2007年日本グランプリ (4輪)
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| レース詳細 | |
|---|---|
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| 日程 | 2007年シーズン第15戦 |
| 決勝開催日 | 9月30日 |
| 開催地 | 富士スピードウェイ 日本 静岡県 駿東郡 小山町 |
| コース長 | 4.563km |
| レース距離 | 67周(305.721km) |
| 決勝日天候 | 雨(ウェット) |
| ポールポジション | |
| ドライバー | |
| タイム | 1'25.368 |
| ファステストラップ | |
| ドライバー | |
| タイム | 1'28.193(Lap 27) |
| 決勝順位 | |
| 優勝 | |
| タイム | 2:00'34.579 |
| 2位 | |
| 3位 | |
2007年F1日本グランプリ(2007 Japanese Grand Prix)は、2007年のF1世界選手権の第15戦として9月28日から30日に富士スピードウェイで開催された。正式名称は、2007 FIA F1世界選手権フジテレビジョン 日本グランプリレース(英称:2007 FIA Formula One World Championship Fuji Television Japanese Grand Prix)。
目次 |
[編集] 概要
1987年から20年に亘って鈴鹿サーキットで開催された日本GPが、この年より富士スピードウェイで行われることとなった。富士スピードウェイは2003年から2005年にかけて、コースレイアウト変更を含む大改装が行われた。富士スピードウェイで行われるF1グランプリは、1977年以来30年ぶり3回目。そして、例年にない多数のトラブル(後述)を抱えた大会ともなった。
チケットは、先着と抽選による2通りの販売がなされ、当日の周辺道路の混雑を防ぐため、「チケット&ライド」システムが採用された。3日間で延28万人の観客の来場を予測。
サポートレースは、「ネッツカップ・ヴィッツレース」(決勝は8周)と「ポルシェ・カレラカップ・ジャパン」(決勝は10周)。サポートレースを含む全てのレースのフリー走行は9月28日金曜日(F1は土曜日にも行われた)、予選は29日土曜日、決勝は30日日曜日に行われた。F1の決勝は9月30日午後1時30分(JST)開始された。
テレビ中継については、F1日本GP決勝と『SUPER KEIBA』(東日本)及び『DREAM競馬』(西日本)において放送された競馬のGIレース・スプリンターズステークスが、同じ9月30日開催(発走時刻15:40)となったため、地上波でのその扱いが注目されていたが、フジテレビの当初の発表では、日本GPの生中継は13:10〜15:15であり、レギュラーの競馬中継時間と15分重なることになるが、F1・競馬両レースを生中継するにはほぼ問題ないスケジュールだった。
しかし、実際には日本GPのスタート時間が13:30であった上、決勝当日の天候が雨[1]レース自体もトラブルが相次いだことにより、セーフティカーが先導するなどレースタイムが長くなる要因が重なり、「2時間を超えて新しい周回に入らないとするルール(通称2時間ルール)」が適用された。実際には優勝したハミルトンは規定の周回数を走りきっていることから、延長予定枠いっぱいの15:35まで放送し、地上波ではトップ3記者会見が中継できなかったほか、スプリンターズステークスもレース実況のみとなった。
[編集] レース結果
[編集] 予選
| 順位 | No | ドライバー | チーム | マシン | Q1 | Q2 | Q3 | タイム差(トップは平均車速) | 周回数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | マクラーレン | MP4-22 | 1'25.489 | 1'24.753 | 1'25.368 | 192.423km/h | 30 | |
| 2 | 1 | マクラーレン | MP4-22 | 1'25.379 | 1'24.806 | 1'25.438 | +0.070 | 27 | |
| 3 | 6 | フェラーリ | F2007 | 1'25.390 | 1'24.988 | 1'25.516 | +0.148 | 29 | |
