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『redEyes』は神堂潤による少年漫画。『マガジンGREAT』(講談社)連載中。2009年5月現在13巻まで発刊。尚単行本は、ヨーロッパでフランス語版、ドイツ語版が8巻まで発刊されている。作者がモータースポーツ好きなのか、ほとんどの登場人物にはレーサーの名前の一部が含まれている。
目次 |
[編集] 概要
未来を舞台に二国間の戦争を描くSF架空戦記物であるが、そのよく練られた緻密な設定と世界観は他の追随を許さない。また架空性を維持しつつリアリティを高める為か一部の言葉は現実のモノから連想しやすい形で差し替えた形で使用されている(例.アメリカ合衆国→ステイツ、英語・ドイツ語→エクラッド語・トイテナー語)。
未来ではあるが戦争形態は大量破壊兵器の使用不能(使用禁止などではなく使用が不能)、電子戦の破綻などにより有視界白兵戦中心となり退化している。高価で整備に手間がかかるハイテク機器が大規模戦闘には向かなかった事、さらに静止衛星軌道上に存在し現状では制御不能とされる「オービターアイズ」と呼ばれる戦略軍事衛星群により、超高空を飛行する兵器(大陸間弾道弾や高高度爆撃機等)が自動撃墜されるため、戦闘は退化せざるを得なくなった。そのため、有視界での歩兵戦力を増強する目的で特殊強襲装甲・通称「SAA」と呼ばれる一種のパワードスーツが開発され、戦場へと投入されている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
統合暦182年7月7日、レギウム共和国軍はドラグノフ連邦軍に対して和議を申し入れた。同年7月15日、トーラス市において"トーラスの和約”が締結される。これにより、2年8ヶ月余りに渡って続いたレギウム・ドラグノフ間の戦争はレギウム共和国の実質的な敗北で終結した。
終戦から3ヵ月後、レギウム軍特殊精鋭部隊"ジャッカル”の隊長であったグラハルト・ミルズは、死刑執行の日を迎えていた。副長のユリアン・クレイズによって叛逆者の汚名を着せられたミルズだが、護送しようとした海兵隊を殺害して脱走し、汚名を着せたクレイズに復讐するべくたった1人の"戦争”を開始した。
[編集] 登場人物
[編集] 元ジャッカル隊員
- グラハルト・ミルズ
- 旧レギウム国防軍・陸軍特殊部隊ジャッカル隊長。レギウム軍の英雄でありながら、最後の戦闘で敵に寝返った卑劣漢であり反逆者。
- しかし反逆者というのは実は濡れ衣であり、実際は部下のクレイズの策略によるものである。
- 早くに両親を亡くし、職を転々としていたところをレギウム国防軍の"英雄"ことアラン・クルサード大佐に見出され、同大佐の推薦で軍属経験の無いまま統合レインジャー連隊の訓練キャンプへと入隊。そこで自身も知らなかった戦士としての才能を開花させ、頭角を現す。
- 特に、ある事件をきっかけとして「覚醒」した後の戦闘能力は凄まじく、生身でSAAを装備した部隊を瞬殺するほど。そのあまりの戦闘力は敵味方ともに恐怖を与え、「戦場の死神」又は古いグリース語(ギリシャ語)で大量虐殺「スロウター (slaughter) 」を意味する「ジェノサイド (genocide) 」と呼ばれ畏怖される。
- 前述の反逆罪で死刑判決を受け、投獄されるも脱走。かつての部下レイニーをはじめとした仲間を得ながら、現在はレギウム国民軍に参加しその一翼を担う存在となっている。
- レギウム国民軍に参加した時に大尉から少佐に昇進している。
- 冷酷非常な殺戮機械と呼ばれるように、普段は非常に冷徹。しかし本来は誰よりも他人を思いやれる優しい性格でありながら、それを表に現すのが苦手な不器用な男と言える。
- ユリアン・クレイズ
- 元ジャッカル隊員だが、実際はドラグノフ連邦のスパイであり、ミルズを罠に嵌めた張本人。
- 「ディヴァン」なる組織にも参加しており、「グラン・ケイオス(混沌への再生)」なる計画の執行者である。レギウムとドラグノフ、どちらも計画遂行のための要素でしかないと考えている上、それ以上に独自の目的を持って行動している節も見受けられる。
