GTウイング
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[編集] 解説
リアウイングのひとつの種類で、当時の全日本GT選手権などのGTマシンのリアウイングをユーザーカーにフィードバックしたものであるためにこのような名称で呼ばれる。一般的にダウンフォースを生み出すために飛行機の翼を上下逆にした形状の板とその両端に取り付ける翼端板、車体に取り付けるためのステーと台座で構成される。機能的にも視覚的に大きな変化が生まれるパーツでもあるため、フルチューンされたマシンからドレスアップカーまで広く認知されている。
一般的には廉価なアルミニウム製が多かったが、製法の確立などで幾ばくか価格が下がったことを受けウイング部や翼端板、台座などがウエットカーボン製のものも広く出回るようになった。より軽量なマシンを目指すもののためにとても値が張るがドライカーボン製のものもある。
ウイングは初期のころはまっすぐな1枚羽の物であったが、時を経るに従い2枚羽の物、限られた大きさでより大きなダウンフォースを生み出すために中央部を上に膨らませた形状のいわゆる3Dタイプと言われるもの(もちろん1枚、2枚羽ともに開発された)と発展を続けてきた。
ステーは通常アルミニウムなどの金属が使われる。軽量化のため肉抜きされている場合がほとんどである。ウイングの後部を固定するボルト穴は長穴加工されていることが多く、ウイングの傾きを調整することで発生させるダウンフォースの量をセッティングすることができる。一般的なステーは純正ウイングよりもだいぶ高い位置にウイングを配するため高さがあるが、4ドアセダンなど一部の車種では視覚的なバランスで好き嫌いが激しく分かれ、一体感を出すためにローマウントタイプと呼ばれる低いステーも一部メーカーから発売された。トランクリッド部がある車だけではなく、ハッチバック車にも専用のステーを使い取り付けられるものがある。
純正ウイングよりも面積の大きいウイングであるためにダウンフォースがより多く発生するためにリアタイヤの接地性が上がり、コーナーリング中にリアタイヤが安定しスピンの危険性が減るほか、FR車の場合トラクション性能のアップになる。また、純正ウイングよりもウイングが高い位置に上がることで後方視認性が上がる車種もある。
しかしダウンフォースの増大はドラッグの増大につながるため、最高速を重視する自動車や燃費を重視する車には取り付けられないこともある。レーシングカーなどでは先述の長穴ステーや、2枚羽の物の場合翼端板にある複数の取り付け穴でダウンフォースの調整を行いサーキットによってセッティングを変える。
通常の製品ではウイングや翼端板は黒い場合が多い。近年のカーボン製の製品ではケブラー繊維に着色し赤や青など色付けされたものやシルバーカーボンを使ったものもある。
取り付けの際には純正ウイングの取り付け穴をふさぎ新たに穴を開けGTウイングを取り付けるのが一般的である。このとき新たに空けた穴にシーリングを施さないと、そこから雨水で錆が発生する上に、トランク内の荷物が濡れるときがある。近年ではこのような手間を省くために純正ウイング取り付け穴と同じ位置にステーを取り付けられる車種ごとに設計されたものもある。振動でステーがボディを傷つけるのを防ぐため間にゴムなどを噛ませることも望ましい。また、ウイングには大きなダウンフォースがかかるために取り付け部の補強をしておかないとトランクリッドが凹む恐れがある。GTウイングは同時にドラッグも発生させるため、しっかり取り付けないと捥ぎ取れて後ろに吹っ飛んでしまい後続車に被害を与えかねない。
取り付けた場合道路運送車両法に違反してしまう場合がある。リアバンパーの後端よりも後ろに出ておらず、車両の両脇から片側165mm以内に収まっているか翼端板と車体の間隔が2cm以内でボディと同一とみなされる場合は法に則るとされる。
よりダウンフォースを得るためにウイングの後端部にガーニーフラップを取り付けたり、翼端板の脇に小さなウイングを伸ばす通称子持ちウイングといった部品を付けるチューニングも行われている。
最終更新 2009年9月16日 (水) 19:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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