風の聖痕
風の聖痕の最新ニュースをまとめて検索!
| 風の聖痕 | |
|---|---|
| ジャンル | 伝奇 |
| 小説 | |
| 著者 | 山門敬弘 |
| イラスト | 納都花丸 |
| 出版社 | 富士見書房 |
| 掲載誌 | 月刊ドラゴンマガジン |
| レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
| 発表期間 | 2002年1月 - 絶筆 |
| 巻数 | 本編6巻、短編集5巻 |
| アニメ | |
| 企画 | 井上伸一郎、小川洋、藤田純二 酒匂暢彦、上玉利純宏 |
| 監督 | 坂田純一 |
| シリーズ構成 | 関島眞頼 |
| 脚本 | 関島眞頼、久保田雅史、大久保智康 吉村清子、浦畑達彦 |
| キャラクターデザイン | 新田靖成 |
| アニメーション制作 | GONZO |
| 製作 | 風の聖痕製作委員会 |
| 放送局 | 放送局参照 |
| 放送期間 | 2007年4月12日 - 9月20日 |
| 話数 | 全24話 |
| コピーライト表記 | ©2007 山門敬弘・納都花丸/ 富士見書房・風の聖痕製作委員会 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『風の聖痕』(かぜのスティグマ)は、山門敬弘による日本のライトノベル。イラストは納都花丸。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より、2002年1月から2007年12月までに既刊11冊(本編6冊、短編集5冊)が刊行されたが、2009年に作者が死去したため[1]未完の作品となっている。
目次 |
[編集] 概要
第13回ファンタジア長編小説大賞〈準入選〉受賞作。応募時タイトルは『風に祈りを』。
2007年にはアニメ化、漫画化、ゲーム(テーブルトークRPG)化などのメディアミックス展開が行われた。
作者の山門敬弘は執筆中、白血病との闘病中であることを明かしており[2]、一時は退院したことを発表するなど[3]その経過を本作の単行本あとがきに記していた。しかし2009年7月20日に山門が病没し[1]、本作は未完のまま絶筆となった。死因は病死であるとのみ発表され、闘病生活との関係は明かされていない[1]。
[編集] ストーリー
一般人には知られていないが、この世界には魔術を操る魔術師が存在している。その中には自然の力を司る精霊の力を借りて妖魔を退治する人間「精霊術師」も含まれる。
主人公・八神和麻は、炎術師の名門・神凪家に生まれながら炎術の才をまったく持たなかったために一族から追放され、日本を離れた。4年の月日が流れ、風術師となって再び日本の地を踏んだ和麻は、タイミングよく起こった神凪の術者の殺害容疑をかけられてしまうが……。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場人物
※声はアニメ版の声優。
[編集] 主要人物
- 八神 和麻 (やがみ かずま)
- 声 - 小野大輔 / 渡辺明乃(子供時代)
- 本作の主人公。本名・神凪和麻。22歳。身長176cm(推定)。非常に優秀で多くの才能に恵まれながら、ただ「炎術の才能が全くなかった」というだけで、炎術師の名門・神凪家にあって不憫な幼少期を過ごし、ついに18歳の時、父に勘当され実家を追われた。逃げるようにして外国へ渡り、そこである事件に巻き込まれて風術師としての才能を開花させる。風の精霊王と契約した世界唯一の契約者(コントラクター)であり、世界最強の風術師。瞳に精霊王との契約の証である聖痕(スティグマ)を有し、契約者としての能力を開放した時には瞳が蒼穹の色に染まる。体術にかけても超一流。さらに一時期修行した仙術にも才能があるのだが、当人は力の制御法に、と学んでいただけだったので、現在のところ精霊魔術の下地として応用しているにすぎない。
- 基本方針は「敵対するもの老若男女平等に皆殺し」。皮肉屋・自己中心・軽薄・怠惰と絵に描いたような人柄で、自身の損得が絡まなければ他人のために行動を起こすことなどまずない。しかし、そうした普段の言動の非情さ、非常識さの陰に、彼なりの信念や誠実さが見え隠れすることもある。あえて良く言おうとするならば「不器用で素直になれない」性格。周囲に対して非常に冷めた見方をし、他人のことをほとんど気にかけない一方で、信頼する相手には妙な義理堅さを見せることもある。また平素表面ではどう振る舞っていようとも、自分が大切に思う者を守るためならば全力を傾ける。強力な術者でありながら、自分の力を誇ったり鼻にかけたりするどころか、真正面から戦って十分に勝てる相手に対しても、卑怯なだまし討ちをしたり、小細工で嵌めるような戦い方を好み、気が乗らなければ平気で敵前逃亡したりもする。それは彼が自己過信を危険視し、敵対する相手の力を過小評価しないためでもある。著しく勤労意欲に欠けているため、普段は楽でおいしい仕事(重悟から任された綾乃の護衛)ばかりして稼いでいるが、一度契約した仕事についてはやり方はともあれきっちり果たそうとする。その姿勢が災いし、結局は頻繁に厄介事に巻き込まれて苦労を強いられる。当初「宗主の娘」としてしか見ていなかった綾乃のことも、段々と自分のパートナーにふさわしい存在として認めつつある。…のだが、それをストレートに示すことはまずなく、誉めるにしても一言多かったり、からかって遊んだりとひどい扱いである。
- 恋人であった翠鈴(後述)は彼にとって特別な存在であり、彼女を守れなかった自分への失望と、復讐に捧げた暗い過去が彼に深い影を落としている。
- 神凪 綾乃 (かんなぎ あやの)
- 声 - 藤村歩
- 本作のヒロイン。神凪次期宗主として期待されている16歳の女子高生。身長162cm。12歳の時、一族の宝剣・炎雷覇(えんらいは)を継承している。外見は「光り輝くような美少女」だが、性格は単純かつ短気。素の顔を見せるのは家族や親友など一部の者に対してだけで、普段は猫をかぶって良家のお嬢様を完璧に演じている(彼女によればそちらも素の自分とのことだが)。炎術師としての才能は申し分なく、実力は現宗主である父・重悟、和麻の父・厳馬に次ぐナンバー3(但し和麻曰く、厳馬は炎雷覇を持った綾乃の十倍強い)。和麻と組むようになってからは、それまでと桁違いの強さの相手と戦うことが多くなり、飛躍的な成長を遂げている。当初、和麻の勤労意欲の無さへの反発や彼との力の差への引け目から、彼を嫌っていたが、共に過ごす内に彼の想いに触れ、徐々に惹かれ始めている。が、未だ本人に自覚は無く、つっこまれては必死に否定している。和麻からからかわれるたびに(割と過激な)突っ込みを入れるなど半ば漫才のようなやりとりを繰り返す。今まで何度か和麻を相手に戦ったこともあるが、傷一つつけられない。「神炎」(後述)として朱金の炎、「紅炎」(和麻が密かに命名)を持つが、任意で発動できないため、正確にはまだ神炎使いとは言えない状態である。
