青木雄二

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青木 雄二
生誕 1945年6月9日
日本の旗 京都府加佐郡大江町(現・福知山市
死没 2003年9月5日(満58歳没)
国籍 日本
職業 漫画家随筆家
活動期間 1990年2003年
ジャンル 青年漫画
代表作 ナニワ金融道
受賞 第16回講談社漫画賞
第2回手塚治虫文化賞優秀賞
(以上『ナニワ金融道』)
  
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青木 雄二(あおき ゆうじ、1945年6月9日2003年9月5日)は、日本漫画家エッセイストである。

目次

[編集] 来歴

京都府加佐郡大江町(現・福知山市)出身。岡山県立津山工業高校土木科を卒業。在学中は野球部に所属し、ポジションキャッチャーだった(同校の後輩にはプロ野球選手高橋信二がいる)。

卒業後は神戸市の山陽電気鉄道に入社。会社の学歴を重視する方針に不満を感じ3年程で退職。退職後は地元岡山県に戻り久米南町役場の職員になるが、3ヶ月で辞表を出して退職。辞表を出したその足で大阪に出てビア・ホールでアルバイトを始める。その後はパチンコ店の店員やキャバレーのボーイ等の水商売を中心に約30種類以上の職を転々とした。この経験が漫画を描く上で大いに参考になったという。本人によると一番楽だった仕事は公務員で、一番つらかった仕事はパチンコ店の店員だったとのことである。当時のパチンコ店内は大音量のBGMが流れ、タバコを吸う客が多く店内の空気がすごく悪かったため、パチンコ店の店員はかなり大変だったと語っていた。

1995年、19歳年下の女性と結婚。この女性は行きつけの喫茶店で知り合ったホステスで、男児をもうけている。ちなみに青木自身は50回以上のお見合いを経験した。

1997年3月、ナニワ金融道の売上が1000万部を突破し、「一生暮らせるだけの金は稼いだ、残りの人生は遊んで暮らす」と宣言。漫画執筆活動を引退し、余生を自由気ままに過ごす予定だったが、活字の執筆や公演依頼が多く、それなりに忙しかった。その模様をTBSJNN報道特集に「ナニワ金融道 青木雄二の素顔」として密着取材され、青木の数少ない映像記録となった。

2003年9月5日肺癌のため死去。享年58。

[編集] 執筆活動

1970年に「屋台」がビッグコミック新人賞佳作に入選。佳作賞金として7万円を手にするも、連載等の声が全くかからなかったため、佳作に入選した「屋台」を持ってデザイン会社に売り込みをして就職する。3年間勤めた後に、独立してデザイン会社「青木デザイン」を起業する。起業当初は一人で全ての業務を行っていたが、事業拡大のために従業員を雇うようになる。経営は順調に思えたが、数々の取引先から支払いを「もう少し待ってくれ」と言われ続け、資金繰りが苦しくなる。そんな状況にも関わらず、青木の「他者に金銭的迷惑をかけない」という信条により、従業員の給料や自社からの支払いは一度も遅れる事なくしっかりとこなしていた。次第に状況が悪化して借金を背負い倒産。ここでの経験がその後の作品を描く上で大いに参考になったという。この期間も漫画を描き続け、実業之日本社を中心に投稿を続けるが、掲載されるには至らなかった。1989年に「50億円の約束手形」でアフタヌーン四季賞佳作に入選、1990年に「彼岸と此岸の間で」で準入選を受賞し、同年に代表作の「ナニワ金融道」(ナニ金)(モーニング)で漫画家として44歳でデビューした、遅咲きの漫画家であった。

自らマルクス主義者を標榜し、現代社会への批判が常に著作の根底にあった。そのため右翼団体によって攻撃の対象とされていた。日本共産党の演説会に弁士として招かれたことがあり、講演会や赤旗紙上に晩年までたびたび出ていた(が、あまりに教条的なマルクス主義論を壇上でぶったため、二度とお呼びが掛からなかったという逸話もある)。新左翼系の都政を革新する会の支持者名簿に名を連ねることもあったが、当人は「『目的のためには手段を選ばず』ではなく、目的達成のためには手段は選ばなくてはならない」と冒険的な武力闘争を否定するなど、過激派的路線とは一線を画していた。また、マルクスとともにドストエフスキーに傾倒しており、著書ではドストエフスキーの作品についてしばしば言及している。

契約書の一字一字や畳の目の一本一本を描きこむなど、緻密な描き込みをポリシーとしていた。そのため、腱鞘炎になってしまい、『ナニ金』の連載終了とともに漫画家を引退したのはこのことによる過労のためとも言われる。緻密な描き込みについては「スクリーントーンを全く使わない」と形容されることがあるが、実際には多少は使用している。

