Aventura
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| Aventura アヴェンテューラ | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 翠川しん |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 月刊少年シリウス |
| レーベル | シリウスKC |
| 発表期間 | 2005年5月号 - 連載中 |
| 巻数 | 既刊4巻 |
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『Aventura』(アヴェンテューラ)は、翠川しんによる初の連載作品となる日本のファンタジー漫画。『月刊少年シリウス』(講談社)において、2005年5月の創刊号から連載中。作者が腱鞘炎になりがちなため、休載が多い。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] あらすじ
3つの空、5つの大陸、7つの海が存在する地球(ほし)の中心的な場所に、次世代の魔法剣士、魔法魔術師を育むために開校された「ガイアス魔法学院」。この学院に入学した主人公、ルーウィン・ランディットは剣術の部に所属するも、実は魔法を使うことができず、魔法が使えないことをからかわれてクラスメイトとケンカをするため、乱暴者と呼ばれクラスでは孤立した存在だった。ある日、図書室で魔術の部に所属する生徒、クリスとソエラに出会い、彼らの課題である「見えない壁」の答えを教えたことから二人と仲良くなる。
[編集] 登場キャラクター
- ルーウィン・ランディット
- 作品の主人公の一人。ガイアス魔法学院・剣術の部1年生→魔術の部1年生。錆色の髪と鞘のない錆びた剣を持つ。
- 誕生日:7月28日。瞳の色:深柘榴色(ガーネット)。守護属性:火。
- 魔法学院では必須条件である魔法が使えない。錆色の髪の毛と育ての祖母から貰った大きな剣が特徴。魔法が使えないことと髪の色のことでからかわれることが多く、そのことで同じクラスの生徒とのケンカが絶えず、乱暴者と呼ばれていた。ある日、祖母から貰った剣の錆びを落とせないかと訪れた図書室で「見えない壁」という課題をしていた魔術の部のクリスとソエラの二人と出会い、友達となる。
- 魔法感受性が弱いせいか、あらゆる魔法契約を試してみるも、結局使えるようにはならなかったため魔法は使えない。だが一瞬だけ火を出すことができ、クォルファの「示霊」も効果がなかったことから、出生にはなんらかの秘密があるようだ。しかしそれが原因で母親からは忌み嫌われてしまっており、早くに育ての祖母に引き取られる。何故か見えない壁を見ることができる。
- クリスとソエラは彼の初めての友達でとても大事に思っており、二人の悪口を言う者は教師とはいえ、許さない。
- フレアを召喚したことによりあわや退学という事態になるも、彼を推薦した先生がいて、晴れて念願の魔術の部に入ることができた。魔術の部転入後はクリスとソエラと同じ班となる。
- 剣術の部でもそうだったが、魔術の部でもやっかみを受けることもある。しかしルーウィン本人はあまり気にせず、逆に言い返したりするなど根性を見せたりもする。「今自分に出来る事をやる」という思考のもと、戦闘や
- 緊急事態になると高い行動力・判断力を見せる。
- 炎神(えんしん)フレア
- ルーウィンがばぁちゃんから貰った剣に宿っていた召喚獣であり、「三律神」の1人「炎の魔女(フレア・ウィザーデス)」の守護精霊獣。
- 火蜴(サラマンダー)よりも高位の召喚獣で、外見は炎を纏った大きな獣。力は強く、主に絶対的な忠誠を誓う存在でもある。ルーウィンが初めて「誰かのため」に魔法を使いたいと強く願ったことから、ようやく剣の柄の部分にある赤い石から召喚された。本来フレアは魔女にしか宿せぬものであるため、魔女ではないルーウィンが宿せたことにはなんらかの理由があると思われる。
- クリス・コットンバーグ
- ガイアス魔法学院・魔術の部1年生。尖った耳と緑色の瞳を持つ「森の妖精(ハイエルフ)」族の男の子。故郷は「森愛でる国」。大司祭の跡取り息子。
- 誕生日:4月5日。瞳の色:若葉色(ペリドット)。守護属性:風。
