MIM-14 (ミサイル)
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MIM-14 ナイキ・ハーキュリーズ
MIM-14 ナイキ・ハーキュリーズ(英: Nike-Hercules)は、固形燃料ロケット・モーターにより推進する地対空ミサイルであり、高々度及び中高度防空のためにアメリカ合衆国及びNATO軍により用いられた。また、地対地ミサイルとして使用することもできた。当初の制式名はSAM-N-25で、後にM6に改称。
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[編集] 概要
ナイキ・エイジャックス・ミサイルに続くナイキ・ハーキュリーズ・システムは、敵の爆撃機と敵の爆撃機編隊を破壊するだけでなく、弾道弾迎撃ミサイル・システムとしても使用することも視野に入れて冷戦期に開発された。ウェスタン・エレクトリック、ベル研究所及びダグラス・エアクラフトがシステムの主要な契約者であった。アメリカ陸軍に加え、システムは1963年から配備が始まった西ドイツを皮切りに西ドイツ、オランダ、ベルギー及びギリシャに1980年代後期まで輸出された。また、ナイキ・ハーキュリーズ・ミサイル・システムは日本の航空自衛隊にもナイキJとして輸出(ライセンス生産)され、その後ナイキJには、初期の真空管による電子装置をトランジスター化されたものと交換することによって内蔵誘導装置の改善が施された。
ナイキ・ハーキュリーズは、W31核弾頭又は通常のT-45破片効果弾頭を搭載することができた。ミサイルは、全長41 ft 6 in(12.6 m)、翼幅6 ft 2 in(1.9 m)であった。ミサイルは、約77 mi(110 km)の射程を持っていた。ナイキ・ハーキュリーズは特定の大陸間弾道ミサイル(ICBM)に対して効果があったため、第一次戦略兵器制限交渉(SALT I)の一部において弾道弾迎撃ミサイル制限条約が締結されるに至った。
145個のミサイル中隊が冷戦期に配備されたが、アメリカ本土防衛にとって最大の脅威が爆撃機でなくミサイルであることが明らかになったとき、大部分のナイキ・ハーキュリーズ部隊は解散した。すべてのアメリカ合衆国本土(CONUS)のナイキ・ハーキュリーズ中隊は、フロリダ州とアラスカ州のものを除いて、1974年4月までに解散した。残りの部隊は、1979年の春のうちに解散した。フロリダのサイトであるエバーグレーズ国立公園のアルファ中隊、キーラーゴ(Key Largo)のブラボー中隊、キャロル市のチャーリー中隊とマイアミ郊外のクローメ通りにあったデルタ中隊の解体は、1979年6月に始まり、その年の初秋までに完了した。
アメリカ陸軍は、MIM-104 パトリオット・ミサイル部隊が配備される1983年までヨーロッパの最前線の防空兵器としてナイキ・ハーキュリーズを運用し続けた。西ドイツ、オランダ、ベルギー、ギリシャ及びトルコからのNATO部隊は、1980年代後期まで高々度防空のためにナイキ・ハーキュリーズを運用し続けたが、東ヨーロッパの共産主義国の崩壊により部隊は解散した。
パトリオット・ミサイルは、高々度及び中高度防空任務で、ナイキ・ハーキュリーズと交替した。パトリオットがナイキ・ハーキュリーズ・システムに勝るその利点は、その機動性であった。ナイキ・ハーキュリーズ発射サイトが確立するのには何日もかかるが、パトリオット発射サイトは数時間で確立することができる。パトリオットはまた、より先進のフェイズド・アレイ・レーダー・システムを使用し、ミサイル目標に対してより良好な追跡を実現していた。
ナイキ・サイトはごく少数が保存されたが、アメリカ国内及び国外に多くのナイキ・サイト跡がまだ存在する。サンフランシスコのゴールデンゲート海峡の北にある1つは作戦用地下ミサイル・シェルターを完備する国立公園サイトとして維持されている。
ナイキ・ハーキュリーズとナイキ・エイジャックスはソビエト連邦のS-75(SA-2 ガイドライン)中距離ミサイルに相当したが、少数しか戦闘において発射されなかった。ソビエトのミサイルは、アメリカの航空機に対してベトナム戦争中に相当数使用された。それらのミサイルは高々度又は手頃な高度で飛行している航空機に対して非常に効果的で、有効最低高度の下を飛行するか、強力で洗練されたECMポッドまたは専用の電子戦機を使うかといった骨の折れる戦術を用いなければならなかった。
[編集] 仕様
[編集] MIM-14B
出典:Designation-Systems.Net[1]
- 全長: 12.52 m (41 ft 1 in)
- 本体長: 8.18 m (26 ft 10 in)
- ブースター長: 4.34 m (14 ft 3 in)
- 翼幅: 1.88 m (6 ft 2 in)
- ブースター翼幅: 3.50 m (11 ft 6 in)
- 直径: 0.53 m (21 in)
- ブースター直径: 0.80 m (31.5 in)
- 発射重量: 4,850 kg (10,710 lb)
- 本体重量: 2,505 kg (5,530 lb)
- ブースター重量: 2,345 kg (5,180 lb)
- 速度: M 3.65
- 到達高度: 45,700 m (150,000 ft)
- 射程: 140 km (88 mi)
- 機関
- ブースター: ハーキュリーズ M42 固体燃料ロケット・モーター(M5E1 ナイキ・ブースター × 4)
- 推力: 合計978 kN (220,000 lb)
- サステナー: チオコール M30 固体燃料ロケット・モーター
- 推力: 44.4 kN (10,000 lb)
- ブースター: ハーキュリーズ M42 固体燃料ロケット・モーター(M5E1 ナイキ・ブースター × 4)
- 弾頭
[編集] 脚注
- ^ Parsch, Andreas (2001-10-01). "MIM-14" (英語). Directory of U.S. Military Rockets and Missiles. Designation-Systems.Net. 2007年7月31日 閲覧。
- ^ en:Nike-Hercules Missile 2007-07-18 02:57 (UTC)
[編集] 関連項目
最終更新 2009年9月16日 (水) 08:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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