19時03分 上野発夜光列車

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19時03分 上野発夜光列車』(じゅうくじさんぷん うえのはつやこうれっしゃ)は、1999年にVISITから発売されたプレイステーション用ゲームソフト。原作は大迫純一

目次

[編集] 概要

背景画像の上に表示される文章を読み進み、選択肢によりシナリオを分岐させるサウンドノベル形式のゲーム。なお「サウンドノベル」は本来チュンソフトの登録商標であり、本作の正式なジャンルはハイパーノベルとなっている。

[編集] あらすじ

19時03分。上野発、札幌行き寝台特急「北斗星5号」のホームにカメラバックを抱えた一人の男が駆け込む。高級ロイヤルルームで初老の男がバイオリンを奏でる中、スーツ姿の青年が重たい二つのケースと、責任を抱え乗り込む。男が駆け乗った背後でドアが閉まる。走り出したが最後、そのドアが二度と開かないことを、今はまだ誰も知らない……。

[編集] 登場人物

赤井 一平
今作の主人公の一人。フリーカメラマンで、北海道への取材のために北斗星5号に乗車する。過去に婚約者がいたが事故死。その時撮った婚約者の変わり果てた姿の写真が結果的に彼を有名にしてしまった。そのためやや女性が苦手。体力があり、普段は無口で笑顔を見せないように心掛けているが童顔らしい。趣味はプラモデル作り。
畠山 美由紀
今作の主人公の一人。中学校教師で、修学旅行の下見のため北斗星5号に乗車する。前作の「最終電車」にも登場しており、その時の体験が原因で不眠症にかかっている(眠れることは確かなのだがその実感がなく、記憶がスキップしたように感じる)。再びやってきた止まらない列車の恐怖に怯える。歴史の教師だが暗算は得意。趣味は読書。
野尻 留美
少々大人びた性格の中学生。東京の友人に会った後、友人たちのおごりでロイヤルルームに乗車する。同じく買ってくれたクマのヌイグルミをお守りにするが、それが彼女の命を救うことになる。顔立ちもスタイルもよく、倉田曰く「10年もしたらかなりモテる」。ツインテール
日高 神偶
自称三文学者。というには余りにも長けた洞察力と幅広い知識を持ち、さらに工具まで持参している謎の紳士。背が高く、飄々とした態度で事態を冷静に分析する。生物学、物理学、オカルトなどのハードカバーをベッドの上に積んでいた。
倉田 康雄
所属する研究機関(おそらく非合法組織、もしくはそれらと関わりが強い機関)から課せられた任務のために北斗星5号に乗車する。今回の事件を間接的に引き起こしてしまう。1年前、霧吹山から発見された異質な生命体、「アルキュミア」(ラテン語錬金術を意味する)を北海道の研究所まで運ぶ予定だったが、トラブルから「アルキュミア」が拡散してしまい、結局彼のすべてを狂わせてしまう。争い事が嫌いで暴力も好まない性格。最期に機関から捨て駒にされたことと自分の非力を惨めに思いつつ、それを受け止めて「アルキュミア」と散る覚悟を決めた。趣味は釣り。彼のグラフィックからみて眼鏡をしている様だ。
織倉 早苗
シナリオによって登場する。昔、両親を貶めた男に復讐するため、男と同じ「北斗星5号」に乗車し、男を殺害する。美人。シナリオによっては殺害事件を起こさない。策略で一平の隣の寝台を手に入れた。
男(トレインジャック犯)
シナリオによって登場する。倉田の「アルキュミア」をケースごと盗みだし、誤って「アルキュミア」を拡散させてしまう。あるシナリオでは美由紀と銃撃戦を繰り広げる。擦り切れたジャンパーを着た中年。某国に雇われ倉田の妨害に出る。
子供
キングバトレイガーの玩具を持って車内を走り回っていた。あるシナリオでこの玩具が重大な意味を持つ。

注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] アルキュミア

このゲームにおいて最も重要であり、事件の原因になった異生命体。昆虫に酷似しているが、既存の生物とは全く異なる生態、遺伝子を持つ。塩基配列等は全くのデタラメ、体長20センチほどで驚異的なパワーを持つ。虫のようなをもつ。また強い電磁波を出し、5メートル以内だと携帯電話も使用が不可能となる。腹部が発光し、蛍光塗料を使用したものを身につけていると仲間と勘違いする。また一定の電磁波にも反応し、カメラのフラッシュを苦手とする。二人の人間が少しでも触れていればひとつの個体として認識し、嗅覚や聴覚ではなく、視覚に頼って行動する。また高温に弱い。

繁殖サイクルが異常に短く、わずか数時間で第3〜4世代が誕生するほど。また女王を必要とせず、一定の密度に達すると自動的に生まれる。過剰な自己防衛本能から、アルキュミア以外の生命体を無差別に攻撃する。 さらに特筆すべきことはその繁殖方法である。アルキュミアの種類は大きく4つに分かれる。チェンバー(後述)は捕獲もしくは発見した他の生物に対し幼虫を植え付け、幼虫は宿り主の脳に命令を出し、宿り主を完全に掌握する。これは地球上においてどの生物にも見られない特徴である。操られた宿り主はアルキュミアの巣に自動的に集まり、最終的にアルキュミアのエサとして貯蔵、捕食される。掌握された生物は一切の理性を失うため意思の疎通は不可能となる。特に人間の場合繁殖サイクルがさらに短縮され、アルキュミアは爆発的な繁殖を見せる。

チェンバー
当初持ち込まれたアルキュミアのサンプルの内、最も多かったタイプ。腹部の背が白く、頭部に長いをもち、その全てがメス。腹部にはアルキュミアの幼虫が詰まっており、針を通して寄生主に植えつける。さらに幼虫は植えつけられた部位によってオスかメスかが決定され、脳に植えつけられた場合全てがメス(チェンバータイプ)として育つ。(脳内物質、特にセラトニンの量が関係)
ウォーリアー
アルキュミアの中で「兵士」として機能する。巨大なあごを持ち、その部位だけ見ればクワガタムシに酷似する。非常に凶暴であり、攻撃フェロモンを分泌し応援を呼ぶ。仲間以外の有機生命体を発見すると攻撃を開始し、窓ガラスすら破って突進してくる。あごの力はけた違いに強く、大人の手首をも食いちぎってしまうほど。同じく腹部が発光する。ウォーリアーが倒した対象にチェンバーが幼虫を植え付ける例もあったようだ。
ワーカー
名前だけ登場する。カマキリのような前肢をもち、巣の構築・エサの管理等を司る。女王の指示に従い、基本的に巣で活動する。
女王
全てのアルキュミアの頂点に君臨する。戦闘能力・産卵能力はなく、巣の構築やエサの確保、巣の移動を完全に指揮する。その見返りとしてその他のアルキュミアが女王に餌を献上する。アルキュミアが一定の密度にまで発展すると自動的に女王が発生する。ただし今回の事件においては、正式な女王は誕生しなかった。アルキュミアは電磁波を用いた意思疎通を行うため、条件さえ満たせば純粋なアルキュミア以外でも(たとえ生物でなくても)巣は機能する。

これらの事から将来的には生物兵器として使用されるようだ。

最終更新 2009年11月1日 (日) 15:12 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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