- 図書室で同じ班のソエラと共に課題をしていたところ、ルーウィンと出会い友達となる。乱暴者と呼ばれていたルーウィンが親切に答えを教えてくれたことにより、彼への先入観が薄れ、お礼に自分達の授業をルーウィンに受けさせようと計画する。そのとき妙に自信満々に大丈夫だと言いきったためか、ルーウィン曰く「ヘンなヤツだけど、一緒にいて楽しい」と思われている。
- 実は故郷「森愛でる国」では不吉とされる双子として生まれた。彼は兄で、弟のティースは10歳の誕生日の後に突然倒れてしまう。彼を救うために父に勝負を持ちかけ、自分が勝ったならば「外界」でティースの治療をしてほしいと申し出る。
- 学園内ではまだ1年生にも関わらずルーウィンに「先生みたいだ」と思わせたり、読者にも博識な印象を与えるが、それはこの時の猛勉強の成果もあると思われる。
- ルーウィンとの出会いの際に「まだ魔法は習っていない」と言っていたが彼は大司祭の息子なので、1年生ながら上級魔法を使うことができる。既に「風神(シルフィード)」を呼べるほどの魔法も修得しており、アーシェスが見た過去の世界では既に失われた5つ目の元素「空」と風属性の連係といった上級魔法までもを発動させる魔力を持っている事が発覚した。
- 額の飾りはティースからもらった大切なもので、この飾りがなければクリスは森の外では生きられない。
- ソエラ・エヴェンポート
- ガイアス魔法学院・魔術の部1年生。獣魔使いの一族の末子でクリスと同じ班の女の子。ウォーティスという獣魔の卵をつれている。
- 誕生日:3月20日。瞳の色:氷雫珠色(アクアマリン)。守護属性:水。
- 幼い頃、誰からも褒められたことがなく、そのため自分のやることに自信がもてずにいたが、ルーウィンの「何でもかんでも魔法で解決するな」という言葉で自分の力で課題をこなしたことから少しずつ自信を持つようになる。クリスとは同じ班、後にルーウィンも加わる。泣き虫で恥ずかしがり屋さん。図書室で高いところの本を探すための浮遊檻(ゴンドラ)から落ちてしまったところをルーウィンに助けられた。
- ルーウィンと出会ってからは少しずつ自信を持つようになり、同じ班となってからは、授業でズルをしたルーウィンを叱ったりもした。
- ウォーティス
- ソエラが連れている獣魔の卵で"男の子"(単行本第1巻にこのように記述しているため、この記事でもこのように表現する)。骨のような羽としっぽが生えている。普段は警戒してソエラ以外にはあまり懐かないのだが、ソエラを助けてくれたからかルーウィンのことを気に入る。
- ソエラと常に行動を共にしているため、彼女が泣いたり怯えたりすると心配したり、守ろうとする。また、ソエラの受けた傷や病気などは彼にも全て反映されてしまうとの事。作者曰く中身はまだナイショらしい。
[編集] 学院の先生
- ミリアルージュ・トレゾァ
- 優しい笑顔で生徒に慕われている先生で治療魔術士。担当教科は治療魔法学。保健室に勤務していることも多い。クレノワールの実妹。
- 誕生日:11月3日。瞳の色:淡琥珀色(アンバー)。俗称:瑠璃音の魔女(るりねのまじょ)。愛称:ミリア
- 三律神の一人、「氷の魔女(アイス・ウィザーデス)」という一族の家系で、それ相応の勉強をしていたが、ある事情により「封印」され、猫の姿になってしまった姉を救いたい一心で、現在の治療魔術士に転属した。「若返り」の魔法が使える数少ない教師で、姉の封印にはクォルファの仮面となんらかの関わりがある。入学した日からクラスメイトたちとケンカの絶えないルーウィンを厳しくも暖かく見守り、彼が「フレア」を召喚できたことを喜び、このままルーウィンが自信を持ってくれればいいと願っている。ちなみに、ルーウィンの「なんでもかんでも魔法ですますな」という言葉は、彼女の受け売り。
- クレノワール
- ミリアルージュのつれている羽の生えた猫。ミリアルージュと同じ「氷の魔女(アイス・ウィザーデス)」で、「封印」されてしまったミリアの実姉。
- 瞳の色:金暉麗色(ゴールデンアンバー)。守護属性:水。
- 天空と大地を支える「三律神」の一人で、クォルファに「水」の能力を与えた魔導士でもあった。しかし、なんらかの理由で先代の「緋色」に呪いをかけられ、現在の猫のような姿となっている。ちなみにこの『世界』の猫は黒毛有翼種一種類のみであるが、彼女の毛並みが"白"いのは、呪いをかけた先代緋色の想いが込められているからだそうだ。人間だった頃はアンジェラ教頭の弟子であった。
