静岡空港

静岡空港の最新ニュースをまとめて検索!

曖昧さ回避 富士山静岡空港は、この項目へ転送されています。この空港の運営会社については「富士山静岡空港 (企業)」をご覧ください。
静岡空港
Shizuoka Airport
IATA:FSZ-ICAO:RJNS
概要
国・地域 日本
設置場所 静岡県
島田市牧之原市
空港種別 商業
運営者 静岡県
標高 132m・433ft
位置 北緯34度47分46秒 東経138度11分22秒 / 北緯34.79611度 東経138.18944度 / 34.79611; 138.18944
ウェブサイト
滑走路
方向 ILS 全長×全幅(m) 表面
12/30 Cat I 2,500×60 舗装
リスト
国際空港の一覧日本の空港

静岡空港(しずおかくうこう、Shizuoka Airport)は静岡県島田市牧之原市に跨る、2009年6月4日に開港した地方管理空港である。富士山静岡空港(Mt. Fuji Shizuoka Airport)という愛称がつけられている。

目次

[編集] 概要

1987年静岡県知事斉藤滋与史により島田市榛原郡榛原町への空港建設が決定された。1996年運輸大臣亀井善之による設置許可を得て、整備が開始された。2009年3月開港予定であったが、空港近隣にある伐採対象外の樹木が航空法の制限(制限表面)に抵触する問題があることが2008年9月に判明し翌10月、暫定的に滑走路を短くする工事を行うことが決まったため延期されることが県より公式に発表され[1][2]2009年6月4日に開港[3]。なお2,500メートルへの延長工事は8月27日に完成した。[4]

総事業費は約1,900億円、そのうち空港本体の事業費は約490億円。空港整備特別会計からの国庫補助金は約245億円であり[5]、約1,655億円が静岡県の支出となる。国が離島以外の地方空港新設を抑制する方針を打ち出していることから、マスコミなどから「最後の地方空港」と呼ばれている[6]

[編集] 問題点

ILS(計器着陸装置)が設置されているが前述の立ち木問題による暫定的な滑走路短縮に伴い、2009年8月27日の滑走路延長まではILSは使用されていなかったため、霧や雨などによる悪天候が原因で、欠航やダイバート(主に中部羽田)が頻発していた。2009年7月31日までの就航率は93.9%に留まっている[7]。ILS運用開始によって改善される見通しはあるが、静岡県はILSの有無による就航率の差は小型機で0.1%、中型機で0.6%であるとしている[8] [9]。なお、9月末日までの就航率は97.1%であり、ILS完全運用後一ヶ月間はダイバートは発生しなかった[10]

空港への離陸、着陸が10〜13時ころに集中しており、狭い駐機場と空港ターミナルが混雑する。定期便運航の遅延が発生するために、全日空は時刻の変更を余儀なくされた[11]

開港時から2009年7月31日までの搭乗率は68.1%[12]、同年8月の搭乗率は70.0%[13]であった。JALの運航する福岡便は、61.4〜67.8%であり、静岡県が搭乗率保証をする70%を下回っている。搭乗率保証金が支払われる場合は、日本国内線では初となる[14]

前述の立木問題とは別に、2009年2月に同空港周辺の立木約100本を、地権者の同意無しに伐採していたことが、同年10月に判明し[15]、静岡県の隠蔽体質が問題視されている。


[編集] 利用促進の取組

富士山静岡空港サポーターズクラブ

富士山静岡空港を応援するための個人会員組織である富士山静岡空港サポーターズクラブが、富士山静岡空港利用促進協議会により運営されている。 会員になるにはメールアドレスが必要で、会員登録をすることにより以下のような特典が受けられる。

  • 協賛店等でのサービス
  • 静岡空港発着パック旅行商品の割引
  • 会員向け優待イベント


空港アクセスの改善
  • 静岡空港アクセスバスへの支援

2009年9月12日より、静岡県の支援により県内主要駅からのアクセスバスの増便が図られた。 アクセスバスを運行するしずてつジャストライン遠州鉄道に採算割れが生じた場合、一定の範囲内で県が補填する。 この支援により、県内主要駅へのアクセスバスは以下のような状況になった。