- その正体は滅亡したルーミス王国の王族で、フルネームはデオ・ゼーネス・アム・エーリヒ・オ・シルツァ・デン・ロートシルツ(エーリヒの嫡子にして血の盾章の護持者たりし)=ユリアン・クレイズ・フォンテ・シルバイン。サーカムが残したオービターアイズの制御コードを手に入れ、世界の掌握を目論んでいる。
- レイニー・クルーガー
- 陸軍出身の元ジャッカル隊員。戦場の死神ことグラハルト・ミルズにもっとも近いと目される男。特にブレード(ナイフ)での戦闘に長けており、こと近接戦闘になればジェノサイドに匹敵、または凌駕する程の腕前を持っている。この事から「ブレード使いのレイニー」の二つ名を持つ。
- 元はミルズ、バロスらと同じレインジャー養成キャンプで苦楽を共にした同僚であり親友同士。ミルズが一足先に昇格し指揮官となってからは、友情だけでなく上官として、戦士として多大な尊敬の念を抱いていた。しかし、最愛の妹をクレイズに人質にとられ、しかたなくクレイズの策略に協力する事になってしまう。その後、脱獄したミルズを捕らえる為クレイズの命に従い心ならずもミルズと対峙するが、ミルズに諭され行動を共にするようになる。
- 普段は快活でノリの良い性格だが、一度キレると手が付けられないほど凶暴になるため「触らぬ神のレイニー(レイニー・ジ・アンタッチャブル)」というあだ名を付けられたこともある。
- バロス・ウォード
- 海軍海兵隊出身の優秀なスナイパーであり、敵に「ジャッジメントアーチャー(審判の矢を射る者)」と噂された、元ジャッカル隊員。ミルズ、レイニーとはレインジャー養成キャンプの同期であり親友同士でもあった。
- 病弱な弟を軍の病院にいれ最先端の治療を受けさせることを条件にクレイズの策略に協力するも、治療の甲斐なく弟は死亡。戦後は軍を退役し静かな山中で隠棲していた。
- レギウム国防軍に参加する為山越えを図るミルズらと再会、協力を求められるも一度は拒否。しかし「自分の居場所は戦場にしかない」事に気付き、危機に陥ったミルズらの救援に駆けつける。
- 山岳地の登攀ルートを塞いでいた野戦狙撃砲と狙撃戦を繰り広げ、見事野戦砲を破壊するも、自身も凄絶な最期を遂げた。
- ロッシ・セリオーニ
- 元ジャッカル隊員。公式にはジャッカル隊最後の任務の撤退中に行方不明とされている。
- しかし戦後はクレイズの下に付き、普段は専属の運転手をしながら、クレイズの命の下様々な任務に暗躍している。
- 「猛毒」という二つ名をもつ暗殺の名手で、清掃業務員に偽装し、A.H.パウエル元帥を暗殺した。
- 実はミルズらと同じレインジャー養成キャンプ出身で、彼らの3期上の先輩であった。
- ミハイル・ウォルドマン
- 元ジャッカル隊員であり、現GIGN特別機装隊第1班長。自身の保身の為にミルズを罠にかけるクレイズに協力したが、実はジャッカルが編成される以前の軍曹時代にも、部隊の武勲と出世目当てに当時特務曹長であり部隊の指揮官だったミルズを暗殺しようとした前科がある。
- 統合暦182年10月2日、脱獄し廃ビルに立てこもるミルズを始末する為、自分が指揮するGIGNの部隊を率いてミルズに襲い掛かるも、部隊は全滅し、自身もミルズとの戦闘で死亡した。
- クラウス・ガードナー
- 元ジャッカル隊員であり情報収集・分析・操作のスペシャリスト。戦後は軍を脱走し、レギウム国民軍に参加。現在はその中枢に食い込んでいる。
- また一方でクレイズとも繋がりを持ち、クレイズ経由で国民軍への物資供給を担うなど、ある意味では国民軍の生命線を担っているといっても過言ではない。クレイズの手に入れた情報の多くも彼がもたらしたものであり、クラウス自身をして「最も全てを知る男」と呼ばれる。
- その目的など、非常に謎の多い人物。
[編集] レギウム国防軍
- アラン・クルサード大佐
- レギウム軍国防軍の"英雄"にして"傭兵"。
- ミルズと出会い、彼の潜在能力を見出され、統合レインジャー連隊の訓練キャンプへと入隊させた。
- 国外にて、世界中の地域紛争・内戦に参加し数々の武勲を立てた。
- レギウム軍の現状の体制に反感を持ち、反乱軍の指揮官"議長"として反乱を起こす(実際には、ミルズを「覚醒」させる為の行動)。しかし、ミルズに倒される。