- 妹とは正反対に、ルーウィンがフレアを召喚したことを「危険因子」とみなす。教頭のアンジェラ先生と共に、ルーウィンの今後についての緊急会議を開く。ミリアと同じくルーウィンを入学した日から視野においていた。
- クォルファ・リヴェンツェル
- 学院に二人しかいない魔法剣士の1人(剣士だが、得物は鞭)。剣技全般と魔法天文学を担当する。
- 誕生日:9月23日。瞳の色:紫鳳菫色(アメジスト)。俗称:黒麒の番人(こっきのばんにん)。愛称:リーヴ(呼んでいるのはアーシェスのみ)
- 黒髪で顔の右半面を仮面で隠している。彼のつけている仮面の呪いによって成長を止められており、外見は若いが一応アーシェスとは同い年。しかし、名前と誕生日は後から手にしたもの。「光の精霊」の加護がある学院にいながら学院の者では使えないはずの「地の魔術」を操れる。得意な魔法は「示霊(しめだま)」と呼ばれる暗示魔法。甘いものが嫌い。読者からは人気があり、作者も描く時は一番緊張するというキャラ。ちなみに学院の生徒にも人気があり、手紙などを頻繁にもらっている。クセなのか、怒るとすぐに相手の首根っこをつかんで持ち上げる。ルーウィンとは過去に面識があるらしいが現在のところ詳細は不明。
- クレノワールから力を与えられた事で水の精霊を統括する管理者となっているが、本来の守護属性は風らしい。
- ちなみに、彼はルーウィンの父親ではないかという説が流れたらしいが、作者本人は否定している。
- チェスフォード・アーシェス
- 結界魔法学と封印術学を教える魔術の部の先生。金髪のロングヘアーで左目にはモノクルをつけている。
- 誕生日:10月20日。瞳の色:向日葵色(サンストーン)。俗称:緋色の賢者(ひいろのけんじゃ)。
- クォルファとは仲がよく、大抵一緒に行動している。彼曰く「僕の結界術はいつでもドコでも完璧」らしい。少しおっちょこちょいなところがある。また、彼のモノクルには離れたところにいるものを見つけるレーダーのような機能があるらしい。クォルファが仮面をつけることとなった事件のことを知っているため、クォルファの体調などを心配している。優しい性格だが、兄に似て、こうと決めたら譲らない頑固な一面もある。
- 今は亡き兄の遺志を継ぎ、自身の俗称を授かった努力家。甘党が高じてお菓子作りが得意。ちょくちょくケーキなどを作っては生徒達に配っている。
- 生徒からのクォルファの人気の高さは彼の加担もあるのだが、アーシェス本人は全然気づいていない。
- ロロ・ポーレルいわく「自慢の後継者(息子)」らしい。
- ナジェル・カーティス
- 離れの準備室の管理を担当している先生。現在は出張中。担当教科は魔法構築学、遺伝構築学、解印術学。
- 瞳の色:普段は銀露狐色(ブルカイト)。魔力解放時は薔紅妃(ピジョンブラッドルビー)。俗称:蘇芳の白帝(すおうのはくてい)。
- あらゆる生物の生命を司る綬色を持つ人物。歴代の「蘇芳」は魔法を創り出すことを神々から許されるほどに高い能力を有していた者が多かった。ナジェルは他の教師とは異なり、元々は「土の民(にんげん)」で、地質学、考古学の学者であった。魔女狩りが盛んにおこなわれていた時代から生きており、とある国の地質調査に訪れた際に、本物の「魔女」(この場合は黒魔術的な意味の魔女)に遭遇し、その魔女を匿う。そのために魔女裁判に巻き込まれ、結局匿った魔女は焼かれてしまうも、魔女は自分の魔力全てをナジェルへと遺した。彼女がもう一度生を受けて生まれ変わる日を信じ、魔力を受け継いだナジェルは「魔族」となって、今でもその生まれ変わりを捜し続けている。
- 後にアンジェラとの運命的な出会いがあり、13騎章の中で教頭推薦の元で綬色を授かった唯一の人物となる。現在はそのアンジェラに片思い中。
- 教師として才能を発揮するも、現在は優秀な教え子がいるということで、学院を離れて日々様々な研究をしている。ティースが倒れた当時は「皨王研究院遺伝子分析室長兼務」という役職についていた。「グランディオーネ伯」の由来は不明。
- 秘境「森愛でる国」へは調査で異空間を彷徨っている時に偶然たどりつき、異国民であるナジェルを匿ったのがクリスとティースの父・ゲイルであった。それ以来少なくとも200年以上は友人関係を続けている。実は禁術の掟をいくつか破っているため、頻繁にその姿が変わり、ゲイルと出会った当初も、耳を長くしていた。普段は少し尖っている程度である。