| 4 | 5 | フェラーリ | F2007 | 1'25.359 | 1'25.049 | 1'25.765 | +0.397 | 28 | |
| 5 | 9 | BMWザウバー | F1.07 | 1'25.971 | 1'25.248 | 1'26.505 | +1.137 | 30 | |
| 6 | 16 | ウィリアムズ | FW29 | 1'26.579 | 1'25.816 | 1'26.728 | +1.360 | 33 | |
| 7 | 7 | ホンダ | RA107 | 1'26.614 | 1'25.454 | 1'26.913 | +1.545 | 31 | |
| 8 | 15 | レッドブル・レーシング | RB3 | 1'25.970 | 1'25.535 | 1'26.914 | +1.546 | 29 | |
| 9 | 19 | スクーデリア・トロ・ロッソ | STR2 | 1'26.025 | 1'25.909 | 1'26.973 | +1.605 | 33 | |
| 10 | 10 | BMWザウバー | F1.07 | 1'26.300 | 1'25.530 | 1'27.225 | +1.857 | 33 | |
| 11 | 3 | ルノー | R27 | 1'26.909 | 1'26.033 | - | - | 17 | |
| 12 | 4 | ルノー | R27 | 1'27.223 | 1'26.232 | - | - | 17 | |
| 13 | 14 | レッドブル・レーシング | RB3 | 1'26.904 | 1'26.247 | - | - | 21 | |
| 14 | 12 | トヨタ | TF107 | 1'26.711 | 1'26.253 | - | - | 21 | |
| 15 | 18 | スクーデリア・トロ・ロッソ | STR2 | 1'27.234 | 1'26.948 | - | - | 22 | |
| 16 | 11 | トヨタ | TF107 | 1'27.191 | NO TIME | - | - | 10 | |
| 17 | 8 | ホンダ | RA107 | 1'27.323 | - | - | - | 10 | |
| 18 | 17 | ウィリアムズ | FW29 | 1'27.454 | - | - | - | 10 | |
| 19 | 23 | スーパーアグリ | SA07 | 1'27.564 | - | - | - | 10 | |
| 20 | 20 | スパイカー | F8-VII | 1'28.628 | - | - | - | 10 | |
| 21 | 22 | スーパーアグリ | SA07 | 1'28.792 | - | - | - | 10 | |
| 22 | 21 | スパイカー | F8-VII | 1'29.668 | - | - | - | 10 |
- コンディション:雨/ウェット、気温14℃、路面温度20℃
- タイムの単位は、「分'秒.000」
- 情報は公式サイト・Yahoo!によるもの。
[編集] 決勝
[編集] 展開
レース開始前にレーススチュワードは、激しい雨のため、全車に対してエクストリーム・ウェット・タイヤの装着を義務づけ、これを全チームに周知させるようにした。しかしフェラーリだけにはこれが伝わらず、フェラーリだけがスタンダード・ウェットでスタートした。
レースはフォーメーションラップからそのままセーフティカーが先導して開始されたが、スタンダード・ウェットを装着していたフェラーリはライコネンが2周目にマッサが3周目にピットインしてタイヤの交換を行わなければならなかった。フェラーリの2台はここで順位を大きく下げることになった。
セーフティカーの先導は19周目まで続いた。スローペースでの隊列走行が長く続いた為、ピット戦略は2ストップよりも1ストップの方が優位になった。これによって最初から1ストップを狙っていたマクラーレン、フェラーリ以外の下位チームにもチャンスが回ってくる事になった。マクラーレンは戦略を1ストップに切り替える事に成功したが、フェラーリはセーフティカー先導中の14周目15周目に2台のマシンを再びピットインさせたが、この時の給油量が少なくレース後半になってもう一度ピットに入る事を余儀なくされた。