- ミルズにとっては"本当の自分を見付けた人物"で在ると共に"自分が初めて殺した人物"である。(ミルズにとっては彼を愚弄したら"殺意"がでる)
- レイラ・クルーガー中尉
- クレイズの副官兼愛人。レイニーの妹。クレイズに心酔している。
- 肩書きは内国治安維持部第1課第5室長副官。
- クレイズからの信頼は厚く、彼の正体を打ち明けられている。
- "マックス"・ヴェルナー大尉
- JRR(統合レインジャー)D中隊長
- ダン・チャップマン教練軍曹
- ミルズ、レイニー、バロスがレンジャー部隊の訓練生だった時の教官であった。
- 別名「タコ・チャップマン」(ミルズに怒った際の顔が真っ赤になった為。)
- ドワイト・オーウェン大将
- 統合幕僚本部長。
- A.H.パウエル元帥(当時は上級大将)に返答を求められていた。
- ファビオ・マセッティ少佐
- ルドルフ・ハイマン中尉
- ラディッツ中尉
- スコット・J・マシューズ
- ロビン・ストーナー退役大尉
- SAA開発の徒花として生まれた歩兵携行用対SAA兵装「パルスアーム」を実際に使いこなせる唯一の人間。
- 手に光を宿す、神に選ばれし男と呼ばれ「ゴッドハンド」の異名をとるSAA猟兵。
- 対SAA猟兵部隊に所属し、初戦で帰還したのは彼一人だったが彼はその戦いで10機のバルメを撃破している。
[編集] レギウム国民軍
- レオン・リーダス大佐
- レギウム国民軍参謀部第1(作戦)課長。知略に長けた”稀代の用兵家”である。
- 開戦後の第3軍の戦略・戦術のほぼ全てを考案し、同軍の奮闘を支えている。
- ゼップ・ジベルノウ少尉
- 「亡霊(ゴースト)」の二つ名をもつ、腕利きのクラダー。自分を息子のように扱ってくれたファビオ・マセッティ少佐の命を受け終戦後も本国の停戦命令を自らの意思で無視し敵から鹵獲した部品を流用した継ぎ接ぎSAAで戦い続けてたが、ミルズに少佐の遺書を渡され独断での戦闘を停止、レギウム国民軍に加わる。軍に復帰後はヤガミ重工 カシワザキ事業所製「鬼神(キシン)」のクラダーとなる。
- エドワード・ハメル大将
- 第3軍司令官。指揮官としての有能さと人格的な魅力を併せ持つ将軍。
- リーダスを全面的に信頼し、彼の意見をことごとく採用している。
- ホルスト・パールマン中将
- 作戦課長。能力や人格面で見劣りする人物だが、それゆえにリーダスに頼る面が多く、結果的にリーダスの能力を引き出している。
- トニオ・ザナルディ
- レイニーの戦友。野戦小隊長。後にバルディッシュのクラダーとして戦線に赴く。
- マーク・ディヴィッド
[編集] レグトス人民戦線 (LPF)
- イグナチオ・クリヴィーレ少佐
- 極右政党-レグトス人民戦線 (LPF) 国民突撃団(フォルクス・カイル)部隊長
- 表には出る事の無い極秘任務に多数従事しており、「陰の英雄」とも言われている。
- 終戦後もゲリラ活動を続け、逮捕の後表向きは処刑されたことになっていたが、
- 実際は部下らによる襲撃を恐れた政府によってミルズと同じ刑務所に収監されていた。
- パウエル元帥暗殺に伴う混乱に乗じて部下らによって救出され、その際に同じく収監されていた。
- 「野獣」ヘイデンに「恐怖」を教え、配下に加える。
- かつてはミルズたちも居た統合レインジャー連隊の最初期メンバーであり、「天才」と称された。
- が、訓練中にクルサードに「殺され」た事で傲慢さを打ち砕かれた…と言う過去を持っている。
- ヘイデン
- 「敵をブッ潰すのが快感だから」という理由で戦い、味方からも「野獣」と称される男。
- 衝動のままに殺戮を続けていたが、自分を罵った上官を殺害したため、ミルズやクリヴィーレと同じくメルヴィルの軍刑務所に収監されていた。
- それだけに戦闘能力は高く、銃器を持った複数の兵士を素手のみで平らげられるほど。
- 圧倒的に格上の兵士であるクリヴィーレに「恐怖」を教えられ、同行する。
[編集] ドラグノフ軍
- カーレル・シュワンツ
- ドラグノフ連邦第1機装突撃隊COBRAの第7 (107) 戦隊の隊長。
- ドラグノフ軍最強のSAA特殊部隊の隊長だけあり、その戦闘能力は高く、元ジャッカル隊員のレイニー・クルーガーをも圧倒した。