- 以前は「緋色」を授かろうと努力していたがアーシェスが授かったことにより、一つ下の「蘇芳」と授かる。ゲイルからティースの治療のため、「森愛でる国」と「外界」との橋渡し役を頼まれたが、樹藍翁に阻まれてしまった。
- ロロ・ポーレル
- ミリアルージュ、アーシェス、クォルファの先生であり、召喚術師。担当教科は召喚魔法学と防御系魔法全般。
- 瞳の色:天瑞晶色(ブルートパーズ)。俗称:麹塵の老翁(きくじんのおきな)。
- 綬色の一人かは不明だが俗称を持っており、広い視野で物事を見定めることの出来る人。
- お菓子とお酒をこよなく愛するのんびりとしたおじいさん。だが、先々代の「緋色の賢者」で、自分の後継者(チェスフォードの兄?)を育てきったため一度引退する。が、アンジェラ教頭の「お茶のみ友達がいなくなるのは寂しい」という愛の告白(ロロ談)で、現場復帰する。
- 秘宝「12の神器」と呼ばれるものの創り手で、クォルファが使う鞭はその神器の一つである。ミリアのもつ杖「宝瓶の聖杖(アクエリアス・ホーリーロッド)」も彼が作ったものだが、神器の一つかどうかは不明。
- 背丈は小さく、ホビットやドワーフを思わせるような外見をしているが古代エルフで、1600年ほど生きているという。
- アンジェラ・クラウンベリー
- 学院の教頭先生で女性。学院長先生に次ぐ魔力の持ち主で、年齢も近い。専門教科は封印術学と解印術学。
- 瞳の色:桜燦璋色(クンツァイト)。俗称:深緋の審判(こきひのしんぱん)。愛称:アンジー(とロロは思っている)
- クレノワールと共にルーウィンの今後について、緊急会議を開き、ルーウィンを魔法学院退学処分との決定を下すも、ルーウィンの魔術の部に編入させるということが先に決まっており、ルーウィンの今後の監視対策として、彼を魔術の部へと編入させる。ルーウィンに「ばーちゃん先生」と呼ばれた。
- 「近衛兵(ホース・ガーズ)」を創った女性であり、彼らの統率司令官。
- 自らに宿る魔法力が強大すぎるためか、魔法力を抑制させるアイテムを数多く着用しなければ、自身の執務室からも出ることは出来ないらしい。また、クレノワールが人間であったときは彼女の師匠であった。
- 龍 月花(ロン ユエホァ)
- 学院の先生で中華風の女性。担当教科は魔法薬理学(調合学)と香における幻術魔法学。
- 瞳の色:紫紅翠色(アレキサンドライト)。俗称:黄鶯の舞姫(こうおうのまいひめ)。
- 竜を自在に操り、高い武術力を誇る、都護院直属「龍家」の宗家末娘。幼少の頃から大勢の兄弟達と一緒に武術(特に槍術)を仕込まれてきたため、相当の腕前を持つ。が、ある人物と出逢い、彼の言葉に感銘を受け、それを機に転身。「調香師」の資格を取得し、学院へと入った13騎章で一番新しい先生。現在とある先生に片思いをしている。
- 生まれが生まれのためか、ロロを「ポーレル老师(ラオシー。中国語で先生の意)」と呼ぶ。ドラゴンを数頭飼っている。
- エルグレフ・シーマリー
- 学院の先生で男性。担当教科は剣術全般と暗示魔法学(ただし、暗示魔法学は現在休講中)。
- 瞳の色:天潤蒼色(セレスタイト)。俗称:浅葱の夜叉(あさぎのやしゃ)。
- 純血の人狼の血を引く大貴族の出身。そのため獣の耳が生えている。普段は生徒達を怖がらせないために人間の耳に化けていて、口元と頭に布を巻いている。このため、生徒達には人狼族ということはあまり知られていない。夢の中での精神操作を得意とする。
- カイン
- 学院の先生。詳しいことはまだ不明。綬色の一人で色は「鶸」。俗称は不明。
- ウェルザー
- 学院の先生。詳しいことはまだ不明。綬色の一人で色は「醒藍」。俗称は不明。
- 学院長先生
- ガイアス魔法学院の学院長先生で、綬色の最高位に位置する魔力の持ち主。俗称は「紫苑の皇帝(ヘリオトロープ・エンペラー)」。
- かなりの高齢なため体調が優れないことが多いのか、床に伏せっていることがある。フルネームは現在のところ不明。
[編集] その他の学院にいるキャラクター
- ダーウィル・トルクファン
- 剣術の部の少年。魔法の使えないルーウィンをバカにしては、よくケンカをしている、いわゆるガキ大将の男の子。
- 誕生日:6月2日。瞳の色:深靘蒼色(ロンドンブルートパーズ)。守護属性:風
- 剣豪トルクファン家の一人息子なのでかなり甘やかされて育てられた。魔術の素養がありつつも、父からは剣術の修行をせよと諌められたため、上達していくルーウィンに焦りと感じ取ったようだ。