漫画家引退後は朝日新聞夕刊にコラム「ナニワ資本論」を連載していた。イラストも自らが描いていた。原稿料は3pで10万円。

著作の『ナニワ金融道』は金融ネタの漫画がブレイクするきっかけとなった。後発の高利貸しを主人公にした作品『ミナミの帝王』に対しては、同作品の映画で著作権を侵害されたせいか、作中で"パクリの帝王"なる作品を描写するなど敵視していたらしい。また、『ミナミの帝王』主人公の「萬田銀次郎」をパロディにしたトイチの闇金「銭田掏二朗」を敵役として登場させ、灰原たちにへこまされるというエピソードも描いた。なお、この著作権問題は訴訟となり、『ミナミの帝王』側がモーニングに謝罪広告を出している。

現在、青木雄二監修・原案とクレジットの入った作品がいくつか存在する。

岡山県で少年期を過ごした経験から「岡山の人間は薄情だ」と非難していたとされるも、実際には岡山を何度か訪れ、講演や選挙での応援演説などを行なっていた。

[編集] 受賞歴

[編集] 特徴

  • 「お国は一切信用していません」と言って、国民年金を支払わず、そのことを本人は誇りに思っていた。しかし、国民健康保険は支払っていた。
  • 自民党に対して「いったいどこが自由で民主主義的な党やねん!!」と言って自民党を嫌っていた。それを裏付けるかのように、青木は日本共産党を熱烈に支持していた。
  • 青木は資本主義社会に対しても批判的な態度を度々示しており、「元々資本主義社会が競争社会でしかない以上、平等も自由も存在できるわけがない」と語っている。そして、「資本主義社会の悪い点を一つ一つ是正していけば、最終的には日本は共産主義社会に移行せざるをえなくなる」と、共産主義を支持していた。
  • かつて「講演料はいくらか?」と聞かれ、本人は”100万”と言ったことがあった。これは冗談で、そもそも講演はあまりやりたくなかったので悪ふざけで100万と言っただけのようである。実際は講演料はいくらでもよかったようで、どんなに安い講演料でも引き受けていた。大学から3万円で講演を引き受けた際は、講演後に学生に食事をおごり、支払いが講演料の3万円をはるかに超えたこともある。
  • 車の免許を持っていなかったので、ドライブするときは奥さんの運転だった。後に免許を取得し、スウェットにつっかけ姿で黄色いポルシェに乗っていた。
  • 飼い犬の名前はドーベルマンの”龍太郎”。大嫌いな自民党の首相である橋本龍太郎を飼い犬に名付ける青木らしいセンスだが、その名前に反し、可愛がりすぎて人なつっこくなってしまい、ドーベルマンなのに番犬として役に立たなかった。
  • 無神論者であり、日々「神はおらん」と言っていた。その考え方は青木の作品によく出ている。愛読書でもあるカール・マルクスの『資本論』やドストエフスキーの『罪と罰』を読んだ影響から、無神論者になったようである。無神論の考えは死後に執り行われた自身の葬儀においても貫かれており、葬儀の内容は全て無宗派で行われた。当然のことながら、戒名も付けられていない。
  • スクリーントーンを一切使わない。「あんなもんは手抜きや」と言って使わなかったが、デザイン会社時代の経験から「手抜きしたら、売れへんと思った」からであったという。また、自分の思っていることを描く漫画作品という物において、既存のスクリーントーンを使うことは読む人に気持ちが伝わらないという考えがあったからである。そのため、『ナニワ金融道』連載中に腱鞘炎になったこともある。読者や関係者からは「これだけ細かく描いてれば腱鞘炎にもなるよ」と言われる程、作品に拘りを持っていた。
  • 枠線、効果線を除き、人物から背景等も全て定規を使わないフリーハンドで描いている。その方法はアシスタントにも徹底されている。
  • 超ヘビースモーカーであり、数十分で灰皿が山盛りになるほどであった。吸っていた銘柄はハイライト

[編集] 作品リスト

[編集] 漫画作品

[編集] 漫画監修

[編集] 作品集

[編集] 青木雄二漫画短編集完全版 ゼニの掟編

廣済堂2006年2月 ISBN 978-4331511435

  • 50億円の約束手形
  • 淀川河川敷
  • ラテン喫茶の頃
  • ローカル線
  • 屋台
  • 盛場ブルース

[編集] 青木雄二漫画短編集完全版2 ゼニと欲望の掟

廣済堂、2006年4月 ISBN 978-4331511572

  • 彼岸と此岸の間で
  • 現象形態と本質
  • 邂逅
  • 悲しき友情
  • 鉄道
  • ある批評家

[編集] 小説

[編集] エッセイ

[編集] 映画化作品

[編集] 共著

[編集] アシスタント

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月20日 (金) 08:44 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【青木雄二】変更履歴

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