JR東海311系電車
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| JR東海311系電車 | |
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311系電車
(G9編成・2009年) |
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| 編成 | 4両編成 (2M2T) |
| 起動加速度 | 2.0km/h/s |
| 営業最高速度 | 120km/h |
| 設計最高速度 | 120km/h |
| 編成定員 | 314人(立)+236人(席)=550人(新造時) |
| 最大寸法 (長・幅・高) |
20,000 (20,100) ×2,966×3,970mm ( ) 内は先頭車。 |
| 編成質量 | 122.7t(新造時) |
| 軌間 | 1,067mm |
| 電気方式 | 直流1,500V |
| 主電動機 | 直流直巻電動機 C-MT61A形・120kW/基 |
| 編成出力 | 120kW×8=960kW (2M2T) |
| 歯車比 | 16 : 83 (1 : 5.19) |
| 制御装置 | 直並列組合せ抵抗制御 界磁添加励磁制御 |
| 駆動装置 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
| 台車 | 円錐積層ゴム式ボルスタレス台車 C-DT56・C-TR241 |
| ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ 抑速ブレーキ付 |
| 保安装置 | ATS-ST形 EB装置 TE装置 |
| 製造メーカー | 日立製作所 近畿車輛 川崎重工業 |
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この表について
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311系電車(311けいでんしゃ)は、東海旅客鉄道(JR東海)が保有する直流近郊形電車である。同社の初代新快速用車両として1989年(平成元年)から翌1990年(平成2年)にかけて製造された。
目次 |
[編集] 概要
1989年7月9日のダイヤ改正にあわせて登場した車両で、211系5000番台・213系5000番台に続きJR東海が3番目に製造した電車形式である。本系列が登場したダイヤ改正では、新しくターミナル駅として金山総合駅が開業し、東海道本線では豊橋 - 大垣間で新快速・快速が増発された。本系列はこれらの列車にあてるために新製されたものである[1]。
構成はクモハ311形・モハ310形・サハ311形・クハ310形の4形式からなる4両編成である。車体やシステムは211系電車5000番台に準じているが、前頭部の形状など一部に変更が加えられている。製造は日立製作所・近畿車輛・川崎重工業の3社が担当した。
| クモハ311 Mc |
モハ310 M' |
サハ311 T |
クハ310 Tc' |
※ Mc - 制御電動車 / M' - 中間電動車 / T - 中間付随車 / Tc' - 制御車
[編集] 性能・仕様
[編集] 車体構造
車体は211系と同様の軽量ステンレス製である。先頭部は繊維強化プラスチック (FRP) 製で、前面に大形の曲面ガラスを使用、また曲面を強調したデザインとしたため100mm車体が長くなっている[1]。
出入口は片側3か所ずつで、両開きのドアとしている。客室の側窓は、戸袋窓を除き1段下降式の2連窓という形態が通常だが、一部編成では2連窓も固定式とされている(後述)。
車体に巻かれた帯の色はコーポレートカラーがベースになっており、前面はアイボリーのFRPにオレンジ色の帯で、側面にも窓下および幕板部にオレンジ色の帯を配している。前面および側面窓下の帯は白色の縁取りがある。
[編集] 主電動機・制御装置・台車
搭載する主電動機は211系と同型の直巻直流電動機(120kW、社内形式C-MT61A形)で、電動車1両あたり4基搭載する[2]。最高速度は120km/hである[1]。
制御方式は直並列組合せ抵抗制御・界磁添加励磁制御で[1]、制御装置の形式はC-CS57A形である[3]。補助電源装置はブースタ式コンバータ (SCV) 方式で、制御方式とともに211系5000番台で実績のある方式を採用している[1]。
