黄金の日日

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黄金の日日』(おうごんの ひび)は、1978年1月8日から12月24日の間に放送されたNHK大河ドラマ第16作である。クレジット上での原作は城山三郎の同名の小説(1978年刊)、脚本は市川森一の書き下ろし(原作小説があるのに書き下ろし脚本な事については概要に別途記述)。安土桃山時代ルソンに渡海し、貿易商を営むことで巨万の富を得た豪商・呂宋助左衛門(ドラマ内では助左または納屋助左衛門と呼ばれている)との町の栄枯盛衰、今井宗薫の妻・美緒をめぐる今井宗薫と助左衛門らの争いを描いた作品である。6代目 市川染五郎(現・松本幸四郎)主演。

黄金の日日
ジャンル ドラマ
放送時間 44分59秒
放送期間 1978年1月8日~12月24日(51回)
放送国 日本
制作局 日本放送協会
製作総指揮 近藤晋
演出 岡本憙侑 他
原作 城山三郎
脚本 市川森一
出演者 市川染五郎
栗原小巻
緒形拳
林隆三
川谷拓三
根津甚八
竹下景子
近藤正臣
小野寺昭
鹿賀丈史
唐十郎
李礼仙
夏目雅子
津川雅彦
志村喬
宇野重吉
神山繁
内藤武敏
児玉清
藤村志保
十朱幸代
高橋幸治
丹波哲郎
鶴田浩二 他

目次

[編集] 概要

今作は大河ドラマとしては初の試みとして、NHKスタッフと小説家(城山三郎)と脚本家(市川森一)の三者が合議でおおまかなストーリーを作り、それを基本路線として城山は小説を、市川は脚本を同時進行で執筆していくというスタイルが採られた。従前は武士を主人公に取り上げた作品がほとんどだったが、今作では初めて商人を主人公に据えることにより、庶民の暮らしと経済面から時代を描く物語の展開となった。また日本史上の人物の中でも人気が高い豊臣秀吉関白就任後は徹底した悪役に描いたり、逆に憎まれどころの石田三成を善意の人物に描くなど、それまでにはなかった意外性を活かした構成となった。これが功を奏して、平均視聴率も軒並み当時の上位につけ、歴代でも『赤穂浪士』の31.9%、『太閤記』31.2%に次ぐ25.9%を記録、最高視聴率も34.4%という高い数字を記録した。

制作面では、大河ドラマとして初めて海外ロケをフィリピンで行い、フィリピン人俳優も出演したことが特筆に値する。

配役は当時から万能型俳優として定評のあった六代目市川染五郎を主軸にベテラン俳優を歴史上の重要人物に振り、一方では状況劇場を主宰する唐十郎やその当時の妻・李礼仙、そして劇団所属の根津甚八川谷拓三などのテレビ新顔が主要登場人物を占めるという方式を採用した。なお本作では、1965年放送の大河ドラマ『太閤記』で特に人気が高かった豊臣秀吉役の緒形拳織田信長役の高橋幸治を再び同じ役で配して、過去の作品との関連性を前面に打ち出している点も注目された。

なおNHKでは本作の初回から最終回までの全話が保存されており、1976年放送の『風と雲と虹と』と並んで、全作が現存する最古の大河ドラマの一つとなっている。

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

歌舞伎役者が大河に大役で出演する際の通例に漏れず、本作でもまた少年助左役で藤間照薫(現・市川染五郎)が、助左の父親役に松本幸四郎(初代 松本白鸚)が出演、主演の染五郎とともに親子三代で顔見世している。

