LABYRINTH (来生たかおのアルバム)

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LABYRINTH
来生たかお の スタジオ・アルバム
リリース 1984年12月1日
録音 1984年4月・9月(Studio des Dames)
ジャンル ニューミュージック
レーベル キティレコード
プロデュース ポール・モーリア
来生たかお 年表
Visitor
(1983年)
LABYRINTH
(1984年)
LABYRINTH II
(1991年)

LABYRINTH』(ラビリンス)は、1984年にリリースされた来生たかおの企画アルバム(規格品番:28MS-0068)である。

目次

[編集] 解説

  • 提供曲のカヴァーと、オリジナル曲「今のままでいて」で構成した企画アルバムであり、来生のアルバムでは初めてデジタルレコーディングで制作された。
  • 必然性を感じないという理由で、日本のアーティストからのプロデュース依頼を断って来たポール・モーリアだったが、来生の楽曲と自身の編曲はぴったり合うと感じ、東洋と西洋の“幸せな結婚”を成し遂げられるのではないか、と引き受けたと言う[1]。結局、氏のプロデュース・全編曲による邦楽アーティストのヴォーカルアルバムは、この1枚だけとなった。
  • ポール・モーリアは来生を評し、一見シンプルだが人の耳を惹き付ける明快でロマンティックな音楽を創るアーティストであり、そのメロディーとヴォーカルが持つオリジナリティーに尊敬の念を抱いたと述べている。また、来生作品は多少ヨーロッパ的に聞こえ、もしフランス人が歌ったらフランスの曲だと思われるかも知れないが、そのメロディーが持つセンチメンタル且つロマンティックな雰囲気は、フランスにはない日本的な響きに聞こえると語っている[2]
  • ポール・モーリアは、ストリングアレンジに最も神経を使い、来生作品の魅力を生かすにはバイオリンによるコントル・シャン(対偶主義)が一番だと考え、対するリズムアレンジは現代的なものにし、この組み合わせは大成功だったと語っている。また、編曲に先立ち、全歌詞をフランス語に訳させている[3]
  • 来生自身は、1984年9月14日〜10月2日までフランスはパリに赴き、ポール・モーリアがよく使用していた“スタジオ・ダム”でレコーディングを行っている。また、同年11月23日、12月2日に開催されたポール・モーリアの来日公演(東京都・NHKホール/大阪府・大阪フェスティバルホール)にゲスト出演し、後者の一部はTBS系音楽番組『ザ・ベストテン』で生中継もされた。
  • 研ナオコのアルバム『スタンダードに悲しくて』(1983年9月21日リリース)に収録された提供曲「夜に蒼ざめて」もカヴァーの候補に挙がっており、ポール・モーリアの編曲によるオケも完成していたが、収録は見送られた。
  • ジャケット(表面・裏面)・歌詞カードには横尾忠則のアートワークが施されている。
  • 同日にCT(規格品番:28CS-0058)、CD(規格品番:3133-20)もリリースされている。また、本アルバムの収録曲を基調とした『LABYRINTH TAKAO KISUGI with PAUL MAURIAT』(LDVHSVHD)も制作されている(来生たかお関連作品「映像ソフト」参照)。
  • 1991年4月25日にCDが再発(規格品番:KTCR-1055)、また、2007年3月21日にユニバーサルミュージックからリリースされた、オリジナルアルバム・企画アルバムを集めた21枚組CD-BOX『来生たかお大全集』には、この1991年版(規格品番:UPCY-6374)が収録されている。
  • 帯のコピー
    • LPポール・モーリアプロデュース・アレンジ 来生たかお待望のフランス・レコーディング Including The New Single 白いラビリンス(迷い)
    • CD:ポール・モーリアプロデュース・アレンジ 来生たかお待望のフランス・レコーディング(帯は、シール仕様のものと、ジャケットとの一体型仕様のものが存在する)
    • CD(1991年再発):記載なし。
  • アルバムタイトルは、ジャケットでは“LABYRINTH”、帯では片仮名表記“ラビリンス”になっている。

[編集] 収録曲

LP版・CT版(CD版は割愛)

