JR貨物EH500形電気機関車
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JR貨物EH500形電気機関車![]() |
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|---|---|---|---|
| 全長 | 25000mm | ||
| 全幅 | 2808mm | ||
| 全高 | 4280mm | ||
| 1時間定格出力 | 3400kw(直流)4000kW(交流) | ||
| 制御方式 | VVVFインバータ制御 (IGBT) | ||
| 電気方式 | 直流1500V 交流20kV (50/60Hz) | ||
| 駆動方式 | 1段減速吊り掛け式 | ||
| 軸配置 | (Bo-Bo)+(Bo-Bo) | ||
| 軌間 | 1067mm(狭軌) | ||
| 最高速度 | 120km | ||
| 備考 | |||
EH500形電気機関車(イーエイチ500かたでんききかんしゃ)とは、日本貨物鉄道(JR貨物)が1997年(平成9年)から製造する三電源方式交直流電気機関車である。
愛称はEF210形の「ECO-POWER 桃太郎」と対をなす形で「ECO-POWER 金太郎」、もしくは(EH10の「マンモス」に対応して)「平成のマンモス(機関車)」と呼ばれる。
目次 |
[編集] 概要
本形式は、旧・日本国有鉄道(国鉄)時代に製造され東海道本線で使用されたEH10形電気機関車以来となる2車体連結・主電動機軸8軸使用のH級機である。
従来、首都圏 - 函館・五稜郭駅間は 直流機 - 交流機(重連または単機)- 青函用交流機(重連)と機関車の付け替えがあり、到達時間にロスが生じていた。これを解消してJR貨物の保有機関車数を削減する目的とともに、東北地方のED75形電気機関車や、津軽海峡線のED79形電気機関車老朽取替え用として開発・製造されている。
H形機となったのは、東北本線藤田 - 白石間および十三本木峠の急勾配・青函トンネルの連続勾配を走行するため、高い粘着性を軸重を増大させずに確保する必要があったためと、第二種鉄道事業者として線路保有会社に支払う線路使用料を軽減するためである[1]。
[編集] 形態区分
- 試作機 (901)
- 1997年東芝府中工場で落成、1998年3月JR貨物に車籍編入し長町機関区(廃止)に新製配置され、各種試験に供された。
- 1999年8月、仙台総合鉄道部完成に伴い同所に転属する。
- クリーム色の前面帯は正面窓直下、形式番号表示部にあり、幅は量産車に比べ細い。前照灯は正面下部に設置され、正面窓の傾斜角も量産車とは異なる。車体側面のルーバーは量産車に比べ小型で、採光窓は片側5組(×2車体)と量産車に比べ多い。
- 1次形 (1, 2)
- 2000年3月に製造された。901号機の試験成績を踏まえて製造された量産先行機である。
- 試作機では1基のみ搭載の主変圧器を各車体に1基、計2基搭載するなど内部機器配置の変更がなされた。車体側面のルーバーは天地寸法が拡大され、採光窓は片側2組(×2車体)となった。外部塗色は赤紫寄りに変更、前面帯は形式番号直下に移され、若干太くなった。
- 2次形 (3 - 9)
- 2000年3月 - 2001年1月に製造された。
- 前照灯への着雪による照度低下の対策として、これを上方(前面帯部)に移設した。製造途中に愛称・ロゴマークが一般公募により決定され、以降の新製機は「ECO-POWER 金太郎」のロゴマークを車体側面に表示して出場した。
- 3次形 (10 - )
- 2001年8月より製造中である。
- 車体塗色を明るめの赤に変更、運転台周りの黒色塗装は窓枠部のみに縮小、前面帯は側面に回りこまず、前照灯外縁で切れる。
- 製造途中より GPS アンテナ(列車位置検知装置)が追加装備され、既存機にも順次装備した。一部の車両(45 - 50)は関門トンネル用としてJR貨物門司機関区に配置し、青函 ATC は装備しない。
[編集] 現況・動向
本形式は首都圏 - 北海道連絡の高速貨物列車を主体に運用されているが、運用区間の長さゆえ走行距離毎の点検頻度が増え、稼働率低下の主因となる。現状では、走行距離を抑え、最小限の車両数で運用するため、本形式の運用を黒磯以北の交流区間とし、黒磯以南の直流区間は東海道・山陽本線系統の直流電気機関車が継走する運転形態が多い。また、一時期は故障が多発して稼動車が不足し、一度運用を外れたED75形を整備の上で復帰させて稼動車を充足した時期もあった。
主送風機 (MMBM) ・発電ブレーキの抵抗送風機から発生する風切り音はかなり大きく、このため走行音だけで本形式は容易に判別できる。この事象は、以後製造されたEH200形などに低騒音形の送風機を採用する契機となった。
最近では各車にヘッドマークステー(取付け台)を設置していたが、2009年10月以降から撤去されている。
本形式は三電源対応(直流・交流 50 Hz / 60 Hz )として製造され、広汎な運用が可能である。これまで東北 - 北海道連絡系統にのみ使用されてきた本形式を、関門トンネルを含む本州 - 九州連絡運用に投入する計画が立てられ、2004年4月に25号機が、6月に27号機が運用試験に供された。これは、同区間における 1,300 t 貨物列車の運行開始と、EF81形電気機関車(300・400番台)の置換えを念頭に実施されたもので、試験結果を踏まえ2007年より門司機関区に本形式が配置され、関門トンネル区間での本格運用を開始している。
製造実績は2006年度が10両、2007年度[2]は9両である。2008年度[3]は3両、2009年度[4]は4両、2010年度[5]は6両を予定する(なお、平成22年度の6両は山陽・鹿児島線への投入とされている。同年度に国庫補助による1,300t貨物列車の運行可能区間が現在の北九州貨物ターミナル駅から福岡貨物ターミナル駅へ延伸されることへの対応と見られる。)本形式によってED75形・ED79形の淘汰は6両を予定する。本形式によってED75形・ED79形の淘汰が進んでいるが、1両でED75形重連と同等の性能を有する本形式は、従来よりED75形単機で運用される牽引定数の小さい貨物列車を置き換えるには出力過大であること、本形式が在籍するJR貨物仙台総合鉄道部の検修庫は狭小であり、整備点検環境の向上を必要とすることなどは今後の検討課題である。
[編集] 脚注
- ^ 設計当時のスキームでは、線路使用料は機関車の台数分支払うことになっていた。D形機による重連運用の場合は通常2両分支払う必要があるが、H形機とすれば支払いは1両分で済むことになる。
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成19年度の車両等の設備投資について」
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成20年度の車両等の設備投資について」
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成21年度の車両等の設備投資について」
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成22年度の機関車の新製について」
[編集] 関連項目
- 日本貨物鉄道(JR貨物)の車両
- TOYOTA LONGPASS EXPRESS
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年10月17日 (土) 12:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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