こうして普段ポイント圏内やそれより下を争うチームが上位に進出してレースは混沌としたものになった。29-31周目までセバスチャン・ベッテルがラップリーダーに、31-36周目まではマーク・ウェバーがラップリーダーを勤めた。この2台はその後も2位3位を周回して依然コンペティティブな位置にあった。
41周目にアロンソが5コーナー(100Rの2つ目)の出口で挙動を乱した結果6コーナーのヘアピンの手前でコースアウトしクラッシュ、このレースでのポイントをふいにしてしまう事になった。アロンソのマシンはコース上で大破したため、再びセーフティカーが入りレースを先導することになった。このセーフティカー先導は48周目まで続いた。セーフティカー先導中の45周目にベッテルとウェーバーが接触し、彼等は表彰台に昇る機会を喪失してしまった。代わってヘイキ・コバライネンが2位にあがり彼はこの位置をフィニッシュするまで守り通した。
キミ・ライコネンはピット作業でのタイヤ交換、ピット戦略のミスに足を引っ張られた。58周目に3位に上がってその後もコバライネンを激しく追い詰めたが追いつかなかった。このレースで唯一何のミスもなかったルイス・ハミルトンはP.P.の位置を守り抜いてそのまま1位でチェッカーを切った。ハミルトンはこの時点でアロンソ、ライコネンに対し選手権上の大きなアドバンテージを得る事になった。
レースは長い周回セーフティカーが先導したこと、激しい雨とレース中全車がずっとエクストリーム・ウェットを装着し続けていた事が影響してペースが上がらず、ラップタイムはハミルトンのファステストでも通常時と比べて3秒近く遅い1分28秒台になった。このためレース開始から2時間経過したら、新しい周回には入らないで打ち切りになるレギュレーションが適用される可能性があった。しかしラップリーダーのハミルトンが2時間を経過する直前にファイナルラップに入ったため2時間レースの適用は免れた。それでもハミルトンのトータルタイムは2:00'34.579で2時間を上回る事になった。
[編集] 結果
*順位のDNFはリタイア
ファステストラップ:ルイス・ハミルトン 1'28.193(Lap 27)(平均車速186.259km/h)
- コンディション:雨/ウェット 気温17℃、路面温度22℃
- タイムの単位は、「時間:分'秒.000」
- 差の単位は「分'秒.000」
- C-No.16ニコ・ロズベルグは予選開始前にエンジン交換を行ったため、10グリッド降格(6番グリッド→15番グリッド)となった。
- C-No.18ヴィタントニオ・リウッツィは、ピットスタートを選択し最後尾スタートとなった。
- 決勝レースは悪天候のため、セーフティカー先導レースとなった(19周目まで継続)。
- 日本GPのレーススチュワードは、C-No.18ヴィタントニオ・リウッツィに対して、55周目のイエロー・フラッグエリアにおいて、C-No.20エイドリアン・スーティルを追い越したとして、走行結果に対して25秒のペナルティを加算した。このため、8位から9位に順位が後退し、8位にはエイドリアン・スーティルが繰り上がった。
- グリッド及び決勝順位については、修正後の最終結果を掲載。
- 決勝レース終了後、日本GPのレーススチュワードはC-No.19セバスチャン・ベッテルとC-No.15マーク・ウェバーの交錯について審議を行い、一旦はベッテルに対して次戦中国GPにおける「予選10グリッド降格」のペナルティを科すことを決定したが、後に訓告処分に変更された[1]。
- 情報は公式サイト・FIAプレスリリース・Yahoo!によるもの。
[編集] 問題点
富士スピードウェイ#2007年F1日本グランプリの項目も参照。
[編集] アクセスにおける問題
- 会場へのアクセスは前述の通りシャトルバスに限定され、自家用車や徒歩での来場は禁止されていた。しかし、見込みの甘さから会場へ続く道路に多くのバスが集中した上、誘導などを行うスタッフの不慣れなどが原因となって29日、30日とも会場周辺は最長6時間待ちの渋滞となり、耐えきれずバスを強行降車し徒歩で目的地まで向かう客も現れた。また、悪天候の中で長時間の順番待ちを強いられたため、体調を崩してしまう観客も多く見られた。
- 29日の予選では、上記の悪条件に加えて終了直前に会場と場外駐車場などを結ぶ構内道路において3カ所、約50メートル間隔・最大直径約1メートルの陥没が発生。シャトルバスが走行不能となり、観客約2万人が会場付近で足止めを受けるというトラブルが発生した[2]。なお、スタッフや観客の中には28日の時点でこの道路陥没が発生していたのを目撃したという話もあり、そもそも多くの大型バスが走る構内道路を簡易舗装で済ませていた点が問題であるとの指摘も少なくない。
