21エモン

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21エモン」(にじゅういちエモン)は、藤子・F・不二雄によるSF漫画、およびそれを基に制作されたSFアニメ

目次

[編集] 概要

1968年から1969年にかけて「週刊少年サンデー」に連載され、その後「朝日小学生新聞」での連載やアニメ化など各種メディアに展開された。

藤子・F・不二雄は「これまで日常の舞台にオバケやスーパーマンなどの「非日常」が入り込むことで生まれるギャップの面白さを描いてきたが、ひとつその逆をやってみようと思い、この21エモンを描きました。つまり未来という「非日常」を舞台に、今に通じる日常を描くことで新たな面白さが生まれると思ったからです」と、本作のコンセプトを後日述懐している。

藤子・F・不二雄が珍しく「楽しんで描いた」と語る作品だったが、連載当時はこの斬新さが読者に届かず評価は芳しくなく、この当時の藤子作品は早々にテレビアニメ化されていたが本作は実現しなかった。

しかし、後年になるに従って再評価され、1981年に映画化、さらにその10年後、ようやくテレビアニメ化された。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ(週刊少年サンデー連載版を中心に)

2018年、地球は宇宙人たちとの交流が進み、国際連合ならぬ星間連合にも加入して、多くの惑星からの観光客が訪れる一大都市星となっていた。

そんな中、老舗のおんぼろホテル「つづれ屋」は江戸幕府の成立とほぼ同時に旅館として開業して以来、初代当主の市右衛門、2代目仁右衛門、3代目参右衛門…と20代、四百数十年にわたって細々と続いて来たが、近年は豪華なホテル・ギャラクシーやホテル・オリオンなどに圧倒され、潰れる寸前であった。

当主の20エモンは必死だが、跡取り息子の21エモンには宇宙パイロットになって活躍するという夢があった。家業に専念して欲しい父親と時には衝突しながらもホテル業を手伝う21エモンは、「つづれ屋」で働くゆかいな宇宙生物モンガーやロボットのゴンスケたちと騒動を繰り広げる。

外見も風俗習慣も全く違う宇宙人の宿泊客や、進歩した宇宙文明に触れてすっかり変わった地球文明の様子なども描かれる。連載も佳境へ進むと、21エモンは遂に父親の理解を得てロケットで宇宙へ旅立ち、冒険物語へとシフトしていく。なおアニメでは、テレビ版、81年の劇場版とも、宇宙への夢とつづれ屋発展の夢を両立させる形で終わっている。

[編集] コミックス

[編集] 作品世界(テレビアニメを中心に)

アニメでの舞台は2051年(原作では2018年)。宇宙観光時代に突入したばかりの地球。

[編集] 地理

地球
1999年7月にダイオー星人キョウフが訪問して以来、外宇宙より注目を浴びる。2050年に始まる宇宙観光ブームを受け、観光星として栄えている。
2001年成立の地球連邦政府(全36州)により、世界各国は統合され、従来の国家は州となった(例、日本国→日本州)。そして世界各地の首都以下はその州の区域化がなされる(例、東京都→トウキョウ区、そして六本木→ロッポンギとカタカナ表記がされる)。ただし各州の自治には、従来通り首相或いは大統領制が残る。日本州初代首相の名は鈴木。日本州首相とは別に日本州知事も存在(日本の皇室関係者に関しては不明)。

[編集] 言語

  • 宇宙標準語として「共宙語」が使われはじめる。しかし完全に普及しているわけではなく、トウキョウ内でも日本語、英語、共宙語が混在している。宇宙では共宙語が主流だが、共宙語が使われていない星も存在するため、万能ではない。

[編集] 交通

  • 20世紀の自動車は減少し、代わりにエアカーが主流となる。現代における自動車とは異なり、小学生であるエモンでも、ボード型、スクーター型、軽乗用車型を運転可能。個人用のほか、公共用のバス型もある。
  • 鉄道は殆ど廃止され、代わりにチューブトレインが開設。トウキョウシティーからシズオカシティーまでは15分。