- 取り巻きにはエルフと人間の男の子がそれぞれ一人ずついて真空系の魔法が使える。ルーウィンとの諍いが絶えないため、よくクォルファからお仕置きをうけている。
- 月の女神が月光の雫から創ったという宝石・月露石(ムーンストーン)を額飾りとして身に着けている。
- 余談だが、作者や読者からおでこの広さを心配されている。
- ベルエラート
- 「第1学年(ファースト)」の生徒の部屋の清掃を担っているモップの姿をした機械人形(オートドール)。愛称はベリー。口がすっぱくなるほどに言っているのに、その言いつけを守らないルーウィンには少々手を焼いている。しかし、これくらいでは諦めない一途な人形。
- 司書さん
- 図書館の本を管理をしている。形あるものに魂を固定した本のお化け。姿はハロウィンに出てくるようなカボチャのお化け。生徒に優しく、どこにどのような本があるかを丁寧に教えてくれる。ちなみにそれぞれ顔が違っている。仕事熱心で真面目で本の返却日を守らない人に少々頭を悩ませているらしい。
- 燭台さん
- 学院すべての明かりを任されている機械人形。火の属性を持ち、魔法が召喚できる数少ない人形。姿は大きな燭台で手には火を消す道具を持っている。
- サリエラート
- 学院の清掃を担っているはたきの姿をした機械人形。愛称はサリー。廊下をよく汚すルーウィンにはベルエラート同様手を焼いている。掃除の手伝いとしてバケツの機械人形もいる。清掃のみならず、生徒の授業の支度も手伝ってくれる。
- 入学当時から不眠に悩んでいたクリスを見守り、亡き彼の弟・ティースの事を聞かされていた唯一の人物。
- エリー
- 魔術の部の清掃を担っている機械人形。本名は不明。姿はワックス掛けに使う道具。
- 伯爵
- 魔術の部にいる骸骨で、中央階段の門番で魔術の部の生徒達のお世話をしてくれている。一見するとアンデットと似ているため、初めて見たルーウィンは勘違いしてしまった。頭には人魂のようなお付がいる。クリスのことを「ハイエルフ殿」、ソエラのことを「獣魔使いのお嬢さん」と呼ぶ。ソエラのことが好きなようで、彼女の笑顔を見ただけで嬉しさのあまり体が崩れてしまうほど。一人称は「某(それがし)」。
- Cotton Egg(コットンエッグ)
- 学院専属の仕立て屋ドールさん。「完璧な仕上がりと、最高の着心地を」をモットーとしている。4人いて、それぞれ裁縫道具の姿をしている。
- ハト時計
- 大きな古時計の姿をしているドール。何百年も動いていて、言葉を話すことも出来る。”外部(そと)”の世界とつながっていおり、小鳥の一羽もいなかった学院に、豊穣の神の使者を絶やさないためにと、”外部”の世界と学院を繋ぐための道を創り、彼を通してそれはつながっている。様々な鳥を出すことが出来るのだが、平和の象徴である帰ハトだけは帰巣本能があるため、彼が世話をしている。学院の豊かな実りと平和は自分あってものと自認するほど強気な性格をしている。
- 聖鐘(チャイム)
- 移動型パイプオルガンの姿をしている「人形(ドール)」(機械人形とはまた別のものらしい)。聖歌隊として多くの式典で活躍している。中でも聖夜(クリスマス)の発表会には命をかけている。名前には「鐘」とあるが、どちらかというと「鍵盤」。華麗な歌声を披露してくれるが、喋る時は一斉に和音で喋るのがちょっと難点。魔術の部に編入してきたルーウィンを歓迎する歌を披露してくれた。
- 近衛兵(ホース・ガーズ)
- アンジェラ教頭の作り出した学院の警備隊の「人形」。通称「兵(ガーズ)」。
- タイプが二種類いて、「陰の紋(ナイトホース)」と「陽の紋(ライトホース)」がいる。礼儀正しく、アンジェラ教頭への忠誠心が高い。命令があればアンジェラ教頭以外の先生の補佐をすることもある。
- ガロン先生
- 剣術の部の副担任。ドワーフ族。ロロとは同じ酒飲み友達として仲が良い。二人して樽単位で飲むために酒場へは出入りを禁止されている。武器は戦斧を使う。
- 少女
- 森のしずくを失ったクリスのため、ミーミルの泉周辺で探し物をしていたルーウィンの前に現れた少女。本名不明でルーウィンからは「ねーちゃん」と呼ばれている。「何故他人のためなんかに必死になるのか」とルーウィンの行動に疑問を持ちながら、自身も何も言わずに探し物の手助けをしてくれたりした。誰かに直接「ありがとう」と言われた経験がないため、お礼を言われると硬直してしまう。
[編集] その他のキャラクター
- ばぁちゃん
