Android (プラットフォーム)

Android (プラットフォーム)の最新ニュースをまとめて検索!

Android
Android端末 HTC-Magic
公式サイト android.com
開発者 Open Handset Alliance
ソースコード FOSS
最新リリース 1.6 Release 1 / 2009年09月15日(70日前)[1]
対応
プラットフォーム
ARM, MIPS, Power, x86
カーネル種別 Linux
ライセンス Apache 2.0 and GPLv2[2]
開発状況 開発中
  
Android端末 HTC-Dream

Android(アンドロイド)とは、携帯電話やインターネット端末などを主なターゲットとして開発された、Linuxベースのモバイル用オープンソースオペレーティングシステムミドルウェア、主要なアプリケーションからなるソフトウェアスタック(集合)パッケージを基にしたプラットフォームである。

グーグル社(Google Inc.)が無償で誰にでも提供すると発表後[出典 1]、2008年10月からは対応する携帯電話が多数販売されている。

類似のものとして、米マイクロソフト社のWindows Mobileや英シンビアン社のSymbian OS、米クアルコム社のBREWなどがある。

目次

[編集] 構成

Androidは、カーネルからミドルウェア、ユーザーインターフェース、Webブラウザ、電話帳などの標準的なアプリケーション・ソフトウェア群までを1つのパッケージにして提供されている。

カーネルには Linux の関連技術が使用されているが、その他の部分は様々な技術が用いられており、例えば標準Cライブラリ「libc」はBSD UNIXのものである。

Androidのアーキテクチャ[出典 1]


機能
携帯電話網への対応 GSMCDMAEV-DOUMTS
その他のネットワーク対応 Bluetooth無線LAN
各種ハードウェアへの対応 GPS加速度センサー磁気センサー、2D/3D描画支援ハードウェア(GPU)など
Webブラウザ Webkitベースのブラウザが組み込まれている。Webkitの機能は、他のアプリケーションからも利用可能である。
メール SMS及びMMS
その他のアプリケーション Java言語で作成されたアプリケーションをDalvik仮想マシン上で動かすことができる。Dalvikは通常のJava VMとは異なり、小さなメモリ要求で動くように作成された仮想マシンである。
アプリケーションストア Googleにより、Android用アプリケーションを陳列したAndroid Marketと呼ばれるソフトウェア販売サイトが運営されている。オーストラリア、オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、イギリス、アメリカで利用可能。
マルチタッチ ネイティブに対応しており、HTC Heroなどの機種でサポートされている。ただし、Appleによる特許訴訟を避けるため、初期的にはカーネルレベルで無効化されている。
データストレージAPI データ保存用にSQLiteが組み込まれている。
マルチメディアAPI Media Frameworkと呼ばれる映像と音声用のライブラリにより、H.263、H.264(3GP/MP4コンテナ)、 MPEG-4 SP、AMR、AMR-WB(3GPコンテナ)、AAC、HE-AAC(MP4/3GPコンテナ)、MP3、MIDI、OGG Vorbis、WAV、JPEG、PNG、GIF、BMPなどに対応している。
フォント FreeTypeフォントライブラリーにより、TrueTypeType1OpenTypeなどのフォント形式に対応している。
その他のライブラリー [OpenGL ES]、SGLSSLLibcなど

カーネルとライブラリー、ランタイムはほとんどがC/C++で記述されている。アプリケーションとアプリケーション・フレームワークは、グーグル独自に構築した仮想マシンであるDalvik VM(ダルビック・ブイエム)上の「JavaSE(Java Platform Standard Edition)+ Android拡張」環境での記述することになる[出典 2]

Dalvik VM
Android用のアプリケーションは、原則として全てDalvik VMと呼ばれるAndroid OS上で動作するバーチャルマシン(VM)上で動作する。基本的にプレ・インストール・アプリと後からインストールするアプリを区別しないのが特徴である。
2007年現在、Googleから提供されているSDKでは、Javaによるプログラム環境のみがサポートされているが、既にJava以外にも複数の言語(Scala、Hecl)で書かれたプログラムがDalvik上で動作しており、.NET Framework互換環境の1つであるMonoについてもDalvikに対応する計画がある[3]

