GS美神 極楽大作戦!!

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GS美神 極楽大作戦!!』(ゴーストスイーパーみかみ ごくらくだいさくせん)は椎名高志漫画作品。

  • 1991年20・21合併号に掲載。その後1991年30号から1999年41号まで週刊少年サンデーで連載されていた。1993年度小学館漫画賞受賞。単行本全39巻、ワイド版全20巻。話数カウントは「リポート○」。
  • GS美神』(ゴーストスイーパーみかみ)の題名でアニメ化もされ、1993年4月から1994年3月までABC製作、テレビ朝日系列にて放送。
  • 放送終了後に、原作と同じ『GS美神 極楽大作戦!!』の名前で劇場版も作られた(1994年8月より東映系で公開)。

目次

[編集] 概要

悪霊や妖怪の退治を仕事とするゴーストスイーパーの美神令子と助手の横島忠夫。己の欲望のまま動く二人と、まともだが幽霊のおキヌを中心とした日常のドタバタや、悪霊・妖怪との戦いを描くオカルトコメディ

連載中盤より美神や横島をとりまく運命との戦いを主軸として描く物語となる。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 登場人物

詳細は「GS美神 極楽大作戦!!の登場人物」を参照

[編集] 世界観

現実社会においては信憑性を疑問視される声も多い占術や呪術や霊能力、神や悪魔や妖精、幽霊や妖怪、それらを鎮めたり除霊したりする霊能者の存在が世界で広く認知されている。また一部の妖怪等は人間と共存し社会の中で受け容れられている。一方で、社会の基盤はあくまで科学であり、科学を基に幽霊や妖怪等の定義付けを行う事が難しい面もあり、その信憑性を問う声も存在している。 国際機関や各国家は上記の存在を認めており、国家によっては政治に大きな影響を及ぼしている。また除霊を行う霊能者はゴーストスイーパーと呼ばれ、国家資格制度を設けて管理している。

人間が暮らす人間界のほかに、神族などが住む天界(神界)や魔族などが住む魔界が存在しており、天界と魔界を合わせて冥界と呼んでいる。

神族と魔族の上層部はハルマゲドンを回避するためデタント状態にあり最高神と魔王も親睦が深い様子。 しかし、世界を維持するために魔族は基本的に悪として神族や人間に負け続けなければならない役割を強制されているため、魔族の中には自分達が虐げられ続けなければならない状態に多かれ少なかれ疑念を持っている者も多く、中盤以降の物語の根幹に関わる問題となる。

