NHK交響楽団

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NHK交響楽団本部

財団法人NHK交響楽団(エヌエイチケイこうきょうがくだん、NHK Symphony Orchestra)は日本にある世界的オーケストラの一つ。通称「N響(エヌきょう)」。所在地は東京都港区高輪二丁目16番49号。

目次

[編集] オーケストラの運営

文部科学省を主務官庁とする財団法人であり、日本放送協会(NHK)からの出向者が歴代の理事長を務めている。現在の理事長は元NHK理事の野島直樹。NHKから10億円以上の交付金を受け、楽団側は演奏の放送などで事業に協力している。その他にも民間各社からも支援を受けている。

[編集] コンサート

[編集] 定期公演

月に3つのプログラムが2回ずつ、6公演開催される。

7月8月3月は定期公演が開催されないため、年間54回の定期公演が開催されている。

Bプログラムは音響の良いサントリーホールで開催されるために人気がある。そのため、定期会員券も年間会員に限られ、また、座席数もNHKホールに比べて格段に少ないこともあり、1回券として発売される枚数も少ない。

[編集] 主催公演

[編集] その他の公演

演奏は海外にも配信される。CD録音は「公共放送のオーケストラ」という性格上あまり積極的ではなかったが、近年はライヴ録音を中心にリリースも目立ってきている。販売は、スタジオ録音は各レコード会社が発行・発売、ライヴ録音はNHKサービスセンター発行・各レコード会社が発売するという形態をとっている。

また、定年退職した団員を中心に構成された「N響団友オーケストラ」があり、演奏活動を行っている。

[編集] 演奏

伝統的にドイツオーストリア系音楽を主なレパートリーとするが、シャルル・デュトワ(のちに音楽監督)を常任指揮者に迎えて以降は、フランス系音楽の演奏レベルもアップしてきている。

放送交響楽団としての性格も有することから多様な作品の演奏を求められ、クラシック以外にもゲーム音楽、劇伴音楽を演奏するなど、演奏のジャンルは幅広い。過去にはゲームドラゴンクエストシリーズの音楽のオーケストラ演奏を長く行っており、サウンドトラックCDとして多数発売された。特にプレイステーション2ドラゴンクエストVでは、ゲーム中のほぼ全ての楽曲においてNHK交響楽団の演奏によるものが採用されている。劇伴音楽としては、大河ドラマのテーマ音楽を毎年演奏していることで知られる。

[編集] 年表

#○○は定期公演の回数を示す

[編集] 戦前

[編集] 戦後

[編集] 21世紀

[編集] 指揮者

[編集] 常任指揮者・名誉指揮者・正指揮者・音楽監督他

指揮者 任期
近衛秀麿 1926年 - 1935年
ヨゼフ・ケーニヒ 1927年 - 1929年
ニコライ・シフェルブラット 1929年 - 1936年
ジョセフ・ローゼンストック 専任 1936年 - 1946年
常任 1956年 - 1957年
名誉 1951年 - 1985年
尾高尚忠 専任 1942年 - 1951年
山田一雄 専任 1942年 - 1951年
高田信一 専任 1944年 - 1951年
クルト・ヴェス 常任 1951年 - 1954年
ニクラウス・エッシュバッハー
Niklaus Aeschbacher
常任 1954年 - 1956年
ヴィルヘルム・ロイブナー 常任 1957年 - 1959年
ウィルヘルム・シュヒター 常任 1959年 - 1962年
アレクサンダー・ルンプフ
Alexander Rumpf
常任 1964年 - 1965年
ヨゼフ・カイルベルト 名誉 1967年 - 1968年
ロヴロ・フォン・マタチッチ 名誉 1967年 - 1985年
ヴォルフガング・サヴァリッシュ 名誉 1967年 - 1994年
桂冠名誉 1994年 -
岩城宏之 1969年 - 2006年
オットマール・スウィトナー 名誉 1973年 -
ホルスト・シュタイン 名誉 1975年 - 2008年
外山雄三 1979年 -
森正 1979年 - 1987年
ヘルベルト・ブロムシュテット 名誉 1986年 -
若杉弘 1995年 - 2009年
シャルル・デュトワ 常任 1996年 - 1998年
音楽監督 1998年 - 2003年
名誉音楽監督 2003年 -
岩村力 アシスタントコンダクター 2000年 - 2007年
ウラディーミル・アシュケナージ 音楽監督 2004年 - 2007年
桂冠 2007年 -
アンドレ・プレヴィン 首席客演 2009年 -

2007年3月、ウラディーミル・アシュケナージが同年8月末に3年の任期を終えた後は音楽監督としての後任を置かず、首席客演指揮者を置く予定であることが明らかにされた。 2009年2月、アンドレ・プレヴィンが同年9月より首席客演指揮者に就任することが発表された。任期は3年の予定。