- 神凪 煉 (かんなぎ れん)
- 声 - 森永理科
- 和麻の弟。12歳。身長155cm。和麻とは違い、炎術の才能に恵まれ、中学生(初登場時は小学生)ながらに浄化の炎の最高位・<黄金の炎>を操る炎術師。女の子に間違われることもある美少年で、和麻を「兄様」、綾乃を「姉様」と慕う弟属性バリバリの性格だが、中身はしっかり者。周りにレベルの高すぎる術者が多いため、自分には才能がないのではないかと悩んだときもあった。炎雷覇を持たないこともあって術の出力は及ばないが、微細なコントロールなどの技術に関しては綾乃より上で、人間に憑依した妖魔だけを焼き尽くすこともできる。温和な性格と、内に秘める嚇怒によって順調に一流の炎術師への階段を上り始めている。和麻を尊敬しており、戦闘時の駆け引きなど、和麻を参考に行動することも。クラスメイトの花音と達也によく振り回されている。なにより頭も良く、運動も出来て、しかも顔も良い。
[編集] 神凪一族
- 神凪 重悟 (かんなぎ じゅうご)
- 声 - てらそままさき
- 神凪一族宗主で綾乃の父親。神凪一族最強の術者だが、事故により片足を失ってから一線を退いている。神炎「紫炎」の使い手で、神凪史上最強と評された。常に和服を着用し、厳しさを感じさせる雰囲気を纏っているが、娘には甘い。対等な存在として風牙衆に接したり、一族のお荷物として疎まれていたかつての和麻にも分け隔てなく接したりして、力に驕る一族の傲慢な態度を変えようと努力したが、結局実らなかった。和麻の追放を止められなかったことを悔やんでおり、現在でも彼の心情を察して尊重しているため、和麻もその器の大きさには敬服している。和麻の力を必要としてではなく純粋に神凪に戻ってほしいと願っており、綾乃との仲を取り持とうと画策しているが、今のところあまり成果は上がっていないように見える。
- 神凪 厳馬 (かんなぎ げんま)
- 声 - 小山力也
- 和麻・煉の父親にして現役では神凪一族最強の術者。宗主・重悟とはいとこにあたる。神炎使いの一人であり、「蒼炎」と呼ばれる蒼い霊気で染められた炎を操る。その強さは和麻が「綾乃の百倍強い」と断言するほど。風術を下術と蔑み、戦闘力こそ全てと考える良くも悪しくも典型的な神凪家の人間(但し、そのことは本人も自覚している)。自分にも他人にも常に厳しい態度で接する。煉を大切にしており、妻との仲もいいらしい。
- 炎術の才能を一向に見せない和麻に対し、一日の休みも与えないで修行させ、弟の煉とも滅多に会わせないなど、父親として彼からの信頼を受けるようなことを何一つしてこなかった。ただし彼は妻とは違い、和麻に対し親としての愛情を持ってはいたのだが、炎術師以外の道を示すことのできない不器用な父親で、ただ厳しく接することしかできなかったのである。和麻を勘当したのも彼を神凪という枷から解き放とうとしてであり、一族のことしか第一に考えられない彼なりの愛情であった。実際、風術師として大成した息子のことを不器用ながら誇らしげにしたり、彼に対して「満足するなら土下座でもなんでもするから、自分の息子として神凪家に戻ってこないか」と言ったこともある(和麻も厳格な父親のこの発言には驚き、感じるものがあったようである)。
- 神凪 深雪 (かんなぎ みゆき)
- 声 - 佐藤しのぶ
- 厳馬の妻で、和麻と煉の母親。昔から性格に問題があったようで、重悟にすら自分勝手な女だったと言われている。
- 厳馬とは違って、炎術の才能のない和麻には欠片の愛情もなく、彼が追放される際にも悲しむどころか、逆に一千万を渡して神凪家を出るよう促した。その際に親子の縁は完全に切れているようで、和麻が風術師として大成して戻ってきてからも名前しか登場していない。
- 神凪 頼通(かんなぎ よりみち)
- 先代宗主にして、現宗主・重悟の父親。アニメには登場していない。かなり我儘な性格で引退してからも好き放題しているため、一族から嫌われているが本人はまったく気付いていない。炎術師としての能力もあまり高くなかった様で、彼が宗主を継いでいた時には神凪の力は史上最低にまで落ち込み、炎雷覇を扱うことすらできずに死蔵されているほどだった。
- 大神 雅行(おおがみ まさゆき)
- 声 - 城山堅
- 神凪の分家の一つである大神家当主、操、武哉、武志の父親である。炎術師。冷徹で、我が子に対して父親としての愛情が全くなく、大神家の道具といった感覚だった。娘である操が妖魔に成り下がり、大神家が存続の危機に立たされたために自ら操を滅殺しようとするが、返り討ちに遭って死亡。
- 大神 操 (おおがみ みさお)
- 声 - 植田佳奈
- 大神家の娘で炎術師。20代前。普段から和服を着用し大和撫子をイメージさせる、本来とても大人しい少女。兄の仇として和麻を逆恨みしていたところを、ミハイルという謎の少年に利用され、父を含め自らの親族や多数の一般市民をその手にかけた重い罪を背負う。和麻の励ましによって生きることを選び、出家して罪を償っていこうと決意。
- 幼い頃に一度だけ、いじめられていた和麻を助けたことがあって、彼女も忘れていたそんな些細な出来事を和麻はずっと心の支えにしていた。
- 大神 武哉 (おおがみ たけや)
- 声 - 武虎
- 操の兄で大神家の長子。同じく分家の一つである久我家の娘・静との間に、双子の息子がいる。分家ではトップクラスの術者で、結城 慎吾(後述)とは正反対の性格なのに相性がよく、二人が組めば宗家以外に敵なしと言われたが、和麻を連れてくるため向かった先で流也に殺される。慎吾とは違い、和麻とはまず話し合って疑いが事実かどうかを確かめようとした(それでも、どこか犯人と決め付けているような態度ではあったが)。兄弟の事を気に掛けていた優しい性格で、妹・操の心の支えだった。
- 大神 雅人(おおがみ まさと)
