Kitaca

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改札機に設置されたKitacaリーダ(発寒中央駅にて2008年7月6日撮影)

Kitaca(キタカ)とは北海道旅客鉄道(JR北海道)が2008年10月25日から導入したサイバネ規格ICカード乗車券である。名称は「JR(キタ)海道のICード」から名付けられている。

目次

[編集] 概要

「ピッとスルー」の動き

JR北海道2009年初めを目処にICカードの導入を目指して準備を進めていた[1]。当初は「JR北海道がJR東日本のSuicaを導入する方向で調整」という報道がなされたが[2]、これはSuicaシステムを導入するという意味であり、実際には独自の名称が名付けられたICカードが採用された。

システムなどの仕様検討が順調に進んだことから、2007年6月13日に予定を前倒して2008年秋に導入する予定と発表され[3]、2008年9月10日にはサービス開始日が同年10月25日と正式に発表された[4]

2008年7月には北海道内の主要駅構内並びに列車内に「はじめまして、キタカです。」というKitacaの告知ポスターが掲示された他、札幌駅にはサービス開始を告知する電光掲示板も設置された。

各種機器の動作検証のため、同年8月中旬から社員モニター試験[5]10月1日から一般公募によるモニター試験が実施された[6]。一般公募のモニターには募集人数500名に対して、5,219名の応募があった[7]

導入後1カ月で、Kitaca定期券は約33,000枚、記名・無記名Kitacaは約45,000枚と発行枚数を順調に伸ばしたが、これは想定を上回るペースだったため、カードの在庫が追いつかない事態となり、2008年11月27日より2009年1月20日まで無記名Kitacaと記名Kitacaの発売が中止されていた[8][9]

2009年9月9日現在の発行枚数は約188,000枚。

電子マネー機能は2009年3月14日からサービスを開始した[10]

カードの番号は「JH」で始まる。これはJR北海道の英語表記「JR Hokkaido」から取られている。

2006年11月24日からJR北海道の登録商標(第5005206号)となっている。称呼には「キタカ」の他に「キタキャ」も登録されている。

[編集] カード種類

Kitacaは以下の3種類を発行する[5]。Kitaca利用可能エリア内の駅「みどりの窓口」(旅行センターなどは除く)で発行する。カード発行時にデポジット(預り金)500円が必要となる。これはカード不要時に返却される。ストアードフェアの上限額は2万円。また手数料210円で払い戻しが可能である。残額が210円以下の場合は払い戻し額はデポジットのみ。

[編集] 無記名Kitaca

  • 汎用タイプのカード。紛失時の再発行はできない。
  • 発売種別は大人のみ。このカードのみKitaca対応自動券売機でも購入可能。
  • 発売額は、デポジット500円とストアードフェア1,500円の合計2,000円となる。

[編集] 記名Kitaca

  • 氏名などを記載したカード。紛失時は手数料500円とデポジット500円の合計1,000円で再発行可能。
  • 発売種別は大人/小児。
  • 発売額は、デポジット500円とストアードフェア1,500円の合計2,000円となる。

[編集] Kitaca定期券

  • 記名Kitacaに定期券機能を追加したカード。基本的に記名Kitacaと同様のサービスとなる。
  • 発売額はデポジット500円と定期代金となる。継続購入時は定期代金のみ。
  • 有効期間は1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の3種類の設定で、通学定期にある2ヶ月と4ヶ月の設定はない。これらの期間は従来通りの磁気券となる。
  • 特急定期券・かよエール、 鉄道線とJR北海道バスとの連絡定期券、2駅併用定期券はKitaca定期券では発売されない。

クレジット機能は検討中とされている[1]北洋銀行が現在クレジット機能付きキャッシュカード「clover」にKitacaの機能を盛り込むことを検討している。

なお、発行時と追加入金については、当初はみどりの窓口でクレジットカードでの支払いが可能だったが、換金目的[11]などの乗車以外での利用が目立ったため、2008年12月25日より現金のみとなり、Kitaca定期券の購入以外にクレジットカードは使用できなくなった[12]

また、Kitacaのモバイル対応については導入費用が大きいために見送られることとなったが、モバイルSuicaについては2009年3月のSuicaとの相互利用の運用開始時から利用可能となっている。

[編集] 利用可能エリア

[編集] Kitacaのエリア

以下の札幌圏55駅(無人駅を含む)で使用可能。原則として有人駅では自動改札機、無人駅では簡易Kitaca改札機で利用できる。

[編集] 相互利用の他カードの区間

  • Suicaエリア内各駅

詳細はSuica事業者の区間を参照


発着駅がエリア内の場合でも、例えば、沼ノ端駅-岩見沢駅で追分駅経由するなどエリア外を経路に含む場合にはあらかじめ乗車券を購入する必要がある。KitacaエリアとSuicaエリアとをまたがっての利用はできない。

[編集] キャラクター

エゾモモンガ
札幌市在住のイラストレーター・絵本作家そら[13][14]がデザイン[15]。キヨスクなどではキャラクターをあしらったKitaca関連グッズが販売されている。

