H&K P7

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H&K P7
H&K P7M13
H&K P7M13
概要
製造国 ドイツ
設計・製造 ヘッケラー&コッホ社
性能
銃身長 105mm
ライフリング  
使用弾薬 9mmパラベラム弾、.40S&W弾、.45ACP弾(試作品のM7モデル)
装弾数 8発・10発・13発
作動方式 ダブルアクション
ガスディレードブローバック
全長 171mm
重量 780g
発射速度  
銃口初速 350m/s
有効射程 50m
  

H&K P7は、ドイツ銃器メーカーであるヘッケラー&コッホ社が開発し、2007年まで製造(販売は2009年4月現在も継続中)していた自動拳銃であり、H&K PSPとも呼ばれる

P7はH&K社の独自技術がふんだんに使われた意欲作で、1976年に西ドイツ警察の制式拳銃、PSP(Polizei Selbstlade-Pistole)トライアルに提出され、その後採用された。このトライアルの際に警察側がつけたコードネームがP7であり、そのまま商品名として使われている(同じトライアルにはワルサーP5も参加していた)。


目次

[編集] 特徴

[編集] ガス遅延ブローバック方式

高速度撮影されたP7発射時のスライド後退量の推移
銃口から弾頭が飛び出すまでの間、スライドの後退がロックに近い状態で抑制されているのが分かる。
P7のガス遅延ブローバック概念図
銃身内が高圧となる発射直後から、銃身下部シリンダー内に導かれた発射ガスによってスライドの後退は抑制され、弾頭が銃口から飛び出すのと同時に後退を開始する。

P7は第二次大戦末期に製造されたVolksgewehr 1-5(国民銃と呼ばれた省力型決戦用兵器)に採用された、ガス遅延ブローバック方式を応用したデザインを採用している。

より直接的にVolksgewehr1-5のデザインを採用したのは、P7より数年前にデビューしたSteyr GBであるが、H&K P7の方が遅延の仕組みをコンパクトにまとめて中型拳銃クラスの小型化に成功している。

P7の銃身下部には銃身と並行したシリンダーがあり、スライドに取り付けられたガスピストンがこのシリンダーに入る。また、このシリンダー内部は銃身の薬室部直近に開けられたガス導入孔と繋がっている。

銃が発射されると同時に、発射ガスの一部が導入孔を通じて流れ込み、スライドと共に後退しようとするガスピストンを銃口方向へ押し返す力を与えて、スライドの後退を強力に阻害する。

弾頭が銃口から飛び出して発射ガスの圧力が下がると、スライドの後退を遅らせていたガスピストンへの力も弱まるため、反動によって慣性を与えられたスライドは速やかに後退し、排莢を行い、さらにリコイルスプリング弾力により前進、次弾を薬室に送り込む。

P7では、銃身内が高圧状態となった発射直後のみスライドの後退を遅延させ、圧力が低下したと同時に遅延が解除されるという力の適材適所を実現しており、安全であると同時に、遅延させる力の強弱は弾薬の腔圧と比例する関係にあるため、幅広い腔圧の弾薬に柔軟に対応できる。

同じ方式で先行したSteyr GBは大型拳銃サイズであり、重いスライドを確実に後退させるためと弾頭の加速を優先させてたため、ガス導入孔を銃身中程に設けており、発射ガスによる遅延作用が始まるタイミングが遅い。

このため、何らかの障害で弾頭がガス導入孔の手前で詰まってしまった場合などには、スライドの後退を遅延させる力が何も働かないまま薬莢が後退し切ってしまい、高温・高圧の発射ガスが射手を襲う危険がある。

P7のデザイン上の欠点としては、ガス導入孔が詰まってしまった場合に清掃するのが非常に困難な位置にある点で、目視確認できないため射手が異常に気付くまで問題が放置される危険がある上に、詰まりを除去するためには、専用工具と知識を持つガンスミスに依頼する必要がある。

この点ではガス導入孔が露出しているSteyr GBの方が清掃し易いため危険は少ないと言えるが、デビューから25年近く経った今日でも、詰まりに起因する事故が報告されていないため、杞憂と言えるかもしれない。

デビュー時には、撃発直後に火薬ガスの一部がピストンに流れ込むデザインを見て、腔圧が低下する事がユーザから懸念されたが、ガスピストン部も密閉された構造であり、VP70のような腔圧の低下による顕著な弾速の低下は生じていない事が確認されている。

