黒部峡谷鉄道

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黒部峡谷鉄道 黒薙温泉付近
連休でにぎわう欅平駅
黒薙付近
霧の中を走る黒部峡谷鉄道

黒部峡谷鉄道株式会社(くろべきょうこくてつどう、THE KUROBE GORGE RAILWAY CO., LTD.)は、富山県黒部川沿いを走る黒部峡谷鉄道本線を運営する中小私鉄である。略称は黒鉄(くろてつ)。

目次

[編集] 概要

もとは黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道で便宜的に旅客扱いをしていた(当時の切符には生命の保障はしない旨の注意書きがあった)。日本国内では数少ない軌間762mmの特殊狭軌(ナローゲージ)での鉄道路線を運営する(当線以外の営業線で特殊狭軌は、近鉄内部線八王子線三岐鉄道北勢線のみ)。

1971年6月に関西電力から分社化され、地方鉄道事業の譲渡を受けたもので、現在でも関西電力の100%子会社である。そのため社紋は関西電力の社紋の中にレールの断面を入れたものになっている(欅平駅の画像と公式ページを参照)。

鉄道事業のほか、宇奈月駅欅平駅などでのレストラン・売店の経営なども行う。

客車はいわゆるトロッコ列車(オフィシャルの愛称はトロッコ電車)であり、団体観光を含めた観光客に利用されている。

[編集] 路線

[編集] 運賃

大人旅客運賃 - 2008年4月1日改定

普通旅客運賃 発着区間のキロ程×基準賃率79.00円 10円未満切り上げ 最低運賃160円

定期旅客運賃 発着区間のキロ程×基準賃率79.00円×60×0.4(60%引) 10円未満切り上げ 最低運賃3キロ分相当額

距離 普通旅客運賃(円) 定期旅客運賃(円)
- 2km 160 5690
- 3km 240 5690
- 4km 320 7590
- 5km 400 9480
- 6km 480 11380
- 7km 560 13280
- 8km 640 15170
- 9km 720 17070
- 10km 790 18960
- 11km 870 20860
- 12km 950 22760
- 13km 1030 24650
- 14km 1110 26550
- 15km 1190 28440
- 16km 1270 30340
- 17km 1350 32240
- 18km 1430 34130
- 19km 1510 36030
- 20km 1580 37920
- 21km 1660 39820


宇奈月 560 1190 1660
280 黒薙 640 1110
600 320 鐘釣 480
830 560 240 欅平

※上段…大人 下段…小人

[編集] 車両

[編集] 電気機関車

EDR 33

現役車両

  • ED形 (8 - 11)
    • 凸型の車体を持つ。ED8 - 10は1934年、ED11は1957年製造。
      現在はED9 - 11は営業期間中は欅平駅に常駐、関西電力黒部専用鉄道の「欅平下部駅(竪坑下部駅・欅平駅の構内扱い)」との間で入替に使用されているが、毎週火曜日に機関車入替のため本線で工事用列車を牽引することもある。ED8は現役を退き、黒部市明日地内に保存されている。
  • EDS形 (13,15 - 17)
    • ED形同様に凸型の車体を持つ。1957年製造。現在は13のみが現存、主に宇奈月駅で入替に使用されている。
      15・16は1974年EHR形に改造されている。また17は1995年に13がEDS型にリニューアルされた際に車体を13と交換して廃車され、黒部市折立地区に保存されている。
  • EDM形 (22, 23, 30 - 32)
    • 箱型の電気機関車。通常は2両連結の重連で使用されている。
      現在は後述のEDR形への改造が進められている。
  • EDR形 (17 - 21, 24 - 29, 33)
  • EHR形 (101, 102)

過去の車両

  • EB形 (1 - 3, 5 - 7)
    • 1925年から走っていた機関車である。L字型の車体で、登場当初は集電用のトロリーポールを人力で操作して運転していた。1984年廃形式。
      EB5は登場当初の姿に復元の上、宇奈月駅前の黒部川電気記念館の正面入口前に保存されている。

[編集] 蓄電池機関車

  • BB形 (1, 2)
    • 1937年製造。凸型の車体を持ち、登場以来ほとんどそのままの姿で使用されている。
      主に春の営業開始前の線路敷設の際に使用され、営業期間中に利用客が目にすることはまずない。