- 強力な敵と対峙し恐怖を感じているときにしか生きてる実感を得られないという、ミルズと同じく戦場にしか生きられない男だがその反面、戦闘中の市外から脱出しようとする親子に携帯食料を渡し、逃がしたりするという優しいところもあるようだ。
- アレクサンダー・ホレイショ・パウエル
- レギウム委託駐留軍政司令官元帥。
- エル・ヤ・リネウィッチ
- アントン・レフ・ゴルデンヴァイゼル
- ペトロ・スネグル
- ミルチャ・アヴェレスク
- トレバー・ガスパリーニ
- バルシア軍団(バルシア駐留軍)-第72装甲擲弾兵師団長
- ディエゴ・ペドロサ曹長
- ドラグノフ連邦軍ジン機甲旅団 第302野戦捜索大隊所属。ゼブラ先行量産型を駆るブレード使い。近距離に長けるが、人間を切り刻む事に快楽を感じる異常人格者でもあり、レイニーには「殺人快楽者」と評された。その人間性から、部下からの尊敬も薄い。
[編集] ディヴァン
- 長老(ドイエン)
- ディヴァンを束ねる老人。ディヴァンのメンバーの内唯一クレイズの素性を知っている。
[編集] ルーミス騎士団
- ルドルフ・チェカ
- ルーミス騎士団団長。敵だけでなく味方でさえ精神に異常をきたすほどの戦闘能力の高さから「悪夢(ナイトメア)」と呼ばれている。
- SAAのクラダーか否かは不明。
- ダークナイツ
- 王宮警衛大隊(パレス・バタリオン)
[編集] 民間人
- サヤ・ハミルトン
- ミルズが脱獄後逃亡先の廃ビルで出会った少女、以降ミルズについていく孤児。
- 母親は空爆で死亡。
- 少しでもミルズの役に立とうと、彼の機体整備等を行っている。彼女に出逢ってからミルズが表情豊かになったとされる。
- 当初は作画の乱れがひどく、巻を追うごとに顔が同一人物と思えないほど変化していたが、最近は安定してきている。
- アンソニー・ハワード
- 元AGI社の技術者。MK-54の開発主任である。
- MK-54が次期主力SSAのコンペでゼブラに敗れたため、MK-54がゼブラより優れている事を証明する為、
- 基地を襲撃したミルズにMK-54を託す。
- だがクラダーを実験道具ないしはSAA起動用の部品としか思っていないフシがあった為、MK-54をミルズに渡した際に足を撃たれてしまった。
- (脱獄囚に新型を渡せばアンソニーの立場が危うくなるため、「渡した」のではなく「強奪された」ことにするためのミルズの配慮でもあった。)
- しかし、SAAへの愛は変わらず、第三軍に合流後MK-54の扱いの酷さとMK-54に再会できた感動で涙した。
- 小心者と思われがちだが意外に気が強く、レイニーやジベルノウと言い合いになっても一歩も引かない。一見マッドエンジニアだが妙に人間くさいところがあり、そのため逆にサヤやレイニーにからかわれる事も多い。
- 第三軍合流後はなぜかミルズから「ハカセ」と呼ばれている。
- ベネリ・ウォード
- バロス・ウォードの弟。大戦中に病気のため亡くなっている。バロスがこの弟を軍の病院に入れることを条件にクレイズに従った。
- ジェラルド・ブラナー
[編集] 用語解説
- ヴィオロンの溜息
- 首都ソルグレンを奪還するためのレギウム国民軍による一大反攻作戦。
- 国民軍主力による国内に駐留しているドラグノフ軍に対する総攻撃、レギウム各地に潜伏するレジスタンスの一斉蜂起などで首都ソルグレンの戦力を分散させたところミルズ率いる精鋭部隊で奪還するというもの。
- クレイズ一派によるパウエル元帥暗殺をきっかけに発動した。
- オービターアイズ・システム
- 旧世紀より存在する多目的軍事衛星で偵察の他に超高出力レーザーによる弾道ミサイルの迎撃、地上に存在する施設への攻撃が可能。
- その利用目的は多岐にわたる。ただし宇宙空間に数百年放置されている人工衛星が正常に作動するかは不明。
- 搭載されている超高出力レーザーの威力は凄まじく核に匹敵する様である。
- グラン・ケイオス
- ジャッカル
- 正式名称「レギウム陸軍機甲教導師団司令部直属第54独立特殊機装兵部隊 ジャッカル」
- レギウム軍最強と謳われたSAA特殊部隊(レッドアイズ)で八名の精鋭兵から成る。戦争が敗戦に終わった現在は解体されミルズを除いた隊員は表向きは全員別部隊に転属となっている、現在確認されている隊員の作中での経緯は#元ジャッカル隊員を参照。
