Kリーグ

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Kリーグ
各種表記
ハングル K리그
片仮名
(現地語読み仮名)
ケイリグ
英語 K-League
  
Kリーグ
分類 サッカー
開始年 1983年
参加チーム 15
加盟国 韓国
前回優勝チーム 水原三星ブルーウィングス

Kリーグ朝鮮語: K-리그)は、大韓サッカー協会(KFA)傘下の韓国プロサッカー連盟(한국프로축구연맹が運営する大韓民国のプロサッカーリーグ。2009年現在、15チームが在籍している。

2009年度は2回戦総当りのリーグ戦の後、上位6チームによりプレーオフトーナメントを行って優勝チームを決める。リーグ戦1位、2位チームとプレーオフ準決勝進出チームは翌年のAFCチャンピオンズリーグに出場する。

目次

[編集] 歴史

Kリーグは1983年にスーパーリーグ(수퍼리그)の名称で始まった。韓国には1982年までは実業団リーグと実業団や大学連盟のトーナメント大会が主流だった。

1979年に大韓サッカー協会の会長となった新東亜グループの総帥崔淳永は、公約のひとつにプロサッカー創設を掲げており[1]、1980年には自らオーナーとなって韓国初のプロサッカークラブ、ハレルヤを創設した[1]。また、大統領の全斗煥の思惑もプロサッカーリーグ創設の気運を後押しした。全斗煥はスポーツを民主化を求める民衆の不平不満をそらさせるための手段のひとつと考えており、各財閥にプロサッカークラブ創設を働きかけた[2][3]

1983年のリーグ発足当時、5チーム中、プロクラブはハレルヤと油公のみで、ほかの大宇浦項製鉄、国民銀行はアマチュアという不完全なプロリーグだった[4]。リーグ開幕戦は5月8日にソウル運動場でハレルヤ対油公の組み合わせで行われた[1]。アマチュアクラブを参加させたのは、当時アマチュアにのみ参加が許されていたアジア大会オリンピックに向けた強化のためだった[3]。その後、実業団のプロ化や、新加盟クラブの参加もあり、1987年には5チームすべてがプロクラブになった[4]

リーグ名は韓国プロサッカー大会やコリアンリーグなど幾度か変更されたあと、1998年には日本のJリーグに倣い現在使われているKリーグに改称された[5][注 1]

Jリーグの影響もあり、1990年代中盤からは地域密着に取り組むようになっていった。1995年末には各チームにフランチャイズ(ホームタウン)が定められ[6][4]、それまで企業色の強かったクラブ名に地域名が付加された[6](たとえば大宇ロイヤルスは釜山大宇ロイヤルスに改称した)。1996年にはソウル市に集中していた3クラブが周辺都市に移転された[6]。1997年には初の市民クラブとして大田シチズンが創設された。

2009年現在、2部リーグに相当するナショナルリーグ(Nリーグ)とKリーグとのあいだに昇格・降格システムはない。実業団リーグから発展したNリーグは、2003年にK2リーグの名称で始まった。Kリーグへの昇格システムは、2006年よりNリーグ優勝クラブを対象にして始まったが、2年連続で優勝クラブが昇格を拒否したことをうけて、2008年に廃止された[7]

[編集] 参加クラブ(2009)

クラブ名 ホームタウン 加盟年度
浦項スティーラース 慶尚北道浦項市 1983年-
済州ユナイテッドFC 済州道西帰浦市 1983年-
釜山アイパーク 釜山広域市 1983年-
蔚山現代ホランイ 蔚山広域市 1984年-
FCソウル ソウル特別市 1984年-
城南一和天馬 京畿道城南市 1989年-
全北現代モータース 全羅北道全州市 1994年
全南ドラゴンズ 全羅南道光陽市 1995年-
水原三星ブルーウィングス 京畿道水原市 1996年
大田シチズン 大田広域市 1997年-
大邱FC 大邱広域市 2003年-
光州尚武フェニックス 光州広域市 1985年2003年-
仁川ユナイテッドFC 仁川広域市 2004年-
慶南FC 慶尚南道昌原市 2006年-
江原FC 江原道 2009年-