- 30日の決勝では、陥没の補修工事などの影響で渋滞がさらに酷くなり、一部の観客がレースのスタート時間に間に合わないという事態が起きた[3]。シャトルバスに乗っていて1時30分の決勝開始に間に合わなかった観客85人については、チケット代、交通費、宿泊費を返還する措置が取られることになった[4]。
- 未舗装の東富士駐車場では、雨でぬかるんだ路面にはまり、動けなくなる車が見られた。[5]
[編集] 観客席の構造の問題
- 常設スタンドの後方に作られた仮設スタンドの一部(C指定席)からレース中のF1マシンがほとんど見えなかった事が観客からの苦情により判明した。これは常設スタンドに比べ仮設スタンドのこう配が小さく、設営後の確認を怠ったことが原因と発表された。そのため主催者はチケット代金の内、指定席料金にあたる金額を払い戻すことになった[6]。
[編集] レース運営での問題
- 決勝レース前、FIAのレーススチュワードは、悪天候のためにセーフティカー・ランによるスタートとエクストリーム・ウェット・タイヤの装着を義務付けることを、指示書ではなく電子メールにて各チームに通知していた。ところがフェラーリ・チームには、このエクストリーム・ウェット・タイヤの装着の義務が伝わっておらず、スタンダード・ウェット・タイヤで出走してしまっていた。この点を指摘されたフェラーリ・チームは失格を避けるために、2周目にC-No.6キミ・ライコネン、3周目にC-No.5フェリペ・マッサをピットインさせてタイヤ交換を実施し、レースの優勝争いにおいて著しい不利を蒙り順位が後退した。[7]。電子メールによる通達自体は2006年12月に行われたF1協議作業部会において、ピットレーン上の位置関係によって通達を受ける時間に差が出ることを避けるために導入されたシステムであり、2007年シーズンのこれまでのレースにおいて問題なく利用されてきたが、優勝争いの当事者であり、F1において強い発言力を持つフェラーリが本件について強く抗議したため、今後は現在の電子メールによる方法に旧来の文書による通達を併用することとなった[8]。
- 激しい雨と濃霧によりレースがスタートできるかが懸念されたが、決勝レースは定刻通りにスタートした。しかし、1コーナーアウト側にあったヘリポート付近はメディカルヘリが有視界飛行ができる状態ではなく、「霧と水煙で周囲は何も見えなかった」とコメントしたドライバーも多く、そのスタート判断に疑問の声が多数あがった。このスタートは、主催者側はテレビ中継などへの配慮からセーフティカー先導状態による様子見を含めた見切りスタートを強行した疑いが拭えないものであった。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 天候が晴れであったら、ブルーインパルスの展示飛行も行われる予定であったが、雨のために中止された(防衛省HP内の2007年度ブルーインパルス・イベントスケジュールより)。
- ^ デイリースポーツonline - F1観戦客2万人足止め
- ^ 観客に3億5千万円以上返金へ=富士SW、30年ぶり開催で不手際−F1日本GP 2007年10月1日、時事通信
- ^ F1日本GP 『レース見えない』払い戻し 仮設7000席、計3億5000万円 2007年10月1日、東京新聞
- ^ スーパーニュース(静岡県内向け)『検証F1(1)』、2007年10月1日、テレビ静岡
- ^ 「3億5千万円払い戻し「レースがよく見えない」…日本GP」。2007年9月30日、読売新聞。
- ^ 情報伝達に行き違い=F1日本GP 2007年10月1日、時事通信
- ^ FIAによる公式プレスリリース
[編集] 外部リンク
- 富士スピードウェイ - 富士スピードウェイによるF1に関する情報。
- 2007日本GPの被害者立ち上がろう。 - 2007年日本グランプリでの問題点における富士スピードウェイの責任を追及するサイト。
| 前戦 2007年ベルギーグランプリ |
FIA F1世界選手権 2007年シーズン |
次戦 2007年中国グランプリ |
| 前回開催 2006年日本グランプリ |
次回開催 2008年日本グランプリ |
最終更新 2009年11月14日 (土) 08:48 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【2007年日本グランプリ (4輪)】変更履歴