[編集] 用語

ゴーストスイーパー(GS)
依頼をうけて妖怪や悪霊などを退治する職業。プロを名乗るには国家資格が必要となり、資格を得てからも一定の研修期間が必要となっている。(このため横島は資格取得後も引き続き美神の丁稚だった)美神のように非常に高額な依頼料をとるものから唐巣のようにほとんど無報酬で仕事をうける者もいる。プロ以外にも資格を持たないモグリのゴーストスイーパーも存在する。
厳格な師弟関係があり、基本的に師匠の命令は絶対。(ただし唐巣と美神だけは例外)主な師弟関係は、唐巣神父の弟子が美神令子とピート、美神令子の弟子が横島。美神美智恵の弟子が西条。エミとタイガーも師弟関係にあるが、タイガーが正式に資格を取得したかは不明。 
オカルトGメン
ICPOの超常犯罪課の俗称。
妖怪や悪霊退治、超常現象の解決などを行う公務員である。ゴーストスイーパーと違い商売の採算を考える必要が無いので高額な武器や道具をふんだんに使用することができるが支払われる給料は一定。必要資格は高卒以上。
妙神山
人間界に108箇所存在する霊的拠点の一つ。
竜神族の女戦士・小竜姫が管理人として駐留している。ゴーストスイーパーたちの霊力を向上させるための修行場を兼ねており、パワーアップするか死ぬか二者択一の厳しい修業が行われる。更に、上級者向けとして聖天大聖の修行が行われるが、二者択一はこちらも同じ。
小竜姫の暴走で破壊された際には美神の財力で再建されたが、アシュタロス一味の攻撃を受け跡形もなく消し飛ぶ。
神通棍
伸縮が可能で、普段は柄の中に棍部が収納され、霊力を流す事により伸長し「棍」となる。しかし、逆を言えば霊能を持たない、または微弱な人間にはただの棒である。
伸長した部分には霊的文字による呪文が記されており、霊力が流されている時にはこの部分が発光。使用者の霊能力によって破壊力が大きく左右される。刃がついていないためアイテム名は「神通棍」とされているが、作中全般において刀剣のように使うことが多い。美神が最も多用する武器で物語中盤で美神の霊力の出力が増加することにより、「棍」から「鞭」へと変形する。
神通ヌンチャク
ヌンチャクの棍部分に霊的文字による呪文が記されている。小竜姫により神通棍の代替品として渡された。「香港編」でのみ登場。
神通扇
扇の面を構成する板の一枚一枚に霊的文字による呪文が記されている。アニメでは美神が神通棍とセットで用いており、度々登場する。原作では美神が潜入捜査のために自らの正体を隠す必要があり、神通棍の代替品として「誰が為に鐘は鳴る!!」でのみ登場。
霊体ボウガン
見た目は通常のボウガンと変わらないが、矢が特殊な材質(主に銀を材質にした物を使用)で出来ており、霊体に矢を射ち込んで強制的に成仏させる武器。霊体一体にしか使えないが、武器の特性上、遠距離の敵に攻撃出来、矢の種類を変える(成仏するまで抜けない等の効果)事で攻撃力を変化出来るので、状況に応じて神通棍と使い分けて使用される。
破魔札
霊体に貼ったり、投擲武器として使用する。作中では、少量の霊力で内包されている強大な霊力を起爆させるダイナマイトのようなものという設定。50円程度の安物から1億円くらいの強力な物まで、威力によって値段はさまざま。
「破魔」の他にも「封魔」「退魔」などいろいろな札があり、対魔族用等相手に応じた特性を持つものや敵の動きを封じる等効果も様々である。
紙で出来ているため当然ながら水や火には弱い。
吸魔護符
名前のとおり、悪霊を吸引して退治する護符。使用する際には「吸印」と叫ぶ。破魔札が主に単体の霊体に対して使用されるのに対し吸魔護符は多数の霊体を一掃するのに使われる事が多い。中盤以降は吸魔護符も破魔札の一種として扱われ「破魔札」と呼称されるようになった。実質的な扱いは「吸魔護符」と呼ばれていた時と変わらず。
ちなみに使用済みの護符は、連載初期ではその場で燃やす事で処理ができたが、連載中期ほどになると霊的産業廃棄物として然るべき処置を執らねば処理できないようになっていた。なお未処理の護符をその場で破壊(破るなど)すると封印されていた悪霊が復活してしまう。(横島が親子喧嘩に使用)
影法師(シャドウ)
霊力が実体化した姿。妙神山の修行で初登場したが、その後も度々現れる。シャドウが傷つけば本人もダメージを受ける。また、魂とは別個の存在ゆえに美神の精神が支配された場合には乗っ取られる。後述の魔装術はシャドウと肉体が合体したもの。
美神のシャドウ 女戦士型。薙刀状の武器を持つ。妙神山の修行で段階的に強化した。アイテムや能力が霊体の形状に左右される場合にはこの形態が基本となる。
