遠隔操縦観測システム
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遠隔操縦観測システム(FFOS)
遠隔操縦観測システム(えんかくそうじゅうかんそくしすてむ)は、主に陸上自衛隊で使用されている観測システム。主にラジオコントロール式の無人ヘリコプターを使用し、空中から広範囲の情報を収集するためのシステムであり、概念としては無人偵察機に近い。略称のFFOSは、(Flying Forward Observertion System)に由来する。
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[編集] 開発
富士重工業が主契約企業となり、1988年(昭和63)より技術研究本部(技本)による研究試作と共同開発が行われた。墜落事故等が発生するなど、開発は難航したが、1996年(平成8)度に開発が終了し、陸上自衛隊と富士重工業などによる実用試験が続けられた。
1996年のUS-1A改・試作製造分担の決定等に際し、富士重工業が希望する担当部位を有利にしてもらうために当時の防衛庁(現 防衛省)政務次官に接触、報酬として500万円が授受された事が発覚、1998年(平成10年)末に富士重工業の会長と前専務、元政務次官が贈収賄容疑で逮捕、起訴され、後に執行猶予付き有罪判決を受けた。同年12月15日に防衛庁は制裁措置として、「真に止むを得ない物」を除いて富士との取引を1年間停止し、本機の研究開発と予算獲得も見送るとした。
2001年(平成13)度から量産機の調達が開始された。量産初号機は2004年(平成16)1月28日に初飛行した。量産初号機は、西部方面特科隊302観測中隊(空中標定小隊が運用)に配備され、現在でも配備が進んでいる。
[編集] 概要
システムは可視・赤外線カメラを搭載した単発タービンエンジン無人ヘリコプターと、飛行管制、データ送受信・処理、整備などの地上装置からなるシステムで、完全自動飛行により遠距離観測の任務を遂行することができる。
地上装置は、車載した統制装置、追随装置、簡易追随装置、発進・回収装置、整備支援装置、機体運搬車両や作業車などから構成され、運用には作業機付きの73式大型トラック、通信のための車両など6台ほどの車両が必要となる。一部はけん引式で、無人機(無人ヘリコプター)の輸送にはけん引式の専用の車両が使用される。
プログラムによって離着陸を含めた完全自律飛行を行い、敵地上空から索敵し、リアルタイムで画像を取得・伝送することが出来る。榴弾砲車や多連装ロケットシステムの射程をカバーできるよう50km以上の縦深観測能力を持つ。航続時間は3時間以上に及ぶ。機体はセミモノコック構造で複合材を多用し、軽量化されている。昼夜間・悪天候でも観測が可能であり、システムはユニット化されているため、短時間での着脱が可能。搭載されたセンサー等の機器には自爆装置が備わっており、秘匿性を確保している。
気象庁でも火山観測用として利用され、海上保安庁でも不審船対策として導入が検討されている。同システムは災害やテロの現場確認などの事態にも転用が可能である。
2003年(平成15)度からは、システムのデータリンク距離と航続距離向上を目指し、新型の無人偵察機システムの開発が進められている。
[編集] 構成
- 無人機
- 統制装置
- 追随装置(簡易式もある)
- 発射装置
- 機体点検装置
- 機体運搬装置
[編集] 民間型
本機はRPH-2と呼ばれる民間型も存在し、農薬散布等の用途にも既に使用されている [1]。
[編集] 性能・主要諸元
- 無人ヘリコプター
- 全長:3,8m
- 全幅:1,2m
- 全備重量:275kg
- 超過禁止速度:約135km/h
- 実用上昇高度:2,500m
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月28日 (土) 13:00 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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