[編集] 公共施設

宇宙港
旅客宇宙船、貨物宇宙船等の発着場。たまに行われる催し「客寄せサテライト」では、近隣ホテルが趣向を凝らした出し物を出す。(第1、7話)
シュミレーションクラブ(原文ママ)
通称「シュミクラ」。スペースシップでのレースを体験できる「スペースワールド」などがある。おもに、課外授業の時間(自宅学習中の午後3時より)に子どもが利用する。
ノンエアースタジアム
通称「スタジアム」。キュービックテニスと呼ばれるいわゆるテニスやスペースシミュレーショと呼ばれる月面体験などノンエアースポーツを楽しむための施設。おもに、子どもの遊ぶ義務のために与えられたプレイタイムに子どもが利用する。
空中ホログラフィ・シアター
現代でいう街頭テレビ。地球連邦の最先端都市であるシンジュクの街頭にある。(第6話)
気象コントロールタワー
年間の気象スケジュールにあわせて天候を調節する施設。(第6話)
食料合成工場
水とバクテリアで食品を生産する工場。(第6話)
地球連邦日本州庁舎
地球連邦唯一の移動可能な庁舎。平時は旧国会議事堂跡地にある。(第6話)
ネイチャー・ドーム
最新ホログラフィと無重力装置でさまざまな自然を体験できる施設。(第6話)
昭和村
昭和時代までの古いものがまとめられているテーマパーク。つづれ屋の正面に位置する。作品の連載当時(昭和40年代)を再現した住宅街、ハチ公像、銭湯、新幹線線路などがある。博物館明治村がモデルと思われる。(第6話)
宇宙大使館
(第7話)
子供センター
アルバイト情報の検索、登録などができる。(第9話)工作室ではロケットを始めあらゆるものを作ることができる。子どもたちは一日に決められた時間ここで遊ばなくてはいけない。
中央ゴミセンター
ここへゴミを集め、ロケットで宇宙へ運ぶ。
バイオファーム
ドーム型農園。16番街32番地、現代でいう日本橋のあたりにある。ホテル・ギャラクシーが管理している。
海底公園
潜水艇などで魚とたわむれるための公園。現代でいう東京ベイにある。ライトフェンスと呼ばれる警戒ラインの先には立入禁止の海洋牧場があり光に触れると警備艇が駆けつける。
自然野菜栽培温室
ドーム型農園。芋畑などがある。修学旅行で訪れる。
迎賓館
地球連邦長官官邸

[編集] 天体

ワンダラー星
地球に似た星で、住民は犬に似る。星間連合の最初の加盟星で、星間連合の中でも最高の力を有する。また科学技術の先端を誇り、ワープ航法を発明し、銀河系を初めて旅した。(第6話)
ウキキラー星
ワンダラー星大使であるワントナック公爵(声:古谷徹)を銃撃しようとした輩の出身星。(第6話)
コイケラス星
ラーメンに酷似した食べ物を非常に好む人種の住む星。その星の宇宙人は藤子不二雄のキャラクターの小池さんに似ている。住人の頭に生えているヒラヒラは、最高進化の証として誇られる。エモンはコイケラス星宇宙艦隊最高司令官であるチャンフーより、コイケラス星最高の栄誉「勲一等サカサドーンブリクラウン」を授かる。(第7話)
カネアマリ星
星間連合所属ナンバー73惑星。短時間で200万円がもらえる仕事を提供する。地球からはあまりに遠いため、行くだけで何百万円もかかる。(第9話)
レガナ星
自転速度が地球の3分の1という星。一日の長さは72時間。(第9話)
ノーブル星
ファナの出身星。(映画第2作)
アッチ星
アンドロメダのはずれの星。ファナの出身星であると勘違いされた。(映画第2作)
M32星団
(映画第2作)
アンドロメダ
(映画第2作)
りゅうこつ座銀河
(映画第2作)
サブラ星
(映画第2作)
ペガ
(映画第2作)
デネブ
(映画第2作)
シリウス
(映画第2作)
バーナード星
(映画第2作)
オリオン星雲
(映画第2作)
かに星雲
(映画第2作)
ばら星雲
銀河系のはずれにある、渦巻状アステロイドの星雲。小惑星がバラの花びらのように渦巻いている。小惑星の中にはいくつものテーマパークが集まっている。毎年開かれるアステロイドラリーは見もの。(映画第2作)
ばら星雲・ユーエンチ星
緑に輝く星。バイオ植物のテーマパーク、バイオパークがある。アステロイドラリーではこの星が出発地となり、バラ星雲の中心部を目指して飛ぶ。(映画第2作)
ばら星雲・雪の惑星
北半球はスノーパーク、南半球は恐竜パーク(原始パークとも)。(映画第2作)
ばら星雲・都会の星
ギャンブルパークがある。ここでは低速運転が義務付けられている。(映画第2作)
ばら星雲・アステロイドベルト
小惑星群。「悪夢の森」と呼ばれるアステロイドの密集地帯。迷い込むと動きが取れなくなることもある。(映画第2作)
ばら星雲・暗黒星
アステロイドベルトにおける最大の星。「鉄の死神」と呼ばれ恐れられる。光を反射しないため、近づくまでその存在を知ることはできず、数多くの宇宙船がその犠牲となっている。星の中心には「地獄の風穴」と呼ばれるトンネルが開いており、そこが唯一の抜け道。(映画第2作)
ばら星雲・水の惑星
ばら星雲中心星。(映画第2作)