  • 静岡駅 おおむね30分間隔
  • 島田駅 30分から1時間間隔
  • 掛川駅 30分から1時間間隔
  • レンタカーへの支援

富士山静岡空港利用促進協議会により、空港にカウンターをもうけているレンタカー会社に、利用料金の割引費について最大3000円まで支援が行われている。

[編集] 管理・運営

[編集] 空港運営会社

富士山静岡空港株式会社
静岡県は空港運営会社に第三セクター方式による出資はせず、指定管理者制度等の枠組みを用いて空港の運営を民間会社に行わせるという方針であった。主に県内の民間企業12社の出資により設立された。
牧之原市の西原茂樹市長は、富士山静岡空港株式会社への出資の意向を表明した。その後、富士山静岡空港株式会社側も経営に関与しないことを条件に牧之原市から出資を受け入れることを表明した。

[編集] 地上業務会社

静岡エアポートサービス株式会社
2008年3月6日、鈴与と静岡鉄道は共同で空港でのカウンター業務や機体誘導など地上業務を支援する新会社「静岡エアポートサービス」(葵区)を設立した。

[編集] 歴史

[編集] 前史

  • 昭和30~40年代 地元有志により、「小笠山国際貨物空港構想」が提唱される。
  • 1981年 浜松商工会議所を中心とした浜松経済界有志が「浜松空港開設推進協議会」を設立し、航空自衛隊浜松北基地(当時)の民間共用化運動を行う。
  • 1985年 静岡県内の政財界有志が「静岡県民間空港開設研究会」を設立。
  • 1986年 静岡県民間空港開設研究会が静岡県に対し、「国際的多機能」という位置づけで空港が静岡県にもたらす社会・経済効果について調査し航空自衛隊浜松北基地・静浜基地の共用化を含めた空港適地の検討を行い、国に対し空港設置を要望することなどを提言。
  • 1987年 静岡県の新総合計画に空港整備の推進が盛り込まれる。

(建設予定地決定前の前史については静岡政治経済特報「富士山静岡空港カウントダウン」1~3[1][2][3]や注1などを参照)

