Mozilla Thunderbird

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Mozilla Thunderbird
Mozilla Thunderbird (SuSe Linux 9.3)
開発元 Mozilla Messaging / Mozilla Foundation
最新版 2.0.0.23 (2009年8月20日PDT))
最新評価版 3.0 RC2 (2009年12月1日(PDT))
対応OS Windows / Mac OS X / Linux / BSD系
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 電子メールクライアント & ニュースリーダ
ライセンス MPL/GPL/LGPL トリプルライセンス
公式サイト Mozilla Japan
  

Mozilla Thunderbirdモジラ・サンダーバード)は Mozilla を起源とし、オープンソースで開発が行われている電子メールクライアントである。プロジェクト開始当初は Minotaur と呼ばれていた。レンダリングエンジン Gecko を使用し、優れた描画性能、高速性、拡張機能、テーマ機能など拡張性に富む。Mozilla Suite あるいは Netscape の Mail/News と同様の機能を持つ。

RSSを取得・購読するためのRSSリーダーや、ベイズ理論による学習型迷惑メールフィルタ機能(受信時に迷惑メールと判断されたメールに迷惑メールの印を付け、設定によってはさらに「迷惑メールフォルダ」へ振り分けることも可能)を標準で備えるなど、他の電子メールクライアントに見られない独自の利便性を打ち出している。Outlook Expressなどの他の電子メールクライアントからの容易な移行機構も備える。2004年12月、2007年4月にそれぞれバージョン1.0, 2.0がリリースされた。

目次

[編集] 概要

Mozilla Firefoxと同じように、Geckoエンジン上にXULを用いて構築されており、そのため、マルチプラットフォームでありながら、開発ソースは単一である。またXULを利用した拡張機能が利用できる。ただし、Geckoエンジンに問題が発生すると、Thunderbirdも影響を受けるため、アップデートの必要性が生じてくる。

Outlook Expressなどのメールソフトに見られるような、左にフォルダ、右上部にメール一覧、右下部にメールの内容が表示されるという3ペインのインターフェイスをしている(設定により、2ペインに変更可能)。メールソフトとして利用できるプロトコルPOP3SMTPIMAPである。それ以外には、ニュースグループの購読や、HTTPを通じてRSSAtomの取得をしたり、RSSを通じてポッドキャスティングされたデータを取得することが可能である。

Thunderbirdのソースコードを利用した派生電子メールクライアントとしてEudoraの後継となるPenelopeとMac OS XネイティヴのCorreoが開発中である。

[編集] Mozillaからの切り離し

それまでプロジェクトを推し進めてきたMozilla Foundationは2008年2月19日にThunderbirdプロジェクトのための新組織Mozilla Messagingの設立を発表した[1]。ThunderbirdはMozillaの開発側やコミュニティがFirefoxほどに注力しておらず小規模開発となっていることが原因で、切り離しはThunderbirdに興味・意欲のある人間を集めて開発を活性化させることが目的であった。

これに際し、Mozilla Corporation CEOのミッチェル・ベイカーは以下の3つの選択肢を掲げ、どのような形態で運営するかの検討を進めていた[2]

  • Mozilla Foundationのように別組織を設立する
  • Mozilla Foundationの下に子会社を設立する
  • CaminoSeaMonkeyのようにコミュニティプロジェクトとして分離し、コミュニティが新会社設立などによる開発を行う

なお、この切り離しに際してネット上で「広告収入を供与しているGoogleGmailとの競合を理由に圧力をかけたのではないか」という噂が流れたが、ミッチェル・ベイカーはこれを否定した[3]

[編集] バージョンの変遷

Firefoxと並行してアップデートが行われるためバージョンの数字は同時期リリースのFirefoxに合わせられる。このためたびたびバージョンの数字は飛んでいる。2009年6月現在、セキュリティアップデート提供は2.0系列のみである。

[編集] 1.0系列

Firefoxの対応するバージョンにおける修正とほぼ同じである。Geckoエンジンのバージョンは1.7.x。

  • 1.0 - 正式リリース(2004年12月6日)(日本語版は同年12月24日)
  • 1.0.2 - gif 画像の処理におけるヒープオーバーフロー等を修正(2005年3月15日)
  • 1.0.5 - JavaScript 無効時にも XBL スクリプトが実行される脆弱性等の修正(2005年7月12日)英語版のみ
  • 1.0.6 - 1.0.5 における拡張機能関連 API の不具合の解消(2005年7月19日)
  • 1.0.7 - Thunderbird ヘルプが Not Found になる問題等の修正(2005年9月29日)
  • 1.0.8 - 安定性の向上、セキュリティフィックス。1.0系列の最終アップデート。(2006年4月21日)