[編集] 助左をめぐる主要人物

助左→納屋助左衛門
演:市川染五郎(少年時代:峰岸秀憲→栗又厚
父の名は甚九郎・母の名はおきく。両親共に堺の豪商・今井の奉公人。父・甚九郎は交易船の船長(ふなおさ)で、助左が五歳の時に琉球へ向けて船出したまま消息を絶った。父の後を継いで船乗りになる事を夢見、今井の納屋番として奉公する。謹厳実直にして大胆な性格を今井の当主・宗久に認められて交易船に乗る事ができたが、琉球へ向かうはずの船が難破、ルソン島・アゴーの村へ漂着する。アゴーの村人達とのふれあいから、ルソンとの交易を志す事となる。やがて今井から独立、様々な苦難にぶつかりながらも旧知の木下藤吉郎秀吉や千宗易らの助けもあり、逆境をはね返してついには自分の船「呂宋丸」を持ち、念願のルソンとの交易ができるまでになる。宗易から堺の納屋の鍵と「納屋」の屋号を譲り受け、更にアゴーの村から持ち帰ったルソン壷50個を秀吉旗下の諸大名に高値で売りつけ、名実共に大豪商へとのし上がっていく。だが、若い頃からの恩人にして協力関係にもあった秀吉とは次第に対立を深めるようになっていき、ついには国外追放に処せられる。自由都市堺、自由貿易を守るためにその一生を捧げる今作の主人公。雷が大の苦手。
美緒
演:栗原小巻
助左の憧れの女性。元々は京の没落公卿の娘だったが、幼い頃に戦火に追われ堺へたどり着く。人買いに売られる所を今井宗久に養女として拾われる。宗久の息子・兼久(今井宗薫)と結婚するも兼久はとしか見てくれず、助左といつしか互いに密かに惹かれあうようになっていく。奉公人(実は徳川の間者)の梢が兼久の子を身籠ったことから居場所を失い、呂宋丸に忍び込んでルソンへ密航。アゴーの村で心穏やかな日々を過ごす。しかし、宗久の失踪と梢の死の報せに、その遺児・小太郎の養育の為帰国。小太郎の母として、また、実質的な今井の大元方(経営者)として今井の身代を支える。織田・豊臣・徳川と移り変わっていく時の権力者たちと対峙し、助左と共に堺を守っていく。
杉谷善住坊
演:川谷拓三
助左と五右衛門の幼馴染。今井の鉄砲鍛冶師にして射撃の名手。兼久にそそのかされて信長暗殺を図るも失敗。助左の計らいで今井の交易船で琉球への逃亡を試みるも船が難破し五右衛門、助左と共にルソンへ漂着。現地の女性と結婚するが、堺恋しさに帰国。匿ってくれた遥明台守のお仙の元で木綿の火縄を発明する(後にこれが助左の商売の足がかりとなる)。やがて加賀へ落ち延びるが、一向宗門徒たちの頼みで鉄砲を買い付けに堺へ舞い戻って来た所を風魔の四郎に捕まり、宗久・兼久親子の政治的駆け引きに利用されて代官所へ引き渡され、安土の街道で鋸引きの刑に処せられる。川谷の当たり役。
石川五右衛門
演:根津甚八(少年時代:荻野尋)
助左の友人。今井家の飛脚番。日比屋の一人娘・笛(モニカ)に横恋慕し、強引に我が物にしてしまう。紆余曲折を経て一時助左の前から姿を消すが、再び姿を表した時には盗賊の頭となっていた。権力の亡者となり助左たちを弾圧しようとした秀吉を伏見城に襲撃するが、あと一歩及ばず失敗。釜ゆでの刑に処せられる。根津は人気を集め出世作となった。
桔梗
演:竹下景子(少女時代:堀越恵里子)
宗久と今井の奉公人・しま(竹下景子・二役)の間の子。伊勢長島の合戦でしまは信長軍に殺され、善住坊と共に加賀へ落ち延び鉄砲の撃ち方を学ぶ。成長し堺で助左と再会。今井へ戻るのを拒んで助左の店で働くが、難破した呂宋丸の船乗り達の遺族への見舞金の工面に難渋する助左を助けるため、その金の用立てを条件に今井家へ戻る。兼久の命により関白秀次の側女に上がるが、心優しい秀次の計らいで側室ではなく鉄砲指南役となる。秀次の死後、秀次の側室・子女らはことごとく処刑されるが、間一髪五右衛門によって救出され、ルソンへ渡る。助左からの求婚を受けるが、その婚礼前日に日本人町がイスパニア人に襲撃され、自ら命を絶つ。
お仙
演:李礼仙
助佐らのよき理解者。幼い頃、美緒らと共に人買い船に乗せられて南洋の島に売られ、艱難辛苦の末に堺に流れ着く。以来、堺の船堀に小さな屋形船を浮かべ、占い・呪(まじな)い、岬の遥明台(灯台)守などをして暮らしを立てる。善住坊、五右衛門の処刑の際には刑場まで足を運び、その最期を見届ける。関ヶ原の戦いの後、堺の住民全てが国外、国内へと移住するのを見守り続け、最後に堺を後にする助佐の腕の中で息を引き取る。