横島のシャドウ 幇間(たいこもち)型。見た目通り、弱くて卑屈で卑怯。本人以上に性格に難がある。横島は飛躍的に強くなったがシャドウは一切変化なし。
魔装術
メドーサ一味が使用する変異術。霊体と合体することで飛躍的な攻撃力、防御力、機動力を得る。雪之丞、勘九郎、陰念が使用。ただし、使い続けると能力に支配されてしまう危険な技。完全に取り込まれた勘九郎は身の心も魔族となった。シャドウがベースとなっているため、妙神山での修行を経た雪之丞は能力を飛躍的に向上させた。また、持続時間も長くなり連続使用に伴う魔族化も回避されている。
火角結界・土角結界
メドーサが多用する結界兵器。結界といっても防御ではなく攻撃に使用される。
火角結界はいわゆる時限爆弾。大きさは様々で巨大なほど強力なかわりに発動までに時間を要する。モノリス状の石版に漢数字でカウントダウンが表示される。石版は解体可能で内部は機械のような構造。これが出ると狼狽した横島が美神に抱きつき「あと○○秒ある」と迫るのはお約束。毎回すんでのところで解除され、事なきを得るのもお約束。
土角結界は捕獲兵器。コンクリートの塊に類似した物質が足許から出現して下半身を覆い、最終的には頭を残して全身が石化する。石柱状の本体に術者が手を置くことで発動する。唐巣は精霊石を使い美神たちの土角結界を一手に引き受けたせいで完全に石化してしまった。解除には術者が再び触れる必要があり、勘九郎の腕で代用した。
竜具
竜神の力が宿るアイテム。いずれも強力な竜神の力を秘めている。人間の身で使いすぎると反動で体がボロボロになる。マリアに抱えられて大気圏突入した横島が無事生還できたのはコレのおかげ。
籠手 小竜姫や天龍童子が身につけている籠手。これを身につけると一時的に「超加速」のような小竜姫の力を得る。月面決戦では美神も横島もこれを身につけていたようだが、宇宙服を着ているため判別不能。
ヘアバンド 小竜姫、天龍童子、メドーサが身につけているヘアバンド。鱗状の模様がある。用途や形状から「カチューシャ」もしくは「はちがね」と言った方が正しい。月面決戦では横島はいつものバンダナにかわりにこちらを装備している。
剣 小竜姫の持つ幅広の古代剣。小竜姫の能力解放に伴って刀身が変化する。月面決戦では美神も使用。
角 小竜姫の角。所持しているだけで防御力を発揮し、小竜姫を召還する能力も持つ。香港編では雪之丞が所持していたが密かにピートに預け助けた。日本に封じられた小竜姫は海外では無制限に力を発揮できないため、召還時間は3分程度(「ウルトラマンじゃあるまいし」というツッコミがはいった)。
心眼 元は横島が普段から身につけているバンダナだが、小竜姫がキスで念を込めた。意志を持ち、霊力のコントロールを行う。横島に極意を授けた後、雪之丞の攻撃で消滅した。
超加速
物理法則や時間法則を無視した加速が可能となる能力で韋駄天一族や一部の竜族の持つ能力。メドーサは連続使用できる。使用者は加速状態に突入するが、それ以外の物質はゆっくりと動く。霊力の違いで発動誤差が生じる。
幽体離脱
いわゆる幽体離脱。肉体と魂を切り離す必要がある場合に使用される。GSでもこの能力を使うには頭部を金属バットでぶっ叩く必要があった。(GSではない白井医師も美神に殴られて幽体離脱している)貧乏神が金儲けのために作った「小鳩バーガー」はあまりのマズさに幽体離脱してしまう為、厄珍堂に引き取られた。なお、おキヌは復活後も魂と肉体の結びつきが弱いため、ちょっとの衝撃で幽体離脱してしまう。
魂の抜け出た肉体は結びつきが弱まるせいで生命力が下がってしまう。ただし、魂が強い霊力(または煩悩)を発揮すると生命力も回復する。アシュタロスに魂を引き裂かれた美神は横島に憑依した。また、抜け殻となった美神の肉体を守るためおキヌが憑依している。
サイキック・ソーサー
小竜姫のバンダナで霊力を発揮した横島が作り出した盾。霊力を一点集中したため強靱な防御力を誇るが他はまったくの無防備となる。投げつければフリスビーのように飛んでいき、当たれば大ダメージを与えられる。横島と雪之丞が使用し、GS試験では両者が使ってダブルKOとなった。二人の能力向上と変化に伴い使用されなくなる。
栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー)