[編集] キャラクター紹介

声優は、テレビアニメによる。

21エモン(本名:つづれ屋21エモン)
声:佐々木望
通称“エモン”。江戸初期から続く、ホテルつづれ屋の跡取り息子(21代目)。ホテルのボーイのような服装を日常的にしている。容姿、性格ともに父親似で、つづれ屋への愛着も強いが、将来宇宙パイロットになりたいという夢があり、それに反対する父親への反発も根強い。宇宙旅行をするために宿泊客からのチップを貯金している。勇気も行動力もあるが無茶をして周囲を心配させることもしばしば。
モンガー
声:大谷育江
原作では、つづれ屋に宿泊したササヤマ星人が連れていたペットで、宿代代わりに置いていったもの。テレビアニメでは、ササヤマ星人のバッグに隠れ密航して地球へ訪れる。それ以来、つづれ屋を気に入り住んでいる。エモンを慕っており彼の夢を献身的に支援する。
ヘッコロダニ星雲タンバ星系ササヤマ星出身の「絶対生物」。学術名ケイイチハラ[1]。銀河連立図書館によると、絶対生物であるため、真空、数万度の高熱、絶対零度に近い極寒に耐え、何を食べてもエネルギーにする生命力を持つという。テレポーテーション透視(原作、映画1作目のみ)の能力もあるが、移動や透視の制限範囲は3キロメートル。テレポーテーションは「モンガー」との掛け声が必要。基本的には「モンガー」などとしか言葉を発しないが、知能が高いので人語を理解し、また発することも出来る。しかし、種としての性質が無口であり、原作初期は人語を週に一言しか喋ることができないという設定だった。その為、一言人語を喋ってしまうと、一週間後まで人語は発することが出来ない。後に、シッポに相当する部分にある脳に衝撃を受けたおかげで、おしゃべりになる(他の副作用は見られない)。しかしテレビアニメではそのような制約はなく、また別冊少年サンデーに発表された21エモンの江戸時代の先祖のエピソードでは、別個体のモンガーが登場して自由にしゃべっていた。
誕生日10月11日[2]
ゴンスケ
声:龍田直樹
イモ掘り用ロボット。つづれ屋の経営不振による資金難のため、正規のボーイロボットやメイドロボットを買えなかった20エモンに安く買われ、つづれ屋でボーイとして働いている。言葉に訛りがあり、口が悪い上に傍若無人な態度をとる典型的トラブルメーカーで、周囲もよく悩まされる。愛読書は「月刊イモ生活」と「月刊イモ掘り新聞」。夢はイモの星へ行き、宇宙でイモ畑を作ること。客室でイモを栽培し、それを売ってお金を貯めている。モンガーを「宇宙だぬき」、「フーセンだぬき」また、「水滴野朗」と罵り、頻繁にけんかをしている。
誕生日はモンガーと同じく10月11日[2]
パパ(本名:つづれ屋20エモン)
声:中庸助
21エモンの父。ホテルつづれ屋の当主。歴史あるつづれ屋に誇りを持っている。21エモンにホテルを継がせたいと強く願っており、エモンの宇宙行きに対して徹底的に反対する。典型的な昔かたぎの頑固親父だが、善良かつ正直者で、曲がったことを嫌う。古き良きものを愛し、つづれ屋の向かいにあるレトロな町並みの昭和村へよく散歩に行く。
ママ
声:松島みのり
21エモンの母。つづれ屋の料理担当のほか、生存環境の異なる宇宙人宿泊客の部屋の環境設定も行う。21エモンの将来を巡って夫と意見が衝突したこともあったが、概して夫婦仲はよい。
オナベ
声:肝付兼太
メイドロボット。原作では、中古ロボットバーゲンで11,000円で売られていたものを、苦心して購入資金を調達した20エモンが買ってきた。よく気がつく働き者だが、実は強い腕力を持つという一面を持つ。手から磁力を発生させることで、相手の拳銃を奪うこともできる。親切で優しいが、おせっかいすぎるのが玉にキズ。アニメ版ではオミソというオナベに似た金色版が登場している。
19エモン