[編集] 堺の商人・住人

千宗易→千利休
演:鶴田浩二
堺の豪商集団・会合衆の1人。信長や秀吉に近づき、茶頭となる。助左に商いとは工夫であると教え、また所有する納屋を譲り「納屋助左衛門」と名乗らせる。助左がルソンから持ち帰ってルソン壺に5000貫の値をつけ、助左を一躍大富豪にする。しかし、そのことが原因で、「一介の商人が大富豪になるような時代、農民の子せがれが関白になるような時代」を終わらせ秩序の時代を築こうとする秀吉により、切腹を申しつけられる。
今井宗久
演:丹波哲郎
堺の豪商集団・会合衆の一員。反信長の多い会合衆の中にあって早くから信長に接近し、信長の勢力拡大に従い、堺一の実力者となる。史実と違い、秀吉には仕えず、安土城が炎に包まれると、「ルソンへ旅立つ」と言い残し船出し、行方不明になる。放蕩息子の兼久と比較して助左を高く評価し、「お主のようなせがれが欲しかった」とつぶやく。
今井兼久→今井宗薫
演:林隆三[1]
今井宗久の子。青年時代は放蕩に明け暮れたため、父・宗久から後継を不安視されていたが、父にも劣らぬ計算高さを持つ。信長に接近した父、秀吉のバックアップを得た助左と対抗して、家康に近づく。助左に父は目をかけ、妻の美緒も助左を愛していたことから、「助左は自分から父と妻の愛を盗んだ」と助左を憎み、立ちはだかる。しかし息子小太郎への愛情と堺への誇りを捨て切れず、小太郎に慕われ、堺の誇りを取り戻そうと奔走する助佐に対する憎しみの気持ちを抑えるようになる。堺の堀の復興には今井の衆を協力に出させ、関ヶ原の戦い前には家康に対して堺製の鉄砲の調達を中断する事を告げて、堺の中立を唱える助佐に協力の意思を見せる。最後は宗薫を見直し、戻ってきた小太郎と美緒と共に堺を離れて江戸に向かう。秀吉の死後、家康の意を受けて、六男・松平忠輝伊達政宗の長女五郎八姫の間を取り持ったことは史実として有名である。
演:名取裕子
今井家を徳川方になびかせる為に服部半蔵が送り込んだ間者。正体がばれるも、妊娠が発覚し九死に一生を得る。宗薫の子・小太郎を生み、間もなく家康の伊賀越えで落武者狩りと交戦し、戦死。
小太郎
演:江藤潤
今井宗薫と梢の間に生まれた子。美緒、桔梗が去り今井家が家庭崩壊状態となった事から助左衛門を恨み、殺害のため朝鮮出兵に同行、しかし助左の人格に触れ、やがて父のように助左を慕い、助左の船団の一員となる。
小西隆佐
演:宇野重吉
堺の豪商集団・会合衆の一員。小西行長の父。
津田宗及(天王寺屋)
演:津川雅彦
堺の豪商集団・会合衆の一員。反信長派で、信長に肩入れする宗久を「近江の流れ者」と陰口を叩いている。
能登屋平久
演:志村喬
堺の豪商集団・会合衆の一員。反信長派。
日比屋了慶
演:渥美国泰
堺の豪商集団・会合衆の一員。モニカの父。敬虔なキリシタンであり、自邸には礼拝堂と釣鐘も備えている。助左が今井を離れて行商を始める時に木綿を卸して貰ったのもこの日比屋であり、後年助左はその礼拝堂付きの邸宅を買い取って住まう。
才蔵
演:花沢徳衛
今井家が所有する貨物船「琉球丸」の船長。助佐の父・甚兵衛とは旧知の仲で、生きていれば助佐と同い年だった息子を事故で失っている。「琉球丸」沈没の際は船長として琉球丸と命運を共にし、助佐に海に生きる男の姿を身をもって示す。
笛(モニカ)
演:夏目雅子
キリシタンの教会の女性、新しい礼拝堂構築の事故で彼女を物にしたい五右衛門に助けられるもすでに結婚が決まったことを知り、焦った五右衛門は彼女を強姦し、彼女の元を去る。恨みながらも愛しいという五右衛門を追い、再会を果たした矢先に病気と五右衛門の誤った診療で醜い顔になってしまい、五右衛門はまたしても彼女から逃げるも高槻で再会、自らの希望で五右衛門に絞殺される。
銭丸
演:前田晃一
堺の町の浮浪児だったのを助左に拾われ、幼いながらも助左を助けて“番頭さん”と呼ばれる。助左の留守中は桔梗と共に店を守る。原田喜右衛門一味の襲撃を受け、桔梗を庇って命を落とす。