香港編で横島が身に付けた霊力で作る武器。右手に霊力を集中させる事で作られる魔装術の亜流。応用力が広く様々な形状になるが、剣の形で使われる事が多かった。初期段階では斬れ味の方は今ひとつで斬るというより殴るのに使われた(本来の力を発揮するのは刺した時)。後述の文珠が登場してからは主戦武器の地位を追われたが、文殊とは違い咄嗟の使用が出来るためにその後も引き続き使われた。注がれる霊力次第で伸びたり巨大化することも可能。「究極の魔体」にトドメを刺したのもこの技。その名に違わず栄光を掴む手で、この能力を発揮しだしてから横島が美神の主人公の座を脅かすようになる。
文珠
霊力をビー玉程度の大きさに凝縮したもので、漢字一文字の念を込めることで様々な効果を起こす事ができる(例:「爆」「防」等)。ヒャクメによると「力の方向を完全にコントロールする能力」。これを作り出せる人間は作中では横島のみ。
攻撃、防御、治癒、撹乱とその能力は多岐にわたる。また、一度作り出した文殊は横島本人以外にも使用できる。使われなければ消滅せず残るので一種の霊具といえる。複数の文殊を組み合わせることでより強力な効果を生み出すこともできるが、そのコントロールには超人的霊力が必要となり、誰でもたやすく出来るものではない(27歳の横島は修行により少なくとも14文字までコントロール可能。17歳の横島でも2文字までなら可能)。
「模」の一字でアシュタロスの強大な能力をコピーしたり、霊力とはまったく関係ない能力(西条談)を発揮できる一方で制限や弱点も多い。効果は必ずしも本人の意図に沿うものではない(敵を倒すために「倒」と字を込めても倒れるだけに留まる)上、対象の状態が不適当だと能力は発揮されない。(崩壊した美神の魂を「復」「活」させようとしたが、崩壊が進みすぎていたため不可能)また持続時間と持続能力には限界がある(防御に使った場合には一定以上のダメージを受けると効果が消える)。作成するのに時間が掛かる為連続使用をするとストックがなくなる(ただし生成速度は横島の成長や精神状態に左右される)。
アシュタロス戦の終盤で瀕死の重傷を負った横島がルシオラの霊体を取り込み復活したことで、太極型に変化し、一つの文殊に2文字記入して使用できる上(例:「飛・翔」「粉・砕」等)、一度の使用では消滅しなくなった。普通の文殊とは桁違いの威力を発揮し、超上級魔族のアシュタロスに傷を負わせることが出来た(最も力の差が大きすぎる為指摘されなければ分からない程度の傷では有ったが)。しかしこの文珠は一時的な副作用による産物の為かアシュタロス戦以降作中では姿を現すことはなかった(もっともその後は本当に必要となるほどの強敵が出ていない事情もある)。
式神
陰陽道に通じる者たちが使役する鬼。劇中では六道冥子が使役する一二神将がもっとも代表的。普段は術者の影に隠れて待機している。死んだりダメージを受けても一定期間で回復できる。護符に封じられており、陰陽道に通じていない美神やエミでも使用できる。一定量の霊力を常時放出し続けなければならない為、使役には才能が必要。術者の霊力や精神力が弱い場合には暴走する。
精霊石
精霊の力を宿す宝珠のような石で、加工後の形は主に雫状のものが一般的。強力なエネルギーが内包されており、物質を清めたりエネルギーの流れを変えたり身を守ったり、また結界として使うなど用途は様々。イヤリングやネックレスといったアクセサリ兼護身アイテムとしてスイーパー達が身に付けており、美神がいつもつけているイヤリングがそれ。一粒数億円と非常に高価。宝石と同様に粒の大きさで出力が変わるため大きいほど高価で強力。よほどの稼ぎが無ければ気軽に使えない上にエネルギーの再充填や使いまわしはできず使い捨て。加工後はオークションにかけられる。主な産地はザンス王国。
悪霊クラスの敵ならば一掃できるが、魔族クラスの強力な相手には目くらまし程度にしかならない。連載が続き敵が強力になるにつれ、閃光弾的な扱いになった。しかし、大抵の相手にはダメージを与える事が出来る上、精霊石を身に付けている状態で念じるだけで簡単に使用する事が出来るので、窮地に陥った時の切り札として重宝されている。
また見鬼くんや神通棍、霊視ゴーグルなどの霊力アイテムには精霊石振動子クォーツを内蔵している。
劇場版では神通棍などを触媒にすることで生み出せる設定になっている。
精霊獣
精霊石の化身で召喚獣。純度の高い精霊石を特殊加工した精霊獣石から召喚される。使う人間の能力により形態が変化し能力も変わる。(美神のものは人型でしゃべれる)精霊獣を召喚できるのはザンス王国の王族及び王族に任命された者だけ。非常に強力な反面、高価な精霊石を大量に消費するので余程の金持ちでなければ多用できない。
見鬼くん