[編集] 開発環境

アプリケーション・ソフトウェア開発用にはAndroid SDK(Software Development Kit)が、ランタイムとライブラリーの開発用にはAndroid NDK(Native Development Kit)が無償提供されている[4][5][出典 2]。対応しているオペレーションシステムはLinux(Ubuntu Dapper Drakeでテスト済み)、 Mac OS X v10.4 Tiger(10.4.8以降のIntel Mac)、Windows XP または Windows Vistaである。開発環境にはEclipseが推奨されている。

[編集] ライセンス

Androidのソースコードは、アプリケーション・フレームワークから標準ライブラリ、ランタイム、カーネルまでのすべてが公開され、改変も自由である[6]。オープンソースで与えられるAndroidのライセンスは、基本的にはこれを採用した企業・個人が改変部や付加部分をGPLのような形で公開する必要もないが、カーネル部とそのライブラリはLinuxに基づくためと、ランタイム内のWebKitについてもアップル社のものであり、GPL系オープンソースのライセンスが採用され公開が求められる[出典 2]

[編集] エミュレーション・モデル

QEMUエミュレータから目標モデル「goldfish」の姿が見えてくる。

goldfishモデル
  • メインメモリ:96MB
  • VRAM:8MB
  • 画面サイズ:480×320画素(HVGA)、または320×240画素(QVGA)、ともに縦長または横長配置[出典 1]

[編集] アンドロイド社の沿革

2003年10月
米アンドロイド社が発足
2005年8月
米グーグル社がアンドロイド社を買収
2007年11月
OHAからアンドロイド・プラットフォームが発表される
開発環境(SDK)の提供が開始される
2008年2月
AndroidのSDKに新バージョン m5-rc14が公開される。
変更点は新ユーザーインターフェース、レイアウトアニメーションのサポート、Geo-coding (アドレスと座標の相互変換)、メディアプレーヤに新codec追加(Ogg Vorbis、MIDI、XMF、iMelody、RTTL/RTX. OTA)、Eclipseプラグインのアップデートなど。

[編集] 関与企業と今後の予定

「docomo HT-03A」日本初のAndroid搭載携帯電話

2005年にグーグルがプラットフォームベンダーである米Android社を買収したことから一時はグーグル社が「gPhone」と呼ばれる独自の携帯電話端末の開発を進めているという憶測が流れたが、「Open Handset Alliance」(オープン・ハンドセット・アライアンス、以下OHAと表記)を通じて新規プラットフォームの概要のみが発表される結果となった。

2007年11月5日、携帯電話用ソフトウェアのプラットフォームであるAndroidを、米検索最大手グーグル社、米クアルコム社、通信キャリアのT-モバイル(T-Mobile International)社などが中心となり設立した規格団体 OHAが発表した。

2008年9月23日、米T-Mobile USA社は世界初の商用Android搭載端末としてT-Mobile G1を発表し10月22日から米国内での販売を開始した。OHAはソフトウエア開発キット(SDK)の正式版「Android 1.0 SDK, Release 1」を発表した。

OHAはAndroidの全ての動作環境を、2008年中にオープンソースライセンスの1つであるApacheライセンス Ver.2.0の下で公開する方針だとしている。[7]

OHAには上記の企業以外にも、日本のNTTドコモKDDI社、テレフォニカ社などの電気通信事業者や、米モトローラ社、韓国サムスン電子社などの携帯端末メーカー、米インテル社、米nVIDIA社などの半導体メーカーなど、大手企業が合わせて34社も参加している [8]

2008年10月22日には、世界初のAndroid搭載スマートフォン、「T-Mobile G1」(HTC製)がT-Mobile USAから全米向けに発売された。

2008年12月9日、新たにソフトバンクモバイルボーダフォン東芝ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ華為技術エリクソンオムロンガーミンARMなどの14社がOHAに加わった事が発表された。[9][10]

2009年3月、Google社はアプリケーションを販売するためのマーケットプレイス「Android Market」を米国と英国向けに開設した[出典 2]

2009年5月19日、日本初のAndroid搭載携帯電話として、NTTドコモ向けに、docomo PRO series HT-03A(HTC Magicがベース)が発表された。

2009年5月25日オープンソースであるsipdroidが、HTCのAndroid用SIPクライアント Sipdroid-0.9.5-full.apk[11]をリリース