21エモンの祖父。20エモンの父親。21エモン誕生前に病死してしまっているため、本編では名前のみの登場。作中現在のつづれ屋は19エモンの代に引っ越して現在地に建てられたことが20エモンにより語られている。なお原作の裏設定(連載中の特集で公開)では、つづれ屋は彼の代、20エモンがまだ物心つく前に、一度焼けてしまっている。再建にはほぼ20年を要しており、その苦労がたたって新しいつづれ屋を建ててわずか数年で他界している。20エモンのつづれ屋への思い入れが強いのは、おそらくそのため。
ドラえもん』において、18エモンの代のつづれ屋が舞台となる作品があり、家出中の19エモンが数コマだけ登場している。
アニメ15話にて四右衛門と五右衛門が登場するエピソードがある。いずれも偶数が父親、奇数が21エモンと同じ顔をしている。
ルナ
声:冬馬由美
つづれ屋の隣に建つ高級ホテル・ギャラクシーの社長の娘。2040年に、のコペルニクスシティーで生まれる。21エモンの同級生でガールフレンドでもあるが、原作ではやや傲慢な発言も見受けられた。テレビ版では、後に21エモンと結婚する(ギャラクシーがどうなったのかは描かれていない)。
ルナのパパ
声:上田敏也
ホテル・ギャラクシーの経営者。ルナにはあまり小遣いをやらず、アルバイトをさせている。つづれ屋をトイレの増設用地として買収しようと企んだこともある。
なお、原作の裏設定(連載中の特集で公開)では、ギャラクシーが建設されたのはまだ10年ほど前のことで、つづれ屋が落ち目になったのはそれ以降とされている。
カメキチ
原作のみ登場の、エモンやルナのクラスメイト。金持ちの息子で、エモンを馬鹿にしている。しかし本人はチビで、才能もたいしたことはない。ルナに好意を持っているらしく、そのためか何かとエモンを貶めようとするが、やればやるほど墓穴を掘ってしまう。
リゲル(本名:オリノ・リゲル)
声:真柴摩利
原作でのカメキチに相当し、テレビアニメにのみ登場する人物。カメキチと違い容姿には恵まれており、才能もあるらしい。ゴージャスをモットーとするホテル・オリオンの社長の息子。プライドが高く、エモンを馬鹿にしているのはカメキチと同じ。ルナがエモンに好意を持っているのを快く思っておらず、その反動でよくエモンにケンカを売る。時々、ゴンスケに「しいたけ」とあだ名される。
リゲルのパパ(本名:オリノ・マサカズ)
声:矢田耕司
テレビアニメにのみ登場する人物。「あわてる二枚目はもらいが少ない」と息子に言い聞かせている。
スカンレー
声:玄田哲章
著名な宇宙探検家。片腕をロケットのエンジン爆発で吹き飛ばされ、片脚を冥王星での凍傷で切断し、わき腹を火星の大ダコに食われるなど、数々の冒険により体の部分部分を失い、失った部分をサイボーグ化している。原作では1話のみの登場だが、テレビアニメでは常連客となり、つづれ屋を自分の家のように愛する。21エモンの宇宙冒険を許すよう20エモンに宇宙のすばらしさを説き、サルガッソーへの探検では21エモンと旅を共にした。
ジンゴロー
原作に登場する、エモンのクラスメイトのメカ好き少年。名前は左甚五郎から取ったものと思われ、その名のごとく何かを作らせた時の腕前は天下一品。性格的にエモンやルナよりも大人だが、超大出力のステレオをテストしようとして、自宅の天井を吹き飛ばしたこともある。どうしても自分の宇宙船が欲しいエモンが、彼に子供センターの工作室で(本物の)宇宙船を作らせようとしたが、モンガーとゴンスケのわがままのせいで大失敗してしまった。
星野はるか
声:江森浩子
テレビアニメにのみ登場する人物。エモンが幼い頃、隣に住んでいた子。地球から引越す際、エモンに帽子をプレゼントした。木星の衛星であるガニメデに在住。父親は宇宙監察官。
ファナ
声:久川綾
映画『21エモン 宇宙(そら)いけ! 裸足のプリンセス』に登場するノーブル星王室の王女。王族故の雁字搦めな生活に疲れ果て、城を飛び出す。それからエモン達と出会い行動を共にする。エモンとほのかな想いを寄せ合う。
22エモン
声:佐々木望
21エモンとルナの間に生まれた子供。テレビアニメ最終回に登場。
先生
声:
21エモンに対して「いないように見えるが…、いないと思うといつもいるんだ。彼はそういう人です」が口癖。