声 - 青野武
霊力を感知する人形型の霊体センサー。霊力が無くても使用可能。オカルトGメンでは更に強力な「スーパー見鬼くん」を採用している。アニメ版ではマスコットとしてナレーションも務めた。
霊視ゴーグル
ゴーグル暗視装置のような物で光の代わりに霊気を増幅し霊的視野を確保・補助する霊視装置。霊力を帯びている物などを目視で探す際に使う。霊力が無くても使用可能。
呪縛ロープ
ロープ状の注連縄。霊的存在を縛る事が出来る。また両端を結び合わせ輪にして領域を確保する事で「簡易結界」として機能させることが可能。登場人物のセリフ内で「結界を出して」という言葉が出た場合は、これの使用を示唆する事が多い。なお、これによる結界は名の通りあくまでも簡易的なものであるため、強力な霊的衝撃には耐え切れない。結界として使用する場合は基本的に使い捨てである。
ネクロマンサーの笛
死霊などの霊体や下等生物(場合によっては触手等の武器)を操ることができる笛。霊力の流れを操るため、霊力をもった人間も操ることができる。ネクロマンサー(死霊使い)としての才能がなければ音さえ出ない。使いこなせるネクロマンサーはおキヌ以外でオカルトGメンに登録されているのは全世界で三人しかいない。
元始風水盤
香港でメドーサが起動した巨大な風水盤。気の流れを変える力があり、メドーサはこれを使ってアジア全域を魔界化しようとした。カオスが逆操作を行った際には様々な次元や場所と接続している。
尻子玉
いわゆる人間の魂。伝承では河童が人間から抜き取るとされている。劇中では鬼族が人間と勝負して勝った際に奪い取る。
アシュタロスの結晶
契約で従えた人間の霊魂を凝縮した結晶。強大な力を持つ。アシュタロスが復活のために作り出したが、メフィスト・フェレスの裏切りで奪われた。メフィストの魂に結びついており、メフィストの人間化と転生後も美神令子に受け継がれた。アシュタロス用に調整されているため、結晶本体の力を使えるのはアシュタロスのみ。魔族が美神を狙うのはこれを奪うためだった。芦優太郎として美神を誘惑したアシュタロスは美神の魂を引き裂いて奪取に成功。宇宙処理装置を起動させるが、横島に奪い返され破壊された。
兵鬼
魔法科学によって作られた兵器。土偶羅魔具羅のように意思を持つものもある。
逆天号
アシュタロス一味が使う移動要塞。形状はカブト虫型。機械のようにみえるが「兵鬼」(生体兵器)で自然治癒能力を持ち、サイズも自由に変えられる。防御力は極めて高く、通常兵器はおろか霊子兵器さえ受け付けなかった。
最強装備の「断末魔砲」は一撃で妙神山を壊滅させた。発射時には断末魔の叫び声が響くためうるさい。
転生追跡計算機「みつけた君」
アシュタロス一味が使うコンピューター。ルシオラが作成した。形状は両脇のガラスケースに入った脳が二つとモニター。データ入力を行うことで対象者の転生体を発見する。精度は極めて高く、メフィストの転生体である美神令子を特定したが横島の妨害で別の人間に書き換えられ続けた。そのせいで人気歌手の奈室安美恵などの要人が次々と狙われる羽目になる。
宇宙の卵
文字通り宇宙の原型となる卵で、内部に世界を内包している。横島が勢い余って飛び込んだ先には「エデンの園」があり、アダムとイブとおぼしき男女にロクでもないことを吹き込んだせいで腐ってしまった。南極決戦終結後の3日間はこの宇宙の卵の一つで展開されており、実際には2ヶ月経過していた。
宇宙処理装置(コスモプロセッサ)
アシュタロスの造り出した装置。アシュタロスの造り出した実験用の小宇宙(一種の亜空間であり、その世界が一つの宇宙として成立している)を多数含んでおり、その様々な形に成長した小宇宙の中から必要なものを選び、現実に呼び出すことができる。また、装置内の小宇宙の中に入ることもできる。究極の魔体はこれを利用し、相手からの攻撃の全てを、別の空間に送ることができるようになっている。このことは、作者サイトでも語られている。
究極の魔体
全長180mを超える巨大なアシュタロスの魔体。三日月状の頭部を持ち額にはアシュタロスの分身が埋め込まれている。形状はさながら巨大ロボットもしくは怪獣。ビーム兵器の一撃で島を吹き飛ばすほどの攻撃力を持つが活動時間には制限がある上、パワーを極限まで高めるために理性や知能が犠牲になっており、いわゆるバカ。製作途中で宇宙処理装置(コスモプロセッサ)に乗り換えたため、未完成でバリアには穴がある。バリアに気づかなかったGSチームを退けるが、文殊の能力で横島と合体した美神(途中で主導権が入れ替わる)に破壊された。

