CFMインターナショナル CFM56

CFMインターナショナル CFM56の最新ニュースをまとめて検索!

CFM56-5
前から見たCFM56-5

CFMインターナショナルCFM56シリーズエンジンは高バイパス比のターボファンエンジンCFMインターナショナルによって開発、生産されている。推力は18500~34000ポンドである。CFMインターナショナルはスネクマゼネラルエレクトリックの出資比率が50%-50%の合弁事業である。生産はそれぞれの工場で生産している。GEは高圧タービン、高圧圧縮機、燃焼器等を生産、スネクマはファン、低圧タービン、ギアボックス等を生産している。

CFMは最も多く生産された航空機エンジンである。理由は世界で最も多く生産されているボーイング737を始めA320A340等の機体に採用されているからである。高性能であるが故にKC-135給油機の換装エンジン(A型→R型)にも採用されている。従来のP&W JT-3Dに比べ燃費改善効果が27%あるという[1]アメリカ空軍向けのCFM56はGE・F108と呼ばれる。

目次

[編集] 派生系

CFM56は短距離〜中距離、長距離機向けに開発された。基となるターボメカはF101エンジンである。F101はB-1B爆撃機向けに開発された。1982年に運用を開始してから1万3000基が生産された。

CFM56-3 シリーズエンジンはボーイング 737-300 旅客機に搭載されている。入り口の底が平らになっている事に注意

[編集] CFM56-2 シリーズ

初期のシリーズで推力が22,000~24,000 lbf重量ポンド (98kNから 108kN)である。最初の採用は1982年、ダグラスDC-8のエンジンの換装であった。

[編集] CFM56-3 シリーズ

ボーイング737-300/-400/-500 シリーズ向けに開発された。静止時における推力は18,500~23,500 lbf (82kNから105kN)である。

1984年1月に連邦航空局の認証を取得した。これまでに3,975基のエンジンがボーイング737-300/-400/-500 シリーズ向けに生産された。ターボファンエンジンの生産数としては最大である。

[編集] CFM56-5 シリーズ

CFM56-5 シリーズはエアバス向けに開発された。推力は22,000 ~ 34,000 lbf (98kNから151kN)である。ボーイング向けとの差異はエンジンの制御に電子制御FADECを取り入れた事である。 3種類の派生型があり、それぞれCFM56-5A、CFM56-5B と CFM56-5Cである。CFM56-5AとCFM56-5BはETOPS対応である。 CFM56-5Cは4発機であるエアバスA340向けである。

[編集] CFM56-7 シリーズ

CFM56-7は次世代の737(ボーイング737-600/-700/-800/-900)向けである。CFM56-7は離陸時の推力が18,500~27,300 lbf (82kNから121kNである。 CFM56-3シリーズより高推力、高効率、低維持費を実現している。FADEC、二重アンニュラー式燃焼器等の増進された内部設計の様にCFM56-5シリーズの多くの特徴を備える。機構的な配置は-3シリーズを踏襲しているが、ファンの直径は61.0インチに拡大された。

CFM56-7-を搭載した737は180分(ETOPS)の認可を連邦航空局から受けている。NG737の軍用版、C-40P-8ウェッジテイルの動力としても使用される。-7/B18 のバイパス比は 5.5、圧縮比は32.7、空気流量は677lb/s。総推力は1万9500 lbfである。 CFM56-5B/5C/7は本質的に同一の高圧圧縮機(HP)を持つ。HPの部品は5B/5C/7と共通化が進んでいる。2重アンニュラー燃焼器(DAC)は少数派で大半はSACである。

[編集] 将来

CFM インターナショナルでは現在LEAP-X(56)として知られる新型エンジンの計画が進行中である。 [2] CFM56-5B と CFM56-7の後継機と位置付けられている。LEAP56では複合材の使用が増える事により10-15%燃費が向上する。ボーイング737RSエアバスNSRへの搭載が想定される。CFMにとっての主な競合社はインターナショナル・エアロ・エンジンズだが、同社に次世代エンジンの開発の動きは無く、IAEのメンバーであるロールス・ロイスプラット&ホイットニーは独自設計のエンジンをボーイング737RSとエアバスNSR向けに目下開発中である。

また、CFM社は次機種LEAP56とオープンローター型エンジンの開発を並行して進めるとしている。

CFMは新型エンジンの研究開発に1995年から2010年に20億ドル投入する。 2008年、下半期には複合材製のファンケースとファンブレードを投入する。CFM-5Cのファン径は72インチでLeap56と整合する事を視野に置く。地上テストで使用されたエンジンはバードストライク対策として繊維方向が交差するように積層された。GEはGE90-115Bsのファンブレードへの複合材の使用において良好な結果を得ている。小径のエンジンにおいても同様に良好な結果をもたらす事が期待される。