[編集] 概略

  • 韓国のサッカーリーグでは日本のJリーグのような地域名+ニックネームというクラブ名はあまり一般的ではなく、プロ野球東欧のサッカークラブに見られるようなスポンサー企業名が付けられているチームが多いことが特徴の一つである。
  • これは発足当時に日本のプロ野球の経営形態を参考にしたためといわれ、その事実は各クラブが親会社の広告費を主な運営資金としていること、昇降制度が実現していないこと、ドラフト制度が存在すること等からも伺える。
  • ただ、最近は地域に根付いた市民球団の創設が増えている。2002年のW杯以降、仁川・大邱・慶南・尚武の4チームがあらたにKリーグに参入したが、軍隊クラブの尚武以外の3クラブは地方自治体が主体となって創設された市民球団であり、企業チームの新規参入はない。
  • なお過去において、Kリーグではヨーロッパのような育成組職は多くなく優秀な人材は高校大学、実業団に所属する選手からセレクトしてきた。大抵の選手は大学卒業後、Kリーグのクラブ入りする。高校卒業後、大学1年生在学中に、いきなりJリーグ(韓国から見れば海外リーグ)の京都パープルサンガ入りした朴智星のような例は、当地では異例中の異例であった。しかし、Jリーグを背景に長足の進化を遂げた日本に刺激を受け、近年ではサッカー協会がKリーグのクラブにユース組織結成を促すなど、選手育成システムの改善に力を入れている。
  • 新人選手の獲得については、長らくドラフト制度が実施されてきた。大きく一般指名制度(通常のドラフトシステム)と縁故提携高校からの指名制度(フランチャイズに近い高校から優先的に指名する制度)があったが、2002年に廃止された。しかし、選手の年俸の高騰による各球団の経営難等を理由に2006年度からドラフト制度が復活した。(「時代に逆行している」との世論の批判があり、ドラフト制は有力選手の海外流出を加速するだけで実効性が乏しいという意見もある。)
  • また、韓国には兵役がある(18歳から26歳までの間に2年間)ため、この期間中に選手としてのキャリアが中断される事が一つの問題となっている。入営期間中にプレー出来るクラブとして尚武と警察庁の2つがあるが、定員が限られているため、全ての選手がプレーできるわけではない。(韓国サッカー協会は軍隊入隊による選手の早期現役引退を防ぎ、選手のプレー機会の拡充のため軍隊チームを現在の尚武1クラブから陸軍・海軍・空軍各1クラブずつ計3クラブに増やすことを長年主張しているが、政府の同意を得るにいたっていない。)
  • 日本人では海本幸治郎2001年から2002年城南一和天馬前園真聖2003年度に安養LGチーターズ、2004年度は仁川ユナイテッドにそれぞれ1年間在籍経験がある。だが、Jリーグと比べると日韓の人材交流はあまり盛んではない。
  • 2009年からKリーグにおいてもアジアクォーター制が導入され、AFC所属の選手が増加することが見込まれる。2009年から参加する新チーム・江原FCには大橋正博選手が、慶南FCには戸田和幸が加入した。また、同年7月から岡山一成が浦項スティーラースに加入。
  • 2004年のシーズン開幕時に、安養LGチーターズが安養市からソウルにフランチャイズを移し、クラブ名を「FCソウル」に変更し、10年ぶりに首都・ソウルにホームタウンを置くサッカークラブが誕生した。また2006年度シーズンから慶尚南道昌原市など)をホームタウンとする新クラブ・慶南FCが参加する他、富川SKのホームタウン移転に伴い済州島に初めて誕生したサッカークラブ「済州ユナイテッド」も出場した。
  • 2008年11月9日、1983年からのリーグ通算1万号ゴール達成。1万号ゴール目はオウンゴールだった[8]

[編集] 試合方式

[編集] 2006年

14チームによる年間2回総当り。それを1回ずつに区切って前期と後期(13試合ずつ)に分けてステージ順位を決める。各ステージの1位クラブと、それ以外のチームでの年間通算成績上位2クラブ(ワイルドカード)の4クラブがレギュラーシーズン終了後の11月に行う決勝トーナメント(プレーオフ)にこまを進める。

プレーオフは前期1位とワイルドカード1位、後期1位とワイルドカード2位が1試合のみで対戦。(ホームはそれぞれのステージ1位チームの本拠地で)その勝者により、ホーム・アンド・アウェー方式の決勝戦を戦う。