- ディヴァン
- かつてレギウム、ドラグノフ一帯を版図にしたルーミス王国の貴族たちの末裔による秘密結社。
- 王国の復興を目的とする。
- AGI社
- 「エーリル・ガナー・重工 (Ariel Gunner Industry) 」。兵器開発・生産を基幹事業とするレギウム資本の民間企業。
- SAAなど機甲兵器開発に関しての評価は非常に高く、ルミラン地方随一とされる。
- 代表的なSAAはAPF-175mod「バルディッシュ改」、ASP-177e「スワッシュバックラー」、XSP-180 MK-54等。
- CPDU
- 通称サーカム。環太平洋民主同盟の略であり、ステイツという国を中心に創設された旧世紀の超大国。
- 文字通り太平洋を囲む様に領土を持つ、首都はアデレード。(同名のオーストラリアの都市と推察される)
- 作中ではテロの連鎖と支配諸国の不満により滅亡したとある。
- 上記のオービターアイズ・システムを開発・運用(ステイツ時代からの継続)した国でもある。
- COBRA(コブラ)
- 正式名称「ドラグノフ連邦軍第一機装突撃隊」
- 連邦軍の全特殊部隊から選抜され過酷な訓練を耐え抜いた精鋭のみが入隊を許されるSAA特殊部隊で、平時は統帥局、戦時は連邦軍最高司令部に直属する、編成は第1 (101) - 第7 (107) の7個戦隊で、劇中ではシュワンツの所属する107戦隊と回想で104戦隊の第二小隊が確認されている。
- 「COBRA」という部隊通称は公的には「Commanndo of Braves(勇士達の突撃隊)」の略だが友軍には「Commanndo of Bloody Replaceable Arms(血塗られた取替えのきく人間兵器たちの突撃隊)」と畏怖を持って揶揄される他敵軍であるレギウム軍では発音から「毒蛇」と恐れられている。
- GAF社
- 「ガイエ・アームズ・ファブリック (Gaie Arms Fabric) 」。ドラグノフ資本の兵器開発メーカー。ドラグノフ連邦軍退役将兵会が株式の47%を保持する、事実上のドラグノフ軍部兵器工廠である。現在、AGI社などレギウムの兵器産業を傘下に収めるべく画策中。
- 代表的なSAAはFR-A4「バルメ」、FR-A12「ゼブラ」。
- SAA
- 「Special Assault Armor(スペシャルアサルトアーマー)」の略称
- 歩兵の対弾用装備から発展・進化した特殊強襲用装甲である、機械的な力の強化による攻撃力・推力付与による機動性・兵装を換装することによる汎用性から戦場の花形となっているが、他作品での該当機種に見られる機甲車両兵器等に取って代わる為の装備ではなく、あくまで"歩兵用耐弾装甲の発展・進化した兵装"である。
- 基本の動力源は機体各所に分散配置された大容量バッテリーによる電力だがスラスター用には別に燃料を使用する。
- 機体駆動・制御用のOSへのコマンドは筋運動反応センサーと視線入力による。
- 20mm重機以下(作中の対SAA用小火器に関してはこの限りに在らず)に対する完璧な防御力を有する特殊複合装甲を全身に装着しているためその防御力はきわめて高い。
- なおこの装備を着用する兵を機装兵(クラダー)と呼び適正身長は170cm - 210cm、機体のフレームの伸縮とアジャスト式装甲板によってこの個人差を調整する。
- パルスアーム
- SAA腕部をベースに開発された歩兵携行用対SAA兵装。
- SAA外殻装甲の伝導体部に接触し、指先の電極から制御機構の絶縁能力を超える高電圧を送り込むことでCPUを破壊し機体を擱坐させる。
- ただし使用時に直接SAAに触れなければならないため、ほとんど実戦では使えるものはいない。
- 生産能力で劣ったレギウムが戦場にあふれるドラグノフのSAAに対抗するために生産した苦肉の策である。
[編集] SAA
[編集] AGI (Ariel Gunner Industry) 社製
形式番号の『A』は制式採用、『X』は試作実験機、『PF』は陸戦用量産機、『SP』は特殊機を意味する。例えばバルディッシュ改の『APF』は『制式採用された陸戦用量産機』という意味である。
[編集] APF-175mod バルディッシュ改
