KDE

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K Desktop Environment
KDE 4.3 のスクリーンショット
開発元 The KDE Team
最新版 4.3.3 (2009年11月3日(20日前))
対応OS クロスプラットフォーム
種別 デスクトップ環境
ライセンス GNU General Public Licenseほか
公式サイト http://www.kde.org
  

KDE ('K' Desktop Environment, ケーディーイー) は、X Window System上などで動作するデスクトップ環境である。この分野ではGNOMEと双璧をなす存在で、GPLなどのライセンスで提供されているフリーソフトウェアである。

Qtなどのコアテクノロジの上で、ウェブブラウジングやファイル操作、マルチメディアの再生、オフィス作業など多くの用途のための数多くのソフトウェアが提供されており、SlackwareopenSUSEKubuntuMandrivaPCLinuxOSTurbolinuxなどのLinuxディストリビューションの他、PC-BSDDesktopBSDといったFreeBSDディストリビューションが標準で採用しており、利用することができる。

目次

[編集] 概要

KDE4のパネル
KDE4のアプリケーションランチャー、KRunner

GUIツールキットにはQtを採用しており、ファイルマネージャ(DolphinKonqueror)やウェブブラウザ(Konqueror)、メディアプレーヤ(KaffeineAmarok)、メールソフト(KMail)、テキストエディタ(KEditKWriteKate)、オフィススイート(KOffice)などの多くのアプリケーションを含む。また、環境設定はKDE3ではKControlから、KDE4ではKDEシステム設定から管理でき、KDE環境の設定に加えて、KDMというログインアプリケーションや、ハードウェアへの設定変更もできるようになっている。

[編集] 特徴

  • インタフェースは、Microsoft Windowsなどからの影響が見られ、デフォルトで画面下部に配置されるパネルには、タスクバー、アプリケーションランチャ、システムトレイ、ページャ(仮想デスクトップ)、システムトレイなどを備える。freedesktop.orgを通じて、GNOMEやXfceなどの他のデスクトップ環境との操作体系の互換性も確保されている。
  • KDE PIMモジュールなどで各アプリケーション間の連携が優れているほか、多くのアプリケーションで共通性のある操作方法を持ち、多くの設定も一元的に管理できることから統合的な環境として利用できる。

[編集] ソースコードと配布について

KDEはソースコードと設定スクリプトが、FTPサーバー [1]にリリースされる。また、多くのLinux/FreeBSDディストリビューションではコンパイル済みのバイナリパッケージがリリースされている。

[編集] 名称について

KDEのKはとくに意味はない。創始者が発足時に"Kool Desktop Environment"と称していたが、"K"は特別意味を持たせないことがすぐに決められた。デスクトップ環境Common Desktop Environment(CDE)をもじって命名したともされる。なお、収録されていたヒント(KTip)の一つに、「Linuxの頭文字"L"の前のアルファベットだ」とする記述が見受けられたが、この説は正しくない [1]

[編集] KDE4について

2008年からリリースされている現行のバージョンで、すでに安定版(4.1.x以降)がリリースされている。最大の変更はこれまで別種のアプリケーションとして提供されていたルートウィンドウ(KDesktop)、パネル(Kicker)、ウィジェットエンジン(SuperKaramba)をPlasmaに統合したこと。これによって操作感が刷新されたほか、古いウィンドウマネージャとの互換性を高めた。ファイルマネージャには、KDE4よりKonquerorに替わりDolphinが採用された(Konquerorも利用できる)。そのほか、ハードウェアとの関係が強化され、マルチメディアフレームワークのPhononにより洗練されたマルチメディア環境が整えられた。

[編集] KDEアプリケーション

ここでは、KDEの一部として機能している各種アプリケーションの概要について述べる。

[編集] ウィンドウマネージャー

KWinが標準のウィンドウマネージャーとして利用されており、3Dデスクトップなどのデスクトップ効果が利用できるほか、動作やテーマなどのさまざまなカスタマイズを行うことができる。ルック・アンド・フィールは、KDE標準、CDE風、Windows風、BeOS風など、導入時点から複数のテーマを利用できるほか、インターネット上にも多数公開されている。 KDE4では、標準で使用するウィンドウマネージャーを選択することもでき、CompizMetacityなども利用することができる。 また、KDE4ではPlasmaにより柔軟なデスクトップの管理、さまざまなウィジットの利用なども可能になっており、壁紙についても、仮想デスクトップ毎に変更することや、アプリケーションの出力を表示することができるようになっている。

[編集] ファイルマネージャー

KDE3ではKonqueror、KDE4ではDolphinがその役割を担う。いずれもタブ機能、ファイルのサムネイル表示、充実したコンテキストメニューなど多くの機能を備える。 KDE4では標準で使用するファイルマネージャーを選択することができ、DolphinやKonquerorだけでなくさまざまなファイルマネージャーをKDEで利用することができる。

[編集] ターミナルエミュレーター

Konsoleという端末エミュレーターが標準で用意されている。プロファイルによる設定の管理、背景色、文字色等の細かな設定等の機能を備える。 また、Konsoleはタブ機能も備えており、複数のウィンドウを開く必要無しにいくつかの操作を同時に行うことができる。