[編集] サブタイトル


[編集] 原作の補足

文庫本、ワイド版の「誰が為に鐘は鳴る!! (その4)」の表紙で美神とおキヌは何かに驚いているが、それが何かはわからない。実は雑誌連載時には「GS横島 極楽大作戦!! 」のタイトルがあり、それに驚いている。

「バトルロイヤル初もうで!!」の最後のコマにある「せんねんご」とルビが振ってある漢字は「千年後」ではなく「年後」。ワイド版の初版はそのまま出ている。

作品中、あらゆるところで他作品(漫画、アニメ、映画で主にSF系)のパロディが頻出する。サブタイトル、表紙、コマを見ても、著名な映画、アニメの有名なシーンを題材としたものが多々見受けられる。頻出する台詞に「こんなこともあろうかと」があるが、これは宇宙戦艦ヤマトに登場する真田志郎の名台詞である。また時々横島が語尾を「どうしませう」と表現するが、これは同じ少年サンデーでゆうきまさみが連載していた究極超人あ~るの影響と考えられる。他には、ヤッターマンの名台詞「今週のビックリドッキリメカ」等がある。作者自体パロディを意識しており、登場人物に語らせている(今回は久々にターミネーター2ネタか~等)。

[編集] 他作品との関係

パイロット版的な前身作品として、当作連載以前より作者・椎名高志が「週刊少年サンデー増刊号」(月刊増刊誌)に連載した読切連作連載作品『(有) 椎名百貨店』の一編『極楽亡者』(GS美神単行本、ワイド版ともに1巻に収録)がある。その内容は「除霊事務所所長の美神と助手の横島が、家に取り憑いたヤクザの親分の幽霊に非常に外道な方法で引導を渡す。」というもので『GS美神』本編と内容的にそう変わることは無く、美神たちがおキヌと出会う以前の物語ととる事も可能である。
なお横島が『GS美神』本編のエピソード「愛に時間を!!(その1)」中で『極楽亡者』が自身の初仕事であったことをほのめかす回想をしている。

シャーロック・ホームズを主人公とした『GSホームズ 極楽大作戦!!』が、読切シリーズとして、掲載されている。内容は『GSホームズ 極楽大作戦!!』を参照。

[編集] テレビアニメ

[編集] 内容

  • 美神の事務所(原作では当初は雑居ビルの5階で、その後一軒屋になる。アニメでは初めから原作と違う一軒屋。)を除いてはほとんど原作と同じ。
  • 放送局 - ABCテレビ朝日
  • 放送期間 - 1993年4月11日~1994年3月6日(全45話)
  • 放送時間 - 毎週日曜日 午前8:30~9:00

[編集] 主題歌

オープニングテーマ
  • GHOST SWEEPER
作詞 :有森聡美 /作曲 :大森俊之 /編曲 :岩本正樹 /歌:原田千栄
エンディングテーマ
  • BELIEVE ME
作詞 :有森聡美 /作曲 :西岡治彦 /編曲 :岩本正樹/ 歌:小坂由美子
  • 平均視聴率 - 13.7%、最高視聴率:18.0%、最低視聴率:9.1%

