CAR GRAPHIC

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CAR GRAPHICカーグラフィック、通称CG、俗称カーグラ)は日本の出版社二玄社が発行する自動車雑誌である。毎月1日に発行。

目次

[編集] 概要

1962年4月に、主に書道などの美術書を専門に出版していた中堅出版社である二玄社より、小林彰太郎、高島鎮雄、吉田次郎によって創刊された。創刊されたときの誌名は「CARグラフィック」であった。それ以前に新車を紹介するだけの車雑誌はあったが、自動車を批評する記事を載せたのはカーグラフィックが最初である。小林彰太郎はモーターマガジン誌への「ロードインプレッション」などの寄稿で当時の車愛好家に知られており、高島・吉田も同誌編集部員であった。当初は編集長は置かず、小林は編集顧問として客員的存在であったが、後に初代編集長に就任、同誌を日本の代表的な自動車雑誌に育て上げた。小林は現在も編集顧問を務め、同誌に「A BIT BEHIND THE TIMES」を連載、同誌の象徴的存在であり続けている。なお、創刊当時から暫くは1号につき1メーカー特集という編集方針を採っており、創刊号の特集はメルセデス・ベンツであった。

厳正中立な評論と豊富な海外レース情報を中心に、美しい写真で紙面を飾るというその編集方針により、創刊後40年以上経った現在においても日本を代表する自動車雑誌として世界各国で評価が高い。そのほか環境問題や交通問題などの自動車の負の部分にも言及している。また、F1マカオグランプリなどの海外モータースポーツの結果をいち早く日本に紹介した他、0-400m(ゼロヨン)加速テストや長期テストなどのテスト手法を日本の自動車界に持ち込むなど、日本の自動車評論のあり方を大きく変えた雑誌でもある。

また、海外ネットワークの強さを売りにしており、ベルギージャーナリストで元F1ドライバーのポール・フレールや、ホンダF1にも在籍した事のあるF1ドライバーチャンピオンジョン・サーティース、高島の友人でイタリアに在住し、ジョルジェット・ジウジアーロ と後年イタルデザインを起業する宮川秀之、英国のジャーナリストであるロナルド・バーカー、デビッド・フィップス等、1960年代から既に豊富な執筆陣を揃えている。

現在の編集長は、小林の後を継いだ熊倉重春、阪和明、加藤哲也を経て5代目の塚原久である。1984年に発刊された姉妹誌のNAVIと合わせた新聞広告などでは「ハードのCG、ソフトのNAVI」と記述されている。