発射ガスを利用するピストンはトリガーの付け根に当たり、初期のP7ではトリガーを引く指が火傷しやすかったため、改良型のP7M8以降にはトリガーの付け根に火傷防止のプラ製ガードが付いている。

[編集] スクイズ・コッカー

P7の最も特徴的な機能としてスクイズ・コッカーという機能が挙げられる。グリップを握ると撃針(ストライカー)が撃発位置まで後退し、はじめて射撃が可能となる機能で、素早い射撃の開始と安全性を両立させた優れた機能である。

現在使用されているDA(ダブル・アクション)自動拳銃の多くは、撃鉄を落とした状態で携行し、緊急時などに発砲しようとする場合は、撃鉄を指で起さずに重く長いトリガーを引き切って射撃するため、初弾の命中を実現するには長い訓練期間を要するという問題がある。

これを嫌ってコック&ロック(撃鉄を起した状態で安全装置をかける)の状態で携帯できる1911が根強い人気を保っている訳だが、安全性に問題があると同時に1911の安全装置を素早く外して正確な保持を行うには一定の習熟が必要である。

これに対して、P7はスクイズ・コッカーのおかげで初弾からトリガー・プルの軽いSA(シングル・アクション)で射撃を開始できる。

P7のグリップ前縁は丸ごとグリップセフティ兼コッキングハンドルになっているため、射撃時はこのスクイズ・コッカーを握りこんでトリガーを引けば撃発し、スクイズ・コッカーを放せばトリガーを引いても撃発しない、というシンプルな操作しか要求されない。

良く誤解されているが、スクイズ・コッカーは1発発射するごとに改めて握りこむ必要はなく、握り続けていれば弾倉に弾がある限りトリガーを引くだけで撃発し続ける。

また、スクイズ・コッカーはスライド・ストップを解除する役割も担っており、最終弾を発射後に弾倉を交換し、握り込めば即座に初弾が薬室へと送られる。

拳銃を正しく保持する際には、基部となる親指とひとさし指の間のコーナーで、グリップを挟み込むように保持する必要があり、この正確な保持ができないと、いくら練習しても命中するようにならない。

このため、拳銃は一般的に習熟の難しい銃器とされているが、P7は正確な保持を続けながらスクイズ・コッカーを握りこんだりリリースしたりするだけで全ての射撃時操作が可能であり、初心者ユーザから選手級のユーザまで、誰が握っても正確な保持が可能である。

スクイズ・コッカーは握り始めに若干力を込めるだけで、握り続けている間は余分な力は要らないようデザインされている。また、トリガーを引いたままスクイズ・コッカーを握りこんでも撃発するため、緊急時には何も意識せずに撃発できる。

また、スライド内にはトリガーと連動する撃針ロックが内蔵されており、落したりした場合などでも、トリガーを引かない限り撃針が前進する事は無く、完全に暴発を防いでいる。

[編集] その他の特徴

左右同一の操作性
設計当初から完全な左右の同一化を図っていた自動拳銃は、おそらくP7だけである。
マガジンはトリガーの後ろにあるリリースレバーで外す事ができるが、左右両サイドから操作できる形状なので、トリガーを絞るひとさし指でも、グリップを握る親指からでも操作可能である。
マニュアルの安全装置とスライドストップのリリースはスクイズ・コッカーが兼ねているため、左右どちらの手でも同じように操作できる。
銃身軸線の低さ
P7の銃身軸線は非常に低く位置に設計されているため、反動のコントロールが極めて容易である。
人差し指で何かを指し示す時と同じ感覚で射撃時に銃身軸線を合わせられるため、射撃の習熟が極めて容易である。
固定銃身の利点
従来のショートリコイル式では、銃身とレシーバが分離して動くため命中精度に影響を与えていた(特に1911などブローニング式で顕著である)。
これを補正するためには、高価なカスタムパーツを用いて各部のクリアランスを狭くするしかなく、作動性は犠牲にされる。
P7はリボルバーのように銃身がレシーバに固定されているため、こうした点は最初から考慮する必要がなく、命中精度が向上し、装填・廃莢時の軸線も一定のまま(エキストラクターを取り外しても問題なく廃莢が行われる)であり、サイクルも高速化して速射性に優れており、作動不良の原因も減じている。
撃発機構のグリップ内収納
P7の撃発機構はプレス部品を中心に左側面のグリップ内にコンパクトにまとめられており、グリップパネルを外すだけで容易にメンテナンスや調整が行える。その簡素さは従来の拳銃が有した撃発機構を一挙に陳腐化させてしまう革新的な構造であり、1979年に米国での特許が認められている。
しかし、グリップパネルが通常の拳銃より厚くなってしまっているため、シングル・カラム弾倉のP7M8では適度なフィット感だったグリップ部が、装弾数を増やしたダブル・カラム弾倉を採用したP7M13では角材のような握り心地となってしまい、中型拳銃の主要ユーザである女性や掌の小柄な人種の人々から不評を買ってしまった。
尚、同様に既存の中型拳銃のダブル・カラム弾倉化にトライしたマカロフPMMは、弾倉の先端だけをシングル・カラム弾倉の厚さとしたユニークなダブル・カラム弾倉を採用して、親指とひとさし指の間に挟まる部分の適度なフィット感を維持しながら12発の装弾数(P7M13は13発)を実現し、ロシア人の独創性がドイツ人の職人気質に勝る結果となった。