- 大神家当主・雅行の弟。兄を遥かに凌ぐ力を持ち分家では最強の術者だったが、当主の座を巡る争いを嫌ってチベットの奥地まで修行に行った過去がある。専ら綾乃のお守りを任じられており、綾乃からも「おじ様」と慕われていたが流也に殺された。
- 大神 武志(おおがみ たけし)
- 大神家の炎術師で、武哉と操の弟。流也に殺された。(小説版では、雅人と共に綾乃の補佐を勤めていた。)
- 結城 慎治 (ゆうき しんじ)
- 声 - 奥田啓人
- 神凪の分家の一つである結城家の末子。25歳。神凪一族の中で帰国した和麻に最初に出会ったのは彼で、その際目の前で行われた除霊の腕を見て、和麻の帰国とその力を一族に伝える。幼い頃、ほかの子供たちとともに炎術を使えない和麻を虐めていた。流也に殺された最初の犠牲者の一人で、抵抗する際には分家では唯一金の炎を発現するなどの抵抗を見せるが、あっさり殺されてしまう。
- 結城 慎吾 (ゆうき しんご)
- 声 - 西脇保
- 結城家の炎術師で、結城慎治の兄。分家ではトップクラスの術者。弟の慎治を和麻に殺されたと思い込んで怒り狂い、問答無用で和麻を殺そうとしたが返り討ちにあってあっさり敗れ、倒れているところを流也に殺された。
- 風巻 兵衛 (かざまき ひょうえ)
- 声 - 稲葉実
- 風術師。神凪一族の下部組織である風牙衆の頭領。平素は神凪一族に対する忠心を装うが、腹の底では風牙衆一族の悲願である神凪への復讐の念を募らせており、風牙衆の力の源であり彼らが神と崇める存在(アニメ版ではゲホウと呼ばれる妖魔)を蘇らせようと企む。
- 風巻 流也 (かざまき りゅうや)
- 声 - 松本大
- 風術師。兵衛の息子。かねがね「病に倒れて養生中」ということにされていたが、実際には父によって妖魔を宿され、神凪に復讐する道具として風術で神凪一族の炎術師を殺していた。和麻と綾乃によって妖魔共々滅殺される。
[編集] 警視庁特殊資料整理室
- 橘 霧香 (たちばな きりか)
- 声 - 大原さやか
- 20代前半の美女。日本唯一の公営退魔組織「特殊資料整理室」の室長をつとめ、階級は警視。陰陽道の名門・橘家の分家の術者であったが、本家を凌ぐ実力の持ち主であったために疎まれ、他流の術を節操なく取り込んだことを理由に追放されている。研修時代の2年前ロンドンで和麻と出会っているが、当時の和麻は文字通り復讐の鬼であり、そのあまりの力と非情さに恐怖しか感じなかったという。現在の和麻とは仕事の関係もあって仲が良く、嫉妬する綾乃からはきつく当たられている。風牙衆滅亡後、神凪は情報収集を特殊資料整理室に頼っており、何かあれば彼女が組織を代表して神凪宗家に連絡する。
- 倉橋 和泉 (くらはし いずみ)
- 声 - 渡辺明乃
- 霧香と同じく橘の分家出の陰陽師。階級は巡査部長。きつい感じの美女。術者としては一流で、霧香の信頼も篤い。本人は「片腕」と呼ばれるのを嫌がっているが、仲が悪いわけではない。熊谷(後述)の能力が、彼女のとある封印によって管理されている関係で、彼とコンビを組まされることが多い。その熊谷にはまるで下僕でも扱うかのような態度で接するが、こちらとも決して仲が悪いわけではない。作者曰く「最強のバカップル」。セクハラへの反撃とはいえ前室長の頭目掛けて躊躇なく銃をぶっ放すなど、性格はかなりバイオレンスである。
- 熊谷 由貴 (くまがい ゆき)
- 階級は巡査。2メートルに届こうかという長身で立派な体格だが、性格はいたって温厚で弱気。和泉からはさんざん罵倒されている。彼の能力は強力なPKで、10メートル先の戦車の正面装甲を打ち抜くほど戦闘に特化した強力なもの。しかし、彼の穏やかな性格が災いし、その能力を使いこなすためには別人格を呼び出す必要がある。そちらの人格は「殺戮を己が存在意義とする、悪鬼羅刹の類」。和泉の封印によってもとの人格に戻る。その和泉とは「あなたを傷つけることなんて、絶対にありえません」という関係。戦闘能力はかなり高いが、しょせん物理法則を超えるものではないため、綾乃には一蹴されてしまう。
- 石動 大樹 (いするぎ だいき)
- 声 - 田坂秀樹
- 「おまわりさん」に憧れて警官になったのに霧香に目をつけられてしまった非常に不幸な新人。階級は巡査。23歳だが、あまりの童顔のためどう見ても警察官には見えない。実際、警官としては無能というほかなく、日常生活でもたいへん運が悪い。しかし、致死レベルの外的要因がふりかかるとその不幸のベクトルが完全に逆転し、異常な程の強運でそれを回避させる〈災厄へと至る奇跡(ミラクル・イン・ディザスタ)〉という能力を持ち、さらにその危険が確率操作で対処できる限界を超えると、その要因を問答無用で異次元の彼方に追いやってしまうという凄まじい能力〈悪魔喰らい(デモン・イーター)〉を発動する。しかし、自身で制御できず、死にかけるほどの危機に陥らないと発動しないため、死ににくい能力であるにも関わらず死にかけることが多い。この凄まじさと死ににくさが相まって「危険があったらとりあえず大樹を放りこめ」という使い方をされる。
- 志門 勇人 (しもん ゆうと)
- 長身の美男子。しかし性格はいい加減で、なにかと仕事をさぼろうとしては後輩の大樹にまで文句を言われている。彼の能力は「ジークフリート」と名付けられている。詳細は不明だが、胸のど真ん中を水の槍で貫かれ大量出血していても平然としていた。本人曰く「必殺、死んだふり」。
[編集] 石蕗一族
- 石蕗 亜由美 (つわぶき あゆみ)
- 声 - 酒井香奈子
- 地術師・石蕗一族の娘・真由美の細胞を基に作り出されたクローン体。肉体年齢は12歳。妖精の卵を使い、わずか1ヵ月で無理矢理12歳まで成長させられたため非常に短命。真由美に代わり魔獣封印の儀式をするためだけに作られた。記憶は真由美のものがコピーされていたが、儀式の前に自分だけの思い出が欲しくて脱走し、煉と出会い、一緒に海を見に行った。その存在を失った今も、煉にとっては「たった一人の人」。
- 石蕗 真由美 (つわぶき まゆみ)
- 声 - 宮島依里
- 石蕗一族首座(石蕗巌)の次女で紅羽の妹。16歳。亜由美のオリジナル。本来は彼女が魔獣を封印するための儀式で生贄になる予定だった。だが、脅威が去った後、亡き父の跡を継ぎ、石蕗家の当主となった。
- 石蕗 紅羽 (つわぶき くれは)
- 声 - 小菅真美