[編集] テレビアニメ

1991年5月2日から1992年3月26日にテレビ朝日系列で放送。全39話。 原作発表から23年余を経てようやくテレビアニメとなった。キャラクターデザインや設定の一部が変更(詳細は後述)され、エピソードは原作および『モジャ公』から流用がある。しかし、長寿作品が多かったシンエイ藤子アニメとしては全39話という不名誉な記録で放送を終える。

チーフディレクターを務めた原恵一によると、原作は古いもののため、「そのままアニメにするのは難しい」という思いがスタッフの中にあり、内容をかなりいじったという。テンポ良くとがった演出をしようとしたため、自分で苦手な部分を無理してやったのではないか、と語っている。

第1話ではサブタイトルにもあるとおりドラえもんがゲスト出演しているが、セリフが全くない背景キャラクターとして数秒間の出演であり、21エモンとも全く絡んでいない。

劇場版以外は未だ家庭用ビデオソフト発売はなされていない。

また、この作品のメインスタッフは『エスパー魔美』『チンプイ』と本作まで長らく藤子作品を手掛けていたが、これを機に演出の安藤敏彦と脚本スタッフ(もとひら了は除く)以外は『クレヨンしんちゃん』へと移行し、『ドラえもん』以外のシンエイ藤子アニメは、TVシリーズとしてはこれが最後の作品となった。

[編集] 原作とテレビアニメとの違い

テレビシリーズおよび映画「21エモン・宇宙(そら)いけ! 裸足のプリンセス」は、当時の時代に合わせた若干のリニューアルが加えられている。

相違点
  • 21エモンやルナなど、登場人物のデザインが変更されている。
  • 時代設定を2018年から2051年に変更(劇場版では2年後の2053年)。
  • 原作では「1週間に1度しかしゃべらない」設定のモンガーが初めからしゃべる。
  • 新たなキャラクターとして、21エモンの同級生であるリゲルとその父親などが追加されている。
  • 原作では優柔不断な21エモンを宇宙パイロット一筋に変更している。
  • 原作では一度しか登場しないスカンレーが何度も登場し、物語において重要な役割を果たす。
  • その他、物語の半分以上が原作にないオリジナルストーリーで構成されている(一部「モジャ公」からの流用もある)。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

オープニングテーマ『おーい!車屋さん』
歌:忍者
美空ひばりの「車屋さん」のリメイク。
エンディングテーマ1『21世紀の恋人』(1話-12話)
歌:谷村有美
エンディングテーマ2『ベートーベンだねRock'n'Roll』(13話-最終話)
歌:テンテン