[編集] スクイズ・コッカーの都市伝説

スクイズ・コッカーを握っていた手を緩めた際に、これが解除された事をユーザーに知らせるための“ポコッ”という音と振動がグリップ内で鳴るため、“徹底した隠密性が要求されるような局面ではP7は適さない”といった論評が、P7のデビュー当時に日本の銃器雑誌に掲載された。

実際には両手でグリップを握った状態ではほとんど聞こえない程度の音であり、普通のグリッピングと同じ握力でスクイズ・コッカーを握り続けていられる事を考えると、ケチの付けようの無い完璧なP7から唯一見つけられた瑕疵を大袈裟に特記した意見だったとも言えるが、“M1ガランドのクリップ音”同様の都市伝説として、“甲高い金属音がする”などといった脚色が付けられて、日本でひとり歩きしてしまっている。[要出典]

[編集] 米国での評価

競技射撃などの選手の間で1911信者の多い米国では、P7を徹底的に嫌ったアンチユーザが多く、現在でも銃器関係のフォーラムなどでP7など初期H&K社製品の話題が出ると、徹底したアンチ言動を行う人々が多数存在している事で知られ、最近ではこれに単純に影響を受けた論調も日本で散見される。[要出典]

米国における1911系拳銃の特殊な位置は、45ACPの“ストッピングパワー”にまつわる都市伝説や、カスタム化を生業とするガンスミス、カスタムパーツを製造する企業が多数存在する事も相まって産業化しており、従来の知識や技術が陳腐化する危惧を覚えた人々の防衛本能が、こうした感情的なアンチ言動につながっていると推察される。