- 石蕗一族首座(石蕗巌)の長女。20代後半。石蕗一族にあって、地術を扱えず代わりに重力を操るという異端者で、能力は非常に強力でありながら、父に娘として見てもらえず、一族から腫れ物のように扱われてきた。巌が病に倒れた後、総代として石蕗家を指揮するが、本当は封印の儀に乗じて魔獣の力を得ようと企んでいる。でもそれは、すべて魔獣によって仕組まれたものだったと和麻の言葉に気付かされてしまい、今まで自分がやってきた事に絶望してしまった。原作では本人全部魔獣の一部に変化していて最後は取り込まれて死亡してしまう。アニメでは魔獣に力だけ取り戻されて、一時地術師の力を取り戻すが無謀な攻撃をして魔獣の攻撃で消し飛ばされてしまう。
- 石蕗 巌 (つわぶき いわお)
- 声 - 荻野晴朗
- 富士山の封印を守る地術師の一族・石蕗家当主。真由美可愛さにクローンを作り、身代わりにする計画を立てた張本人。病に倒れたことになっていたが、実は、紅羽の真意を見抜いて彼女を殺そうとするも逆に敗れ、岩と同化して身動きが取れなくなっていた。これは地術師として地についていれば回復するからであり、最後は紅羽に地との接点を砕かれて死亡してしまう。
- 石蕗 勇士(つわぶき ゆうじ)
- 声 - 鳥海浩輔
- 石蕗一族の1人。地術師。真由美の側近であり、主である真由美を守るためなら死すら辞さない覚悟を持っている。
[編集] アルマゲスト
魔術師の秘密結社。首領の仇である和麻を憎んでいる。和麻曰く、全員が最悪の愉快犯らしい。
- アーウィン・レスザール
- 声 - 小西克幸
- 魔術結社アルマゲストの首領。見た目20歳代、実年齢300歳以上の「絵に描いたような美男子」。術者であれば知らぬ者のない世界最高の魔術師であり、近代魔術の基礎を築き、失われた数々の術やその理論を復活させるなど多くの功績をあげた。ここ500年で最高の魔術師と評価する者もいる一方、その実在すら疑う向きもある。和麻の目の前で、恋人・翠鈴(後述)を悪魔に生け贄として捧げる儀式を行ったが、これは当時まだ魔術を扱えなかった和麻にとって風術に目覚めるきっかけとなった。その後、復讐のために最強の風術師となった和麻に敗れる。その身体は100グラム以上の塊が無くなるまで徹底的に斬り刻まれた上、魂は契約していた悪魔に地獄に引きずり込まれ、隷属しているか消滅したからしい。
- ヴェルンハルト・ローデス
- 声 - 堀内賢雄
- アルマゲストの実質的な運営機関である評議会の議長。首領は実在すら疑われているほどなので、一般からは彼が世界最高の魔術師であると評されてきた。ヴェサリウスと名乗って、日本でインターネットを使った妖魔憑依実験を行う。その本質は愉快犯で、何を考えて行動しているかよく分からない。首領の仇である和麻を苦しめることも目的のひとつ。
- ラピス
- 声 - 牧野由依
- 翠鈴(後述)の残留思念からヴェルンハルト・ローデスが作りあげた人形。巨大な水晶の剣を自在に操り、綾乃と互角以上に戦う。自ら考え、判断する知能は持っているが、そうではない「裡から湧き上がる感情」=「心」を欲している。唯一身近にいるヴェルンハルト・ローデスからろくでもない思想を吹き込まれ、人を陥れて喜ぶような、かなり問題のある「心」を手に入れつつある。
- ミハイル・ハーレイ
- 声 - 喜多村英梨
- 操を利用した実験がてら、和麻を倒そうとした(見かけ上は)少年。操には自らを天使と呼ばせていた。
[編集] その他の魔術師
- キャサリン・マクドナルド
- 声 - たかはし智秋
- 精霊獣(後述)の創造と使役に関して世界最高の技術を持つアメリカの炎術師の名家、マクドナルド家の娘。天使型の精霊獣・守護精霊(ガーディアン)メタトロンを使役する。炎術師としてマクドナルド家が世界最強であることを証明しようと、来日して綾乃に挑戦、最強の証として炎雷覇を手に入れようとした。一度綾乃と(キャサリン的に)引き分けた後、再戦して完敗する。その際和麻に惚れ、綾乃にちょっかいを出す。アニメ版では綾乃に敗れた後も、警視庁特殊資料整理室の一員なって再登場する。
- 凰 小雷 (ファン シャオレイ)
- 風術師の大家、凰家の娘。風の神器「虚空閃」を所有しているが、正当な継承者ではない。クリスティアン・ローエングラムとガイアに一族を壊滅させられ、復讐に神凪を利用しようと日本に密入国した。復讐のために女である事を捨て「小雷」という男の名を名乗っている。
- クリスティアン・ローエングラム
- 白銀の髪、琥珀の瞳の美形の水術師。四大神器を用いた大規模な魔術儀式を行うと称し、炎雷覇を奪いに来日した。水の神器「水霊(みずち)」を所有している。水術師としての腕は後述のガイア同様一流。勝つためにはどんな策をも用いる。
- ガイア
- ドワーフのような体型をした地術師。クリスティアン・ローエングラムと共に炎雷覇を奪いに来日した。地の神器「埜槌(のづち)」を所有。「戦うこと」ではなく「戦って勝つこと」が大好きな戦闘中毒者(バトルジャンキー)で、勝つためには手段を選ばない。和麻に敗れて死亡する。
- ゴート
- 遥か昔に絶滅したはずの精霊喰い。クリスとガイアの後ろにいた黒幕。
- 李 朧月 (リ ロンユエ)
- 中国から来た道士の少年。盗まれた宝貝(パオペイ)を取り戻すために来日し、煉と知り合う。後に留学生として煉の同級生になる。流星錘や体術と仙術を組み合わせて戦う、かなりの戦闘能力の持ち主。また、陰陽道など他系統の術も使用する。
- 実は仙術における和麻の兄弟子で、外見は中学生だが、実年齢は百歳を超える。二人のこの関係は周囲には秘密らしい。修行時代、増長していた和麻を完膚なきまでに叩きのめしたことがあり、性格的にも和麻にとってはもっとも関わりたくない人物の一人。しかし煉によれば、二人とも性格や雰囲気がそっくり。
[編集] 一般人
- 久遠 七瀬 (くどう ななせ)
- 声 - 伊藤静
- 綾乃と同じ学園に通う綾乃の親友。陸上部所属。身長167cm。芯の強い、中性的な印象のあるスポーツ美少女。女子からの人気が高い。原作では当初、由香里ともども綾乃の炎術について何も知らなかったが、アニメ版では最初から綾乃が術者であることを知っているという設定。
- 篠宮 由香里 (しのみや ゆかり)
- 声 - いのくちゆか(猪口有佳名義)
- 七瀬と同じく、綾乃の親友の一人。身長157cm。ホワッとした雰囲気のおっとり系美少女だが、お嬢様然とした外見と裏腹に、警察以上の情報収集能力と行動力を持っている。長編では綾乃のサポートとして、短編集ではトラブルメーカーとして活躍する。
- 翠鈴 (ツォイリン)