2009年6月24日、ソフトフロント、Android上で双方向VoIP通話に成功を発表。[12]

2009年7月10日、NTTドコモよりdocomo PRO series HT-03Aが販売開始された。

2009年9月、「Android 1.6 SDK」の提供を開始。[13]

2009年10月23日 HT-03AにおいてAndroid 1.6が提供開始となる。[14]

2009年11月8日 Android 2.0搭載のスマートフォン、モトローラ DROIDがアメリカで販売される。[15]

[編集] 組み込み用Android

組み込み用のAndroidも開発が進められている。2009年3月に設立された[16]"Open Embedded Software Foundation"(OESF) [17]がAndroidを元に機能を追加したプラットフォームを開発中である。2009年9月現在の開発版は、Android 1.5を元にしたEM1(OESF Embedded Master 1)と呼ばれるものであり、2009年11月にOESF会員企業へ配布し、2010年2月にはオープンソースとして一般向けにも公開する予定だとしている。IP電話、デジタルテレビ、マルチメディア、DLNA、Bluetooth、リモートコントロール、ポインティング・デバイス、ネットワーク管理、ユーザーインターフェース、SDKなどの機能拡張を行ってアプリケーション・フレームワークより上位のAPIにより使用可能とするものである[18][19][20][出典 3]

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ Ducrohet, Xavier (15 September 2009). "Android 1.6 SDK is here". Android Developers Blog. Google. 2009-09-16 閲覧。
  2. ^ "Licenses". Android Open Source Project. Open Handset Alliance. 2008-10-22 閲覧。
  3. ^ InfoQ: Dalvik、Androidのバーチャルマシーンが激しい論議を巻き起こす
  4. ^ Download the Android SDK
  5. ^ Android SDK によって、Android携帯電話機とホストPCとをUSBで接続して、アプリケーション・プログラムを携帯電話機上で実行しながらPC上でデバッグすることもできるが、グーグル社が有償で提供するSIMロックフリーの開発専用携帯電話機や他社の専用の携帯電話機エミュレータでないと低レベルのランタイムとライブラリーを書き換えることは出来ない。
  6. ^ カーネル部とそのライブラリ、WebKitを除けばAndroidのソースコードは、Apach V2とBSDライセンスに準じる。WebKitはLGPL、Linux部分はGPLとなる。
  7. ^ Open Handset Alliance Releases Android SDK
  8. ^ Industry Leaders Announce Open Platform for Mobile Devices
  9. ^ Open Handset Alliance announces 14 new members英語
  10. ^ Android推進組織OHAにソフトバンクモバイルほか14社が新たに参加
  11. ^ Sipdroid-0.9.5-full.apk
  12. ^ Softfront News PRESS RELEASE 2009/06/24
  13. ^ Download Android 1.6 SDK, Release 1
  14. ^ HT-03AOSバージョンアップ情報(NTTドコモ)
  15. ^ 妹分「DROID ERIS」も同時発売:Android 2.0携帯「DROID」発売――深夜発売店には行列も - ITmedia エンタープライズ
  16. ^ OESFのWebには2005年からのタイムスタンプがある。
  17. ^ 日本のOESFはWebによると2009年2月12日に設立されたとなっている。
  18. ^ EM1の機能拡張は全てではないだろうが、Linuxカーネル部分と同じ深さでハードウェア上に直接乗る低位で実装されるとされている。
  19. ^ EM1に続くEM2は、2010年夏の公開を目標にAndroid 2.0を元に開発するとされている。
  20. ^ Androidそのものが軽量化を意図して設計されているが、OESF版ではさらに基本コンポーネントだけに絞っておき、必要な機能を選んで追加できるようにしている。

[編集] 出典

  1. ^ 蓬田宏樹、他著 「Androidの野望」 日経エレクトロニクス 2007年12月17日号 p.47-69
  2. ^ 服部武、藤岡雅宣編著 『HSPA+/LTE/SAE教科書』、インプレスR&D、2009年8月1日初版第1刷発行、ISBN 978-4-8443-2738-7
  3. ^ 道本健二 『組み込み向けAndroidは2010年2月に公開 OESFがロードマップを発表』 日経エレクトロニクス 2009年9月21日号 p.33

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月23日 (月) 23:58 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【Android (プラットフォーム)】変更履歴

ご利用上の注意