[編集] Kitaca電子マネー

2009年3月14日にサービス開始。以下の施設の他に、Suica電子マネー加盟店でも利用可能。

上記以外での利用については決定次第発表される。

[編集] 相互利用

相互利用関係(クリックで拡大)
  • 2009年3月14日に、JR東日本など3社発行のSuicaとの電子マネー機能を含めた相互利用を開始[17]
  • 2009年1月30日から札幌市交通局がサービスを開始したICカード「SAPICA」との共通利用が検討された[1]が、費用対効果を見極める必要や、Kitacaで採用するICカードシステムに図書の貸し出しなどの札幌市独自の公共サービス機能を付けるのは難しいとして、当初はそれぞれ単独運用とした[18]。2011年度までに相互利用の可否を判断する予定[19]
  • 上記以外のICカードとの相互利用ついては未定である。

[編集] 歴史

  • 2006年(平成18年)4月27日 - JR北海道がICカード出改札システムを導入すると発表。
  • 2007年(平成19年)6月13日 - ICカードの名称がKitacaに決定する。
  • 2008年(平成20年)10月25日 - Kitacaのサービスを開始。記念Kitacaを札幌駅小樽駅手稲駅桑園駅江別駅岩見沢駅新札幌駅千歳駅苫小牧駅の9駅で、2,000円、限定計10,000枚を発売。
  • 2008年(平成20年)11月27日 - 発売数多数の為、カードの在庫が追いつかない事態となり、在庫確保が整うまで、定期券のみの発売とすることとした。
  • 2008年12月24日 - クレジットカードによるkitacaへのチャージ並びにKitaca定期券以外のkitacaのクレジットカードによる新規発売を終了。25日から現金のみの取り扱いとなる。
  • 2009年(平成21年)1月21日 - 記名・無記名Kitacaの発売再開。
  • 2009年(平成21年)1月28日 - 発売枚数が10万枚を突破[20]
  • 2009年(平成21年)2月19日 - 利用取り消し操作の際の印字の痕跡を残したまま、カードを再利用して他の利用客に提供していたことが判明。そのため、カードの再利用について同一客に対してのみの再利用に変更したうえで、本人以外の痕跡が残っているカードの交換を実施した。
  • 2009年(平成21年)3月14日 - Kitaca電子マネーのサービス及びSuicaとの相互利用を開始。記念Kitacaを札幌駅で2,000円、限定10,000枚発売。
  • 2009年(平成21年)6月14日 - 札幌駅及び小樽駅のKitaca電子マネー対応ロッカーの一部で二重引去りがあったことが判明。当分の使用を休止するとともに返金で対応。

[編集] 脚注

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  1. ^ a b c 北海道旅客鉄道 (2006-04-27) (PDF). [[1]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2006/060427.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  2. ^ 北海道新聞、2006年1月28日
  3. ^ 北海道旅客鉄道 (2007-06-13) (PDF). [[2]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070613-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  4. ^ 北海道旅客鉄道 (2008-09-10) (PDF). [[3]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2008/080910-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  5. ^ a b 北海道旅客鉄道 (2008-07-30) (PDF). [[4]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2008/080730-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  6. ^ 北海道旅客鉄道 (2008-07-30) (PDF). [[5]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2008/080730-2.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  7. ^ “[[6]]”. 札幌経済新聞 (VARD). (2008-09-11). http://sapporo.keizai.biz/headline/309/ 2009-08-22 閲覧。 
  8. ^ 北海道旅客鉄道 (2008-11-26) (PDF). [[7]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2008/081126-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  9. ^ 北海道旅客鉄道 (2009-01-19) (PDF). [[8]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/090119-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  10. ^ 北海道旅客鉄道 (2007-12-12) (PDF). [[9]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/071212-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  11. ^ 北海道新聞、2008年12月19日朝刊
  12. ^ 北海道旅客鉄道 (2008-12-18) (PDF). [[10]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2008/081218-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  13. ^ 公式ブログ
  14. ^ ノースベース - 所属会社
  15. ^ "トピックス「北のカード「Kitaca」vol.4〜「エゾモモンガ」の生みの親〜」". サツエキ.jp. 北海道ジェイ・アール・エージェンシー. 2009-08-22 閲覧。
  16. ^ 北海道旅客鉄道 (2009-04-08) (PDF). [[11]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/090408-3.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  17. ^ 北海道旅客鉄道 (2007-12-22) (PDF). [[12]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2008/081222-2.pdf 2009-08-22 閲覧。. 
  18. ^ 甲斐祐樹 (2008-10-25). “[[13]]”. BB Watch (インプレス). http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23613.html 2009-08-22 閲覧。  ] 、日]]
  19. ^ 北海道新聞、2008年10月30日夕刊
  20. ^ サービス開始以降の発売枚数を累計したもの。北海道旅客鉄道 (2009-01-29) (PDF). [[14]]. Press release. http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/090129-1.pdf 2009-08-22 閲覧。. 

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年9月15日 (火) 11:00 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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