- 声 - 牧野由依
- 和麻の恋人。神凪を追われた和麻が流れ着いた香港で出会う最愛の人にして、癒えない心の傷。アーウィン・レスザールによって魔術儀式の生贄となり、魂の欠片も残さず消滅した。ヴェルンハルト・ローデスは儀式の場に残っていた彼女の残留思念からラピスを創造した。
- 鈴原 花音 (すずはら かのん)
- 声 - 辻あゆみ
- 煉の同級生で煉にベタ惚れしている美少女。かわいらしい見た目とは裏腹に、「女」の手管で煉を籠絡しようとする。さらに、強力な格闘センスを持ち、恋のライバルである芹沢達也を圧倒する。経緯は原作とアニメ版で異なるが、煉の能力を目の当たりにして惚れ直す。主に短編集で活躍。
- 芹沢 達也 (せりざわ たつや)
- 声 - 福山潤
- 煉の同級生で、自称・親友。花音と煉の奪い合いを繰り広げる。弱冠12歳にして身長180cmを超え体格もいいが、花音のテクニックに毎回敗北する。主に短編集で活躍。
- 柊 太一郎 (ひいらぎ たいちろう)
- 綾乃の後輩で、入学早々綾乃に告白するも瞬時に玉砕。しかしその後もめげることなく綾乃に想いを寄せる。その一途さゆえに由香里におもちゃにされている不幸な少年。和麻を、綾乃をたぶらかすダメ男とみなして反発している。短編集で活躍。
[編集] 妖魔
- 名称不明
- 風巻流也に憑依させられた上級妖魔。その妖気の強さは和麻曰く「中国の奥地で会った三千年生きた吸血鬼とタメを張る」らしい。さらに、周囲の精霊を発狂させて操るため、和麻と綾乃の2人がかりでも苦戦した。
- スライム
- 名前の通り、スライム状の妖魔。人間の精気や肉体を吸収し、それで得た熱量を消費して活動する。単体では非常に弱いが、数が半端ではない上に、集団になるとそれらの間に魔術回路が形成されるという厄介な性質を持つ。
- ベリアル
- 「無価値」を意味する名を持つ、極めて高位の大悪魔。その身に凄まじい瘴気を纏い、地上に君臨すれば世界を滅亡に導くほどの絶大な力を誇り、たとえ契約者であろうと人の身では抗することなどできない。あまりに強大な存在のため113人の魂を捧げても片腕を数秒間召喚することしかできなかったが、それでも東京一帯を壊滅させるほどの能力を持ち、和麻、綾乃、煉の三人がやっとのことで相殺した。ちなみに召喚に使用された新宿中央公園は瘴気が浸み渡り、被爆地のように草木が育たない不毛な土地と化していたが、後に和麻によって浄化された。
- 精霊喰い
- 在るだけで世界を殺していく存在。精霊を貪り喰う為、精霊術師にとって天敵であるが、精霊を捕食する能力には限界があり、それを上回る精霊術で攻撃できれば倒すことが可能である。和麻はゴートを見た際にとっくの昔に絶滅したと思っていたと言っている。
- 風喰(かぜばみ)、焔凪(ほむらなぎ)
- ゴートによってクリスとガイアに与えられた妖魔。妖魔そのものは貧弱だが特定の種類の精霊を喰らう為、術師は精霊を集められず強力な術を使うことが不可能になり、またこれらは喰らった精霊の種類の術を使用する。
[編集] 用語
- 精霊術師
- 地水火風の四大精霊たちの力を借りて、自らの意志を現実に顕現させることのできる能力者。より強き意志で精霊に働きかけるほど大きい力を発揮でき、強力な能力者になれば単なる物理現象を越えた事象を引き起こすことができる。一般に精霊術師と精霊との関係は対等で、精霊から力を貸して貰っているという考え方である。日本では地術の石蕗家、炎術の神凪家(風術の風巻家)。外国にも風術の凰家、炎術のマクドナルド家など、それぞれに歴史ある超一流の大家が存在する。詠唱などのプロセスが必要ないため、戦闘において魔術の中でもトップクラスの能力を持っているが、精霊の存在しない場所では力を一切行使できないという欠点もある。
-
- 炎術
- 炎の精霊の力を借りる術。炎が桁外れのエネルギーを持つために攻撃力は最高だが、通常環境においては炎に属するものが少ないため探査・索敵が不得意。予想外の事態への対応は不得手で、神炎使いの重悟ですら交通事故で片足を失っている。光に属する力でもある。神器は神凪家の炎雷覇。
- 風術
- 風の精霊の力を借りる術。風は質量が軽いために戦闘には向かないが、地球上のほぼ全域に存在する大気を扱うために探査・索敵に最も秀でており、術の速度も最速。神器は凰家の虚空閃。術の威力の低さから他属性の精霊術師からは見下される傾向にあるようだ。風術師が戦闘において他の属性の精霊術師に対抗するには、相手より術師としての腕が数段勝っていなければならない(すなわち、契約者の能力を封印した状態でも神凪一族と互角以上にわたりあう和麻は、彼らより術師としての能力が数段上である)。
- 地術
- 土の精霊の力を借りる術。土は質量が高いために最も防御力が高く、地上にあるものは大抵土の属性を持つため、探査・索敵・攻撃もそつなくこなす。また、大地の気を体内に取り込むことで驚異的な回復力を誇り、毒すら効かなくなる。ただし、地面から離れると術やその回復力がほとんど行使できなくなる。
- 水術
- 水の精霊の力を借りる術。炎術に対して比較的有利とされるが、より強力な炎術にはかき消されてしまう。
- 精霊獣
-
- 一群の精霊を仮想人格に統御させることで一個の生物に見立て、それを使い魔として使役する、精霊魔術と儀式魔術の融合によって生み出された「魔術武器」。仮想人格に精霊の制御を分担させることで、術者の本来の力量以上の数の精霊を制御することが可能になるほか、能力を特化させることもできる。ただし、精霊を術者が直接統御するのではないため、術者が命令を下してからその命令が実際に行使されるまでにわずかなタイムラグが生じ、さらに細かい指示ができない、などといったデメリットもある。日本には神凪や石蕗など精霊術師としてトップクラスの一族が多く、多才である事を誇りとする彼らは、自ら能力を制限してしまう精霊獣の使い手を見下す傾向にあるため、日本であえて精霊獣を使おうとする術者はまずいない。ちなみに神凪の浄化の炎は自然ならざるものを焼き払うため、精霊獣を使役する術者にとっては天敵である(浄化の風も同様と思われる)。
- 神凪一族
