鬼、1980年)
- 霊幻師弟 人嚇人 (原題:人嚇人、1982年)
- 霊幻百鬼 人嚇鬼 (原題:人嚇鬼、1984年)
- 鬼喰う鬼(原題:鬼咬鬼、1990年)
[編集] 用語
- お札
- 道術の力を秘めた護符。黄色い紙に鶏血と墨汁などを混ぜた液体で文字を書いて作る。キョンシーの額に貼ってその動きを封じる(操る)物や投げ付けて相手を炎で焼く物、家の扉などに貼り付けてキョンシーや幽霊などの侵入を防ぐ物などがある。キョンシーに襲われたときに自分の額に張るとなぜかキョンシーの動きが止まってしまったこともある。なお、破けたり、文字が滲んだりしてしまうとお札としての効果がなくなってしまう。
- 義荘
- 道士の住む自宅兼道場。キョンシーのための霊安室のような部屋もある。道教の神が祀られているが、現実の道教宮観のように参拝客が訪れる訳ではない。単に道場とも呼べる。
- 鶏血
- 鶏の血。お札や墨壷を作る際の材料になる他、直接キョンシーにダメージも与えられる。
- 墨壷
- 墨糸に鶏血と墨汁などを混ぜた液体をひたした道具。キョンシーは触れると火花が飛び散り、かなりのダメージを受ける。また棺に均等な間隔で線を引いてキョンシー化を防ぐ効力もある(ただし作中では棺の下部に線を引き忘れるミスをおかしたため、効果は無かった)。
- 銭剣
- 清めた硬貨を紐で結んで剣状にした武器。月の光を受けてさらに威力が増す。
- 桃木剣
- 桃の木から削りだした剣。木刀だが対キョンシー戦に大きな威力を発揮する。キョンシーの胸に深く突き刺すことでキョンシーの霊力を完全に消し去ることができ、完全に倒すこと(キョンシーを普通の遺体の戻す)ができる。だが強度が低く、ちょっとした衝撃(剣を持ったまま投げ飛ばされる)によって折れてしまうこともある。
- 中国では桃には魔除けの力があるとされている
- もち米
- 魔除けの効果があり、キョンシーに若干のダメージを与えることが出来る(生の物に限る)。またキョンシーに傷付けられた者の毒を中和することが可能(普通の米が混じると効果が無い)。ただし効果は完璧ではなく、全身運動に加え、伸びた爪や牙を別途切り落とす必要もある模様。
- 道士
- カンフーや道術を用い、キョンシーや妖怪を退治するエキスパート。シリーズによっては道教の戒律に縛られたりもするが、基本的に現実の道教の道士とは別物。
[編集] その他
- 劇場用パンフレット等に見られる「バンバンシー」、「コンシー」、「シャンシー」等の呼称は東宝東和によるオリジナルのもので勝手に付けたものである。[2]
- 1作目が香港、台湾、日本等で大ヒットを記録、その後『幽幻道士(キョンシーズ)』等の無数の亜流作品が各国で製作された。
- 日本で一般劇場公開されたのはサモ・ハン製作の4作目まで。
- 4作目までは製作ボーホー・フィルム(サモ・ハンの映画製作会社)で5作目までは配給ゴールデン・ハーベスト。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月29日 (日) 02:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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