[編集] 2007年 - 2009年

前期・後期の2ステージ制を廃止。 全クラブが2回総当りのリーグ戦を実施し,その年間総合成績上位6チームがプレーオフのトーナメントに進出。

プレーオフはリーグ戦の年間成績で3位-6位、4位-5位で1回戦を実施し、その勝者同士で2回戦を行う。2回戦の勝者とリーグ戦年間成績2位のクラブが準決勝で対戦し、その準決勝の勝者とリーグ戦年間成績1位のクラブでチャンピオン決定戦を開催して優勝クラブを決める。

1回戦から準決勝までは一発勝負。決勝のみホーム・アンド・アウェー。

[編集] 過去のリーグフォーマット

リーグ名[5] チーム数 試合数 フォーマット
1983 スーパーリーグ 5 16 単一リーグ
1984 スーパーリーグ 8 28 単一リーグ+上位2チームプレーオフ
1985 サッカー大祭典 8 21 単一リーグ
1986 サッカー大祭典 6 10×2 前後期リーグ+チャンピオンシップ
1987 韓国プロサッカー大会 5 32 単一リーグ
1988 韓国プロサッカー大会 5 24 単一リーグ
1989 韓国プロサッカー大会 6 40 単一リーグ
1990 韓国プロサッカー大会 6 30 単一リーグ
1991 韓国プロサッカー大会 6 40 単一リーグ
1992 韓国プロサッカー大会 6 30 単一リーグ
1993 ハイト杯コリアンリーグ 6 30 単一リーグ
1994 ハイト杯コリアンリーグ 7 30 単一リーグ
1995 ハイト杯コリアンリーグ 8 14×2 前後期リーグ+チャンピオンシップ
1996 ラピドカップ 9 16×2 前後期リーグ+チャンピオンシップ
1997 ラピドカップ 10 18 単一リーグ
1998 現代カップKリーグ 10 18 単一リーグ+上位4チームプレーオフ
1999 BUY KOREAカップ Kリーグ 10 27 単一リーグ+上位4チームプレーオフ
2000 サムスンデジタルKリーグ 10 27 単一リーグ+上位4チームプレーオフ
2001 POSCO Kリーグ 10 27 単一リーグ
2002 サムスンPAVV Kリーグ 10 27 単一リーグ
2003 サムスンハウゼンKリーグ 12 44 単一リーグ
2004 サムスンハウゼンKリーグ 13 12×2 前後期リーグ+上位4チームプレーオフ
2005 サムスンハウゼンKリーグ 13 12×2 前後期リーグ+上位4チームプレーオフ
2006 サムスンハウゼンKリーグ 14 13×2 前後期リーグ+上位4チームプレーオフ
2007 サムスンハウゼンKリーグ 14 26 単一リーグ+上位6チームプレーオフ
2008 サムスンハウゼンKリーグ 14 26 単一リーグ+上位6チームプレーオフ