[編集] テキストエディター

Konquerorなどに組み込まれて使用されるエディター、KEdit、簡単なテキストの編集に向いているとされるKWrite、さらに多くの機能を備えるKateなどがある。 KWrite、Kateには検索や置き換え、その他基本的なエディターの機能が備わっている。

[編集] イメージビューアー

Gwenviewが標準的なイメージビューアーとして用意されている。Gwenviewは、イメージのスライドショー機能、簡単なエディット機能、簡易的なファイルマネージャーの機能をもつほか、プラグインによるさまざまな機能の拡張などにも対応している。

[編集] メディアプレーヤー

音楽のコレクション管理、再生のためのAmarokや、動画を再生することも可能なKaffeineDragon Playerなどが用意されている。 KDE4向けのAmarokは、Plasmaのようなウィジットの機能なども搭載しており、Last.fmShoutcastなどの各種インターネットサービスなども、簡単に利用できるようになっている。

[編集] Webブラウザ

ファイルの管理機能も備えるKonquerorが、KDE向けのウェブブラウザとして用意されている。レンダリングエンジンにはKHTMLを利用しており、Mozila向けのプラグインなども、別途利用することができる。そのほか、フォントや履歴、クッキーなどに関するさまざまな設定を行うことができる。

[編集] メーラー、PIM

メーラーとしてはKMailが用意されており、その他予定管理用のソフトウェアやアドレスブックなども含んだPIM、Kontactも用意されている。 KMailは、検索や振り分け等の機能など数多くの機能を備え、Kontactを利用することによって、予定やアドレスなどの数多くの個人情報をも管理することができる。 その他、インスタントメッセージングをするためのKopeteも用意されており、MSN(Windows Live)やYahooなど、様々なアカウントでメッセージングを行うことができる。

[編集] オフィス作業向け

ワードプロセッサーのKWord、スプレッドシートのKSpreadなどが、KOfficeとして用意されており、さまざまなオフィス作業を行うことができる。

[編集] 開発者向け

KDevelopが用意されており、KDEアプリケーションやQtアプリケーションを開発する統合開発環境として利用できる。


その他にもさまざまなKDE用アプリケーションがあり、様々な操作をKDE環境上で行うことができるようになっている。

また、Konquerorなど、KDEアプリケーションの一部はKDE Windows ProjectによってWindows向けに移植されている[2]Mac OS Xにも移植されている[3]

[編集] 開発体制

他の多くのフリー/オープンソフトウェアと同じく、ボランティアによる開発を中心としており、その他にもNovellや、QtソフトウェアMandrivaなどの企業も開発に参加している。

開発の本拠地はドイツに置かれている。

[編集] リリースについて

KDEのリリースには、大きく分けてプラットフォームリリースとスタンダードリリースがある。

  • このうちプラットフォームリリース (x.0) はそれぞれのリリース間でAPIABIなどのバイナリ互換性ない。このリリースは、Qtのリリース間隔と関連している。
  • スタンダードリリースはメジャーリリース (x.1, x.2, x.3 など)とメンテナンスリリース (x.1.1, x.1.2, X.1.3 など)に分けられる。メジャーリリースは新機能を含み、メンテナンスリリースはバグフィックスが中心となる。

[編集] 沿革とバージョン、スクリーンショット

KDEプロジェクト・マスコットであるKonqi

[編集] KDE 1

  • 1998年7月12日 - KDE 1.0リリース
  • 1999年3月4日 - KDE 1.1リリース - さまざまな改良。新しい背景やアイコンが含まれている。

[編集] KDE 2

[編集] KDE 3

  • 2002年4月3日 - KDE 3.0リリース - 新しい印刷フレームワークの採用。
  • 2003年1月28日 - KDE 3.1リリース - 新しいテーマの採用。Konquerorでのタブブラウジング対応。
  • 2004年2月3日 - KDE 3.2リリース - FreeDesktop.orgへのさらなる対応。KopeteKontactなどさまざまな新しいソフトウェアの追加。
  • 2004年8月19日 - KDE 3.3リリース - Kontactの改良。インスタントメッセージングへのさらなる対応。
  • 2005年3月16日 - KDE 3.4リリース - アクセシビリティ面での改良。Dbus/Halのサポート。
  • 2005年11月29日 - KDE 3.5リリース - SuperKarambaウィジットエンジン。Webカメラのサポート。KHTMLの改良。

[編集] KDE 4

Color Meaning
Red 過去のリリース
Green 現在のリリース
Blue 将来のリリース
バージョン リリース日 おもな新機能と変更点
4.0 2008年1月11日 Qt4ベースに移行
新テーマ(Oxygen)、PlasmaPhononSolidAkonadiなどの新しいコアテクノロジ
DolphinOkularなどによる一部アプリケーションの置き換え
4.1 2008年7月29日 Dragon PlayerKDE PIMモジュールなどの新アプリケーション
いくつかのアプリケーションが、Microsoft WindowsMacOS Xに対応
4.2 2009年1月27日 KRunnerなどPlasmaの改良
電源管理機能の追加
プリンター設定システムの改善
4.3 2009年8月4日 PolicyKitへのフロントエンドの提供
多数のPlasmaウィジットの追加
ソーシャルネットワークのサポート強化
4.4 - KDE PIMの改善
Plasmaのネットブック向けインターフェイスの提供

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年11月13日 (金) 13:13 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【KDE】変更履歴

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