台車は空気バネ式の軽量ボルスタレス台車で[2]、形式は電動車のものがC-DT56形、付随車のものがC-TR241形である。いずれも高速運転に対応するためヨーダンパが取り付けられている[1]。
ブレーキ方式は、電気指令式である。[1]。回生ブレーキ・抑速ブレーキを搭載するほか、110km/h以上のブレーキ初速度で作用する増圧システム(15%増圧)も付加されている[1]。その他にも保安ブレーキとして直通予備ブレーキを搭載し、滑走検知ブレーキ・耐雪ブレーキの準備工事が新造時より行われている[1]。基礎ブレーキ装置は、C-DT56形が片押し式踏面ブレーキを、C-TR241形が片押し式踏面ブレーキとディスクブレーキを装備する[4]。
[編集] 車内仕様・サービス設備
内装はグレー系の色調で統一されている[1]。客室の座席はすべてクロスシートで、出入口脇と車端部は固定式、それ以外の中央部は転換式のクロスシートが配置されている[1]。座席間隔(シートピッチ)は910mmで、ドア間に6列、車端部に2列のクロスシートが並ぶ。転換式クロスシートは213系5000番台に使用されたものを基本にシートバックの高さを約30mm高くし、座り心地の向上を図っている[1]。
クハ310形には和式トイレが設置されている。このトイレの外側壁面には、JRの普通車両では初めてとなるカード式公衆電話が設置された[1]が、2007年3月ダイヤ改正で使用停止とされ撤去された(屋上のアンテナは撤去されていない)。
車内の情報サービスを充実させるため、発光ダイオード (LED) 式の車内情報案内装置が各車両の妻仕切壁に取り付けられている。この装置には、列車種別・行先・停車駅名・乗り換え案内・営業案内が表示され、時計の表示部分が付属している[1]。
先頭車両の前面貫通扉上方には列車種別表示器が、その右側には行先表示器が設置されている。また、側面にも左側が列車種別・右側が行先と独立して動く表示器が設置されている。
冷房装置は当初、全車が集約分散式のC-AU711D形 (18,000kcal/h) 2基を搭載した[3]が、先頭車については高速運転を行うことから能力の不足が目立つようになったため、より能力の大きいC-AU713D形に交換された。工事は1996年度(平成8年度)までに完了している[3]。
[編集] 車椅子スペース設置工事
2003年(平成15年)8月から2005年(平成17年)12月にかけて、クハ310形全車に車椅子対応設備(車椅子スペース)の整備工事が実施された[3]。
改造の対象は車両の1位側(乗務員室次位の山側)で、改造内容は以下のとおりである。
- 転換式クロスシート2脚を撤去し、扉脇の固定シートを移設。合わせて荷物棚を短縮。
- 生じたスペースは普段立ち席となるので、これまではドア付近だけに設置されていたつり革を増設。
- 壁に手すりとヒーターを新設。
- この部分の側窓を固定式に変更[※ 1]。
[編集] その他の設備
- 集電装置
- 集電装置はクモハ311形に取り付けられている。製造時は、折りたたみ高さの低い菱形パンタグラフ(C-PS24A形)を搭載し、JR東海の電化区間全線で運用可能な仕様とされた[1]。
- 2006年(平成18年)6月から2008年(平成20年)7月にかけて[3]、このパンタグラフはシングルアーム式パンタグラフ(車内形式 C-PS27A形)へ交換された。
- ドアチャイム
- ドアチャイムの新設工事は2004年(平成16年)10月より開始され、2007年(平成19年)7月までに全車に施工された[3]。
- 連結器・貫通幌
- 先頭車の先頭部に、自動解結装置と電気連結器が付属する密着連結器を装備する[1]。中間部の連結器はすべて半永久連結器で、軽量化とコストの削減を図っている[1]。貫通幌はクモハ311形の先頭部に取り付けられている[3]。
- 転落防止幌
- 2001年(平成13年)以降、順次全車に取り付けられた。
- 保安装置
- 保安装置として、自動列車停止装置(ATS-ST形)・緊急列車停止装置(EB装置)・緊急列車防護装置(TE装置)を装備する。2007年11月以降、一部の車両ではATS-PT形の取り付けが行われている[5]。
[編集] 製造時期による差異
本系列は1989年から1990年にかけて製造され、形態的には3種に分かれる。
1989年7月のダイヤ改正にあわせて第5編成までの20両が登場。1989年後期製の第6編成からは、先頭車前面の列車番号表示器が省略され、車外放送用のスピーカーの取付位置が車体吹寄せ部から屋根上の冷房装置カバー内に移り、カバー側面のスリット形状が変更された。なお、列車番号表示器は車両番号を表しているだけで、列車番号表示器としては機能していない。