[編集] 建設予定地決定以降

建設中の静岡空港(2006年9月)
建設中の静岡空港(2008年5月)
  • 1987年12月17日 静岡県、空港建設予定地を榛原・島田に決定。
  • 1991年11月29日 静岡空港が第6次空港整備5ヶ年計画の予定事業となる。
  • 1993年8月 静岡空港が第6次空港整備5ヶ年計画の新規事業となる。
  • 1995年12月 静岡県、運輸大臣に対し静岡空港の設置許可を申請。
  • 1996年7月26日 運輸大臣、静岡県に対し静岡空港の設置を許可。
  • 1996年11月 静岡県、静岡空港の用地買収を開始。
  • 1998年11月20日 静岡県、起工式を行い静岡空港の本体工事に着手。
  • 2001年6月 建設反対派、地方自治法直接請求権に基づき住民投票条例の制定を請求。
  • 2001年9月 静岡県議会、住民投票条例案を否決。
  • 2002年1月 静岡県、航空自衛隊浜松基地のサッカーワールドカップ開催中の一時的な民間共用化計画を断念。
  • 2004年11月26日 静岡県、国土交通省中部地方整備局長に対し土地収用法に基づく事業認定を申請。
  • 2005年7月 国土交通省中部地方整備局長、静岡空港について土地収用法に基づく事業認定を告示。
  • 2006年1月 日本語の愛称が「富士山静岡空港」(ふじさんしずおかくうこう)に決定[16](英文では使われない[17])。
  • 2006年2月 静岡県、静岡県収用委員会に対し空港本体部について土地収用法に基づく権利取得裁決申請、明渡裁決申立を行う。
  • 2006年7月 静岡県、静岡県収用委員会に対し、空港周辺部について土地収用法に基づく権利取得裁決申請、明渡裁決申立を行う。
  • 2006年10月 静岡県収用委員会、空港本体部の畑部分について静岡県の申し立てた権利取得および明渡を認める裁決を行う。
  • 2006年11月 静岡県収用委員会、空港本体部の山林部分について静岡県の申し立てた権利取得および明渡を認める裁決を行う。
  • 2006年12月 明渡期限到来により、土地収用法に基づく申請を行ったうち空港本体部の畑部分について静岡県が権利を取得した。
  • 2007年1月 明渡期限到来により、土地収用法に基づく申請を行ったうち空港本体部の山林部分について静岡県が権利を取得した。
  • 2007年1月 静岡県収用委員会、空港周辺部について静岡県の申し立てた権利取得および明渡を認める裁決を行う。
  • 2007年1月 建設反対派、静岡県の求めに応じ空港本体部の元収用地に残る反対派所有物件を自主撤去。
  • 2007年2月6日 未明に建設反対派の活動家が静岡県庁別館前の路上で焼身自殺(後述)。
  • 2007年2月 静岡県、反対派の自主撤去をうけて空港本体部における反対派所有物件撤去を目的とする行政代執行手続を中止。
  • 2007年3月 明渡期限到来により、土地収用法に基づく申請を行ったうち空港周辺部について静岡県が権利を取得した。これにより土地収用法に基づき県が申請した全ての権利を取得した。
  • 2007年11月16日 建設現場の作業用道路(幅18メートル)で、建設会社員の運転する大型ダンプ(64トン、最大積載量90トン)が作業用トラック(1.5トン)に乗り上げる死亡事故が発生。
  • 2008年1月 浜松市に本社を置くスズキ鈴木修会長は「業務でもほとんど(空港を)利用しないと思う」と発言[18][19]
  • 2008年3月6日 鈴与と静岡鉄道は、地上業務を行う静岡エアポートサービスを設立した。
  • 2008年10月22日 静岡県は滑走路近くの航空法に反する立ち木問題(滑走路西の約40本の立ち木が制限表面に抵触)を受け、滑走路を短くすることを正式に決定。これにより、工事完了と開港が遅れる可能性が浮上した。また誘導灯を少しずらすため、1億円の工事費も必要となった。
  • 2008年10月29日 静岡県は立ち木問題により滑走路短縮工事を実施することになり、11月1日に迫っていた工事完成予定期日までに間に合わないため当初予定していた2009年3月の開港予定を最大4ヶ月延期することを発表した。
  • 2008年11月8-9日 「スカイ・レジャー・ジャパン&エアポートフェスタ 2008 in 静岡」開催。
  • 2009年2月11日 知事が立ち木の地権者と初の直接面談を行い、地権者が立ち木伐採の条件として知事の辞職を要求。
  • 2009年3月25日 知事が、臨時記者会見にて辞職する旨を表明。[20]
  • 2009年5月11-18日 知事の辞職表明を受け、地権者が県と分担して立ち木を伐採[21][22]
  • 2009年5月19日 立木が伐採されたことを受け、知事が辞職届を提出。辞職期日を明示しなかったため、地方自治法145条より辞職届提出から30日後に辞職(50日以内に知事選挙)。

[編集] 開港以降

  • 2009年6月4日 開港(暫定滑走路2,200メートル)。
  • 2009年6月5日 霧による、開港から初めての滑走路閉鎖。2便が中部国際空港ダイバートした。[23]
  • 2009年6月20日- 中国東方航空が、新型インフルエンザ等が影響する需要低迷のため、2009年6月から8月は一部の便を欠航すると報じられた。[24][25]
  • 2009年7月10日7月14日 予約低調のため、大韓航空がソウル便を欠航。[26]
  • 2009年7月23日 フジドリームエアラインズ 就航。
  • 2009年8月11日 午前5時07分に静岡県御前崎沖の駿河湾を震源とする静岡沖地震が発生。
  • 2009年8月27日 滑走路が2,500メートルに延伸、ILS運用開始。
  • 2009年9月16日 経営再編中の日本航空において、静岡空港2路線も撤退検討の候補に挙がったことが報道された。
  • 2009年9月19日 日本航空が福岡線から撤退した場合、フジドリームエアラインズが、日本航空との共同運航か単独で参入することが報道された。
  • 2009年10月2日 開港に先立ち、静岡県空港部が2月に、周辺の私有地の立ち木約100本を、地権者に無断で伐採していたことが判明する。
  • 2009年10月5日 川勝知事は定例会見において、30億円をかけ計器着陸装置(ILS)をカテゴリーIIIに対応させる考えを示した。[10]