- ルーウィンの育ての老婆。「土の民(にんげん)」だが魔法が使える。血が繋がっているわけではないが、ルーウィンのことを自分の子供のように愛情を込めて育てる。魔法学院に入学できたルーウィンに炎神フレアの宿った古くて大きな剣をプレゼントし、ルーウィンに「魔法は大切な人のために使う」ことを教えた。
- 本名は「ヒース・フレアラール・チェルロット」。彼女の名前のつづりを知っていたため、ルーウィンはフレアを召喚することができた。
- 母親
- ルーウィンの母。だが一瞬だけ火の出せるルーウィンを悪魔呼ばわりし、怖がって会おうとしない。ルーウィンも母親には会いたいと思っていないらしい。
[編集] 森愛でる国
- ティース・コットンバーグ
- クリスの双子の弟。「森愛でる国」唯一の双子で父親も見分けがつかない位にクリスとそっくりだが(母親は別)、彼は運動の方が得意。勉強が苦手で、たまに双子の特権を使ってクリスと立場を入れ替わったりすることもあった。
- 10歳になって間もないある日体調を崩し、部屋から出られなくなる程まで体が弱ってしまう。他人の心の声を聴ける“遠聴”の力によって自分の呪われた双子としての運命を聞いており、自らの体調回復を望めないことを既に理解していた。最後はクリスに「二人で一緒に生きていく」という言葉を残し、クリスが持ち出したナイフで自分を刺して自ら命を絶ってしまう。彼の体から出た光の玉はクリスの森のしずくに降り注ぎ、彼の体は羽となって散ってしまった。
- 彼が国の掟に追い立てられる様な形で亡くなった事でクリスは怒りと哀しみで高等精霊魔法を暴走させ、「森を傷付ける」という禁忌を犯し森愛でる国から追放される事となった。記憶操作を受けているため、現在クリスの中ではティースの存在が曖昧になるどころか「自分がティースを殺してしまった」という偽の記憶を植え付けられている。
- ゲイル・コットンバーグ
- クリスとティースの父親。「西風の女神(ゼビュロス)」神殿・第43代目守護最高司祭。左目に傷がある。
- 母親の死と父親の能力の衰退が強いショックとなり心を閉ざし、「精霊の声が聴こえない司祭」という不名誉な扱いを受けて過ごす。それを治すきっかけとなったのが妻・イシスとの出逢いだった。『国』の中に広がる森の中でも特殊な領域の隠れ巫女だったイシスから、精霊との会話の楽しさを教わる。また、イシスは初恋の人でもある。身分は王と平民並の違いがあるため、周囲からは大反対だったが一歩も譲らず、自分の気持ちを貫き通し、結婚した。
- 普段は厳格だが、生まれてきた子供が双子であっても、イシスと二人で惜しみない愛情で息子たちを慈しむ優しい人物。しかしクリスタルの波動を読まなければ見分けがつかない自分のことは不甲斐なく思っている。意外と甘いものも好きで、子供も好き。しかし双子が赤子の頃に頬ずりしたときに泣かれてしまい、ショックを受けたことがある。
- 誕生日に体調を崩したティースの治療をナジェルに頼んで国の外で行ってもらおうと思案していたが、樹藍翁には見抜かれていた。
- 実は古文書に記された「森愛でる国」最初の呪われた双子で、彼は弟。兄はゲイルの目の前で殺され、そのとき関わった者達はそのときの記憶を全て消され、隠蔽されてしまっている。ゲイルだけは兄を忘れぬようにと自己暗示をかけていた。左目の傷は兄が殺された時についたもの。
- イシス・コットンバーグ
- クリスとティースの母親。司祭補佐女官三位。穏やかでとても優しく、クリスタルの波動を読まずともクリスとティースの見分けも出来てしまう。
- 夫・ゲイルと出会う前は『国』に広がる森の中でも、誰もその「声」を聴くことができない領域「月慈の森」の隠れ巫女であった。ゲイルに精霊との会話の楽しさを教え、後に周囲の反対を押し切って結婚する。
- だが、種族の遺伝子が特異すぎたために、一度懐妊したら、出産しても、堕ろしても、二度と妊娠できないために、子供が「森愛でる国」で不吉を呼ぶという伝承がある双子だとわかっても出産する決意をし、夫と何日も話し合った。母体の生命を揺るがす難産だったが無事に出産し、夫婦共に惜しみない愛情でクリスとティースを慈しみ、育てた。ちなみにクリスとティースは彼女似である。双子を産んだ後も隠れ巫女としての強い力は健在であり、ティースが亡くなった影響で体調を崩してしまう(現在も後遺症が残っている様な描写がある)。
- 樹藍翁(じゅらんおう)
