QSLカード

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QSLカードとは、アマチュア無線家が交信したことを証明するため、交信相手に発行するカードのことである。交信証明書とも呼ばれる。大きさは、はがきと同じ縦148mm×横100mm、もしくはこれより数mm小さいサイズである。

交信したらQSLカードを必ず発行しなければならないというわけではないが、美しい絵や写真など趣向を凝らしたカードを発行している無線局も多く、その収集を楽しみの一つとしているアマチュア無線家も多い。

アワード(交信数などの条件を満たした局に発行される賞状)の申請には多くの場合、QSLカードが必要である。近年ではQSLカードの発行を電子化する試みもあるが、多くの国際的に権威あるアワード(例:DXCC)では、2006年現在も、申請に当たっては紙のカード原本を発行者に提示する義務が課されている。

QSLカードの送付は、相手局に直接郵送するほか、QSLビューロー(単にビューローとも)と呼ばれる機関を経由して交換されることが多い。コールサインを記入してビューローに送付すれば、受け取り先毎に仕分けしてまとめて転送される仕組みである。個別に発送する場合に比べ、格段に郵送料が安く済む。日本では日本アマチュア無線連盟がビューローの役割を果たしており、各国のQSLビューロー間でもまとめてカードの転送を行う。

なお、交信相手ではなく、交信を聞いた人からの受信報告が届く場合がある。これはSWLカード(SWLとはShort Wave Listenerの略であるが、短波帯での交信に限らず、アマチュア無線の交信を聴くことを指す[1])と呼ばれる。これが到着した場合、受信内容が実際の交信だったかを確認し、受信確認証(大抵はQSLカードの記載事項を一部修正して流用する)を送る。日本アマチュア無線連盟の准員である場合はコールサインに似た番号が会員番号として付与されており、SWLはこの番号を自己のSWLカードにあしらっている場合が多い(この場合はビューロー経由の交換も可能である)。

目次

[編集] QSL カードの歴史

無線局の受信を(そして後に互いの双方向の交信を)証明するのにはがきを送るという考えは、独立に数回考案されたようだ。 もっとも初期の出典は1916年ニューヨーク州バッファローの 8VX から ペンシルベニア州フィラデルフィアの 3TQ へ送られたカードのようである(当時 ITU のプリフィックスは用いられていなかった)。コールサイン、周波数、日付、等々といった標準化されたカードは1919年オハイオ州アクロンの C.D. Hoffman、コールサイン 8UX により生み出されたようだ。ヨーロッパでは、ビル・コーサム(William E. F. "Bill" Corsham)、コールサイン 2UV、が1922年イングランドのハーレスデンから交信した時に最初に QSL カードを発行した。

[編集] QSLカードの記載内容

最初の10項目は必須項目である。アワード申請における最低限の記載内容になることが多い。場合によっては11以降も重要な情報。
  1. 自局のコールサイン
  2. 相手局のコールサイン
  3. 交信したことを証明する旨の文言
  4. 交信した年月日とタイムゾーン
  5. 交信した時刻(開始時刻。終了時刻も書く場合もある)
  6. 相手の信号の状況(RSコードによる。電波形式によりRST、RSMなども)
  7. バンド(周波数帯もしくは波長帯。正確に周波数を書く場合もある)
  8. モード(電波型式、共に同じ電波形式で交信した場合はそれも明記:「2x」など)
  9. 自局の運用場所(地名、場合によっては島名など)
  10. 発行者の署名(日本の場合は印鑑、スタンプなども使われる)、オペレーターの名前・ハンドル(社団局の場合は構成員の内の誰が担当したか明記するため必須)
  11. 自局の運用場所の補助情報(DXCCカントリー名、ゾーン名、JCC/JCGコード、グリッド・ロケーターによる位置、経緯度など)
  12. 自局の無線機アンテナの紹介
  13. その他

[編集] 脚注

  1. ^ 文脈によっては短波帯の全通信の場合もある。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年6月2日 (火) 14:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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