| APF-175mod バルディッシュ改 | |
| 型式番号 | APF-175mod |
| 製造 | AGI社 |
| 頭頂高 | 1.92 - 2.32m |
| 本体重量 | 417kg |
| 動力 | ポートマン社製PTB12 |
| 最高出力 | 367kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
7時間 (2.5時間) |
| 最高速度 | 73km/h |
| 本体武装 | ブレード×1 |
| 標準武装 | 12.7mm徹甲重機 |
| オプション武装 | 20mm対機甲ライフル グレネード・ランチャー 他 |
| ロールアウト | U.E.180年9月 |
大戦中期におけるレギウム軍主力機。
量産型機としては高い性能を誇り、レギウムが国力で勝るドラグノフに互角に戦えたのもこの機体の存在による。
とはいえジャッカルクラスの熟練クラダーにとっては不足であるらしく、ミルズが装着した際には、かなりチューニングが施されていたにもかかわらず「反応が遅い」と不満を漏らしていた。
U.E.179年の時点で先行量産された機体が存在(形式番号XPF-175)し、また野戦用重装備・強襲用重装備等々作中で最もヴァリエーションが豊富に示されている機体でもある。
バルメと互換性があり、9巻でのゼップ・ジベルノウ少尉のバルディッシュは左肩、バックパックユニット、両腰のポーチがバルメのパーツである。
[編集] ASP-177e スワッシュバックラー
| ASP-177e スワッシュバックラー | |
| 型式番号 | ASP-177e |
| 製造 | AGI社 |
| 頭頂高 | 1.93 - 2.33m |
| 本体重量 | 412kg |
| 動力 | AGI社製V8-RS |
| 最高出力 | 441kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
8時間 (1.5時間) |
| 最高速度 | 87km/h |
| 本体武装 | 12.7mm徹甲重機×2 ブレード×1 |
| 標準武装 | 12.7mm重機 20mm対機甲重機×2 グレネード・ランチャー |
| オプション武装 | 野戦用重装甲 9連ミサイル・ポッド ミサイル・ランチャー 電磁レールガン 他 |
| ロールアウト | U.E.181年12月 |
バルディッシュの後継機として元々は形式番号APF-177として量産化を前提に開発。しかしながらその高い製造コストと財政難の為、先行量産機16機がロールアウトした時点で特殊機であるSPナンバーに転化される。本項のeタイプはジャッカル隊に配備された8機が生産されただけである。
大戦後期の傑作機。
オプション装備の電磁レールガンはジャッカル00 グラハルト・ミルズ大尉専用機のみ装備、使用時には機体の電力を大量に使用する為全システムが一時的にフリーズする他脚部アンカーによる機体のホールドを行う為運用が極めて難しい武装である。
[編集] ASP-177scMK-23 スワッシュバックラー・スナイパーカスタム
| ASP-177scMK-23 スワッシュバックラー・スナイパーカスタム | |
| 型式番号 | ASP-177scMK-23 |
| 製造 | AGI社 |
| 頭頂高 | 1.93 - 2.33m |
| 本体重量 | 486kg |
| 動力 | AGI社製V8-RS |
| 最高出力 | 441kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
8時間 (1.5時間) |
| 最高速度 | 62km/h |
| 本体武装 | 50mm対機甲狙撃ライフル 9mmサブマシンガン |
| 装備 | 超望遠光学スコープ 機体制御連動照準システム 伏臥用前面・跪座用脚部装甲 |
| ロールアウト | U.E.181年12月 |
バロス・ウォード曹長専用機。eタイプベースのパーツ換装式スナイパー仕様の為、通常のeタイプとしても使用可能。換装パーツは前面・脚部装甲、光学スコープ・外部演算装置・各種センサー搭載バックパック、狙撃特化型ヘルメット、照準システム連動機体制御装置(関節固定機能など)。