- 「森愛でる国」の最長老らしき人物。ゲイルが幼少の頃に彼の兄を殺すよう命じた人物でもある。隠居した現在でも強い発言力を持ち、ゲイルも彼には逆らえない。しかしクリスがティースを連れて逃亡したときは、ゲイルとナジェルに出し抜かれてしまうも、ゲイルの命令としてクリスとティースを捕らえるように命令する。国を守るためには手段は選ばない人物。
- キルシェ
- クリスとティースの3代目の家庭教師。ゲイルの補佐も務めており、双子たちとは家族のように過ごしてきたため、とても大切に思っている。
[編集] 用語
- ガイアス魔法学院
- 地球(ほし)の中心的な位置に設立された次世代の魔法剣士、魔法魔術師を育てるために作られた巨大な宙に浮いている学院。剣術の部と魔術の部が存在する。学院の周りは森でぐるりと囲まれており、その森には結界が張られていて「紋章」や「許可証」を持たぬものとモンスターが入ってこないようにしてある。剣術の部と魔術の部を隔てる魔法力で作られた「見えない壁」が存在していてクリスとソエラの課題問題にもなっていた。「光の精霊」の加護があり、地属性の魔法は使えないらしい。敷地はかなり広大で、実技演習用の「フィールの丘」を始めとする野外授業用の設備がたくさんある。また、たくさんの機械人形がいる。ここで生徒に教える先生方はそれぞれが高い力量を持った優秀な人ばかり。先生には共通して両腕に十字架の形をした布製の腕章らしきものが着用されている。
- 剣術と魔術で部の内装が異なっており、魔術の部にはたくさんのお化けや機械人形などをみられ、大廊下と呼ばれる場所に飾られてある彫刻や肖像画、風景画が動いたり、喋ったりする(絵のほうは額の中だけで動く)。特に絵画は貴婦人達がお化粧をしていたり、釣りをしていたりと様々。たまに留守にすることもあるらしいと言うどこかハリー・ポッターを思わせる設定も持っていたりする。
- 機械人形(オートドール)
- 学園にたくさん存在する人形達で、燭台さんやベルエラートなどが代表的。普通は魔法を使うことができないのだが、燭台さんだけは例外。また、このほかにも手足の生えたバケツや同じく手足の生えたウォーターポットなどが存在する。感情豊かで、言葉を話すことも可能。筆記用具やフォークなど手で持つものは機械人形ではない。
- 図書館
- 膨大な量の蔵書がある巨大な図書館。室内中央に階段のついた回転する樹が生えている。また、天井近くまでの本棚に行くための浮遊檻(ゴンドラ)や、個人机(デスク)、大人数掛け(テーブル)も多数用意されている。剣の専門書だけで2000冊はあるので、全ての本を集計するとなるとかなりの数になると思われる。剣術・魔術両部が利用可能。試験期間中は上級生もここで勉強に励む。
- 飛行箋(タグ)
- 図書館にあるアイテムで、これに送る相手先とこれをはさむ本のタイトル、そして自分の印かサインを書いて本にはさみ、手を離せば自動的に図書館へと運んでくれる優れもの。見た目は栞のようになっている。返却日までに仕事が忙しかったりして本の返却が出来ない人にはうってつけのアイテム。
- 不死人の種(アンデットピース)
- 不死人(アンデット)系のモンスターの体細胞と原動力となる「魔法石」の欠片を注入した種の形をしたアイテム。いくつかの種類があるらしく、置いてあったものは「傀儡系(マリオネット)」であった。酸素を得て“発芽”し、水を得てその攻撃性を発揮する。危険度4、要警戒態勢という劇薬指定の危険なもの。授業で使うためか古い物が離れの準備室に置いてあって、ルーウィンが思わず手に触れて、蓋を開けてしまったことから発芽してしまう。
- 冠綬13騎章
- 綬色と俗称を授かった13人の魔法剣士・魔法魔術師達のこと。通称「冠綬」。一人ひとりが強い魔力を持っており、全員がガイアス魔法学院の教師を務めている。彼ら13人が束になってもかからないほどに、守護精霊獣は強大な力を秘めている。
- 綬色
- 先生の俗称(例:緋色の賢者等)と共に与えられている「色」の事。13の色から潜在能力の高さのよって配置が決まっているものでトップは学院長。なお、現在判明している色は全部で10色。残り3色は俗称と共に不明。ロロの俗称は含まれているか不明。
- 俗称は主に「黒麒」や「瑠璃」という色の名前や「番人」といった略称で呼ばれるらしく、力関係を確かめる際には、この略称で現すことがあるらしい。
- 現在判明している俗称は上から順に以下のとおり。尚、「黒麒」と「緋色」は同等の力を持っている。
- 「紫苑の皇帝」(学院長)
- 「深緋の審判」(アンジェラ・クラウンベリー)
- 「黒麒の番人」(クォルファ・リヴェンツェル)