スクイズ・コッカー
P7最大の利点でありながら、従来の1911系などの拳銃とは全く異なる操作性から、これになじめなかった人達からP7最大の欠点として認識された。
DAオートと異なり、トリガーが非常に軽いため、うっかり自分の足をホルスターごと撃ってしまった警官がフロリダ市警にいた事も知られている。
この評価は米国独特のものであり、論理的な説明はできない感情的な反発であり、1911系最大のセールスポイントである“コック&ロック”がスクイズ・コッカーの出現で陳腐化してしまった事への感情的反発の方が強い要因だったと推察される。
45ACPへの非対応
米国人にとって伝統的な.45ACP弾への信仰は、P7登場時に45ACP化への希望となって寄せられ、H&K社も当初は積極的に対応する予定だった。
しかし、P7のガスディレイブローバック方式は9mmパラベラム弾など高腔圧弾薬の使用が前提であるため、低圧の45ACP弾では遅延に要する充分なガス圧が得られず、同方式による対応は困難だった。
P7では高圧の発射ガスをスライドの遅延に用いるため、低圧の45ACPではスライドの後退が速くなり、これを防ぐためには薬室手間のガス導入孔を大きくする必要があり、これは初速の低下を招いてしまう。
19世紀の水準で作られ、低腔圧での使用を前提とした設計である45ACPは薬莢基部が薄いため、圧力が下がりきる前にスライドが後退して、基部より脆弱な薬莢側面が薬室の支持を失った場合に、側面が破けて高圧の発射ガスが噴出し、銃を破壊してしまう(低腔圧な45ACPを前提に設計された1911系の銃器では過剰薬量などの高腔圧弾を誤用した場合にしばしば発生している事故である)可能性もあった。
窮余の策として、H&K社は小型の油圧ユニットをガスピストンの代替としてP7に組み込んで45ACP化する事を計画したが、特殊なパーツの追加製造には多額の投資が必要であり、価格が高騰する事は避けられず、結局P7の45ACP化は見送られ、45ACPを否定されたと感じた米国人の多くはP7に対して反感を抱き、P7が米国市場で失敗する最大の原因となった。
ポリゴナル・ライフリング銃身
一般的なライフリング(左)とポリゴナル・ライフリング(右)
H&K社が普及させたポリゴナル・ライフリング銃身は、コールドハンマーによる鍛造でライフリング・薬室・“フルート”(後述)が一度に製造できるためコストが安い。
“鍛造により銃身強度が上がる” “ライフル溝が無いためガス漏れが起きず弾速が上がる”といった、H&K社が宣伝したメリットには明白な根拠も存在せず、実証もされていない事が判明している。
敗色濃厚だった第二次大戦末期のドイツで、使い捨ての軍用銃の銃身製造にかかるコストと時間を短縮するため、銃身を外側から叩いてライフリングを“押し付け”て簡易製造する技術であるため、大量生産には最適な製造法ながら、実際には鍛造時の歪みが蓄積した銃身が時間の経過と共に曲がったり、銃身の強度に場所によってムラがあったりする上に、ポリゴナル・ライフリングは変形や磨耗に弱いため、従来の切削加工されたライフル銃身より寿命が短い。
被覆された弾頭を使う限り、つるつるのポリゴナル銃身内部は手入れが容易だが、鉛が剥き出しの弾頭を使うと容易に鉛のこびり付きが発生する。
このため、練習用に自家鋳造した鉛弾頭を使用する事が多い米国のユーザから非常に嫌われる傾向にあった。
近年では自家鋳造並みに安く工場製の被覆弾頭が入手できようになった事や、自家製弾頭を使用しないユーザにとってはむしろ清掃のし易い優れた銃身である点、メーカにとっては作動不良の原因となる鉛が露出した弾頭の使用禁止を宣言できるメリットから採用例が増えている事など、ユーザの立場によって評価の分かれる点である。
フルートの彫られた薬室
P7から発射された9mmパラ弾の空薬莢: 先端部から中央にかけてフルートの痕が残っている。
発射直後に銃身とスライドがロックされているショートリコイル式と異なり、遅延ブローバック式の銃器では弾頭が銃口から飛び出す前の高圧状態から薬莢とスライドの後退が始まっている。
しかし、スライドの後退が始まった時点では、薬莢は発射直後の高圧で薬室に張り付いた状態であり、薬莢が引き裂かれる事故が発生する危険性がある。
高圧の発射ガスでスライドをロック同様の状態にしてしまうP7では杞憂かもしれないが、ローラー・ロッキング遅動ブローバック式から出発した初期のH&K社製自動火器の大部分には、この事故を防ぐための“フルート”と呼ばれる溝が薬室内に設けられている(380ACPを使用するシンプル・ブローバック式のHK4にさえ、マカロフPMM同様に薬室内リング遅動ブローバック式のための“フルート”が設けられている)。
“フルート”とは銃身と並行した溝であり、薬室の先端から後端にかけて彫られている。発射時のガスの一部を薬室先端から溝に導き、薬莢内外の圧力を調整して、薬莢の張り付きを予防するのがその機能である。
“フルート”によって薬莢側面は発射ガスに曝されるため、P7で発射された後の空薬莢はかなり汚れ、フルートの溝に沿って凸凹に変形する。
“フルート”の付いた銃器で発射された空薬莢は、リロード(雷管・火薬・弾頭を使用済みの空薬莢に再充填する)する際に、クリーニングや整形(リサイズ)の手間がかかるため嫌われる(実際にはそれほどの手間ではないと主張するP7ユーザのリロード経験者も存在する)。
欧州では軍用・公用の銃器に使用される弾薬は、リロードが難しいベルダン式雷管を使用するため、空薬莢は叩き潰して資源回収されるのが原則だが、米国ではリロードの長い伝統が存在し、一般的にボクサー式雷管を使用する弾薬が使われている。ユーザも銃器店もリロードによる再生弾薬を、経済的にも技術的にも重視している。
このため、H&K社自慢の“フルート”が付いた自動火器は、米国の伝統を無視した存在と見なされてしまったが、最近ではフルートの長所を採って採用する他社製の銃器も増加しており、文化の違いにより評価が分かれる点である。

