Almagest -Overture-

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Almagest -Overture-』(以後、本作)とはソフトサークル"Serendipity"によって2006年9月8日にバージョン3.00が公開されたフリーソフトの戦略SLGである。現在、公開されているものは『Almagest -Overture- "Third edition"』であり、同サークルによって開発が続けられている。

目次

[編集] 概要

本作は恒星間移民が進んだ宇宙を舞台とする『星間戦争SLG』である。プレイヤーは複数存在する内(ゲーム本来の主人公である国家はセレスティア共和国である)、一つの星間国家の元首となって、既知銀河の統一、若しくは同盟締結による戦争終結を目指すこととなる。
本作はターン制で進行し、主に自国の内政、他国との外交を行う戦略フェイズと宇宙艦隊同士の戦闘を行うフェイズを最終的にプレイヤー国以外の全国家が滅亡する若しくは、全ての残存国家がプレイヤー国と同盟関係になる(同盟国同士が交戦していても可)まで繰り返してゲームを進めてゆく。ただし、一部のエンディングは特殊な条件の下で到達できる。
惑星(他国)への侵略は宇宙軍をもって行われ、作品中の世界では「人類間の戦争において、宇宙空間から人類の居住惑星およびその固有衛星に対して直接攻撃を行う事」を禁止する「イリアス宣言」と呼ばれる国際条約が採択されているため、各惑星に配備された防衛衛星を破壊された時点でその惑星は侵攻国領となる。
星間国家は主星(首都に類する)の防衛衛星が破壊された時点で国家としての能力を失い、降伏する。これがプレイヤー国であった場合はゲームオーバーとなる。

本作の大きな特徴は、

  • プレイヤー国家として14ヶ国の内から自由に選べる事
  • クリアまでの制限時間が無くクリアまでの手順が無数に存在する事
  • 登場する兵器、キャラクター(一部を除く)を全て自国にて開発、仕官させることが出来る事
  • 複数エンディングが用意されている事
  • キャラクターの成長後の能力値や兵器の改造データを次回に引き継げる事

などの自由度の高さが挙げられる。

シナリオはバージョン3.04現在、3つのメインシナリオと2つのIfシナリオの5つが存在し、それぞれ登場する国家、兵器、人物などが微妙に異なってくるが、メインシナリオについては時間軸に繋がりが存在する。

[編集] 登場惑星

本作の舞台となる惑星は全40個(うち8つが宇宙要塞)存在し、それらは位置関係で5つの星系に分けられている。

  • ソル星系
4つの惑星(うち1つが要塞)で構成される。全惑星が地球統一連邦政府の直轄区であり、同国の主星もこの星系に属する。惑星の名称の由来は太陽系惑星から。
  • アルファケンタウリ星系
17つの惑星(うち3つが要塞)で構成される、最も所属惑星数の多い星系。主に地球統一連邦政府の直轄区とアガスティア行政区の管轄区が大部分を占める。他に3ヶ国がこの星系に主星を持つ。惑星の名称の由来はインド、ギリシアなどの神話に登場する固有名詞から。
  • イザナギ星系
5つの惑星(うち1つが要塞)で構成される。イザナミ皇国と神聖メシアン教国が領土を二分している。惑星の名称の由来は日本神話キリスト教関係の固有名詞から。
  • セレスタイト星系
5つの惑星(うち1つが要塞)で構成される。アガスティア行政区の他にクリアウォーター行政区、セレスティア共和国、ファンロン共和国の3ヶ国が主星を持つ。惑星の名称の由来は宝石の名前から。
  • ロゼッタ星系
9つの惑星(うち2つが要塞)で構成される。メガリス行政区、ブラオローゼ公国、W.L.T.C.の3ヶ国が領土を分轄している。惑星の名前の由来は古代遺跡の名称、ドイツ語から。

[編集] 登場国家

[編集] 国家主義

本作では15ヶ国(うち一ヶ国はプレイ不可)が登場し、それぞれの国家が違った国家主義を持っており、同主義の国家同士は友好な関係を築きやすい、などといった部分がある。 本作での国家主義は主に次の5つに分けられる。

  • 保守主義…地球統一政府に代表される、地球統一連邦政府に帰属、帰属を希望する主義。
  • 改革主義…保守主義とは対立した国家主義であり、地球統一連邦政府からの独立を希望する主義。
  • 中道主義…保守と改革のどちらにも偏らない主義であり、両主義国家とは一定の安定した国際的な関係を希望する主義。
  • 中立主義…現実の永世中立国と同様の主義であり、保守主義と改革主義の抗争に対しては不干渉の立場をとる主義。
  • 孤立主義…国際的に孤立した主義。自国も覇道値(後述)が高くなるとこの主義に転換する恐れがある。

[編集] 王道値・覇道値パラメータ

本作には王道値・覇道値というパラメータが自国にのみ設定される。これは主義の他に自国の国際的な地位を表すものであり、王道値は平和的な行動を取った際、覇道値は秩序を乱す行動を取った際に上昇する。多くの場合、覇道値が上昇すると王道値は減少するが、王道値が上昇しても覇道値が減少することは少ない。