[編集] 1.5系列

Firefoxと同様、もともとは1.1としてリリースされる予定だったものが1.5として改められた。Geckoエンジンのバージョンは1.8.0.x。

  • 1.5 - 正式リリース(2006年1月11日)
  • 1.5.0.2 - 安定性の向上、セキュリティフィックス(2006年4月21日)
  • 1.5.0.4 - Intel Macへの正式対応。安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.4と同時リリース。(2006年6月1日)
  • 1.5.0.5 - 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.5と同時リリース。(2006年7月27日)
  • 1.5.0.7 - 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.7と同時リリース。(2006年9月14日)
  • 1.5.0.8 - 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.8と同時リリース。(2006年11月7日)
  • 1.5.0.9 - 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.9と同時リリース。(2006年12月19日)
  • 1.5.0.10 - 安定性の向上、SSL 2 の処理に関するバッファオーバーフロー等の修正。(2007年3月1日)
  • 1.5.0.12 - 安定性の向上、APOP認証に関する脆弱性などの修正。(2007年5月30日)
  • 1.5.0.13 - 2.0.0.5、2.0.0.6と同等の修正。(2007年8月23日)
  • 1.5.0.14 - FirefoxとInternet Explorerの相互作用で発生する深刻な脆弱性を修正、及びメモリ破損でクラッシュが起きる不具合を修正。また、1.5系列の最終アップデート。(2007年12月19日)

[編集] 2.0系列

2009年6月現在、一般ユーザー向けに公開され、唯一サポートされているバージョン。正式版公開は2007年第一四半期を予定[4]していたが、Firefoxの予期せぬセキュリティフィックス作業に伴い延期となり、4月にずれ込むこととなった[5]。2007年4月18日、正式にリリース。Geckoのバージョンは1.8.1.x。

  • 2.0.0.0 - 正式リリース。Geckoのバージョンは1.8.1.3。(2007年4月18日)
  • 2.0.0.4 - 安定性の向上、APOP認証に関する脆弱性などの修正。Geckoのバージョンは1.8.1.4。(2007年5月30日)
  • 2.0.0.5 - IE経由でのURLハンドラを悪用した脆弱性の修正。メモリ破損に関連した脆弱性の修正。韓国語版のリリース。(2007年7月19日)
  • 2.0.0.6 - 外部プログラムに渡されるURIがエスケープされていない問題の修正。セキュリティフィックス。(2007年8月1日)
  • 2.0.0.9 - メッセージ作成ウインドウを開いたときにクラッシュする不具合の修正等。セキュリティフィックス。(2007年11月15日)
  • 2.0.0.12 - 外部MIMEボディ内のヒープバッファオーバーフローの修正等。セキュリティフィックス。(2008年2月27日)
  • 2.0.0.14 - 「JavaScriptの特権昇格と任意のコード実行」の修正等。セキュリティフィックス。(2008年5月2日)
  • 2.0.0.16 - 「CSS参照カウンタのオーバーフローによるリモートコード実行」の修正等。セキュリティフィックス。(2008年7月23日)
  • 2.0.0.17 - 「UTF-8 URL スタックバッファオーバーフロー」等,最高2件を含む7件の修正。セキュリティフィックス。(2008年9月26日)
  • 2.0.0.18 - 「Canvas と HTTP リダイレクトを通じた画像の読み取り」等7件の修正。セキュリティフィックス。(2008年11月20日)
  • 2.0.0.19 - 「loadBindingDocument を通じた情報の読み取り」等7件の修正。セキュリティフィックス。(2008年12月31日)
  • 2.0.0.21 - 「メモリ安全性の問題を修正するための PNG ライブラリの更新」等5件の修正。セキュリティフィックス。(2009年3月19日)
  • 2.0.0.22 - 「text/enhanced パートを含む multipart/alternative メッセージを表示したときのクラッシュ」等7件の修正。セキュリティフィックス。(2009年6月22日)
  • 2.0.0.23 - 「証明書の正規表現パースにおけるヒープオーバーフロー」等2件の修正。セキュリティフィックス。(2009年8月20日)

[編集] 3.0系列

Geckoのバージョンは1.9.1になる予定。2009年第4四半期ごろのリリース予定していおり、同年11月に製品候補版が公開されている。検索エンジン「Gloda」による検索機能の強化やタブ表示などのインターフェイスの変更が行われる。コードネームはShredder。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[ヘルプ]

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年12月2日 (水) 10:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【Mozilla Thunderbird】変更履歴

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