[編集] 豊臣家

木下藤吉郎→羽柴秀吉→豊臣秀吉
演:緒形拳
信長の配下時代は助左を可愛がり、助左が今井家から独立すると何かとバックアップするなど友好的だったが、天下をほぼ手中に収め権力を手に入れると、支配者として堺の自治を認めず、目をかけるも要求を撥ね付けわが道を行く助左や、徳川に肩入れする宗薫ら堺商人たちと対立、徹底的な弾圧を加える。ドラマ前半部での人間的魅力に富んだ木下藤吉郎から権力欲の塊の天下人秀吉へと変貌していく姿は、緒形拳の名演とも相まって、大河ドラマ史上に残る名悪役となった。
ねね→北政所
演:十朱幸代
淀君
演:藤村志保[2]
豊臣秀次
演:桜木健一
豊臣秀頼
演:柏木寅章
石田佐吉→石田三成
演:近藤正臣
長浜で助左と知り合い、一緒にたま(のちの細川ガラシャ)の帰りを送ったことから親友となる。ねねの尾張訛りをひどく嫌う。堺奉行に就任してからは、親友の助左と上司の秀吉の間で苦悩する。朝鮮出兵中、徹底抗戦の加藤清正、福島正則に対し、無駄な犠牲者を出すよりも、友好関係を築こうとした。数々のドラマで利休を讒言して死に追い込む役が多い三成だが、このドラマ中では利休とは対立せず、むしろ秀吉の利休切腹に難色を示している。劇中ではたまに憧れ、本能寺の変後幽閉中のたまの元に訪ねるなどしていたが、やがてこの二人の関係は悲劇的な結末を迎えることになる。
小西行長
演:小野寺昭
堺の商人から秀吉に見出され家臣となる。三成や助左と親友となる。助左が秀吉が目をかけているにもかかわらず、わが道を行き秀吉の怒りを買っている事を心配している。
大野治長
演:藤堂貴也
高山右近
演:鹿賀丈史
史実と違い、1600年(関ヶ原の戦い直後)に自らルソンへ渡る。三成、行長と共に大名の中でも助佐のよき理解者でもある。
宗義智
演:河原崎長一郎
池田恒興
演:猪野剛太郎
池田輝政
演:成川哲夫
黒田官兵衛
演:島田三郎勝部演之
竹中半兵衛亡き後の秀吉の軍師。荒木村重謀反の折その説得工作に失敗、岩牢に幽閉され跛行となる。本能寺での信長横死を備中高松の秀吉陣中へ報せる助左からの使者を口封じの為に独断で斬り捨て、さらに毛利と和睦して京へ取って返し信長政権を引き継ぐよう秀吉に進言する。三成は「またあの御仁の浅知恵に乗せられてか」と、内心毛嫌いしている。
黒田長政
演:佐藤健一→伊藤正博
加藤清正
演:綿引洪
朝鮮出兵中、友好関係を築こうとする三成、行長、宗義智に対し、徹底抗戦を主張し豊臣家分裂のきっかけを作る。朝鮮出兵では先に上陸した行長への憎しみから何とか出し抜こうとし、追いついた後も行長と別ルートで京城へ先んじようとするが、助佐らの計略で偽りのルートに誘導され、行長、宗義智の京城一番乗りを許す事となる。
福島正則
演:加藤正之
浅野長政
演:辻萬長
増田長盛
演:金内吉男
五奉行の一人。五右衛門が秀吉の寝込みを襲撃した際、後一部屋突破すればの所で五右衛門を投網で捕縛し、立ちはだかる。
蜂須賀小六
演:室田日出男
秀吉配下の猛将。秀吉と同様に彼もまた、助左に対して何くれと無く好意的に接し、その危機を救ったりしている。放映中に演者の室田日出男が大麻所持で逮捕された為、途中降板となった。逮捕報道後の放送終了時に断りのテロップが入った。報道以後もしばらくは登場していた事から、収録済みのシーンに関しては撮り直しはせずに予定通り放送されたものと思われる。初登場回のみ出演者テロップにクレジットされたが、次回以降の出演時はノンクレジットとなっている。
竹中半兵衛
演:梅野泰靖
秀吉配下の名軍師。蜂須賀小六役の室田日出男の降板による代役なのか、始めから登場予定だったかは不明だが、室田降板後にその役柄を引き継ぐ形で登場。その飄々としたキャラクターも、小六のそれを踏襲している。
蒲生氏郷
演:山本寛
石田正澄
演:内田稔
三成の兄。三成が武断派の襲撃で堺奉行所を去った後は奉行職を継ぐ。三成同様に助佐を深く信頼している。
長宗我部元親
演:庄司永建
土佐の大名。利休が5,000貫の値を付けたルソン壷の価値をめぐっての秀吉と助佐の大勝負の際に、最初に秀吉に幾らの値を付けるか訊ねられ、1,000貫の値を付ける。
三好政康
演:平野元
三好長逸
演:渡辺厳
古田織部
演:戸沢佑介
筒井順慶
演:岸本功