[編集] 主な施設

ターミナルビル
所在地
静岡県牧之原市坂口
面積
190ha
滑走路
長さ2,500m、幅60m
着陸帯
長さ2,620m、幅300m
エプロン(バース数)
大型ジェット用2、中型ジェット用1、小型ジェット用2
旅客ターミナル
鉄骨3階建て 延べ床面積約1万1400平方メートル
ボーディング・ブリッジ
2本
駐車場
約2,000台(無料)

[編集] 拠点・焦点都市としている航空会社

1社の航空会社がこの空港をハブ空港(拠点都市)として運航している。

[編集] 就航路線

航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便

[編集] 国内線

[編集] 国際線

[編集] チャーター便

開港後のチャーター便運航実績

[編集] 各航空会社の動向

[編集] 国内線

静岡県では新千歳空港(札幌)・福岡空港鹿児島空港那覇空港で年間106万人(1日あたり2,904人)の需要を予測している。開港時の路線、便数では搭乗率100%でも68万人程度であり、このままでは年間に3億円以上の赤字となる[18]

開港後も仙台成田羽田新潟関空松山などについて引き続き就航が検討されている。

日本航空グループ

日本航空グループは2005年5月、静岡空港への乗り入れその他静岡空港の整備・利活用について協力することで静岡県と合意した[27][28]

その後、2007年7月の全日空就航表明を受け就航路線便数について再検討した結果、同年10月31日になって静岡県と改めて覚書を交わすことで合意したとの発表を行った。この中で静岡空港開港時から新規乗り入れを行うこと、予定路線および便数は静岡-札幌線1日1往復、静岡-福岡線1日3往復であることを明らかにした。機材はマクドネル・ダグラスMD-90クラスJ 18席・普通席132席)とエンブラエル170(普通席76席)を使用している。

静岡県は開港前の2008年度から運航に対する支援、補助のために6,000万円の予算を計上している[18]。開港後も福岡便に対する搭乗率保証と、夜間駐機費用の一部を負担する。福岡便の搭乗率が70%を下回ると、その空席分を1席あたり15,800円、補助金として県が支払うことになる。川勝平太静岡県知事と日本航空の西松社長と会談で、川勝知事は搭乗率保証の廃止を正式に申し入れたが、西松社長は経営問題につながるとして、搭乗率保証の契約は破棄できないと表明した[29][30]。日本航空は、福岡・札幌のすべての便を座席数の少ないエンブラエル170で運航することを決めた[31]

ANAグループ

全日本空輸(ANA)グループは、2007年7月に新千歳・那覇線へ各1便の就航を表明した。山元峯生ANA社長は、2008年1月23日の記者会見で静岡-成田線の路線展開の可能性があると述べた。

2008年4月22日、札幌、沖縄便の運航計画、ダイヤ、機材が公表された[32]。沖縄、札幌を1往復するスケジュールでありボーイング737-500型機(126席)、またはボーイング737-700型機(120席)でエアーニッポンによる運航で就航している。

日本航空に対する搭乗率保証などについて、全日空は不公平であると主張していた。静岡県は、沖縄便の着陸料を減免することとした[33]

フジドリームエアラインズ

鈴与は2008年6月、静岡空港を拠点とする地域航空会社フジドリームエアラインズ(FDA)を設立した。

新千歳線と福岡線を各1日3便就航するとしていたが日航と全日空の同路線への就航表明を受け、競合する路線への就航を回避し仙台・成田・羽田・新潟・小松・松山・熊本・鹿児島など競合しない路線への就航を検討することとした[34]

2008年7月、小松熊本鹿児島へ2009年夏を目処にエンブラエル 170(76席)で就航させることを発表した。

[編集] 国際線

韓国仁川(ソウル)へ週14便、中国上海へ週4便の定期便就航予定が決まっている。静岡県は、ソウル(仁川)や上海など海外9路線で年間32万人(1日あたり877人)の需要を予測している。

各航空会社に対し北京大連杭州広州香港台北バンコクシンガポールグアムホノルルへの就航を要請している[35]

韓国

アシアナ航空は2007年8月8日、静岡県庁で静岡 - ソウル(仁川)線の1日1便の就航を正式に表明した[36][37]。2008年6月27日、運航スケジュールを発表しエアバスA321-200(177席)にて定期便を運航することを公式発表した[38]