[編集] XSP-180 MK-54
| XSP-180 MK-54 | |
| 型式番号 | XSP-180 |
| 製造 | AGI社 |
| 頭頂高 | 1.90 - 2.30m |
| 本体重量 | 398kg |
| 動力 | AGI社製V9 |
| 最高出力 | 514kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
9時間 (2.5時間) |
| 最高速度 | 96km/h |
| 本体武装 | ハイヴェロアーム×1 15.2mm徹甲重機×1 ブレード×1 |
| 標準武装 | ミサイルランチャー×1 他 |
| オプション武装 | 電磁反応装甲 他 |
| ロールアウト | U.E.182年9月 |
ハワード主任によって名機スワッシュバックラーの後継機として開発された機体。
極めてピーキーな性能であり、ゼブラとの次期量産機コンペティションの際には誰にも乗りこなせなかったため「失敗作」と酷評されている。しかしミルズはこの機体の性能を充分に引き出し、桁外れの戦闘能力を見せる。実質上の彼の専用機で本作の主役機と言っても過言ではない。
新装備として「ハイパー・ヴェロシティ・アームガン」、通称「ハイヴェロアーム」を装備。これはスワッシュバックラーミルズ機に搭載されていたレールガンをアームガンサイズにコンパクト化したモノだが、省電力化等各種性能も向上している為機体への負担が低くMK-54の高性能に一役買っている。当初は肩部・腰部に小型ミサイルの直撃にすら耐える電磁反応装甲(EMリアクティブアーマー)を装備していたが、機動性が犠牲になりまた着弾時に装着しているクラダーの肉体へ高い負担を強いる事もあってか、レイニーとの戦闘中除装して以降は使用していない。
その後、フルカスタマイズされ、装備が一新されている。
判明している限りでは、両腕の15.2mm徹甲重機とハイヴェロアームがオミットされ、銃剣付きのアサルトカービンと盾を装備。踵にはパイルバンカーを装備し、ハイヴェロアームを改良したと思われる手持ちレールガンを盾にマウントしている。
その際左肩にMK-54とマーキングするつもりが、サヤが間違えたためNK-54になってしまった。また、この時サヤにより勝手にパラディン(聖騎士)という名前をつけられる。
なおハワードはこの機体を「マーク」と呼び実の子供のように扱っており、再会を果たした際には涙を流したほどである。
[編集] ASP-NC1200R ブラックバード
| ASP-NC1200R ブラックバード | |
| 型式番号 | ASP-NC1200R |
| 製造 | AGI社 |
| 頭頂高 | 1.87 - 2.27m |
| 本体重量 | 341kg |
| 動力 | レマティック技研製typeR3 |
| 最高出力 | 341kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
6時間 (1.7時間) |
| 最高速度 | 78km/h |
| 本体武装 | 7.92mm機銃×2 ブレード×1 |
| 標準武装 | 9mmサブマシンガン |
| オプション武装 | 12.7mm徹甲重機 |
| ロールアウト | U.E.178年2月 |
AGIの前身RG(ラウル・ガナー)時代よりGIGNに納入されたSAAの通算8代目。GIGNのSAAは代々ブラックバードの名を受け継ぐ。 特殊部隊向けに供与されているため、曲がり角での偵察が可能な指内蔵小型カメラや懸垂降下などに使用可能な背部ウインチといった独自の機構をもつ。
[編集] ASP-NR770 ダークホーク
| ASP-NR770 ダークホーク | |
| 型式番号 | ASP-NR700 |
| 製造 | AGI社 |
| 頭頂高 | 1.89 - 2.29m |
| 本体重量 | 390kg |
| 動力 | ポートマン社製PTB12 |
| 最高出力 | 367kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
6.5時間 (2時間) |
| 最高速度 | 76km/h |