[編集] 国家一覧

括弧内のアルファベットは略称を表す。

  • 保守主義
  • 地球統一連邦(UFE) 主星:アース

           元首:ジェームズ・ジャクソン大統領

全てのシナリオに登場する銀河社会の盟主。各行政区へ総督を派遣している。支配惑星数は多いものの、要塞が二つありイリアスの悲劇によりイリアスが壊滅状態、アースが資源枯渇のため経済規模が低いなど惑星数に比べ収入はあまり多くない。宇宙軍はブラディッシュ元帥を筆頭に高階級の仕官が多く大艦隊を編成できるが、イリアスの悲劇後オールドソン元帥などの有能な指揮官の多くが退役、流出してしまい士官の質は他国家に劣る。ただ、物量が重要なこのゲームではやはり最強レベルである。
ゲーム中では語られないものの、同じ保守主義のMSA、中道主義国家のうちIZNとBRRは地球統一連邦の自治区とされている。
  • アガスティア行政区(AGS) 主星:アガスティア

              元首:サティーラナ・ジャナンタ総督

  • メガリス行政区(MGL) 主星:メガリス

            元首:ウェンディ・マークライト総督

  • クリアウォーター行政区(CRW) 主星:アメトリン

                元首:ブルーノ・マイヤー総督代行

  • 神聖メシアン教国(MSA) 主星:カテドラル

             元首:マイケル・ガーティアン教皇

唯一、行政区ではない保守国家であり、メシアン教を信仰する宗教国家。
  • 改革主義
  • セレスティア共和国(CLS) 主星:クリアウォーター

              元首:ハンス・トリティン首相

  • フリーダムトーチ共和国(FDM) 主星:フロンティア

                元首:ポール・アップルシード大統領

  • W.L.T.C.(ウィルザック)(WLT) 主星:グッドポープ

                 元首:マチス・フライヤー総帥 (アンジェリカ・ハーモニア総帥)

W.L.T.C.はWe Leave The Cradle(我々は揺り篭を後にする)の略であり、急進的に既知銀河の外を目指すことを目的とした集団のことである。
  • アヴィリオン共和国(AVL) 主星:イリアス(シナリオIf2時)

              元首:レオン・ワソハック大統領

  • 中道主義
  • ブラオローゼ公国(BRR) 主星:ブラオローゼ

             元首:ルートヴィヒ・ライプニッツ公王

  • オリンピア連合(OLY,ORI) 主星:プロメテウス

              元首:アイザック・バートン評議長

  • イザナミ皇国(IZN) 主星:イザナミ

           元首:ナナミ・イクセ女皇

  • 中立主義
  • アプサラス特別区(APS) 主星:アプサラス

             元首:クローネ・トラパトーニ首長

  • 孤立主義
  • ファンロン共和国(FAN) 主星:タンビュライト

             元首:ジョンソン・パク大統領


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


  • フリーアース(FRE) 主星:アース

           元首:ハンス・トリティン宙将(マチス・フライヤー宙将)

条件を満たしながら全国家を滅亡させることにより登場する勢力。登場時から数人の元帥士官を有する他、在野士官、プレイヤー国に所属していた士官の一部がランダムで移籍することがある。
所有惑星は主星アースを固定領として惑星マーズ、要塞ゲートキーパーを除く全拠点の内からランダムに選択され、プレイヤー国領であっても領有権は剥奪される。
さらに難易度によっては特殊な艦艇を保持している場合やプレイヤー国資金の一部が吸収されるなど、プレイヤー国に対して非常に不利な条件の中、交戦することとなる。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] シナリオ

  • シナリオNo.1「投じられた小石」…S.C.522年第10期開始。
  • シナリオNo.2「ゴルディオンの結び目」…S.C.523年第3期開始。
  • シナリオNo.3「天青の黎明」…S.C.522年第1期開始。
  • シナリオIf.1「オッカムの剃刀」…S.C.522年第10期開始。全勢力が他勢力と交戦状態。
  • シナリオIf.2「地には平和を」…S.C.515年第30期開始。「イリアスの悲劇」のシミュレーション。

[編集] イリアスの悲劇

作品中で多く語られる「イリアスの悲劇」とは、星刻暦516年に勃発した地球統一連邦政府とアヴィリオン共和国との戦争の最中に起こった事件の名称である。
当時、連邦からの独立運動によって惑星イリアスを主星として蜂起したアヴィリオン共和国を反乱分子として見なした親邦派各国はアヴィリオン共和国に対して宣戦布告、即時鎮圧が予想されたが、一向に惑星イリアスを制圧することが出来なかったため、連邦政府がアヴィリオン共和国に対して宣戦布告し、全軍を動員してのイリアス制圧作戦に乗り出す。
これによってアヴィリオン共和国の保有する宇宙艦隊は殲滅され、アヴィリオン政府が降伏を表明するが、連邦宇宙軍はその表明を黙殺し、イリアスの地表都市に対しての直接攻撃を敢行、その結果イリアスの地表都市は壊滅、人口の9割以上が死亡・行方不明となる大惨事となる。
後にこれは「イリアスの悲劇」と呼ばれ、これをきっかけとして「イリアス宣言」(前述)が星間国家間で締結される。また、毎年第47期から第52期の間は各国首脳が出席する「イリアス平和祈念式典」が開催され、この式典の開催されている間は出席国の軍事行動が著しく制限される。

[編集] 開発状況

現在公開されている最新のバージョンはVer.3.04であるが2009年6月1日に続編である「AlmagestⅡ」開発の近況が作者のウェブページにて公表された。このAlmagestⅡはシェアウェアとなる予定である。

[編集] 関連項目

[編集] 関連ページ

最終更新 2009年11月28日 (土) 05:38 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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