大韓航空も就航させる意向を表明し[39]、2008年12月22日に仁川国際空港へ1日1往復、ボーイング737-800(149席)で就航させることを決めた[40][41][42]

中国

中国東方航空は2008年10月、上海から週4便の乗り入れを申請、12月に認可されたことが明らかとなった。 中国東方航空の章華鑫・日本支社長は2009年6月5日、上海便の存廃について「7、8、9月のピーク時をみて判断する」と述べ、夏の行楽シーズンの搭乗率で路線の撤退を検討することを明らかにした[43]。 2009年10月25日からは、週2便に減便された。

中国南方航空は静岡県に対し、静岡 - 上海 - 北京と静岡 - 上海 - 広州の各路線への定期便運航を提案した[44]。中国東方航空が上海便への就航申請をしたことから、静岡 - 大連 - 北京間の路線を検討していることが明らかとなった。

チャーター便

国際チャーター便の利用者数は、航空各社の予想を上回る伸びを見せた。チャーター便は座席を旅行代理店が全席買い取るのが原則であり、通常はほぼ満席に近い状態で運航させる。搭乗率が90%に達する便も現れたため、開港後2ヶ月足らずで静岡‐高雄線の増便が発表された[45]。チャーター便に対しては、静岡県から1人あたり6,000円の補助金が出ている。

[編集] 空港へのアクセス

直線距離で静岡市中心部から約30km、浜松市中心部から約45km。

道路交通
バス
鉄道
  • 鉄道の最寄駅は金谷駅である(直線距離で静岡空港から約6km)。
  • 静岡空港直下を東海道新幹線が通過しているので新幹線新駅を空港に併設する構想があった[46]が、これについてJR東海須田寛相談役は「営業的には(新幹線新駅を)作った方がいいと思うが技術的に難しい」とコメントしている。また掛川駅と空港の位置が近接しすぎている為、これ以上新幹線の新駅を建設しても新幹線の運行ダイヤが確保しにくくなるなどの点でJR東海側は依然新幹線の静岡空港新駅の建設に対して消極的である。これらの事から静岡県議会は新駅の建設計画を凍結する形で推移している。2009年2月、静岡県議会で石川嘉延静岡県知事が空港の新幹線新駅に関して答弁するなど凍結したはずの新駅建設構想を蒸し返す動きを見せた。その後、静岡県知事となった川勝知事のもと、「静岡空港の魅力を高める有識者会議」が行われ、中長期的な課題として、新幹線新駅の実現が求められた。[47]
タクシー

[編集] 空港建設推進派と反対派

双方の主張の詳細については、外部リンクにある各団体のウェブサイトやマスコミの報道記事を参照のこと。

[編集] 推進派

建設推進に関連する運動としては静岡県内の市町、市町議会、商工団体、業種団体等により「富士山静岡空港就航促進協議会」(旧・静岡空港建設促進協議会)が組織されている。また、静岡県議会の知事与党会派(自由民主党、平成21、公明党)により県議会静岡空港利活用促進議員連盟が作られている。その他空港周辺地域の各種団体や周辺住民を主な構成員とする団体として「富士山静岡空港と地域開発をすすめる会」、「静岡空港一番機へ乗る会」、「静岡空港の早期開港をめざすはいばら女性の会」、「富士山静岡空港友の会」などがある。推進派の活動の中心は静岡県内の団体や賛成派住民である。

[編集] 反対派

[編集] 組織

反対運動は主に「静岡空港・建設中止の会」(共産党系)と「空港はいらない静岡県民の会」(新左翼系や社民党民主党の一部)の2グループにより行われている。反対派は推進派に比べ静岡県内の組織基盤に劣るため、劣勢を挽回するため田中康夫[48]鳩山由紀夫[49]菅直人[50]保坂展人[51]中村敦夫[52]川田龍平[53]などの県外政治家の支援を受けたり県外国会議員に対し反対署名活動を行ったり、県外の各種反対運動の活動家からの支援を受けるなどしている。

