青焼
青焼の最新ニュースをまとめて検索!
青焼、青焼き(あおやき)は、かつて主流だったジアゾ式複写技法またはそれによる複写技法で、光の明暗が青色の濃淡として写るためこう呼ばれる。逆にジアゾ式複写機を、青焼き機と呼ぶ事も多かった。
それまでの青写真に置き換わる形で普及し、機械図面や建築図面の複写(青図)に多用された。複写された画像は、青写真とは逆の陽画・ポジとなる。
関連語として白焼き(しろやき:en:Whiteprint)があるが、青焼きと共に時代によって意味が移り変わっている(下記)
目次 |
[編集] 概要
青写真と同様に原稿・原版と感光紙を重ねて露光し、光を透さない黒い文字や線が感光剤の変化を抑える事を利用し、潜像を形成させる。次いで現像液との化学反応により、青く発色する・しないの差を生じさせて画像を複写する。
一般向け製品としては、現像液をマイクロカプセルやフィルムシートで感光紙に仕込んでおき、露光後に熱や圧力 で混合・反応させるものが主流となっている。
[編集] 歴史
- 1842年 イギリスのジョン・ハーシェルが青写真を発明
- 1920年 ドイツでジアゾ式複写機が発明される。
- 1927年 理化学研究所で「紫紺色陽画感光紙」が発明され、その後の主流となる。
- 1951年 旧コピア(現在のキヤノンファインテック)が、世界初の小型湿式事務用複写機としてジアゾ式複写機の販売を開始。
- 1955年 アメリカのゼロックス社がPPC方式を開発。やがてジアゾ式を駆逐してゆく。
- 青焼き、白焼きの意味の変遷
- いわゆる業界用語なので、公式な定義がされていたわけではなく、使われていた「場所」による。
-
- 最初に普及しはじめた頃
- 青焼き=ヘキサシアノ鉄酸塩による青写真の陰画(青地に白線)
- 白焼き=ジアゾ式コピーによる陽画(白地に青線)
- 乾式ジアゾ式複写機が普及した後
- 青焼き=湿式コピー 青く発色し、地の部分もうっすら青い
- 白焼き=乾式コピー 褐色や黒に発色し、地の部分が白い(青味がない)
- PPC方式の大判コピー機が普及した後
- 青焼き=ジアゾ式コピー(主に湿式)
- 白焼き=PPC方式コピー
- 現在(参考)
- 紙焼き=コピーや、プリンターで紙に出力することを、データ出稿に対してこう呼ぶ
- 皿焼き=CD-RまたはDVD-RにCADデータを記録することを、こう呼ぶ場合がある
- 最初に普及しはじめた頃
[編集] 化学反応
芳香族ジアゾニウム塩の、紫外線によってジアゾ基が脱離する性質を利用し、紺青法と同様に潜像を作る。
分解しなかった芳香族ジアゾニウム塩はフェノール化合物などと結合し、青いアゾ色素を生成させるが、この反応を進ませるにはアルカリ性にする必要がある。
R-N=N-Cl(黄色) + H-R'-OH → R-N=N-R'-OH(濃青色)
従って、感光紙にあらかじめ両者を仕込んでおいて、アンモニア水溶液や蒸気により現像する事が可能となる。アルカリ剤も仕込み、熱によって全てを混合させる感光紙では、複写機無しでアイロンなどにより発色させることも出来る。
原理上は陽画だけだが、青以外も可能で黒く発色する製品もある。また、露光時の分解性と結合物質を光の波長によって変化させることで、カラーコピーも可能。
[編集] 用途
乾式複写機は業務用大型機に用いられ、湿式複写機の方が台数は多かった。
- 図面の複製