- 「緋色の賢者」(チェスフォード・アーシェス)
- 「蘇芳の白帝」(ナジェル・カーティス)
- 「瑠璃音の魔女」(ミリアルージュ・トレゾァ)
- となっている。シーマリーの「浅葱の夜叉」、月花の「黄鶯の舞姫」、カインの「鶸」、ウェルザーの「醒藍」はどの位置かは不明。
- 副綬(ふくじゅ)
- 17人いる冠綬直下の部下のことで、学園では副担任を務めている。
- 三律神(さんりつしん)
- この「世界」を支える神のことで、現在判明しているのは「炎の魔女(フレア・ウィザーデス)」と「氷の魔女(アイス・ウィザーデス)」の二人。クレノワールは「氷の魔女」であり、この三律神の一人。
- 守護精霊獣(しゅごせいれいじゅう)
- この世界を支える「三律神」を守護する精霊獣。炎神フレアがその守護精霊獣の1匹。一体一体に凄まじい力を宿しているらしく、「綬色」が束になってもかなわないとされている。本来は魔女にしか宿すことのできない存在であるため、魔女ではないルーウィンが宿したのはありえないことらしい。
- フレアの宿った剣
- ルーウィンがばぁちゃんから貰った古くて大きな剣。錆付いてはいるが、どうやら特殊な錆び方らしく、魔法や小道具(アイテム)を用いた手段ではこの錆を落とすことが出来なかった。鞘はなく、布に包んで持ち運んでいる。
- 実は炎神「フレア」の宿った剣。丸くて赤い石がはめられており、フレア召喚前は装飾部分が殻に包まれているかのような装飾だったが、フレアを召喚したと同時に剣の装飾が変わった。
- 森のしずく(エルフ・クリスタル)
- クリスが額につけている飾り。琥珀のように樹脂で出来たものだが、これは世界樹の樹脂で出来ている。たくさんの命を生み出した世界樹が自らの未来永劫のパートナーとして選んだ「森の妖精(ハイ・エルフ)」のために作り出したもの。「森の妖精」は森の外では生きられない種族で、このクリスタルは「森の妖精」が森の外でも生活できるように世界樹が作り出したもの。このクリスタルがあるかぎり、「森の妖精」は森でない場所でも生きられるが、クリスタルを失うと生きることができなくなってしまう。ロロが半生かけて世界中をめぐっても見つけることができないぐらい貴重なもの。
- 森の妖精(ハイ・エルフ)
- クリスの種族。長い耳を持つ森に住む魔法に長けた種族。世界樹が数多の命を生み出した後、自らの未来永劫のパートナーとして彼らを生み出した。しかし彼らは純血に固執するあまり、外部との接触を拒む隔絶社会を築き上げていった。種族間のみでの交配を続けて言った結果、濃すぎる血となったが故、魔法に長けるその反面、森の外では生きることができない体へとなっていった。そのため、彼らには「森のしずく」が必要不可欠で、これを失うと徐々に細胞が壊死していく状態に陥ってしまう。
- そして彼らの間では、双子は忌み嫌われる存在である。これは本来一つに生まれるはずだった命が二つに分かれることで、能力が欠けて生まれるという誤った考えからであった。そしてこの双子のうちどちらかを殺すことで、生き残った一方を完全にするという残酷な方法をとってきた。古文書に伝わる双子の始まりはクリスとティースの父、ゲイルが最初で、数百年前、ゲイルは目の前で兄が殺されている。
- もう一つ特徴として、彼らは死後、遺体が残らない。彼らの遺体は死後、羽となって散ってゆく。
- 知恵と回復の泉(ミーミルのいずみ)
- 学院が水を介して外界と繋がる唯一の場所。泉の精オーディンからその能力を受け継ぎ、全世界において治癒系魔術の運営全てを担う精霊が棲みついている。機械人形など、体内に水を含まない存在には近寄る事が出来ない。
[編集] 単行本
- ISBN 4-06-373023-9 2006年4月21日刊行
- ISBN 978-4-06-373060-9 2007年2月23日刊行
- ISBN 978-4-06-373109-5 2008年3月21日刊行
- ISBN 978-4-06-373156-9 2009年2月23日刊行
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最終更新 2009年11月19日 (木) 15:48 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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