[編集] 織田家

織田信長
演:高橋幸治
堺に要求した矢銭(軍用金)五万貫を賭けた相撲で子飼いの力士・鳴海を投げ飛ばした助左を気に入り、家来になれと誘う。のちに安土築城の際、助左が見つけてきた唐人一観(信長公記に記されている実在の人物)の焼いた青瓦を天守閣に採用する。
お市
演:小林かおり
織田有楽斎
演:奥野匡
北畠信雄
演:横尾三郎
神戸信孝
演:酒井郷浩
織田三法師
演:田村宗正
明智光秀
演:内藤武敏
信長旗下の知将。金ヶ崎撤退戦では一度は退却しかけるも、少数兵力で殿軍を務める秀吉を見捨てる事が出来ずに鉄砲隊と共に残留、与力する。比叡山焼き討ちの折には秀吉と共に信長に諌言するも聞き入れられず、山から逃亡してくる僧侶・婦女を掃討する(秀吉は逃げ道を設けて、自陣に逃げ込んで来た者は見逃している)。今作での光秀は自らの心情を語る場面が殆どなく、本能寺の変に至る経緯も描かれていない。よって今作に於ける光秀謀反の本当の理由は謎に覆われたままとなっている。が、比叡山焼き討ちや荒木村重謀反時に於ける高山右近への帰順説得工作の場面など、光秀が信長体制へ対する疑問を徐々に抱き始める様子が散見できる。
たま→細川ガラシャ
演:島田陽子
光秀の娘で細川忠興の妻。キリシタン。争い事を嫌っている。三成の自分に対する思いを悟っており、清正や夫忠興らが三成を襲撃しようと企てた際には密かに三成を訪ねてその事を伝え、逃げるように促す。
柴田勝家
演:新田昌玄
織田家の筆頭家老。金ヶ崎撤退戦では殿軍を率いる秀吉に対してねぎらいの言葉をかけ、さらに自隊の中から鉄砲の名人を選んで残し、「また会おう」と言い残し撤退して行く(この時には誰もが秀吉隊の全滅を信じて疑わずにおり、従って勝家のこの言葉は秀吉への精一杯の餞とも取れる)。信長死後の清洲会議の際には秀吉と対立、その暗殺を企てるが、丹羽長秀の密告により失敗する。
丹羽長秀
演:坂本長利
信長旗下の武将。安土城築城の普請奉行を務める。天守閣の瓦に今井家の推す金の瓦を採用しかけるが、普請場を巡視した信長が目に留めた助左の青瓦が採用と決まった為、今井の美緒に青瓦の生産を打診する(結局は助左が今井の下請けをする形で青瓦を納入する事となる)。清洲会議の際、勝家らによる暗殺計画がある事を秀吉に報せ、命を救う。
滝川一益
演:金井大
信長旗下の武将。勝家らと共に清洲会議に於いて秀吉と対立、その暗殺を企てる。
荒木村重
演:北島和男
信長旗下の武将。ささいな行き違いから信長への反旗を余儀なくされ、摂津有岡城に立て籠る。やがて家臣達を見捨てて単身城から脱出、有岡城は落城する。その卑怯な振る舞いに信長をして「村重、汚し」と言わしめた。
力士・鳴海
演:栃櫻光輝
堺の命運を賭けた相撲勝負で助左に投げ飛ばされる信長配下の力士。
鳴海以外の力士
演:日本大学相撲部

