黒部の太陽
黒部の太陽の最新ニュースをまとめて検索!
『黒部の太陽』(くろべのたいよう)は、木本正次による小説、ならびにこれを原作とする日本映画。1968年公開。当時、世紀の難工事と言われた黒部ダム建設の苦闘を描いている。
1969年と2009年に制作されたテレビドラマ版については、黒部の太陽 (テレビドラマ)を参照。
目次 |
[編集] 小説
[編集] 映画
劇団民藝の全面協力による、三船プロダクションと石原プロモーションの共同制作。電力会社やその下請け・関連企業に大量のチケットを買ってもらい巨大な興収をあげた。いわゆる動員映画・前売券映画の先駆けとなった作品としても知られる。
[編集] 製作発表から公開まで
1962年に日活から独立した石原裕次郎は、五社協定の枠に苦しめられ、「自分で映画を作る」という当初の目標が揺らいでいた。1963年には独立第1弾として、堀江謙一をモデルとした『太平洋ひとりぼっち』が公開されたが、興行面では失敗に終わった。
1964年、三船敏郎と石原裕次郎の2人が会見し、三船プロ・石原プロの共作で映画化すると発表した。しかし実現までには間隔が空いた。
日活との問題に加え、当時、石原プロの元にはスタッフ・キャスティングに必要な人件費が500万円しか無かった。石原裕次郎はこの500万円を手に、劇団民藝の主宰者であり、俳優界の大御所である宇野重吉を訪ね、協力を依頼した。宇野は民藝として全面協力することを約束し、宇野を含めた民藝の所属俳優、スタッフ、必要な装置などを提供。以降、裕次郎は宇野を恩人として慕うようになった。
1966年、再び三船と裕次郎が会見を開き、「毎日新聞」で連載されていた『黒部の太陽』を映画化すると発表した。莫大な資金が必要で、実際に出水事故も起こり、裕次郎ら10数名のスタッフが負傷するなど大掛かりな撮影となった。1年以上の撮影期間を経て、1968年2月に公開された。
[編集] その後
後に文部省の推薦映画に選ばれ、当時、小学生だった人の中にはこの映画を小学校の校外学習で見たという人も多く見られる。
現在、版権は石原プロが所有している。ビデオ化については、石原裕次郎自身が「こういった作品は映画館の大迫力の画面・音声で見て欲しい」と断ったため見送られ、その後何度もビデオ化の打診はあったが、現在もソフト化されていない。
テレビでは、1979年10月8日にテレビ朝日系で「秋の特別ロードショー」(20:02~22:48)として放映された。ただし、これも短縮バージョンであった。予告編が2007年に『NHKスペシャル・石原裕次郎、没後20年~裕さんへのラブレター~』にて初めてテレビ公開された。また、予告編は『サライ』(小学館)の2007年8月16日号の特別付録DVDに『狂った果実』『太平洋ひとりぼっち』の予告編とともに収録されている。
一方で、当初石原裕次郎が主張していた映画館などでのスクリーン上映も滅多に行われていない。現在では、裕次郎13回忌など、数年に1回程度、石原プロが関係するイベントで上映されている。ただし、「その際も、海外公開用に2時間十数分程度に編集された1時間短縮バージョンを公開している」と監督した熊井などは話している。ノーカット版の上映は2009年4月現在、大阪市と黒部市での2回のみである。
後に民藝制作で、日本テレビ系にてテレビドラマ化され(『黒部の太陽(テレビドラマ)を参照)、また『週刊少年マガジン』(講談社)で漫画化も行われた(作画・横山まさみち)。
[編集] キャスト
[編集] データ
- 配給収入:約7.9億円
- 観客動員数:約730万人
[編集] スタッフ
[編集] 舞台劇
2008年には、『黒部の太陽』の舞台となった関電トンネル開通50周年と映画上映40周年を記念して舞台化された。実際に関電トンネルの工事を担当した関西電力と熊谷組が支援、映画を製作した石原プロモーション・三船プロダクションが全面協力している。主演は中村獅童・神田正輝、出演は大地康雄・勝野洋・ベンガル・月影瞳・宮川一朗太・石井智也ほか。妹尾和夫も特別出演しており、妹尾がパーソナリティを担当するABCラジオの『全力投球!!妹尾和夫です』と被らない土曜・日曜・平日夜の公演などに出演する。ただし、第二部に一瞬だけとなる。
2008年10月6日〜10月26日に梅田芸術劇場メインホールで公演された。石原裕次郎の没後23回忌に当たる2009年には東京での再演の計画もある。
この舞台化には、梅田芸術劇場の岡田正行プロデューサーが石原プロ側を口説き落とし、ようやく実現させたという[1]。
また、12月8日には梅田芸術劇場でオリジナル版映画がノーカットで上映された。完全ノーカットの劇場公開は40年ぶりと言われる。
[編集] テレビ版
1969年8月3日~10月12日の日曜21:30~22:26に日本テレビ系列で放送された全11回の連続ドラマと、フジテレビ開局50周年記念ドラマとして2009年3月21日・22日の2夜連続放送のスペシャルドラマがある。
詳細は「黒部の太陽 (テレビドラマ)」を参照
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年9月20日 (日) 16:03 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【黒部の太陽】変更履歴