保守的な米国人から拒絶されたP7だったが、こうした先進的な火器に興味を示すのも“新しい物好き”の同じ米国人ユーザであり、製造が停止された2005年には700ドル前後だったP7の価格は、H&K社からの販売が続いているにも関わらず2008年には1,500ドルに高騰し、今後も上昇が続くと考えられている。

このため、1911信者のアンチ言動にもめげず、P7のアドバンテージを主張するP7ユーザも多く存在しており、P7に関するフォーラムは現在せも盛況を呈しているし、米国のガンスミスの中にはP7のガス遅延ブローバックを1911系に移植したアイデアを製品化している人達(参照)もいて、米国の多様性を示す証左のひとつとなっている。

また、P7が完成形となったガス遅延ブローバックを、新たに採用する銃器も出現しており、特に中国のNorinco社(中国北方工業公司)が製造しているModel 77Bおよびその派生型であるNP20, NP24は、P7より強化されたガスシリンダーを採用しており、品質についてもノリンコ製としては上々の評価を得ている。

2009年現在ではノリンコ社に対する制裁の影響もあって200ドル前後という破格の価格で販売されている。 (参照動画)

[編集] H&K社の方向転換

H&K社の一連の製品は、第二次大戦中のモーゼル社で研究・開発された技術が基になって製品化されており、同社が独自に開発した技術は皆無と言って良く、モーゼル社から引き継いだ遺産を使い尽くしてしまえば、イノベーター路線を維持できない企業だった。

P7に対する否定的な評価から米国市場での自信を失ったH&K社は、米国でのマーケティングを優先させた製品化に傾斜して、米国市場を意識し過ぎた製品ばかりを製造するようになり、“第三帝国の小火器技術を継承したイノベーター”という企業イメージ(あまり強調し過ぎるとユダヤ人口の多い米国ではマイナス・イメージに転じてしまう...)と、“他社に比べて高品質=高価格”というブランド・イメージだけを残して、既成技術を組み合わせた地道な製品造りへと方向を転換した。

その結果として、P7以降のH&K社は米国市場で商業的な成功をおさめるようになり、現在では米国内に工場を建設して“米国製品”である点をアピールして、官公庁への納入と民生部門での売り上げを伸ばしており、P7はH&K社に転機をもたらした製品となった。

[編集] P7の参照動画

H&K社が作成したP7のPV 1/3
H&K社が作成したP7のPV 2/3 (スクイズ・コッカーの解除音を収録)
H&K社が作成したP7のPV 3/3
スローモーション撮影されたP7の発射
日本語による紹介 (スクイズ・コッカーの解除音を収録 1;30)

[編集] バリエーション

P7M13(東京マルイ製エアソフトガン)
  • PSP
先行試作的な要素を持つ。正式名はドイツ語でPolizei Selbstlade-Pistole(警察用自動拳銃)。
  • P7M7
.45ACP弾を撃てるように作られたトライアル品(装弾数7発)。試作のみで生産はされなかった。
  • P7M8
ガス圧を逃がす過程でトリガー付近に熱がこもるという問題が起き改良された後期モデル。問題部分を耐熱ポリマー製パーツに変更。口径9mm、装弾数8発。
  • P7M10
.40S&W弾用に変更されたモデル(装弾数10発)。アメリカ輸出用と思われるが、アメリカ市場で人気があったとは言い難い。
  • P7M13
P7M8のマガジンをダブルカラム方式にして装弾数13発にしたモデル。グリップが太くなり、スクイズ・コッカーの存在もあって角材のように握り難くなった。
  • P80
米軍制式採用候補としての別名。

[編集] 登場作品

[編集] 映画

ハンス・グルーバーが使用。M13のシルバーモデル。
事件の首謀者ウィリアムが使用。
ドクター・カウフマンが使用。暗殺仕様サイレンサー付。
主人公の同僚シカゴがM13を使用。

[編集] 漫画・アニメ

ラグ・ウラロが使用。
トリエラが使用。
主人公の初瀬野アルファが使用。
M13シルバーモデル。ベア・ウォーケン、ハリー・マクドゥエルが使用(アニメ版)。
Dr.ヤマネがともだちの暗殺に使用。
ディー(ディエゴ)が使用。

[編集] ゲーム

[編集] 小説

如月行が使用(小説版)
フェアリー空軍正式採用スクイズ・コッカー式拳銃という設定で登場(小説版)
  • 六機の特殊~警察庁特殊部隊~
主人公の土岐悟小隊長が使用、後期ではグリップを改良したものに変更。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年9月26日 (土) 13:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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