[編集] スタッフ

[編集] サブタイトル

  • ( )内は、原作版対応エピソード。
  1. ボディコン除霊師登場! (1巻「美神除霊事務所出動せよ!!」・「オフィスビルを除霊せよ!!」)
  2. 強盗に明日はない! (1巻「狼たちの死後!!」)
  3. 呪いの人形帝国!! (1巻「呪いの人形帝国!!)
  4. 宇宙ゴースト退治!! (1巻「極楽宇宙大作戦!!」)
  5. 幽霊屋敷の遠吠え! (2巻「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ!!」)
  6. お嬢さま除霊師! (2巻「ゴーストスイーパー六道冥子登場!!」)
  7. Dr.カオスの挑戦! (2巻「ドクター・カオスの挑戦!!」)
  8. 愛は時間を越えて! (2巻「愛に時間を!!」)
  9. お願いチューして!! (同上)
  10. 式神を捜せ! (2巻「式神を捜せ…!!」)
  11. 霊列車で行こう!! (3巻「霊列車で行こう!!」)
  12. 厄珍堂にご用心!? (2巻「サイキック・パワー売ります!!」)
  13. 宿敵(ライバル)! 小笠原エミ! (3巻「上を向いて歩こう!!」)
  14. 夏だプールだ妖怪だ (5巻「ストップ・ザ・シーズン・イン・ザ・サマー!!」)
  15. 地中海に全員集合! (3巻「極楽愚連隊、西へ!!」)
  16. 吸血鬼を眠らせろ! (同上)
  17. 夏の海は誘惑だらけ (1巻「海よりの使者!!」)
  18. 縮みゆく美神!! (3巻「縮みゆく美神!!」)
  19. 幽霊潜水艦を追え! (1巻「幽霊潜水艦を追え!!」)
  20. 極楽スマッシュ! (6巻「庭球霊ファイナル・ステージ!!」)
  21. みんな子供になれ!! (5巻「何かが道をやってくる!!」)
  22. 悪魔パイパーの逆襲 (同上)
  23. ドラゴンへの道!! (4巻「ドラゴンへの道!!」)
  24. ドラゴン怒りの暴走 (同上)
  25. ヤマタイ国のヒミコ (5巻「魔女たちの集い!!」)
  26. 勇者・美神の冒険! (2巻「電子の要塞かいしんのいちげき!!」)
  27. マリア純情一直線! (6巻「機械仕掛けの愛が止まらない!!」)
  28. ドラゴンの王子!! (7巻「プリンス・オブ・ドラゴン!!」)
  29. ドラゴン危機一髪!! (同上)
  30. 妖刀シメサバ丸見参 (3巻「燃えよ剣!!」)
  31. 空とぶ魔法のホウキ (6巻「天駆けるホーキ!!」)
  32. 令子・結婚します!? (4巻「プロポーズ大作戦!!」)
  33. マネキン人形が招く (4巻「マネキンが招く!!」)
  34. 妖怪ハイスクール (3巻「教室漂流!!」)
  35. サンタの贈りもの! (7巻「サンタが街にやってくる!!」)
  36. おキヌのクリスマス (4巻「ブラインド・デート!!」3巻「おキヌちゃんのクリスマス!!」)
  37. バトル謹賀新年!! (7巻「バトルロイヤル初もうで!!」)
  38. 受験生ブルース (8巻「受験生ブルース!!」)
  39. マリアの妹 (8巻「鋼鉄の姉妹!!」)
  40. マリアとテレサ (同上)
  41. 熱闘! 雪の女王 (8巻「雪の女王!!」)
  42. チョコあげます!! (8巻「チョコ人間第1号!!」7巻「飛び出せ貧困! 青春の給料日!!」)
  43. 夢の中へ! (6巻「夢の中へ!!」)
  44. 地獄のナイトメア (同上)
  45. GSより愛をこめて (9巻「フィルムは生きている!!」)

[編集] 声優

  • 当初、おキヌ役には西原久美子、冥子役には國府田マリ子、カオス役には青野武、見鬼役には千葉繁がそれぞれキャスティングされていた。しかし、これにシリーズ・ディレクターの梅澤淳稔が猛反対し、結果おキヌと冥子、カオスと見鬼はそれぞれ逆に変更されたという(ビデオ第2巻収録のスタッフ対談より)。
  • 美神役の鶴ひろみによれば、作品中での美神とエミの口論は、当初は台本で台詞が決まっていたが、後期には鶴とエミ役の富沢美智恵にスタッフが任せるようになり、鶴と富沢は空き時間などに台詞を相談していたという。また、普段からアドリブの多さで知られる千葉繁堀川りょうは当作品でも様々なアドリブを連発。特に堀川は、アドリブに潜ませた猥語が放送コードに引っかかり、NGとなったこともあるという(第4話)。
  • 声優やスタッフの口からは、メンバーの仲が非常に良かったことが度々語られている。メンバーで旅行に行くなど、親密な繋がりも多かったようである。
  • 同原作者の絶対可憐チルドレンのTVアニメ化に際して、主人公・明石薫の母親役を鶴ひろみが、姉役を國府田マリ子がそれぞれ勤めている。

[編集] 視聴率

  • 視聴率は最高で18%を記録するなど決して低い水準ではなく、放送期間延長も検討されていた。しかし、同枠は玩具の売り上げも重視されているため(スポンサーに玩具メーカーが入っていることから)、そちらの売り上げが伸び悩んだことで、結局当初の予定通り1年(全45話)で終了したという。

