B-36 (航空機)
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B-36とはアメリカ合衆国のコンソリデーテッド・ヴァルティ(コンベア社)が開発した戦略爆撃機。冷戦の初期段階において、アメリカ空軍の戦略空軍(SAC)における主力爆撃機となった。正式な愛称は存在しないがおおやけな場でもしばしば「ピースメーカー(Peacemaker)」との表現がなされこれが半ば公式な呼称となっている。他には「コンカラー」、「ビッグスティック」などがある。
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[編集] 歴史
B-36の起源は、1941年の始め、アメリカの第二次世界大戦の参戦前まで遡ることができる。その時点ではイギリスが敗北する可能性も十分考えられ、その場合これまでの爆撃機ではドイツへの戦略爆撃は不可能になることから、アメリカ本土から大西洋を横断してヨーロッパを爆撃できる新たなクラスの爆撃機が必要となるであろうと考えられた。
アメリカ陸軍航空軍は最高速度450マイル/時、巡航速度275マイル/時、運用高度45,000フィートで高度25,000フィートにおける最大航続距離12,000マイルという超長距離爆撃機の設計コンペを1941年の4月11日に開示したが、これらは短期的には実現困難であることが分かり、8月19日には最大航続距離は10,000マイル、10,000ポンドの爆弾を搭載しての戦闘行動半径4,000マイル、巡航速度は240~300マイル/時、運用高度40,000フィートヘと引き下げられた。
[編集] 概要
B-36本は6発レシプロ機(プロペラは推進式に主翼の後ろに取り付けられている)であったが、推力不足気味で、開発されたばかりのジェットエンジンを左右の主翼に2基ずつ計4基をパイロンで吊り下げ追加装備して空前の10発爆撃機となった。
機体表面にはマグネシウム材を用いていたため、墜落事故を起こすと他の爆撃機も同様であるが跡形も無く全焼することが多かった。
第二次世界大戦に計画された爆撃機であるが、戦争終結のため開発が急がれず、初飛行は1946年8月8日であり、配備は1948年で最終的には1954年まで製造された。退役したのが1959年であり活動した期間が短い機体である。
一方で戦略爆撃としての活躍であるが現役時代に朝鮮戦争があったが、全てが核戦争勃発時の主力核爆弾搭載機として温存が図られたのと、すでにジェット戦闘機の時代であり、飛行速度の遅さによる被害が懸念された為、爆撃機としての実戦投入はされなかった。
なお、大西洋を往復できる「Ten Ten Bomber」(搭載量10,000ポンドで航続距離10,000マイル)に対し、B-36とともに開発されたのがノースロップ社の全翼爆撃機YB-35であった。
[編集] 要目
- 乗員:15名
- 全長:49.40m
- 全幅:70.10m
- 全高:14.25m
- 自重:77,580kg
- エンジン:プラット・アンド・ホイットニー R-4360-53 レシプロエンジン 6基(3,800馬力)
- ゼネラル・エレクトリック J47 ターボジェット 4基(23 kN)
- 最大速度:685km/h
- 航続距離:11,000km(フェリーフライトなら16,000 km)
- 武装:機銃 16門、爆弾39,000Kg
[編集] そのほか
B-36には、各種の派生型のほか、さまざまな試作機が存在する。
[編集] XC-99
XC-99はB-36の主翼を流用して製作された、当時とすれば超大型貨物輸送機であった。試作機1機のみが製作されたが輸送部隊に実戦配備された。
[編集] NB-36
また機体を同じように流用したNB-36Hは原子力推進爆撃機の研究機で、実際に動力にしなかったが原子炉が機内に設置されていた。将来的にはコンベア社は原子力推進試験機であるX-6を開発するデータ集積に使う予定であったが、こちらの計画は破棄された。
[編集] YB-36G/YB-60
さらにB-36を純ジェット化したYB-36G(後のYB-60)も試作機2機が製作されたが、YB-60はボーイングB-52との競争に敗れ採用されることは無かった。
[編集] B-36が登場する作品
- 紺碧の艦隊 - 劇中で『B32 フライングデビル』として登場する。ただしジェットエンジンは搭載していない。
- 戦略空軍命令 - 1955年アメリカ映画。B-36の飛行シーンがふんだんに登場する。
- 巡洋戦艦「浅間」 -劇中にてアメリカに移民したヒトラーのつてによるドイツ人系の技術者の協力により、史実よりも早く出現する。
こちらもジェットエンジンは搭載しておらず、最高速度は600Km/hをいくらか越える程度である。
- 地球を呑む-世界規模の恐慌を起こそうとする秘密結社が世界中に金塊を投下するための輸送機として「黒コウモリ」の名称で登場する。
[編集] 関連項目
- 富嶽 - ほぼ同時期に日本で計画された6発爆撃機。
- 国立アメリカ空軍博物館 - B-36の実機が展示してある。
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最終更新 2009年8月24日 (月) 02:19 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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