[編集] 歴代優勝クラブ

優勝クラブ MVP 得点王
1983 ハレルヤFC 韓国の旗 朴成華(ハレルヤ) 韓国の旗 パク・ユンギ(油公)
1984 大宇ロイヤルズ 韓国の旗 朴昌善(大宇) 韓国の旗 ペク・ジョンチョル(現代)
1985 ラッキー金星 韓国の旗 ハン・ムンベ(ラッキー金星) タイ王国の旗 ピヤポン(ラッキー金星)
1986 浦項製鉄アトムズ 韓国の旗 李興実(浦項製鉄) 韓国の旗 丁海遠(大宇)
1987 大宇ロイヤルズ 韓国の旗 丁海遠(大宇) 韓国の旗 崔相国(浦項製鉄)
1988 浦項製鉄アトムズ 韓国の旗 朴景勲(浦項製鉄) 韓国の旗 イ・ギグン(浦項製鉄)
1989 油公エレファンツ 韓国の旗 魯寿珍(油公) 韓国の旗 チョ・グンユン(浦項製鉄)
1990 ラッキー金星 韓国の旗 崔催展(ラッキー金星) 韓国の旗 ユン・サンチョル(ラッキー金星)
1991 大宇ロイヤルズ 韓国の旗 鄭龍煥(大宇) 韓国の旗 イ・ギグン(浦項製鉄)
1992 浦項製鉄アトムズ 韓国の旗 洪明甫(浦項製鉄) 韓国の旗 イム・グンジェ(LG)
1993 一和天馬 韓国の旗 李相潤(一和) 韓国の旗 チャ・サンヘ(浦項製鉄)
1994 一和天馬 韓国の旗 高正云(一和) 韓国の旗 ユン・サンチョル(LG)
1995 一和天馬 韓国の旗 申台龍(一和) 韓国の旗 盧相来(全南)
1996 蔚山現代ホランイ 韓国の旗 金鉉錫(蔚山) 韓国の旗 申台龍(天安)
1997 釜山大宇ロイヤルズ 韓国の旗 金鋳城(釜山) 韓国の旗 金鉉錫(蔚山)
1998 水原三星ブルーウィングス 韓国の旗 高宗秀(水原) 韓国の旗 柳想鐵(蔚山)
1999 水原三星ブルーウィングス 韓国の旗 安貞桓(釜山) セルビアの旗 サーシャ・ドラクリッチ(水原)
2000 安養LGチーターズ 韓国の旗 崔龍洙(安養) 韓国の旗 金度勲(全北)
2001 城南一和天馬 韓国の旗 申台龍(城南) ブラジルの旗 サンドロ(水原)
2002 城南一和天馬 韓国の旗 金大儀(城南) ブラジルの旗 エジミウソン(全北)
2003 城南一和天馬 韓国の旗 金度勲(城南) 韓国の旗 金度勲(城南)
2004 水原三星ブルーウィングス ブラジルの旗 ナドソン(水原) ブラジルの旗 モタ(全南)
2005 蔚山現代ホランイ 韓国の旗 李天秀(蔚山) ブラジルの旗 レアンドロ・マシャド(蔚山)
2006 城南一和天馬 韓国の旗 金斗炫(城南) 韓国の旗 禹成用(城南)
2007 浦項スティーラース ブラジルの旗 タバレス(浦項) ブラジルの旗 カボレ(水原)
2008 水原三星ブルーウィングス 韓国の旗 李雲在(水原) ブラジルの旗 ドゥドゥ(城南)

参考資料:[1], [2], [3]

[編集] クラブ別優勝回数

過去に年間優勝を達成した回数。

クラブ名 回数
城南一和天馬 7 1993,1994,1995,2001,2002,2003,2006
釜山アイパーク 4 1984,1987,1991,1997
浦項スティーラース 4 1986,1988,1992,2007
水原三星ブルーウィングス 4 1998,1999,2004,2008
FCソウル 3 1985,1990,2000
蔚山現代ホランイ 2 1996,2005
安山ハレルヤ 1 1983
済州ユナイテッドFC 1 1989

[編集] 注釈

  1. ^ Kリーグという名称の使用開始時期に関して韓国内の一部報道や近年の公式な印刷物等に「1983年のプロリーグ創設時からの名前」「Jリーグより古くから名乗っていた」とするもの、更に一部には「日本のJリーグが模倣した」「知的財産権の侵害」等と非難するものがある[要出典]が、1994年以前の報道や出版物に「Kリーグ」及びこれに類似する名称は使用されておらず、これらの指摘は事実無根である。

[編集] 参考文献

  1. ^ a b c 大島裕史 『日韓キックオフ伝説 ワールドカップ共催への長き道のり』 集英社、2002年、348-352頁。
  2. ^ 康煕奉 『日韓サッカー―反目から共生へ』 新幹社、2001年、86-87頁。
  3. ^ a b "第2部 Kリーグの過去と現在 第1回 アジア初のプロサッカーリーグの誕生". SOCCER CLICK. 2009-04-02 閲覧。
  4. ^ a b c "Kリーグ > インフォメーション". 大韓サッカー協会. 2009-04-02 閲覧。
  5. ^ a b "Kリーグ > 歴代記録". 大韓サッカー協会. 2009-04-02 閲覧。
  6. ^ a b c "第2部 Kリーグの過去と現在 第3回 Kリーグ人気低迷の原因を探る". SOCCER CLICK. 2009-04-02 閲覧。
  7. ^ "프로축구 2부리그 추진… 현행 승격제 폐지" (韓国語). dongA.com (2008-03-07). 2009-04-02 閲覧。
  8. ^ 26年間待った‘1万号ゴール’がオウンゴールとは… - 中央日報

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月11日 (金) 06:23 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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