1990年製の最終増備車2本(第14・15編成)は、中央部ドア付近の8か所と車端部の窓が当初から固定式とされた。窓構造を除いた形態変更は、同時期製造の211系5000・6000番台や213系5000番台にも踏襲されている。なお、1990年製の2本と同様にその他の編成も中央部ドア付近の8か所と車端部の窓は固定式に変更されている。ただし、落成時点の構造を生かしていることもあり、外観からは隣の開閉可能な窓との区別がつかない。
[編集] 形式
本系列に該当する形式には、以下の4つがある。
- クモハ311形
- 上り方(名古屋駅基準で浜松駅方)の制御電動車 (Mc) である。パンタグラフと主制御装置を搭載する[1]。
- 最大寸法は長さ20,100mm、幅2,966mm、高さ3,970mmで、自重は35.3t(いずれも新造時、以下同じ)[1]。定員は133人、座席定員は56人である。
- モハ310形
- クモハ311形とユニットを組む中間電動車 (M') である。コンバータ装置 (SCV) や電動空気圧縮機 (CP)、蓄電池を搭載する[1]。
- 最大寸法は長さ20,000mm、幅2,966mm、高さ3,970mmで、自重は33.6t[1]。定員は143人、座席定員は64人である。
- サハ311形
- 中間付随車 (T) である。
- 最大寸法および定員・座席定員はモハ310形と同一。自重は24.2t[1]である。
- クハ310形
- 下り方(名古屋駅基準で米原駅方)の制御付随車 (T'c) である。トイレがある。
- 最大寸法は長さ20,100mm、幅2,966mm、高さ3,977mmで、自重は27.2t[1]。新造時の定員は131人、座席定員は52人である[1]。
2008年現在、浜松方からクモハ311形・モハ310形・サハ311形・クハ310形の順で編成を組む4両編成15本(G1 - G15編成)合計60両が大垣車両区に配置されている。
[編集] 運用
登場当初から東海道本線の新快速を中心とした運用で使用されていたが、1999年(平成11年)に後継車種の313系が投入されると、主として浜松駅 - 岐阜駅間の普通列車が中心となった。さらに2006年(平成18年)に313系の増備車両として5000番台が大量投入され、同年10月1日のダイヤ改正以降は終日普通列車運用にほぼ限定された形となっている。通常は313系2両を使用する美濃赤坂支線では夜の最終のみ使用している。なお、2008年3月15日改正から1運用のみであるが新快速の運用が復活した[※ 2]。
また、日中は豊橋・浜松駅 - 掛川駅間の区間運転に多く用いられる。静岡駅までの運用は当初2往復だったが、2007年のダイヤ改正で1往復に減便された。また中央本線でも使用されており、2009年3月改正以降では平日は8両で多治見駅まで、土休日は313系300番台との併結で中津川駅までの快速を中心に運用されるようになった。期間によっては「ナイスホリデー木曽路」として塩尻駅まで運転される。そのほか313系や211系(0番台)との併結も行われている。
一時期、臨時列車扱いで西日本旅客鉄道(JR西日本)エリアの北陸本線(琵琶湖線)長浜駅まで乗入れたこともあった(列車名は「ナイスホリデー近江路」)。また、「花の木金号」にも一時期使用されたことがあった。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 出典
[編集] 注釈
[編集] 参考文献
- 『鉄道ファン』、交友社
- 東海旅客鉄道株式会社車両部車両課「新車ガイド3 311系直流近郊形電車」、通巻341号(1989年9月号)、1989年
- 「JRグループ 車両のデータバンク 2008/2009」、通巻579号(2009年7月号)、2009年
- 東海旅客鉄道 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年
- 『JR電車編成表 2009冬』、ジェー・アール・アール、2009年
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月18日 (水) 16:29 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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