- 炎の精霊王と契約を交わした初代宗主によって打ち立てられた、日本における炎術の名門一族。神凪の炎には破邪の力が備わっており、炎術師として神凪一族が最強を誇る理由の一つとされている。宗家である神凪家の他、結城、大神、久我、四条といった分家を持ち、風牙衆を除いてもその総数は実に50余名を数える。神器・炎雷覇を保持しており、代々の宗主に継承されるならわしとなっているが、必ずしも最高の実力者に受け継がれるわけではない。実際、先代宗主・頼道は炎雷覇を制御できない術師であり、他者に譲る度量も無かったので、一代前の神凪家は力が史上最低まで落ち込んだ。戦闘力こそ全てという価値観を持つ。宗家と分家の間の絶対的な身分差も両者の間の絶対的な力量差に由来するものであり、炎術の才能を持たなかった和麻は宗家の嫡子でありながら、分家からも見下されていた。精霊王に祝福された一族の一員であることを誇り、選民思想に近い考え方で他者を見下す者も少なくない。
- 風牙衆
- 風巻家を長とした20人前後の風術師集団。神凪一族の下部組織として主に探査・戦闘補助を行っていた。表向きは神凪と祖を同じくするものとされているが、本来全く別の系統である。江戸時代、風を使う強大な一族として栄えた彼らだったが、金さえ積まれれば何でも請け負うというその無法さやあまりの残虐さゆえに、幕府の命を受けた神凪に討伐され、力の源である彼らの神(風の精霊王ではない)を封印された。以後、神凪は彼らの持つ索敵能力を都合よく利用して道具のように扱うとともに、経緯を記録から抹消した。300年間虐げ続けられた彼らは、一族の宿願である神凪への復讐を試みるが、神の封印を解くために煉を生贄にしようとしたことが和麻の逆鱗に触れ壊滅させられた。『風の聖痕RPG』のリプレイでは原作で風牙衆の再興を重悟が口にしていたことを受けて、この反乱に直接関与せずに神凪一族に帰順した者たちがいることになっている。
- 石蕗一族
- 大地の精霊王と契約し、富士山の魔獣を封印した地術師の一族。30年に一度、弱まった魔獣の封印を強化するため、一族の能力者を使って封印の大祭を行っている。封印を行う能力者は力を使い果たして確実に死亡するため、生贄と揶揄される。
- コントラクター(契約者)
- 神や精霊王など、人間には決して対抗できない力を持つ超越的存在と契約を交わし、その力を借り受けることを許された者のこと。しかし、力が莫大すぎるために、人の身ではその全能力を長時間行使し続けることなどできない。そのため和麻は普段契約者としての能力を封印しているが、その状態でも風の精霊は無条件で彼に従う(神器を用いる、精霊を発狂させる等の特殊な方法を使われた場合を除く)。和麻は現在確認されている中では歴史上唯一のコントラクターだが、過去には神凪の初代宗主が炎の精霊王と契約したという伝承があり、その際賜ったのが神器・炎雷覇であるとされている(実際に風の精霊王と邂逅したであろう和麻が、それを事実だと匂わせる発言をしている)。
- 神炎
- 神凪の炎術師として極めて高い能力の者にだけ発現する能力。通常、神凪家の浄化の炎の最高位は黄金色であるが、能力を極限まで研ぎ澄ませる事に成功したとき、操る炎に自分の霊気の色が宿る。作中で確認されている神炎は重悟の「紫炎」、厳馬の「蒼炎」、綾乃の「紅炎」(ただし、綾乃はまだ任意で発動させることができない)の3つ。1000年を数える神凪の歴史上でも12人しかおらず、一つの時代にこれだけの神炎使いが存在するのはきわめて異例である。
- 浄化の風
- 和麻が使用する蒼い風。作中で使用したのは和麻のみ。綾乃曰く、神凪家の浄化の炎のようなもの。しかし、綾乃の炎に作用して神炎クラスに引き上げるなど、その力は桁違いである。蒼い色が和麻の霊気の色によるのか契約者であるためなのかは不明。
- 特殊資料整理室
- 警視庁に所属する、国内唯一の公営退魔組織。陰陽寮の解散から百年余り、霊的守護をもっぱら民間が担うという嘆かわしい現状を打破する目的で設立された。しかし、設立から10年足らずの新設部署であり、妖魔との戦闘能力のある術者がおらず、未だほとんど実績をあげていない。ただし、探査・索敵能力の要だった風牙衆を失った神凪一族から頼りにされるだけの見者はそろっている。なお、特殊資料整理室という名称は、「資料」と「死霊」をかけた駄洒落であるとともに、堂々と妖魔退治を標榜することができないために、いかにも「閑職」という感じの名称を付けたといわれている。
- 神器
- 精霊王から下賜される宝具。神器として確認されているのは炎雷覇と虚空閃の2つのみである。所持する者は力が増幅され、契約者に匹敵する精霊を制御する権限をも得る。より強き術者に従い、それより力量の低い術者に継承させる場合には大掛かりな儀式が必要となる。正式に継承すれば体内に納められるようになる。
-
- 炎雷覇
- 神凪の初代宗主が炎の精霊王と契約した際に下賜された剣の神器。代々神凪の宗主に受け継がれてきており、現在は次期宗主の綾乃が継承している。先代宗主の神凪頼道は炎雷覇に見合うだけの力量を持ち合わせていなかったため、使用する事さえできなかった。
- 虚空閃
- 凰一族が代々所有する、風の精霊王から下賜されたと伝わる槍の神器。一族の他の者たちが皆殺しにされてしまったため、小雷が所有している。当初は正式に継承していなかったが、後に和麻の力を借りて正式に継承する。
- エリクサー
- 錬金術の粋を集めた奇跡の霊薬。別名「生命の水」。製法はおろか、実在さえ確認されていない伝説級の秘薬。死者さえも蘇えらせるとされる。綾乃が妖魔に敗れ死にかけた時、和麻に口移しでこれを飲まされて一命を取り留めたが、和麻はタダで手に入れたとはいえ貴重なエリクサーを使う原因を作った綾乃にイラつき八つ当たりした。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 既刊一覧
- 長編
- 風の聖痕 (2002年1月初版発行) ISBN 4829114037
- 風の聖痕 2 -魂の値段- (2002年7月初版発行) ISBN 4829114479
- 風の聖痕 3 -月下の告白- (2003年2月初版発行) ISBN 4829114940
- 風の聖痕 4 -瑠璃色の残影- (2003年10月初版発行) ISBN 4829115580
- 風の聖痕 5 -緋色の誓約- (2004年3月初版発行) ISBN 4829115998
- 風の聖痕 6 -疾風の槍- (2005年10月初版発行) ISBN 4829117699
- 短編(風の聖痕 Ignition)
- 綾乃ちゃんの災難 (2004年8月初版発行) ISBN 4829116382
- 僕だけのマドンナ (2005年5月初版発行) ISBN 4829117206