[編集] 織田家以外の戦国武将

徳川家康
演:児玉清
東国の実力者で、宗薫との結びつきが強い。助佐とは金ヶ崎城での殿の際に一緒になっているが、小牧長久手の戦いの際、助佐が宗薫に依頼された荷駄を小牧山の家康の陣に届けた際に初めて言葉を交わす。史実通り、秀吉存命時は面従腹背の態度で過ごし、逝去後は関ヶ原の戦いで三成中心の西軍を破って天下を手中に収める。その後、助佐にイスパニアの無敵艦隊がイギリス海軍に敗れ、南蛮の勢力図がポルトガル、イスパニアからイギリス、オランダの時代へと変化している事を伝え、南蛮との貿易もイギリスとオランダ重視へと変化していかなければならないと告げる。そして堺の港の閉鎖、納屋衆や会合衆らの交易商人達を江戸に移住するように、さもなければ堺を焼き払うと助佐に伝える。結局堺は助佐の唱えるルソン移住組と江戸や大阪に移住する国内組に分かれる事で決着する。
足利義昭
演:松橋登
武田信玄
演:観世栄夫(声のみの出演)
浅井長政
演:伊藤高
浅井久政
演:増田順司
一色藤長
演:日野道夫
六角承禎
演:奥村公延
金ヶ崎の戦いに敗れ美濃に戻る織田信長を途上で暗殺すべく、今井兼久と謀り杉谷善住坊を千種峠に派遣する。
服部半蔵
演:前田満穂
前田利家
演:臼井正明
細川藤孝
演:加藤精三
細川忠興
演:柴田侊彦
吉川経家
演:浜畑賢吉
安国寺恵瓊
演:神山繁
毛利氏の外交僧。信長軍の中国攻めの際には和睦折衝に当たる。本能寺の変後に秀吉から伊予二万三千石の大名に取り立てられる。利休が五千貫の値を付けたルソン壷の価値をめぐっての秀吉と助左衛門の大勝負(多くの大名が参加した今でいう「オークション」)の際、恵瓊が一万貫の値で買うと啖呵を切った事で場内の空気は一変、五十個あったルソン壷の殆どが一万貫で諸大名に買われていき、助左衛門を一躍大豪商へと押し上げる結果となる。海賊禁止令で干上がって働き口に困っていた伊予の海賊衆の処遇に悩んでいた恵瓊にとっては、それらの海賊衆をまるごと助左衛門にルソン壷の代金総額五十万貫で引き取らせる事で一挙に問題解決出来たのである。関ヶ原合戦の首謀者として捕縛され、三成、行長と共に処刑される際には経文を唱えに来た僧を豪快に笑い飛ばすなど、豪放磊落な人物として描かれている。神山繁はTBSドラマ「関ヶ原」に於いても同役に扮しており、まさに当たり役の一つとなっている。
鍋島直茂
演:小瀬格
相良頼房
演:小沢象
島津義久
演:中村靖之介
島津義弘
演:平泉成
小笠原少斎
演:細川俊夫
和田惟政
演:鈴木智
蜂屋頼隆
演:和田拓
清水宗治
演:宝生閑
森長可
演:福永典明