[編集] 反対運動の現状

反対運動は、選挙・議員活動、訴訟、トラスト共有地・立ち木トラストなどの手法で行われており現状は次のとおりである。

選挙・議員活動

静岡県内選出国会議員12名のうち、反対派は民主党渡辺周細野豪志の2名。現在の静岡県議会議員74名のうち反対を表明しているのは共産党系無所属1名。近年、衆院選・参院選・県議選で反対派の有力議員が相次いで落選しており反対派の現・元議員で賛成に転じたり積極的に反対の姿勢を示さなくなった者もいる。県知事選挙については毎回反対派は立候補者を擁立するものの、いずれも落選している。地元市町長選挙についてはかつて反対派のリーダーが立候補したこともあったがいずれも落選しており、近年は反対派の立候補者擁立は見送られている。2007年4月に行われた静岡県議会議員選挙において共産党の候補者と無所属候補者の一部が空港反対を選挙公約としたが、無投票当選の1名を除いていずれも落選しており民主党公認・推薦候補者で空港反対を公約とした者はいなかった。

訴訟

反対派は空港設置許可取り消し、公金支出差し止め、土地収用法に基づく事業認定取り消し、権利取得裁決取り消し等の訴訟を起こしているが現在審理中のものを除き、いずれの訴訟も反対派の敗訴又は訴えの取り下げなどに終わっており今のところ反対派の勝訴した訴訟はない。

トラスト共有地・立ち木トラスト

反対派は反対派の元々の地権者(本来地権者)の所有する空港予定地内の土地の一部を静岡県内のみならず県外や外国在住者を含んだ反対派数百名に譲渡し共有としたり、山林の立ち木の一本一本を別々の反対派活動家に譲渡するなどの行為を行い空港予定地の権利関係を複雑化し県の用地取得を妨害しようとした。静岡県が土地収用法に基づく手続きを行った結果、空港建設に必要な土地・立ち木に関するすべての権利について県の権利取得が認められたがトラスト共有地・立ち木トラストによる権利の細分化による事務の煩雑化のため、用地調査や補償金の支払事務手続に十数億円の経費を要することとなった。

直接請求

2001年に反対派は静岡空港の是非を問う住民投票条例制定を求めるため、約27万人の署名を集め地方自治法に基づく直接請求を行ったが、住民投票条例案は県議会の反対多数で否決された。

その他

2007年2月6日未明に、静岡市在住の反対派活動家が静岡県庁別館前の路上で焼身自殺した。付近には静岡市内の廃棄物不法投棄に関する静岡市の対応と静岡空港建設に抗議する内容のビラがあり、またビラと同じ内容が焼身自殺の直前にmixiに書き込まれていた。自殺後、反対派は追悼集会の開催、追悼VTR・DVDの発売などの活動を行っている[54]。また週刊ダイヤモンドは静岡空港について、無駄な大型事業の典型例とした特集記事を数多く掲載している。岩波書店発行の月刊誌「世界」は、鎌田慧の執筆による静岡空港に批判的な記事を掲載している[55]

