FA-200

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富士 FA-200

富士FA200-180 エアロスバル

FA-200は、日本の航空機メーカー富士重工業で製造された軽飛行機。愛称は富士の愛称「スバル」からとったエアロスバル1965年昭和40)初飛行。1986年(昭和61)に生産終了するまでに、試作機3機を含めて299機が製作された。

目次

[編集] 概要

富士重工業T-34A練習機をライセンス生産し、改良型の連絡機LM-1、練習機KM-2を製作、自衛隊のほか、民間にも販売したが、民間機として本格的に製作したのが本機である。原型機は1965年(昭和40)8月12日に初飛行した。

日本の航空法による小型飛行機の耐空類別3種(普通N、実用U、曲技A)を全てを取得した。運動性能などの評判がよく、1977年(昭和52)まで生産が続けられ、航空大学校、航空会社、飛行クラブ、個人の自家用などに276機を販売し、その内170機はドイツイギリスオーストラリア南アフリカギリシャと言った海外に輸出した。以降は受注生産となり、1986年(昭和61)の生産終了までに合計296機を売り上げたが、これは500を超えて成功と言われる小型機業界では物の数ではなく、予想された業績を大きく下回った。

日本の航空宇宙技術研究所(NAL)は1機を購入し、短距離離着陸(STOL)特性を研究する為の実験機として使用した。運輸省航空大学校でも、1971年(昭和46)から1994年平成6)までパイロット養成訓練用機として使用していた。航空大学校で使用しなくなった機体が日本各地の航空専門学校で整備訓練用機として使用されている。

富士重はFA-200に続いて、アメリカロックウェル・インターナショナルと共同でビジネス用双発プロペラ機FA-300(富士700)を開発、発表したが、50機ほどの販売で生産中止となり、10億円もの損失を出してしまった。もともと航空産業を厄介に感じていた日本興業銀行出身の首脳は、これを機として民間小型機事業からの撤退を決めた。

[編集] 機体

ライカミング製水平対向4気筒レシプロエンジン(160HP/120kWまたは180HP/135kW)単発、低翼(胴体の下に主翼が付いた形態。胴体の上の場合は高翼)固定脚のといった一般的なプロペラ機である。機体は全金属製で重量が軽減されている。手動式スロッテッド・フラップ、降着装置に3車輪式固定脚、操縦室には特徴的なスライド式キャノピーを採用した。主翼や尾翼、舵の大きさ、翼形、舵の断面、主翼と尾翼の位置関係、胴体線図等は、中島飛行機時代からの富士の過去のデータを元に決定した。絞り加工を必要としない円錐や円筒を多用した胴体、翼端まで同一断面の主翼や尾翼を用いるなど、価格低減の努力が行われた。

本機は主翼が低翼配置である為、写真撮影や遊覧、物資の投下などの業務用途には向いていなかった。

[編集] スペック

  • 定員 - 4名
  • 全長 - 7.96 m
  • 全幅 - 9.42 m
  • 全高 - 2.02 m
  • 空虚重量 - 620 kg (FA-200-160)
  • エンジン - ライカミング製IO-360B1B (FA-200-180)
  • 出力 - 180 HP
  • 最大速度 - 222 km/h

[編集] 派生型

FA-200改型STOL実験機
かかみがはら航空宇宙科学博物館にて撮影
  • FA-200-160
  • FA-200-180
エンジンをライカミング製IO-360B1B(180 HP) に換えたタイプ。燃料系統にはキャブレターでなく、IOのI (Injector) が示すとおり燃料噴射装置が用いられている。
  • STOL実験型
日本の航空宇宙技術研究所(NAL、現JAXA)によって短距離離着陸 (STOL)の研究用に改修された機体もある。外部リンク参照。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月15日 (火) 14:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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