[編集] アゴーの村の人々

ラカンドーラ
演:ビック・バルガス
ルソン島アゴーの村、トンド族の族長。村を倭寇に襲撃されて父と兄を殺された過去から、バタン島のボコス族に拉致されていた王女、マリキットを救出して送り届けた助佐と善住坊を信用せずに死刑にしようとした。マリキットの必死の懇願で鞭打ち刑に止めたが、その後も村民と溶け込む助佐らを気に掛けながらも作った家を2度も壊したりするなど、後にたどりついた五右衛門も含めて村民として認めない頑なな態度をとり続ける。そして海でサメに襲われたトンド族の少年を救出したのを見て、ようやく助佐、善住坊、五右衛門の3人を村民として認め、その証として彼らの家を建てる。その後は3人のよき理解者となる。
ハギビス
演:ロベルト・アレバロ
ボコス族の住民で、捕らえて洞窟に閉じ込められていた助佐ら3人とマリキットの見張り番をしていたが、4人の脱走を故意に見逃した事で追われる身となる。現地に留まっていた五右衛門に助け出されが瀕死の状態となっていた。アゴーの村で3人の看病により回復。もともと平和論者で、助佐やマリキットらの脱走を見逃したのもその為だった。回復後はマニラへ向かい、イスパニア軍の強さを目の当たりにして部族同士が争っている時ではないと悟る。ラカンドーラとボコス族の族長、ラハ・ガボニの仲介を説得、成立させて村民として認められる。日本語が話せる為、通訳としても活躍。イスパニア軍がアゴーの村を攻めてくるという情報がもたらされると、ラカンドーラの命でマリキットと結婚する。ルソンを脅かすイスパニア軍のマニラ総督を刺殺するなど、良くも悪くも直情径行な性格だが、助佐らとの絆の深い人物。
ノーラ
演:セリー・デ・カステロ
マリキットの侍女。マリキットと共に当初から助佐らに好意的に接する。善住坊に一目惚れして周囲の計らいで結婚が決まるが、式の当日に堺へ向かう交易船が付近を航行、帰国を決意した善住坊と別れ別れの身となってしまう。後年助佐がアゴーの村に再度訪問した際には善住坊を必死に探すも既に亡くなっていた事を告げられ、悲しみにくれる。
マリキット
演:プリンセス・アキノ→ジーナ・アラハール
ラカンドーラの娘。トンド族の王女。ボコス族にともに捕らわれていた助佐らに救出され、日本人を信用しようとしないラカンドーラから助佐らを庇い続ける。後年イスパニア軍が攻撃するという情報がもたらされると、ラカンドーラの命でハギビスと結婚する。


[編集] その他

ルイス・フロイス
演:アロイジオ・カンガス
ガスパル・ヴィレラ
演:ミシェル・マサポ
グネッキ・ソルディ・オルガンティノ
演:ジェームズ・ゴードン
原マルチノ
演:吉田次昭
高砂甚兵衛
演:松本幸四郎
呂宋丸の難破で漂流していた助左が助けを求めた八幡舩(ばはんせん・海賊船)の船長。助左の生き別れた父親・甚九郎と思われる人物。琉球から堺へ向けて航海中に高砂沖で海賊に襲撃されて船を失い、漂流中にそれまでの記憶を無くしてしまい、いつしか海賊・白波党の船長になっていた。助左によって堺の町を思い出し、父親と確信した助左から堺へ帰ろうと誘われるが子分を見捨てられず船に残る。文無しになった助左に密輸品である明国の書籍を持たせる。別れ際の助左の「おとっつあん!」の叫びに涙を流す。
原田喜右衛門
演:唐十郎
長崎屋。助左の船を海賊船と決めつけ捕縛。助左にルソンでのイスパニア軍との交易を持ちかけるが、断られた事から船を襲う。イスパニア語に無知な秀吉を巧みに言いくるめて取り入り、その信頼を勝ち取る。ルソンへの国書も自身に都合の良いように改ざんするなど、秀吉を上回る悪逆非道ぶりが目立つ人物。フィリピン人の人身売買が元で彼らの襲撃に遭い、最後は鉄砲の一斉射撃を受けて海中へ消える。
孫七
演:常田富士男
長崎屋の番頭。実は喜右衛門と共に海賊まがいの荒稼ぎをしている。船を沈めて文無しになった助左が、甚兵衛から貰った論語などの中国の書を売りに来るが二束三文で買い叩く。
ツル
演:安奈淳
フィリピン人。喜右衛門に捕らわれた兄を救うため、助左の船から鉄砲を奪おうとし失敗するも事情を知った助左が協力を申し出て喜右衛門を討ち取る。
彦助
演:岸部一徳
但馬の銀山で助左と知り合った金掘り人足。今井家の銀を強奪する計画を助左に漏らし、阻止される。その後堺で、助左の船とは知らずに船の修理工として働いている所を助左と再会しルソンへ渡る。そこでかつて人買いによって売られて来た日本人女性と恋仲になり、共にルソンで暮らす道を選ぶ。
末蔵
演:小松方正
高山右近から紹介された船頭、初めてのルソン航海で助左に惚れ込むも、ルソン丸の難破で、行方不明に。
弥次郎
演:二見忠男
少年助左
演:藤間照薫
主人公助左の少年時代ではなく、堺から出る船で主人公助左と乗り合わせた同名の少年。
百足
演:堀礼文
蛇千代
演:中西良太
竜門
演:草薙良一
椿鬼
演:吾桐芳雄
吉兵衛
演:高木均
一観
演:三国一朗
少女
演:伊藤つかさ
老人
演:殿山泰司
堀子
演:斉藤洋介
組頭
演:坂口芳貞
番頭
演:今西正男本田博太郎
足軽
演:久保晶須永慶
武将
演:谷津勲