[編集] 主な客演指揮者

NHK交響楽団は、「日本の音楽そのものの歴史」(朝比奈隆)と言われるように、世界でもトップクラスの指揮者たちが客演している。

指揮者 主な来演年 特筆事項
フェリックス・ワインガルトナー 1937年 朝日新聞招聘。夫人も指揮
朝比奈隆 1940年1943年1967年1986年1994年1995年1997年2000年 N響75周年を祝う2001~02シーズンの終わりの定期公演も振る予定だった
ジャン・マルティノン 1953年1963年 朝日新聞招聘。夫人も指揮
ヘルベルト・フォン・カラヤン 1954年1957年 1957年はベルリン・フィルとの合同演奏
アンドレ・コステラネッツ 1955年
ベンジャミン・ブリテン 1956年
イーゴリ・ストラヴィンスキー 1959年 火の鳥」がDVD化
小澤征爾 1962年、1995年、2005年
ジャン・フルネ 1963年
ヴィリー・ボスコフスキー 1963年
コンスタンティン・シルヴェストリ 1964年
エルネスト・アンセルメ 1964年
ハインツ・ワルベルク 1966年2004年
ピエール・ブーレーズ 1967年、1995年 1967年は大阪国際フェスティバルでの「トリスタンとイゾルデ」上演
ルドルフ・バルシャイ 1970年、2004年
ダニエル・バレンボイム 1973年
ハンス・ツェンダー 1974年
ミヒャエル・ギーレン 1975年
フェルディナント・ライトナー 1976年1990年
ネヴィル・マリナー 1979年2007年
ギュンター・ヴァント 1979年、1982年、1983年 1986年はキャンセル
キリル・コンドラシン 1980年
イーゴリ・マルケヴィチ 1983年
渡邉暁雄 1985年
ヴァーツラフ・ノイマン 1984年
ガリー・ベルティーニ 1987年
エサ=ペッカ・サロネン 1990年2002年
エフゲニー・スヴェトラーノフ 1993年~2000年
アンドレ・プレヴィン 1995年1998年、2007年他 2001年はキャンセル
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ 1996年
クシシュトフ・ペンデレツキ 1996年
ヴァレリー・ゲルギエフ 1996年、2009年
アラン・ギルバート 1996年、1998年、2000年、2002年、2005年
ズービン・メータ 1996年 N響創立70周年記念演奏会で指揮
準・メルクル 1998年他
チョン・ミョンフン 1998年、2008年
パーヴォ・ヤルヴィ 2001年、2005年
ネルロ・サンティ 2004年他
ロジャー・ノリントン 2006年
ファビオ・ルイジ 2008年他
デイヴィッド・ジンマン 2009年
エド・デ・ワールト 2009年

[編集] 公演の放送

NHK交響楽団の定期公演は、NHK-FMラジオで随時生中継される(Aプログラムは土曜18時~21時の特別枠、Bプログラム及びCプログラムは『ベストオブクラシック』枠内)。また録画で、NHK衛星第2NHKデジタル衛星ハイビジョン(内容により5.1サラウンド放送)においてノーカットでテレビ放送される。

また、関連番組として『N響アワー』をNHK教育テレビの毎週日曜日21時 - 22時で放送している。毎回クラシック初心者にも楽しめるように様々なテーマを絡ませながら、N響の演奏会の模様を挿入している。

[編集] 関連記事

[編集] 参考文献

  • NHK交響楽団『NHK交響楽団40年史』日本放送出版協会、1967年。
  • NHK交響楽団『NHK交響楽団50年史』日本放送出版協会、1977年。
  • 小川昴『新編 日本の交響楽団定期演奏会記録1927-1981』民主音楽協会、1983年。
  • 松本善三『提琴有情 日本のヴァイオリン音楽史』レッスンの友社、1995年。
  • 岩野裕一「NHK交響楽団全演奏会記録・「日露交歓交響管弦楽演奏会」から焦土の《第9》まで」『Philharmony 99/2000SPECIAL ISSULE』NHK交響楽団、2000年。
  • 岩野裕一「NHK交響楽団全演奏会記録2・焼け跡の日比谷公会堂から新NHKホールまで」『Philharmony 2000/2001SPECIAL ISSULE』NHK交響楽団、2001年。
  • 岩野裕一「NHK交響楽団全演奏会記録3・繁栄の中の混沌を経て新時代へ-"世界のN響"への飛躍をめざして」『Philharmony 2001/2002SPECIAL ISSULE』NHK交響楽団、2002年。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年7月21日 (火) 17:56 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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