[編集] 企画や特徴

  • 日本で最も権威がある自動車雑誌ともいわれている。
  • 全体的に記事や構成が硬めといわれる。
  • 海外のモータースポーツや新車レポートだけではなく、海外の車事情や公害問題、自動車安全問題など、日本の他の自動車雑誌が滅多に取り上げる事の無いような社会的記事も多い。
  • 但し輸入車偏重となる記事も多く、輸入車のマイナートラブルには寛容だが国産車の評価は重箱の隅をつつく様な記事もあり、読者の意見も分かれるところである。今後の輸入車、国産車の記事のバランスがどの様になるかが課題とされる。
  • 外来語の表記も独特である。現在も使われているのが、タイヤは「タイア」、コルベットは「コーヴェット」、FF/FR車は「FWD車」「RWD車」、マセラティは「マセラーティ」など。現在は使われていないものとしては、シトロエンをシトローエン、レンジローバーは「レインジローヴァー」、ボルボは「ヴォルヴォ」、ピレリは「ピレッリ」など。
    • これは、創刊時に小林がイギリスの自動車専門誌Autocarの上品な文体に感銘を受けてこの日本版を作りたいと思い、表記や発音をイギリス読みに近づけた結果、このような表記となったものと考えられる。しかし現在では、通称名が日本で商標登録されると登録名称に従う編集方針をとっている。
  • 創刊当時よりモータースポーツ報道に力を入れており、また、編集部員自らFJ1600などの初級フォーミュラや各種ワンメイクレースに参戦している。2009年現在ではロータス・カップに出場している。
  • 1980年代後半のバブル景気華やかりし頃には、巻末部分に100ページ以上の並行輸入業者や中古外車屋の広告が並んだこともあり、現在の倍近くのページ数になったこともあった。しかしその後はバブル景気崩壊でその様な業者自体が減った上、中古車専門の姉妹誌を出したために一時期はメーカーによる広告以外の広告の数が大幅に減った。しかし現在では姉妹誌が廃刊となったため、中古外国車屋の広告は増加傾向にある。
  • CGには、他誌に見られる様な、ジャーナリストに記事を任せっきりというのではなく、重要な記事は編集部員が自ら取材に出向き、自ら記事を執筆するというのが原則となっている。
  • 自動車雑誌史上、あまりない例を以下に挙げる。
    • 1971年8月号で、小林彰太郎が東名高速メルセデス・ベンツ600で184km/hで巡航し、最初の給油地浜松まで259kmを1時間45分で走りきったという内容が記されて、物議を醸した事もあった。これについて、小林彰太郎は、2004年2月号のマイバッハ57で同じルートを行く記事と同号の小林個人のコラム、A BIT BEHIND THE TIMESにて、(以下本文の編集済み)「このころの東名はウソの様に空いており、誰にも迷惑をかけず、最高速を安全を保って走行できた。だから、どんな車でも、東名に乗った途端、われわれは床までスロットルを踏みつけたものだ。それは、自動車がこれほど進歩したのに高速道路の制限速度が100km/hにすぎない。これほどの時代錯誤はないではないか。これによって朝野に一石を投じようと思ったのである。しかし、いまから思えば、不遜だったと思うが、あのころは、CGも筆者も青春の真っ只中だったのだ。」と弁明している。その1971年8月号が出てしばらくした後に、当時東京新聞報道カメラマンだった三本和彦が、「オイ、警視庁があれを問題にしているぞ。」と友人の身を案じて伝えたが、小林本人は当方の思うつぼだと思っており、しかるべきところで、交通法規が世界から遅れており、自然な社会発達を阻んでいるかを主張しようと思っていたが、結局今日までなんの音沙汰もなく、本人は少々がっかりしたという。
  • 厳正中立をモットーとしているだけに、それを犯すような行動には厳しい態度を取ることでも有名。下記にその一例を挙げる。
    • 復刻版ミッレミリアをその復刻当時から積極的に取り上げ、小林編集長自ら車を持ち込み毎年参戦すらしていたものの、バブル景気崩壊直後に開催された日本版ミッレミリア(1992年フジテレビが開催した「ラ・フェスタ・ミッレミリア」)の開催をめぐって、「不明朗な参加登録費を徴収するなど金儲け主義的である」として日本版の主催者とそれを公認したイタリア側の主催者と決裂し、その後は日本版はもちろん、イタリアでの開催についても完全無視を決め込んでいる。
    • 1990年初頭のバブル景気時に三菱商事が企画したクラシックカーオークションの広告が、企画制作段階において数度警告を行なったにもかかわらず、あたかも編集部公認の企画広告を髣髴とさせるレイアウトとなって掲載されたために、広告が掲載された号で小林編集長自ら「その広告には編集部が一切関知していない」と言う趣旨の文章を載せて暗にルールを無視した三菱商事とその担当広告代理店を痛烈に批判した(なお、このオークションの開催自体は大失敗に終わり、1度きりの開催となっている)。

[編集] LONG TERM TEST (長期テスト)

複数の新型車の長期テスト。個々の車種の信頼性をはかるテストとされる。1台につき約2年間程行われる(3年近くになる場合もある)。このテスト車両は編集部員の普段の足として、取材会場に機材を積んで行ったりもされる。これらの車種には、導入順(例外あり)に3桁の数字がつけられている。尚、テスト終了後は、次のテスト車の下取り車として売却されたり、申し出た他オーナーに売却する例もある。社用車として、担当した編集部員が使ったり、他の部員が使う場合もある。売却時のコンディションはなかなか良いものの、年中走り回るため、年間、1万5000kmから4万km程、オドメーターに数字を刻むことになる。又、同社の自動車雑誌NAVIでも、our carsという長期リポートを行っている。

[編集] テスト車両

2008年03月号現在では、(最新順に)

の計9車種の長期テストを行っている。

過去最高価格車は、アズキ色の1988年式 BMW 750iLである。(車両本体価格1358万円) 二玄社渡邊隆男社長の足としても使用された。

[編集] CG AWARD

毎年、その年にデビューしたクルマの中から、CGが選ぶ1台としてCGアウォードが選出される。2003年を例にして、大賞にあたるのが、CG AWARD 2003 Car。デザイン部門といえるのが、CG AWARD 2003 Design。技術部門といえるのが、CG AWARD 2003 Engineering。広告に付属する効果をたたえる賞が、CG AWARD 2003 Advertisement。モータースポーツ・シーンの中の一番を称える賞が、CG AWARD 2003 Competotionとなっている。毎年、翌年2もしくは3月号の巻頭特集として発表される。

[編集] その他

[編集] カーグラフィックTV

詳細は「カーグラフィックTV」を参照

イベントの紹介や新車の比較、レースの特集等をする番組がある。

[編集] CG CLUB

1987年に発足した会員組織である。有料制の組織だが、NEWS LETTERと呼ばれる会報が配られたり、ウェブや紙面で紹介されている通信販売「Pride&Joy」での割引優遇や、グッズやカレンダーの無料配布がされる。組織規模はかなりのものである。運営は、CG CLUB事務局とCG事業企画室で行われている。イベントの主催は、あくまで二玄社ではなく、読者組織のCG CLUB事務局の名で行われる。以下の項目についての詳細は、CG CLUBのホームページを参照いただきたい。