複合材製ブレードとファンケースへの衝撃試験はフランスのスネクマのVillarocheの施設で実施される。オハイオ州PeeblesのGEの施設では運用性、横風、音響試験を行う予定である。

圧縮機の段数を9段から8段に減らし、尚且つ、圧縮比を現行の11:1から15:1へ上げる予定である。 新型エンジンには新型の燃焼室twin-annular pre-swirl combustor (TAPS)技術を適用するTAPSは既にGEnxに採用されている。 TAPS技術は窒素酸化物の排出を従来機に比べ25%以上抑える。

オープンローターエンジンの高速、低速風洞試験はNASAと共同でモスクワのTsAGIとフランスのHERAで行う。ブレードの可変ピッチ機構の開発は大きな困難が予想される。低圧タービンで駆動される。現在20種類の案を調査中である。[3]

[編集] 比較表

バイパス比は5.1~6.6:1、圧縮比は32.6~38.8:1である。

形式 推力 ファンの直径 全長 重量 搭載機
CFM56-2A 107 kN 1,73 m 2,43 m 2186 kg E-3, E-6
CFM56-2B1 97,9 kN 1,73 m 2,43 m 2119 kg KC-135R/T, C-135FR, RC-135
CFM56-2C1 97,9 kN 1,73 m 2,43 m 2102 kg DC-8
CFM56-2C5 106,8 kN DC-8
CFM56-3B1 82–89 kN 1,53 m 2,36 m 1941 kg B737-300/500
CFM56-3B2 89–98 kN 1,53 m 2,36 m B737-300/400
CFM56-3B4 82 kN 1,53 m 2,36 m B737-500
CFM56-3C1 82–105 kN 1,53 m 2,36 m 2206 kg B737-300/400/500
CFM56-5A1 111,2 kN 1,74 m 2,51 m A319, A320
CFM56-5A3 117,9 kN 1,74 m 2,51 m A320, A321
CFM56-5B1 133,5 kN 1,74 m 2,60 m 2384 kg A320, A321
CFM56-5B2 137,9 kN 1,74 m 2,60 m 2384 kg A321
CFM56-5B6 105 kN 1,74 m 2,60 m 2378 kg A319
CFM56-5B8/B9 96/103 kN 1,74 m 2,60 m 2378 kg A318
CFM56-5C2 138,8 kN 1,84 m 2,62 m 2572 kg A340
CFM56-5C3 144,6 kN 1,84 m 2,62 m 2572 kg A340
CFM56-5C4 151,3 kN 1,84 m 2,62 m 2572 kg A340
CFM56-7B18 87 kN 1,54 m 2,49 m 2376 kg B737-600
CFM56-7B20 92 kN 1,54 m 2,49 m 2376 kg B737-6/-7/-7IGW
CFM56-7B22 101 kN 1,54 m 2,49 m 2376 kg B737-6/-7/-7IGW
CFM56-7B24 108 kN 1,54 m 2,49 m 2376 kg B737-7/-8/-9/-7IGW
CFM56-7B26 118 kN 1,54 m 2,49 m 2376 kg B737-8/-9/-7/BBJ
CFM56-7B27 122 kN 1,54 m 2,49 m 2376 kg B737-800/900/900ER

[編集] 運用実績

2005年10月31日時点
形式 搭載機 運用中の
搭載機数
運用中の
エンジン台数
運用者数 累計飛行時間 累計周期
CFM56-2A E3/KE3/E6 41 193 4 1 699 068 675 442
CFM56-2B KC/RC135 465 1 952 4 10 396 285 4 558 681
CFM56-2C DC8-70 105 524 19 15 065 815 6 300 086
CFM56-3 B737-300/400/500 1 969 4 498 188 148 275 327 106 275 559
CFM56-5A A319/A320 527 1 178 47 30 404 162 18 552 610
CFM56-5B A319/A320/A321 952 2 006 90 21 870 627 12 909 192
CFM56-5C A340 235 1 083 40 31 083 084 4 789 887
CFM56-7B B737 NG 1 789 3 794 152 44 157 229 23 018 435
6 083 15 228 544 302 951 597 177 079 892

[編集] 出典

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月23日 (月) 12:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【CFMインターナショナル CFM56】変更履歴

ご利用上の注意