[編集] 放送 

放送回 放送日 演出
第1話 1月8日 信長軍包囲 岡本憙侑
第2話 1月15日 岐路 宮沢俊樹
第3話 1月22日 羅針盤 高橋康夫
第4話 1月29日 北征前夜 岡本憙侑
第5話 2月5日 総退却 宮沢俊樹
第6話 2月12日 信長狙撃 高橋康夫
第7話 2月19日 琉球丸難破 岡本憙侑
第8話 2月26日 呂宋島漂着 宮沢俊樹
第9話 3月5日 交易事始 高橋康夫
第10話 3月12日 南海の館 岡本憙侑
第11話 3月19日 珊瑚珠無情 宮沢俊樹
第12話 3月26日 叡山焼打 高橋康夫
第13話 4月2日 戦国哀史 岡本憙侑
第14話 4月9日 信玄上洛 宮沢俊樹
第15話 4月16日 九死一生 高橋康夫
第16話 4月23日 将軍追放 岡本憙侑
第17話 4月30日 乱世独歩 宮沢俊樹
第18話 5月7日 新天地 高橋康夫
第19話 5月14日 安土築城 原嶋邦明
第20話 5月21日 聖母昇天 岡本憙侑
第21話 5月28日 善住坊処刑 宮沢俊樹
第22話 6月4日 摂津動乱 高橋康夫
第23話 6月11日 西国進撃 岡本憙侑
第24話 6月18日 鳥取兵粮戦 宮沢俊樹
第25話 6月25日 飢餓地獄 高橋康夫
第26話 7月2日 プエルト・デル・ハポン 岡本憙侑
第27話 7月9日 信長死す 宮沢俊樹
第28話 7月16日 安土炎上 原嶋邦明
第29話 7月23日 起死回生 岡本憙侑
第30話 7月30日 大坂築城 宮沢俊樹
第31話 8月6日 竜虎相撃つ 高橋康夫
第32話 8月13日 納屋襲名 岡本憙侑
第33話 8月20日 海賊船 宮沢俊樹
第34話 8月27日 大洪水 渡辺絋史
第35話 9月3日 陰謀 岡本憙侑
第36話 9月10日 伴天連追放 高橋康夫
第37話 9月17日 反逆 宮沢俊樹
第38話 9月24日 大勝負 岡本憙侑
第39話 10月1日 偽国使 外園悠治
第40話 10月8日 利休切腹 宮沢俊樹
第41話 10月15日 侵略者 原嶋邦明
第42話 10月22日 先陣争い 岡本憙侑
第43話 10月29日 朱印船襲撃 高橋康夫
第44話 11月5日 呂宋遠征計画 宮沢俊樹
第45話 11月12日 天変地異 岡本憙侑
第46話 11月19日 五右衛門刑死 原嶋邦明
第47話 11月26日 助左衛門追放 宮沢俊樹
第48話 12月3日 暗黒航路 岡本憙侑
第49話 12月10日 激流 高橋康夫
第50話 12月17日 関ヶ原 宮沢俊樹
最終回 12月24日 堺炎上 岡本憙侑
平均視聴率 25.9%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

[編集] 総集編

放送回 放送日
第1回 12月25日 戦国群像(第1〜7話)
第2回 12月26日 大航海(第8〜16話)
第3回 12月27日 疾風怒濤(第17〜32話)
第4回 12月28日 天下騒乱(第33〜40話)
第5回 12月29日 新世界(第41〜51話)

[編集] ソフトウェア

  • 総集編: 全5篇 (VTR)
  • 完全版: 全7巻、13枚、51話 (DVD)

[編集] 脚注

  1. ^ 24年後の2002年の大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』では今井宗久を演じる。
  2. ^ 1965年太閤記に続き緒形拳が演じる秀吉の妻役だが、このときはねね (本作では北政所)役だった
NHK 大河ドラマ
前番組 番組名 次番組
黄金の日日

最終更新 2009年11月22日 (日) 11:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【黄金の日日】変更履歴

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