黒猫 (小説)

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黒猫』(くろねこ、The Black Cat)は、ポーの短編小説。『サタデー・イーヴニング・ポゥスト(Saturday Evening Post)』1843年8月19日号に掲載。

猫のために悪事が露見する男をあまのじゃくの心理とともに、ゴシック小説風に描いた作品。また完全犯罪をもくろんだ犯人の「思いがけないミス」から犯行が露見してしまう、という倒叙推理小説として読むことも出来る。

1934年に映画化もされている。また、1990年には「マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴」の一編として再映画化 となった。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ

私と若くして結婚した妻は、ともに生き物を飼うことが好きであった。二人は、とくにプルートーという黒猫をかわいがった。だが、私は次第に酒癖が悪くなり、あるときその猫の片目をナイフでえぐり取り、さらには庭の木の枝に吊るし殺してしまう。

そのことがあった晩、家が突如火事で焼け、仮の住居として穴倉で暮らすようになる。ある日、酒場でプルートーによく似た猫を見つけ、持ち帰る。しかし、私は次第にこの黒猫を嫌うようになる。この新しい黒猫はプルートーと同じく片目で、しかも胸には白い毛が生えており、それが日に日に大きくなって絞首刑台の形になっていったからだ。毎晩新しい黒猫は私の胸の上に乗って安眠を妨害する。ついに私は黒猫を殺そうとするが、あやまって制止しようとした妻を殺してしまう。私は妻の死体を壁の中に塗りこみ、警察の捜査を交わす。だが生来の、あまのじゃくのために、壁を自慢げにたたくと、そこから猫の泣き声がして犯罪が露見する。妻の死体と黒猫をいっしょに壁に塗り込んでしまっていたのだ。

[編集] 日本語訳

  • 中野好夫訳「黒猫」(岩波文庫『黒猫 モルグ街の殺人事件 他五編』収録)
  • 佐々木直次郎訳「黒猫」(新潮文庫『黒猫・黄金虫』収録)
  • 大橋吉之輔訳「黒猫」(角川文庫『黒猫・黄金虫 他三編』収録)
  • 八木敏雄訳「黒猫」(講談社文庫『黄金虫・黒猫・アッシャー家の崩壊』収録)
  • 富士川義之訳「黒猫」(集英社文庫『黒猫』収録)
  • 小川高義訳「黒猫」(光文社古典新訳文庫『黒猫/モルグ街の殺人』収録)
  • 刈田元司訳「黒猫」(旺文社文庫『黒猫・黄金虫』収録)
  • 河野一郎訳「黒猫」(創元推理文庫『ポオ小説全集4』収録)

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年8月11日 (火) 04:38 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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