  • Spring MeetAutumn Meet

関東開催の「Spring Meet」 (かつてはCG DAY) 、近畿開催の「Autumn Meet」の2大イベントの規模は、CG CLUB事務局主催のイベントでは最大で、既に10年以上続いている。2005年春に松任谷正隆が総合プロデュースを担って開催されたSpring Meet 2005では、2日間、CG、NAVIの編集部総出で「としまえん」に出向き、編集部員個々の読者との話し合いの場「インプレッション・カフェ」や、編集記者が自ら運転するクルマに同乗できる「ドキドキナビ体験」が目玉となり、その他の企画もあわせ総じて好評であった。またゲストを招いてのトークショーも行われ、今までには久米宏パンツェッタ・ジローラモなどが参加したことがある。

なお2006年のSpring Meet 2006は、場所をCGTVでお馴染みのサイクルスポーツセンター (静岡県伊豆市) に場所を移し、参加者の愛車が自身又は編集記者の運転でコース走行出来る等、更なるバージョンアップが図られ、これも好評を博した。今年2007年の開催は現在のところ不明である。これは編集部内の大幅な人員転換が理由だとみられる。

  • TTD

TTD(Tea Talk&Driveの略)と呼ばれる小規模ミーティングも全国でしばしば開催される。

[編集] CGバックナンバー

GAZOOを通じて、過去の記事をコピーして販売するサービス。通常のバックナンバーと違い、欲しい記事のみをコピーして販売するので、1962年創刊当初の記事も販売している。「CG長期テストダイジェスト」過去に行った特定の車種の長期テストの記事を掲載開始から終了までの記事を購入できる。又、記事のダウンロードも行っている。以前はCG CLUB会員にのみモノクロコピーし、郵送で販売していた。

[編集] 姉妹誌

  • NAVI - 1984年創刊。「エンスー」な視点でクルマの本質に迫る。
  • MOTO NAVI - NAVIの2輪車版。
  • BICYCLE NAVI - NAVIの自転車版。
  • UCG - 中古車情報専門誌。基本的に外国車中心の内容。幅は広く、ほとんど新車と変わらないものから、明らかに旧車と言われる範囲まで扱う。
  • SUPER CG - 1989年創刊。1995年に一度休刊したものの再度復活。クラシックカー専門誌ではないが、クラシックカーを中心にした内容で構成される。CAR GRAPHIC 2007年12月号の「FROM DESK」に、既刊の50号をもって休刊するとのお知らせが掲載された。
  • STILE - 2005年創刊。イタリア語で「スティーレ」と読む。「CAR GRAPHICから生まれたライフスタイル誌」と謳っている。内容は、ファッション的な方向性が強く、クルマの登場は少ない。編集長は、CG編集長の加藤哲也が兼任。

[編集] 関連人物

  • ポール・フレール - ベルギー人ジャーナリスト。「PF先生」と記載される場合が多い。
  • 三本和彦 - 元CG誌のカメラマン。のちに長寿番組「新車情報」の司会を27年間も勤めた。
  • 松任谷正隆 - CG誌に連載を持つ他、CGTVに長年出演する。
  • 舘内端 - 日本EVクラブ代表。CG誌に連載を持つ。
  • 下野康史 - 元CG編集部員。CG誌に連載を持つ。
  • 熊倉重春 - 元CG2代目編集長。
  • 田辺憲一 - 元CG編集部員。2006年に二玄社を退職後、現在はCGTVのスーパーバイザー。
  • 渡辺慎太郎 - 元CG編集部員。2003年に独立したが、CGTVには今でも年に数回、OBとして登場する。

[編集] 過去の長期テスト車

CGにおいて長期テスト車というのは一般の顧客と同様にディーラーから購入する事になっている。 しかしながら例外的にロータス・ヨーロッパ(4号車)やスカイラインRS(44号車)等はメーカー/インポーターに直接頼み込んで購入していた。近年の長期テスト車の在籍期間は2年前後であり、バブル期においては1年に満たないものも多々見られた。また、最終回と銘打った後も、長期テストのページに姿を現すことが稀に見られる。というのも、退役後も他部署(大概は広告部)へ異動するだけなので他の長期テスト車同様、二玄社タワーパーキング内に格納されているからだ。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

クルマ好きなら毎日見てる『webCG』-web CAR GRAPHIC- Welcome to CG CLUB

最終更新 2009年9月15日 (火) 07:42 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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