[編集] 放映リスト

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督
1 僕ドラえもん僕の友達 エモン君の宇宙大冒険! 桶谷顕 原恵一 高倉佳彦
2 トウキョウシティ!21代目エモンvsモンガー? 高柳哲司 堤規至
3 あっと驚くゴンスケ!不思議な客タイロック? もとひら了 貞光紳也 樋口善法
4 星雲間亜光速ロケット!ミリオネヤ星人の秘密 義野利幸 市野文隆 高倉佳彦
5 ハッピーレポート!超人スカンレーの伝説秘話 桶谷顕 安藤敏彦 堤規至
6 ハッピー昭和村?ワントナック公爵はレトロ好き もとひら了 貞光紳也 樋口善法
7 フラッシュポイント!!コイケラス星人怒りの攻撃 山本優 高柳哲司 高倉佳彦
8 不思議ズタ袋?ハッピー商事の陰謀! 義野利幸 市野文隆 堤規至
9 アルバイトで200万!スペーススーツ獲得大作戦 もとひら了 青山弘 安藤敏彦 高倉佳彦
10 危機一髪!!火災地獄から脱出 謎の暗黒へワープ 桶谷顕 貞光紳也 樋口善法
11 大気圏離脱もう戻れない!!エモン未知の世界へ? もとひら了 原恵一 市野文隆 堤規至
12 マジカルプラネット!!観光用ロボットの反乱? 安藤敏彦 高倉佳彦
13 オーチンが消えた!まるごとサスペンスパニック 山本優 高柳哲司 堤規至
14 ワクワク冒険大活劇?東京ベイブリッジ物語!! 桶谷顕 貞光紳也 樋口善法
15 お江戸5エモンモーニング?謎のジュゲム星人!! もとひら了 義野利幸 市野文隆 高倉佳彦
16 だるまさんがころんだ?ゴリダルマの五ツ星 山本優 安藤敏彦 堤規至
17 ウッキッキー?ウキキの木のチャネリング!! 桶谷顕 本郷みつる 高倉佳彦
18 ウハウハ3億円!おぼっちゃまの忘れ物 もとひら了 貞光紳也 樋口善法
19 誘惑ワンダーランド?ホンキートンクホッパー!! 山本優 高柳哲司 高倉佳彦
20 奇人変人悪人か!不思議宇宙船から奇跡の生還? 桶谷顕 原恵一 市野文隆 堤規至
21 木星異常接近!!衝撃度99%のソーラーヨット? 本郷みつる 高倉佳彦
22 ガニメデ到着!出逢いはすてきな恋の始まりか? 貞光紳也 樋口善法
23 地球消滅!超人エモン異次元ポケットに迷う? もとひら了 原恵一 市野文隆 堤規至
24 突然変異か!新能力か!モコラの世にも奇妙瞬間 山本優 本郷みつる 高倉佳彦
25 スーパー超能力!レストアロボのどっきり恩返し 桶谷顕 寺東克己 安藤敏彦 小川博司
26 謎のサルガッソー!ロマンチックサルベージ? もとひら了 貞光紳也 樋口善法
27 魔物伝説!マグネットパワーで正体をあばけ 本郷みつる 高倉佳彦
28 マルチ星雲ツインツイン?パパたちの少年時代 山本優 原恵一 市野文隆 堤規至
29 無限トランクで大変身!!マジカルパワーモンガー もとひら了 安藤敏彦 小川博司
30 キャプテンは俺だ!冷暖星・超空間ゴースト戦 桶谷顕 貞光紳也 樋口善法
31 目玉と口が散歩する?エモン・ゼロ次元の恐怖! 山本優 原恵一 市野文隆 高倉佳彦
32 モンガー大解剖!不思議工場の発明実験室 もとひら了 寺東克己 堤規至
33 7627番目の客 幸福の星はパッピーだらけ 義野利幸 安藤敏彦 小川博司
34 太陽が復活する モアモア伝説モンガーの予言 山本優 貞光紳也 樋口善法
35 決闘ナイナイ星!エモン親の仇と狙われる!! もとひら了 原恵一 市野文隆 堤規至
36 惑星爆破!エモン絶体絶命!!クエ星人の敵討ち 安藤敏彦
37 エモンの遭難!シード星50億人の地球侵略!! 桶谷顕 寺東克己
38 異星人の宇宙センター 移動惑星が地球を救う!! 原恵一 市野文隆 堤規至
高倉佳彦
39 大冒険秘録!!誘われてセンチュリーボーイ? 原恵一 堤規至