- 煉くんの受難 (2007年3月初版発行) ISBN 482911908X
- すべては愛のために (2007年6月初版発行) ISBN 4829119403
- 幸せなイチニチ (2007年12月20日初版発行) ISBN 4829119845
[編集] ゲーム
- 風の聖痕RPG
- 本作品を原作として、汎用システムスタンダードRPGシステムを使用したテーブルトークRPGである『風の聖痕RPG』が富士見ドラゴンブックから刊行され、発売中である。作者は、三輪清宗/F.E.A.R.、イラストは納都花丸・みかきみかこ。
※詳細は風の聖痕RPGの項目を参照。
[編集] アニメ
2007年4月より9月まで、アニメスピリッツ枠(本作より従来の「アニメ魂」から枠名を変更)にて放送。題名は“風のスティグマ”としている(ロゴには“聖痕”の文字も併記)。全24話。同枠において現在唯一の2クール作品である。
[編集] スタッフ
- 監督:坂田純一
- シリーズ構成:関島眞頼
- キャラクターデザイン:新田靖成
- 総作画監督:山川宏治
- デザインワークス:石野聡、片岡英之、大森英敏、神戸洋行、はらだひでき
- 美術監督:加藤靖忠
- 色彩設計:村田恵里子
- 撮影監督:荻原猛夫
- 音響監督:鶴岡陽太
- 音楽:福岡ユタカ by the courtosy of TEICHIKU ENTERTAINMENT.INC.
- プロデューサー:立崎孝史、荒井英昌、武智恒雄
- アニメーションプロデューサー:柴田和典
- アニメーション制作:GONZO
- 製作:風の聖痕製作委員会
[編集] 主題歌
エンディングは基本的にランダムである。
- オープニングテーマ「blast of wind」
- 作詞:石川智晶、作曲:三留一純、編曲:佐々木聡作、歌:木氏沙織
- エンディングテーマA「ひとりきりの空」
- 作詞:小室みつ子、作曲:新居昭乃、編曲:土屋昌巳、歌:木氏沙織
- エンディングテーマB「瞬きのキヲク」
- 作詞:修、作曲・編曲:高橋浩一郎、歌:藤村歩(神凪綾乃)・猪口有佳(篠宮由香里)・伊藤静(久遠七瀬)
- 第9話挿入歌&第12話エンディングテーマ「月華の祈り」
- 作詞:美咲ひいろ、作曲・編曲:田川一人、歌:酒井香奈子(石蕗亜由美)
エンディングテーマは、エンディング映像の背景の違いで使い分けている(12話除く)。背景が昼なら「瞬きのキヲク」、夜なら「ひとりきりの空」といった具合である。また、昼と夜とでは途中に挿入される絵も異なる。なお、12話では夜のバージョンが使われた。
[編集] 各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 原作収録巻 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 風の帰還 | 関島眞頼 | 坂田純一 | 山川宏治 | 第01巻 | |
| 2 | 過去との対決 | 久保田雅史 | こでらかつゆき | 加藤顕 | 海老原雅夫 | |
| 3 | 神凪宗家 | 大久保智康 | 祝浩司 | PARK HONG-KEUN | ||
| 4 | 契約者(コントラクター) | 吉村清子 | 大森英敏 | 赤尾良太郎 | ||
| 5 | 迷いを捨てた者 | 浦畑達彦 | 大原実 | 黒田やすひろ | 深澤謙二 | 第02巻 「魂の値段」 |
| 6 | 力の代償 | トダマイ | 奥野浩行 | LEE BOO-HEE | ||
| 7 | 魂の値段 | 西澤きぬこ | 吉沢俊一 | 田中誠輝 鈴木雄大 |
||
| 8 | 綾乃ちゃんの災難 | 吉村清子 | 大原実 | 加藤顕 | 海老原雅夫 | ignition 第01巻内 同名タイトル |
| 9 | 月下の出会い | 関島眞頼 | 祝浩司 | PARK HONG-KEUN | 第03巻 「月下の告白」 |
|
| 10 | 護るべき人 | 久保田雅史 | こでらかつゆき | 奥野浩行 | ||
| 11 | それぞれの決意 | 大久保智康 | 大原実 | 藤本ジ朗 | 堀越久美子 | |
| 12 | 月下の告白 | 久保田雅史 | 寺岡巌 | 黒田やすひろ | 宮崎修治 田中誠輝 |
|
| 13 | 遊園地にいこう! | 浦畑達彦 | 石倉賢一 | 吉沢俊一 | SEO MUNG ROOK | ignition 第01巻内 同名タイトル |
| 14 | 綾乃ちゃんの更なる災難 | 吉村清子 | こでらかつゆき | 加藤顕 | 海老原雅夫 | |
| 15 | キャサリン・リターンズ | 大久保智康 | 長村伸治 | 赤尾良太郎 田中誠輝 |
ignition 第04巻内 「リターン・マッチ」 |
|
| 16 | 父と子と | 久保田雅史 | 祝浩司 | 奥野浩行 | ignition 第02巻 | |
| 17 | 魔法使いの倒し方 | 関島眞頼 | 祝浩司 | LEE BOO-HEE | 第04巻 「瑠璃色の残影」 |
|
| 18 | 東京RPG | 吉村清子 | 大森英敏 | いまざきいつき | ||
| 19 | 万魔殿(パンデモニウム) | こでらかつゆき | 黒田やすひろ | SEO KYUNG ROCK | ||
| 20 | 翠色(すいしょく)の残影 | 大久保智康 | 大原実 | 加藤顕 | 海老原雅夫 | |
| 21 | 狂乱の風術師 | 浦畑達彦 | 大森英敏 | 宮崎修治 | 第05巻 「緋色の誓約」 |
|
| 22 | 決意と逡巡と | 大久保智康 | 祝浩司 | KIM YU-CHEON SEO KYUNG ROCK |
||
| 23 | 紅炎 | 久保田雅史 | 大森英敏 | 奥野浩行 | ||
| 24 | 風の護りしもの | 関島眞頼 | 金崎貴臣 | 黒田やすひろ | 山川宏治 | |
[編集] 放送局
| 放送地域 | 放送局 | 放送開始 | 放送日時 | 放送区分 |
|---|---|---|---|---|
| 福岡県 | TVQ九州放送 | 2007年4月11日 - 9月19日 | 水曜 27時38分 - 28時08分 | テレビ東京系列 |
| 福井県 | 福井テレビ | 2007年4月12日 - 10月4日 | 木曜 25時20分 - 25時50分 | フジテレビ系列 |