[編集] ディーゼル機関車

現役車両

  • DD形 (22 - 24)
    • 箱型(台形)の車体を持つ。22が1979年、23が1985年にそれぞれ製造されたが、23は転落事故で大破したため2000年5月に廃車となり、代替として24が翌2001年に製造された。
      主に冬季、営業終了時の設備撤去の際に使用されるが、営業期間中には黒薙駅から分岐する関西電力黒部専用鉄道の黒薙支線(非電化)への資材運搬用として走ることがある。

過去の車両

  • DB形 (11)
    • 1958年製造。車軸2本を表す「DB」と名乗ってはいたが、ロータリーヘッド支持のため従輪を持つため、実際には車軸が3本あった。
      主に除雪用として運用され、1985年廃車。
  • DD形 (21) - 1979年廃車

[編集] 客車

  • ハ形 - 2軸車(開放型・密閉型)。民鉄の旅客車の中では「現役長寿」「全長最小」「最軽量」「最小定員」の4部門で日本一となっている(黒部峡谷鉄道公式サイトより)。もともとは1925年に貨車として製造されたものが戦後旅客車に改造されている。
    なお、ハ形客車は前述の収容能力の関係で、旅客列車ではなく関西電力職員の専用列車として使用されている。
    • 開放型車両(ハフ3 - 11・13・15 - 20) - オープンデッキの客車。10は車両の外周にアルミサッシを取り付けて密閉型に改造されている。また一部には座席をすべて撤去しているものもある。関西電力職員専用列車用。
    • 密閉型車両(ハフ51 - 54) - 定員16名。座席はロングシートで、点対称の座席配置となっている。関西電力職員専用列車用。
  • 1000形(ボハフ1000・ボハ1000) - B型(普通客車)と呼ばれる開放型ボギー車。 56両あり、7両づつ8編成が組まれている。
  • 2000形(ボハフ2000・ボハ2000・ボハ2100) - A型(特別客車)と呼ばれる密閉型ボギー車。電気暖房及び補助席付固定クロスシート装備。乗車には特別料金360円が必要。18両ある。
  • 2500形(ボハフ2500・ボハ2500・ボハフ2550・ボハ2550) - R型(リラックス客車)と呼ばれる密閉型ボギー車。電気暖房及び転換クロスシート装備。乗車には特別料金520円が必要。なお、2500形の一部は関西電力職員の専用車両となっている。22両ある。
  • 2800形(ボハフ2800・ボハ2800) - R型(リラックス客車)と呼ばれる密閉型ボギー車。電気暖房及び転換クロスシート装備。乗車には特別料金520円が必要。6両1編成ある。
  • 3000形(ボハ3000) - P型(パノラマ客車)と呼ばれる密閉型ボギー車。乗車には特別料金630円が必要。1両ある。

[編集] 貨車

  • ワ形(有蓋車) - 1958年製造。当初は火薬運搬用だったが、現在は営業期間中は宇奈月から生鮮食料品や新聞を関西電力黒部専用鉄道(上部軌道)へ向けて搬入するのに使用されている。
  • オシ形(大物車) - 1925年製造。積載量20tは黒部峡谷鉄道の貨車の中では最大。通常は出平駅に留置されている。
  • シ形(大物車)
  • ムチ形(長物車) - 本線のみで使用される。
  • ナチ形(長物車) - ムチ形同様、本線のみで使用される。
  • オチ形(長物車) - チ形と共にレール輸送用として使用されている。本線のみで使用される。
  • チ形(長物車) - レール輸送用として使用されている。チ形は関西電力黒部専用鉄道(上部軌道)にも乗り入れできる。
  • オト形(無蓋車) - 本線のみで使用される。
  • ト形(無蓋車) - チ形同様、関西電力黒部専用鉄道(上部軌道)にも乗り入れできる。現在の貨車の最大勢力でもある。
    一部の車両はごみ運搬用のコンテナを積み、「峡谷美人号」と名乗っている。また一部の車両にはタンクを積んでタンク車のような形態になっているものもある。

[編集] 車内放送

2009年の全線開通日より富山県滑川市出身の女優室井滋が沿線の名所案内をするナレーションに変更された。

[編集] CM

2009年になってからCMが放送されており、関西テレビでもスポットCMが放送されている。現在はTBS系で放送されている『月曜ゴールデン』のスポンサーとなっている(ただし提供表示は無し)。中京広域圏の民放でもスポットCMが放送されている。

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月16日 (月) 08:24 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【黒部峡谷鉄道】変更履歴

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