[編集] 映画

[編集] 長編映画『21エモン 宇宙へいらっしゃい!』

1981年制作。本作初のアニメ作品。つづれ屋での騒動を描いた前半と宇宙冒険に繰り出す後半で構成され、全体的に原作の流れをコンパクトにまとめた作品である。ギャグタッチの物語が宇宙に飛び出すことで引き締まり、緊張感のある冒険物語に仕上がったことで、原作の持つ面白さがよく再現されている。伴映作品は『ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ』。本作はテレビアニメ化に対するパイロットフィルム的な意味合いも持たせてあったが、この時点では実現せず10年を要したため、独立した作品となった。併映の『ドラえもん』とリンクする場面が1カット入っている。
  • 制作スタッフ
    • 原作:藤子・F・不二雄
    • 脚本:辻真先
    • 作画監督:山田道代(現:山田みちしろ
    • 美術監督:川本征平
    • 美術設定:門野真理子
    • 撮影監督:小山信夫、金子仁
    • 録音監督:浦上靖夫
    • 音楽:菊池俊輔
    • プロデューサー:別紙壮一 、菅野哲夫
    • 監督:芝山努
    • コンテ:小林治、河内日出夫、山田みちしろ
    • 編集:井上和夫
    • 色設計:若尾博司
    • 仕上検査:堀籠知世美、三橋曜子
    • 特殊効果:土井通明
    • 演出助手:井上修
    • 原画:河内日出夫、須田裕美子、吉本桂子、後藤真砂子、石井文子、後藤典子、若山佳幸、池ノ谷安夫、吉川文子、飯口悦子、大塚正実、木内良子、山崎勝彦、飯山嘉彦、森下圭介、原完治、川島明、大嶋聡、宮尾岳、天野公子、小林左希子、高橋由美子
    • 動画:若山佳治、志村延子、加藤鏡子、清水環、佐藤正人、大貫健一洞沢由美子、上ノ山順子、阿久津智子、力石裕子、森島裕、原佳寿美、大久保修、奈須川充、川東桃代、小林幸、田口陽子、内山朱美、大久保洋子、隅田由美子、佐藤弘美、川島郁子、大沢真紀子、佐藤定雄、箕輪美恵子、鹿取真三子、田渕正二、山本実、花輪弘昌、小清水弘幸、荒井淳、奈良美津子、岩崎文子、金子道子、山田智子、渡辺理恵、伊藤一男、三沢かずまさ、鈴木美穂、中谷マリ、赤塚ひでお、内藤たかし、前田順子、佐藤由美子、関三恵子、新木寿子、幸田知子、森川明美、高橋奈緒子、矢萩智子、中川早苗、升谷弘子
    • 美術補:工藤剛一
    • 背景:高野正道、斉藤由美子、藤井美千代、川沼信平
    • 撮影:角原幸枝、茂呂広幸、柏田享、前田努、小松寿一、笠間いずみ、中出三記夫
    • 効果:赤塚不二夫
    • 整音:大城久典
    • 録音スタジオ:APUスタジオ
    • 録音制作:オーディオプランニングユー
    • 現像:東京現像所
    • 文芸:山本有子
    • 制作進行:川口亘、吉岡大、小沢一枝
    • プロデューサー補:佐久間晴夫
    • 制作協力:藤子スタジオ旭通信社
    • 制作:シンエイ動画小学館テレビ朝日
  • 主題歌
    • オープニングテーマ 『宇宙へいらっしゃい!』
      • 作詞:藤子不二雄、補作詞:はばすすむ、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:井上和彦、杉山佳寿子、肝付兼太
    • エンディングテーマ 『遥かなる宇宙』
      • 作詞:はばすすむ、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:井上和彦