| 埼玉県 | テレ玉 | 2007年4月12日 - 9月20日 | 木曜 25時30分 - 26時00分 | 独立UHF局 |
| 東京都 | TOKYO MX(幹事局[要出典]) | 木曜 26時30分 - 27時00分 | ||
| 千葉県 | チバテレビ | |||
| 北海道 | テレビ北海道 | テレビ東京系列 | ||
| 京都府 | KBS京都 | 2007年4月13日 - 9月21日 | 金曜 26時00分 - 26時30分 | 独立UHF局 |
| 神奈川県 | tvk | 2007年4月14日 - 9月22日 | 土曜 27時30分 - 28時00分 | |
| 奈良県 | 奈良テレビ | 2007年4月19日 - 9月27日 | 木曜 25時30分 - 26時00分 | |
| 群馬県 | 群馬テレビ | 2007年4月22日 - 9月30日 | 日曜 25時30分 - 26時00分 | |
| 長野県 | 信越放送 | 2007年4月27日 - 10月5日 | 金曜 27時00分 - 27時30分 | TBS系列 |
| 日本全国 | BS Asahi | 2007年4月30日 - 10月29日 | 月曜 26時00分 - 26時30分 | BS放送 |
| 熊本県 | 熊本放送 | 2007年5月14日 - 10月22日 | 月曜 26時20分 - 26時50分 | TBS系列 |
「アニメスピリッツ」枠のレギュラーネット局が本作より4局追加され(テレ玉・チバテレビ・TVQ九州放送・テレビ北海道)、首都圏では1都3県フルカバーを達成した。
[編集] CD
- 『blast of wind/ひとりきりの空』 (FCCM-0185、2007年5月30日発売)
- 『風のスティグマ Song Collection CD』 (FCCM-0192、2007年8月18日発売)
- 『風のスティグマ Soundtrack』 (FCCM-0216、2007年11月21日発売)
[編集] DVD
発売は角川書店、販売は角川エンタテインメント(レンタル版のみクロックワークス)。
- 『風のスティグマ 第1章』 (2007年8月24日発売)
- KABA-2901(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど1「風の“ヨ”カン」
- KABA-3001(通常版)
- 『風のスティグマ 第2章』 (2007年9月28日発売)
- KABA-2902(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど2「霧香のいちばん長い日」
- KABA-3002(通常版)
- 『風のスティグマ 第3章』 (2007年10月26日発売)
- KABA-2903(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど3「一体あいつは何処なのよ!」
- KABA-3003(通常版)
- 『風のスティグマ 第4章』 (2007年11月22日発売)
- KABA-2904(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど4「綾乃ちゃんの災難・その後」
- KABA-3004(通常版)
- 『風のスティグマ 第5章』 (2007年12月21日発売)
- KABA-2905(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど5「ティアナちゃんも災難」
- KABA-3005(通常版)
- 『風のスティグマ 第6章』 (2008年1月25日発売)
- KABA-2906(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど6「爆裂綾乃ちゃん」
- KABA-3006(通常版)
- 『風のスティグマ 第7章』 (2008年2月22日発売)
- KABA-2907(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど7「Always 遊園地の夕日」
- KABA-3007(通常版)
- 『風のスティグマ 第8章』 (2008年3月28日発売)
- KABA-2908(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど8「炎術師は見た!丸投げ温泉ほろ酔い旅情/女警視が三〇〇〇〇人」
- KABA-3008(通常版)
- 『風のスティグマ 第9章』 (2008年4月25日発売)
- KABA-2909(S・エディション)【特典】ドラマCD すてぃぐま・おんでまんど9「キャサリンV〜怒りの警視庁〜」
- KABA-3009(通常版)
- 『風のスティグマ 第10章』 (2008年5月23日発売)
- KABA-2910(S・エディション)
- KABA-3010(通常版)
- 『風のスティグマ 第11章』 (2008年6月27日発売)
- KABA-2911(S・エディション)
- KABA-3011(通常版)
- 『風のスティグマ 第12章』 (2008年7月25日発売)
- KABA-2912(S・エディション)
- KABA-3012(通常版)
[編集] ラジオ
- 炎のツンデレ女子高生 綾乃の放課後ケーキバイキング!(インターネットテレビ)
- web NewTypeにて配信された。
- パーソナリティ:藤村歩(神凪綾乃役)、猪口有佳(篠宮由香里役)、伊藤静(久遠七瀬役)
- 配信期間:2007年3月9日 - 2007年11月9日
[編集] 漫画
著:猫都夏椅/作:山門敬弘/案:納都花丸 出版:角川グループパブリッシング
- 風の聖痕 紅炎の御子 1 (2007年9月7日初版発行) ISBN 9784047125117
- 風の聖痕 紅炎の御子 2 (2008年3月10日初版発行) ISBN 9784047125384
[編集] 脚注・出典
[編集] 外部リンク
| アニメスピリッツ(アニメ魂) | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
風のスティグマ(聖痕)
|
||
最終更新 2009年11月8日 (日) 07:05 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【風の聖痕】変更履歴