[編集] SIDE 1

  1. 逢瀬
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:福井峻
    • 本アルバムの中で好きな曲を問われたポール・モーリアが、その1つとして挙げている[4]。元々、桃井かおりのアルバム『SHOW?』(1982年11月1日リリース)に収録され、来生がデュエットで参加している。その後、樋口可南子がアルバム『からたちの花が、咲いたそうだよ。〜ka・na・ko』(1983年11月30日リリース)でカヴァーしている。また、来生えつこによる同名小説が短編集『エピソード』(角川書店/1988)に収められている。
  2. 今のままでいて
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝・萩田光雄
    • 本アルバムで唯一、当初から自身が歌う事を想定して書かれた曲で、第17弾オリジナルシングルの候補に挙がっていた。ポール・モーリアは、リズムの中に日本風のノスタルジーを見出し、好きな1曲として挙げている[5]
  3. めぐり逢い
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝
    • 高田真樹子のアルバム『不機嫌な天使』(1977年5月1日リリース)に収録されており、彼女のシングル「ハイウェイ」(2007年10月5日リリース)には、セルフカヴァーヴァージョン(めぐり逢い[ニュー・メイク])が収録されている。
  4. あしたの風
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝
    • 来生が裏声を使っている数少ない1曲。石川セリのライヴアルバム『石川セリ・ファースト・ライブ』(1977年11月5日リリース)に収録されているが、スタジオレコーディング版は存在しない。
  5. デイ・ブレイク
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝・萩田光雄
    • 高橋真梨子のアルバム『Monologue』(1980年8月21日リリース)に収録された曲。来生のセルフカヴァーアルバム第1弾『Visitor』で見送られた収録が本アルバムで実現し、第17弾オリジナルシングルの候補にもなっていた。ポール・モーリアが好きな曲として挙げている[6]。また、来生えつこによる同名小説が短編集『エピソード』(角川書店/1988)に収められている。

[編集] SIDE 2

  1. さよならのエチュード
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝
    • 高橋真梨子のアルバム『ひとりあるき』(1979年3月25日リリース)に収録された曲。最初にヴァース(序奏部分)が配置された凝った作りになっている。
  2. 白いラビリンス(迷い)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝・萩田光雄
    • 元々、“「セカンド・ラブ」の路線で”との依頼で作られた中森明菜への提供曲で、彼女のアルバム『POSSIBILITY』(1984年10月10日リリース)に収録されているが、タイトルは「白い迷い(ラビリンス)」となっている。来生によるカヴァーは第17弾オリジナルシングルとして1984年11月1日にリリースされた。メロディー自体は、監督・小栗康平、主演・田村高廣のモノクロ映画『泥の河』(1981)をイメージしており、ポール・モーリアが好きな1曲として挙げている[7]。また、来生えつこによる同名小説が短編集『エピソード』(角川書店/1988)に収められている。
  3. 疑問符
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝・萩田光雄
    • ポール・モーリアは、力強いリズムの中にノスタルジックな短調の調べを感じ、日本的であると述べている[8]。元々、1983年12月1日に河合奈保子がシングルとしてリリースした曲である。また、来生えつこによる同名小説が短編集『エピソード』(角川書店/1988)に収められている。
  4. 星のくちびる
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝・萩田光雄
    • 森進一のアルバム『人を恋うる唄』(1984年8月5日リリース)に収録されている「男と女のメモリー」を改題した曲で、歌詞は同一である。

[編集] 参加ミュージシャン

クレジットなし

[編集] 参加スタッフ

  • Exective Producer:多賀英典
  • Producer:Paul Mauriat
  • Director:本間一泰、石谷仁
  • Engineers:Dominique Poncet
  • Assistant Engineer:Mark Perignon
  • Production Superviser:Velentin Coupeau & 宗像和男
  • Special Thanks To Mike Nakamura、キョードー東京日本フォノグラム
  • Cover Art:横尾忠則
  • Design:田島照久

[編集] 脚注

  1. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)
  2. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)
  3. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)
  4. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)
  5. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)
  6. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)
  7. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)
  8. ^ ファンクラブ会報誌『DECADE』(1984)

[編集] 関連項目

最終更新 2009年9月16日 (水) 04:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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