[編集] 映画『21エモン 宇宙(そら)いけ! 裸足のプリンセス』

1992年制作。テレビシリーズの2年後という設定の中編作品で、『ドラえもん のび太と雲の王国』の伴映作品。前半は『ローマの休日』をモチーフにした物語展開が、後半は『モジャ公』の「アステロイドラリー」をベースにした宇宙レース「銀河ラリー」が繰り広げられる。なお、本作はDVDが発売されている。
  • スタッフ
  • 原作:藤子・F・不二雄
  • 監督:本郷みつる
  • 脚本:桶谷顕
  • キャラクターデザイン・作画監督:高倉佳彦
  • メカニックデザイン:西村博之
  • 美術監督:天水勝
  • 撮影監督:熊谷正弘
  • 録音監督:大熊昭
  • 音楽:田中公平
  • 原画:林静香、湯浅政明、西村博之、大塚正実、林一哉、林桂子、児山昌弘、高倉佳彦、佐々木正勝
  • 動画:波戸根良昭、波戸根京子、小林正義、中村久子、中川正浩、松田章子、奈良岡光
  • 色指定:渡辺美菜子
  • 動画チェック:小原健二、加来哲郎
  • 特殊効果:土井通明
  • 背景:スタジオユニ
  • 撮影:東京アニメーションフィルム
  • エリ合成:古林一夫、渡辺由利夫
  • 演出助手:市野隆文
  • 編集:岡安肇、小島俊彦、中葉由美子、村井秀明、川崎晃洋、三宅圭貴
  • 効果:松田昭彦(フィズサウンドクリエイション
  • 整音:柴田伸弘
  • 録音スタジオ:APUスタジオ
  • 録音制作:オーディオプランニングユー
  • 技術協力:森幹生
  • タイトル:道川昭
  • 現像:東京現像所
  • 制作進行:星野達也、魁生聡、馬渕吉喜
  • 制作デスク:山川順一、大澤正享
  • プロデューサー:別紙壮一、茂木仁史木村純一
  • 制作協力:藤子プロ、ASATSU
  • 制作:シンエイ動画、小学館、テレビ朝日

[編集] 他作品への出演

本作の登場人物は他の藤子作品、およびアニメに出演したことがある。

「スーパーゴンスケ号S」という名でゴンスケが登場する。
主人公の容姿が21エモンに酷似。ただし作品内に名前は出ない。
ゴンスケが登場する。
「サブローは鉄砲玉」の巻にて20世紀の「つづれ屋」が登場している。映画『21エモン 宇宙へいらっしゃい!』公開にあわせたタイアップ。
  • ドラえもん』てんとう虫コミックス32巻収録「オンボロ旅館をたて直せ」
家出したのび太がつづれ屋に泊まることになり、ドラえもんの協力で経営難を救う。その時家出していた19エモンも、客寄せに使った道具の効果で帰ってくる(当時の主人は18エモン)。
21エモン一家が銀河超特急に乗る乗客として1コマだけ登場。
冒頭の未来デパートからの宅配タイムマシンを操縦して配達しているのがゴンスケ。
馬車と蒸気機関の時代にゴンスケが登場する。
エンディングのドラミの卒業式に21エモン、モンガー、ゴンスケが登場する。
宇宙船の人工知能としてゴンスケが登場する。
オカシナナコンテストの出場者として21エモン、モンガー、ゴンスケが登場する。ニガニガに材料を摩り替えられて失格となる。
警備隊員ピノが探し物をするシーンで、ガラクタ(ぬいぐるみ)の1つとしてモンガーとゴンスケが登場する。
未来デパートから送られてきたロボットとして、ゴンスケが登場。
ロボット王国に住むチャペック博士のロボットとして、オナベが登場する。
藤子不二雄Aの作品であるが、一部の作中でケン一の部屋に21エモンのポスターが貼られている(この他にもドラえもんやパーマンなどの藤子F不二雄の作品がポスターでカメオ出演している)。
ドラえもんが落とした「天の川鉄道乗車券」を使い呼び出した鉄道の車掌としてゴンスケが登場。名前は作品中ゴンスケとは明かされず声優のクレジットも「車掌」。ただし声優はアニメ版同様龍田直樹。笑い方などが原作版ゴンスケと同様の表現。

[編集] ゲーム

  • 21エモン ~めざせ! ホテル王~
PCエンジン用ソフト。1994年7月29日発売。

すごろく形式のボードゲームサイコロでプレイヤー(駒)を進め、土地を買収しホテルを建設するという内容。また本作は、PCエンジンにおけるHuCARDタイプのソフトとして発売された最終作品。

[編集] 脚注

  1. ^ テレビアニメ版のみの設定。チーフディレクターの原恵一に由来。
  2. ^ てんとう虫コミックス第4巻、および小学館コロコロ文庫第3巻収録「オラニモ誕生日ガアルノダ」

[編集] 外部リンク


最終更新 2009年11月23日 (月) 03:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【21エモン】変更履歴

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