[編集] CD

  • 本作はキャラクターソングもヒットした。1994年1月21日キングレコードから発売されたシングル『GS美神・美しき逃亡者シリーズ(I〜V)』は同年3月時点で軒並み2万枚を超える売上を記録し、中でもおキヌ役の國府田マリ子による『V』(「悲しいギャップはDESTINY」)は2万8000枚を売り上げた[1]

[編集] 放送枠

[編集] 原作で語られるアニメ

  • 原作でおキヌがぬいぐるみ化された登場人物たちを見て「またアニメ化するんでしょうかっ!?」と聞いたところ、横島が「それはない…ないんだよ、おキヌちゃん…!」と血の涙を流しながら言った(「ゲームの達人!!」)。
  • アニメ化の後、原作ではおキヌが『ママレード・ボーイ』主題歌の替え歌を歌う(「売り逃げ大作戦!!」)等、声優ネタがしばしば使われるようになった。

[編集] GS美神アニメの状況

  • GS美神のアニメは、原作のかなり初期の段階までしか放送されなかったため様々なサイトで続編を求める声が上がっている。(署名TV等)
  • 近年になってこれらの声が挙がって来たのは絶対可憐チルドレンでの評価が高かったことでGS美神に対しても注目が集まったことも一つの要因と考えられる。

[編集] 劇場版アニメ

[編集] ストーリー

戦国時代に死んだと思われていた織田信長が復活した。彼の正体は、地上最強の吸血鬼「ノスフェラトゥ」だと言う。東京のピンチに美神たちが立ち向かう。

[編集] スタッフ

  • 原作 - 椎名高志(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
  • 製作 - 高岩 淡、泊 懋
  • 企画 - 関弘美
  • 脚本 - 松井亜弥
  • 音楽 - 佐橋俊彦
  • 製作担当 - 藤本芳弘
  • 美術監督 - 窪田忠雄
  • 作画監督 - 青山充
  • 監督 - 梅澤淳稔
  • 製作 - 小学館・旭通信社・東映動画MISTERジパング

[編集] 声の出演

メインキャラの声の出演はテレビアニメ版と同じ。

[編集] 備考

  • ストーリーは、劇場版オリジナルのもので、原作となる漫画版には収録されていない(小説版に収録作がある)。
  • この劇場版で登場する明智光秀ら歴史上の重要人物3人は、同じ原作者の『MISTERジパング』にも登場しているが、デザイン・性格やその役割は、まるで別のものになっている。

[編集] 映像ソフト化

  • 2009年1月21日~同年3月21日にかけて初ソフト化となるDVDが発売された。全8巻で1~4は6話、5以降は5話収録。1と2、3~5、6~8はそれぞれ同時発売。

[編集] その他の書籍

小説
2008年ガガガ文庫で前・後編を1巻にまとめて再録・復刊。
  • 松井亜弥『GS美神極楽大作戦!! Vol.3 信長の野望!!』(小学館・スーパークエスト文庫、1994年) ISBN 4-09-440153-9 上記の劇場版のノベライズである。
フィルムコミック
  • 椎名高志 原作『GS美神①』(小学館SSCビジュアルセレクション、1994年) ISBN 4-09-121875-X
  • 椎名高志 原作『GS美神②』(小学館SSCビジュアルセレクション、1994年) ISBN 4-09-121876-8
  • 椎名高志 原作『映画 GS美神極楽大作戦!!』(小学館SSCビジュアルセレクション、1994年) ISBN 4-09-121877-6

[編集] ゲーム

[編集] 脚注

  1. ^ 「アニメをこえるか 声優のCDが人気」『日経流通新聞』1994年3月24日付、23面。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 前後番組の変遷

テレビ朝日系・ABC制作 日曜8時台後半
前番組 番組名 次番組
スーパービックリマン
(1992.5.17 ‐ 1993.4.4)
GS美神
(1993.4.11 ‐ 1994.3.6)
ママレード・ボーイ
(1994.3.13 ‐ 1995.9.3)
小学館漫画賞少年部門
第37回 平成3年度
うしおととら
藤田和日郎
第38回 平成4年度
'GS美神 極楽大作戦!!
椎名高志
第39回 平成5年度
幽☆遊☆白書
冨樫義博

最終更新 2009年11月20日 (金) 06:30 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【GS美神 極楽大作戦!!】変更履歴

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