G.222 (航空機)

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G.222は、イタリアアレーニア・アエロナウティカ社が製造したターボプロップ輸送機。1970年に初飛行している。しばしばG.222あるいはG-222とも表記される。愛称は「パンダ」 (Panda)。イタリア軍のほか、アメリカ軍C-27A スパルタンの名称で使用していたことがあり、最新の改良型もC-27Jの名称で呼ばれる。

2007年、アメリカ空軍、及び陸軍が共同で選定していたJCA(Joint Cargo Aircraft 統合貨物輸送機)に改良型のC-27Jが選定された

プロペラが従来の4枚式からバナナ型の6枚式に変更されているのがC-27JG.222との外見上の主な識別点となっている。

目次

[編集] 概要

高翼配置の主翼に、ターボプロップエンジンを二基搭載しており、主脚は、胴体下側面のバルジ(膨らみ)に収納している。胴体後部に貨物扉があり、水平尾翼の配置は、通常形式と、C-130からエンジンを減らしたイメージによく似ている。

開発は、1962年の北大西洋条約機構 (NATO) による垂直離着陸輸送機 (NBMR4) の要求に遡る。当初、リフトエンジンも搭載した垂直離着陸輸送機として開発が行われたが、これは途中で計画中止となった。その後、通常型の輸送機として開発が続行され、初号機は1970年7月18日に初飛行した。まず、イタリア空軍に制式採用され、C-119輸送機の後継として、1978年4月より部隊配備が開始された。

輸出は好調であり、アメリカ合衆国を始め、アルゼンチンタイドバイナイジェリアリビアソマリアベネズエラに輸出されている。

アメリカ向けのG.222は、C-27Aとしてまずアメリカ空軍に10機が採用された。1990年に採用され、パナマを基地として、主にラテンアメリカにおいて用いられた。これは、比較的の小型の機体のため、野原や小規模飛行場での運用に適していたためである。これらの機体は、財政面を理由に1999年に運用終了となった。

1990年代後半から、アレニア社とロッキード・マーティン社は共同でG.222の改良計画を開始した。これはエンジンの換装のほか、グラスコクピット化アビオニクス(電子機器)の更新を行うものである。アビオニクスの更新により、乗員2名による運用を可能としている。この機体は1999年に初飛行を行い、C-27Jと命名された。イタリア空軍はこの老朽化したG.222の後継としてC-27Jの導入を決定し、2001年から配備が開始された。また、C-27Jはギリシャ空軍も採用を決めている。

2007年6月、米空軍及び米陸軍もC-27Jの導入を決定した。

C-27J スパータン」も参照

[編集] 米軍のJCA(統合貨物輸送機)に採用

アメリカ空軍及びアメリカ陸軍は戦場内においてC-130を補完する軽輸送用の機体を整備するため、JCA(統合貨物輸送機)として機種の選定を開始した。この時、候補となったのはG.222をベースにC-130Jの最新技術を組み込んだC-27Jと、EADSなどが提案していたC-295M輸送機の2機種で、最終的に2007年6月にC-27Jの調達が決定した。

当初の調達分として空軍24機、陸軍54機が発注された。

C-27JはC-130Jと同じロールス・ロイスAE2100系統のエンジンを装備し、整備や補給をC-130Jと共通できること、C-295Mと比べて若干輸送能力が大きいことが決め手になったとされる。

C-27Jは小型の機体に強力なエンジンを搭載しているためSTOL性に優れ、着陸に要する距離は400mに満たない。また離陸に要する距離も600m程度のため、1000m以下の短い滑走路で運用することも可能である。

[編集] 要目 (G.222)

  • 全長:22.70m
  • 全幅:28.80m
  • 全高:10.57m
  • ペイロード:9.0t
  • 自重:15.7t
  • エンジン:GE T-64(3,400馬力)2基
  • 最大航続距離:1,260km
  • 乗員:3名

[編集] 要目 (C-27J)

  • 全長:22.7m
  • 全幅:28.7m
  • 全高:9.6m
  • ペイロード:11.5t
  • 自重:17.0t
  • エンジン:ロールス・ロイスAE2100-D2(4,600馬力)2基
  • 最大航続距離:1,850km (貨物10t搭載)
  • 乗員:3名

[編集] 派生型

  • G.222:通常型
  • G.222RM:電波航法援助施設試験機
  • G.222SAA:消防型
  • G.222T:リビアなどに向けたイギリス製タロン・エンジン搭載機(経済制裁によりT-64エンジンが輸出できなかったためなど)
  • G.222VS:電子戦機
  • C-27A:以前米空軍で運用されていた型(現在は運用終了)
  • C-27J:G.222をベースにC-130Jの最新技術を組み込んだ最新型

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
  • c-27j.com - C-27Jの公式サイト。英語
  • c-27j.ca - カナダ向けサイト。英語とフランス語
  • G.222/C-27A アレーニア社のサイト。イタリア語。英語
  • C-27J アレーニア社のサイト。イタリア語。英語

最終更新 2009年10月13日 (火) 02:26 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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