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 【静岡空港】静岡空港近くに高さ制限超える立ち木 asahi.com(朝日新聞2008年9月12日
  2. ^ 【静岡空港】3月開港遅れも/空港滑走路短縮方針 asahi.com(朝日新聞) 2008年10月22日
  3. ^ 富士山静岡空港の開港予定日について 静岡県
  4. ^ 静岡空港:滑走路延伸へ飛行検査開始--国交省/静岡 毎日新聞
  5. ^ 静岡空港への補助金継続 事業再評価で 国土交通省
  6. ^ 任意交渉に「区切り」/土地収用手続き着手へ 朝日新聞 2004年11月13日
  7. ^ 開港2カ月 静岡空港、課題浮き彫り MSN産経ニュース
  8. ^ 2009年8月現在、中型機は定期便に就航していない
  9. ^ 静岡県議会 企画空港委員会 議事録 平成20年11月6日 18ページ
  10. ^ 「ILSを高度化したい」 川勝・静岡県知事 MSN産経ニュース
  11. ^ 富士山静岡空港発着便 運航ダイヤ変更のお知らせ 全日空
  12. ^ 静岡空港搭乗率68.1% 福岡線微増 7月末まで 静岡新聞
  13. ^ 静岡空港の8月搭乗率70% 国内6路線の搭乗者4万***616人 中日新聞
  14. ^ 搭乗率保証については、能登空港で実施されているが、保証されたことはない
  15. ^ 静岡空港:立ち木無断で伐採 県が100本「県有地と誤解」 2009年10月2日 毎日新聞
  16. ^ 富士山頂付近は境界未定区域である。山頂からは、静岡空港および羽田空港は、ほぼ等距離である。
  17. ^ 「富士山静岡空港」英語名称では採用されず
  18. ^ 2008年5月2日朝日新聞 朝刊経済面「静岡空港 見えぬ成算」
  19. ^ 札幌や福岡に出張する社員はその周辺都市にも行くため、往復では利用しない。福岡は新幹線を使えば時間的には大差ない。
  20. ^ 静岡県知事が辞任表明 立ち木による空港開港遅れ引責 asahi.com 2009年3月25日
  21. ^ 静岡空港 立ち木伐採始まる 対象20本増の173本 中日新聞 2009年5月12日
  22. ^ 石川知事あすにも辞表 立ち木除去作業が完了 中日新聞 2009年5月18日
  23. ^ 静岡空港:霧で2便欠航 立ち木問題影響、短い滑走路の懸念現実に asahi.com 2009年6月5日
  24. ^ 中国東方航空6便欠航 静岡空港に新型インフル影響 静岡新聞 2009年5月28日
  25. ^ 中国東方航空 9便欠航 7~8月上海定期便、予約低迷で 読売新聞 2009年6月20日
  26. ^ 静岡空港:ソウル便4便欠航へ 予約低調で大韓航空/静岡 毎日新聞
  27. ^ 日本航空グループとの連携(静岡県空港部)
  28. ^ 空港だより平成17年8月号(静岡県空港部)
  29. ^ 搭乗率保証「契約、破棄できない」 日航、円満解決望む
  30. ^ 静岡空港:JAL社長、知事と会談 搭乗率保証存廃、平行線 /静岡 毎日新聞
  31. ^ JALグループ、2009年度下期(11月~3月)富士山静岡空港発着路線の運航ダイヤと投入機材を決定 日本航空 プレスリリース
  32. ^ 富士山静岡空港における運航計画について(全日空)
  33. ^ 沖縄便着陸料の減免盛る 県が空港設置条例規則公布 静岡新聞 2009年4月29日
  34. ^ 鈴与リージョナル航空事業、須川恒次・執行役員航空事業推進本部長に聞く 静岡新聞 2008年2月16日付
  35. ^ 静岡県/富士山静岡空港/ 就航要請路線
  36. ^ 富士山静岡空港運航計画発表(アシアナ航空Webページ)
  37. ^ アシアナ航空(ソウル1日1便)の就航が決定!(静岡県空港部)
  38. ^ 静岡-ソウル運航計画及び静岡支店開設準備室について(アシアナ航空)
  39. ^ 静岡空港、大韓航空が就航を表明/3社目に ソウルデイリーも、JALとコードシェア等協力へ(2006年9月6日付けWING DAILY)
  40. ^ 大韓航空がソウル(仁川)線の運航を正式表明! 静岡県
  41. ^ 大韓航空 富士山静岡空港 正式就航表明 ~定期便運航計画書 知事に提出~ 大韓航空 プレスリリース
  42. ^ 大韓航空、仁川/静岡線の就航を正式に表明-イン・アウト双方の需要に期待 トラベルビジョン
  43. ^ 静岡空港から上海便撤退検討も 中国東方航空が7―9月搭乗率で判断 中日新聞 2009年6月6日
  44. ^ 北京・広州へ定期運航中国南方航空 静岡発上海経由県に提案 読売新聞静岡版 2008年1月1日付
  45. ^ 「『静岡―高雄』増便へ――チャーター便好調――静岡空港」『静岡空港関連ニュース:「静岡―高雄」増便へ 台湾客利用多く チャーター便好調静岡新聞社2009年7月31日
  46. ^ 空港だより平成12年9月号(静岡県空港建設局)
  47. ^ 静岡新聞8月13日
  48. ^ 活動例
  49. ^ 活動例
  50. ^ 活動例
  51. ^ 活動例
  52. ^ 活動例
  53. ^ 活動例
  54. ^ 井上さん追悼DVD完成!(空港はいらない静岡県民の会)
  55. ^ 「世界」2007年6月号目次(岩波書店)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 空港建設反対派

[編集] ニュースサイトほか

最終更新 2009年11月15日 (日) 02:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【静岡空港】変更履歴

ご利用上の注意