| 本体武装 | グレネード・ランチャー×1 9mm機銃×1 ブレード×1 |
| 標準武装 | 12.7mm徹甲重機 |
| オプション武装 | 17.9mm対機甲ショットガン 他 |
| ロールアウト | U.E.180年11月 |
NC1200R をベースにしたカスタム機。GIGN特機3班の隊長専用SAAとして3機だけ製造された。外見はベースとなったブラックバードとほぼ変わりがないが、全身に12.7mm対SAA用徹甲弾に耐える特殊防弾装甲(着弾の衝撃すら防いでしまう程の代物)が装備されている。
[編集] GAF (Gaie Arms Fabric) 社製
[編集] FR-A12 ゼブラ
| FR-A12 ゼブラ | |
| 型式番号 | FR-A12 |
| 製造 | GAF社 |
| 頭頂高 | 1.92 - 2.32m |
| 本体重量 | 401kg |
| 動力 | GAF社製PzM182-5 |
| 最高出力 | 456kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
9時間 (2時間) |
| 最高速度 | 87km/h |
| 本体武装 | 12.7mm徹甲重機 ミサイルランチャー×2 ロングブレード 専用シールド |
| 標準武装 | ミサイルランチャー×4 他不明 |
| オプション武装 | 不明 |
| ロールアウト | U.E.182年9月 |
ドラグノフ軍次期主力SAAとして開発されたGAF社の機体。
レギウム主力SAAであったAPF-175”バルディッシュ”を凌駕し、かつASP-177”スワッシュバックラー”と同等以上の性能を陸戦型量産機で実現することを目標として設計されている。
戦後、AGI社製のSAAを徹底的に考察・研究して技術を積極的に取り入れた結果、その目標を機体制御機構・パワー・反応速度・装甲・武装などトータル面において達成した。
その結果量産前提機としては驚異的ともいえる高いポテンシャルを持つ。
量産・実戦配備されればドラグノフ軍の機甲戦力は質の面に置いて飛躍的に向上されると思われる。
なお、試作機の一機はレギウム軍におけるテスト中にテスト・クラダーであった元ジャッカル隊員レイニー・クルーガーレギウム陸軍中尉によって事実上強奪され、以後彼の愛機となっており、ハワードによるカスタマイズとチューンナップも施された。
[編集] FR-A13M1 ゼブラ先行量産型
FR-A12 ゼブラの先行量産型。
レイニー・クルーガーに試作機を奪取されたものの、量産に支障はなく、ジン機甲旅団等に先行配備が開始されている模様である。
試作機と変わらず性能は極めて高い水準にあり、バルディシュ改との戦闘では圧倒的な性能差を発揮している。 量産化にあたり仕様変更が行われ、頭部の印象は大きく異なり、バックパックのミサイルランチャーはフレアに変更されている。
[編集] FR-A4 バルメ
| FR-A4 バルメ | |
| 型式番号 | FR-A4 |
| 製造 | GAF社 |
| 頭頂高 | 1.88 - 2.28m |
| 本体重量 | 439kg |
| 動力 | GAF社製PzM179SP |
| 最高出力 | 322kW |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
7時間 (2,5時間) |
| 最高速度 | 64km/h |
| 本体武装 | 無し |
| 標準武装 | 7,92mm機銃 12.7mm徹甲重機 |
| オプション武装 | 9mm機銃 グレネードランチャー 他 |
| ロールアウト | U.E.180年7月 |
ドラグノフ・レギウム戦争開戦当初からのドラグノフ軍現用主力機。
性能的には決して低い物ではないが、戦時中はより高性能なレギウム軍のバルディッシュに大きく水を空けられ、その装甲形状と相まってドラグノフ側で「ドンガメ」と呼ばれ、それがレギウムでも呼称されるようになった。ヴァリエーションとしてコブラ107戦隊向けに軽量化カスタマイズを施したLACタイプが作中で確認されている。
終戦後レギウム国内に駐留している部隊のバルメは戦時中と異なるアサルトライフルを携行しているが、駐留軍だけに配備されているのか、戦後ド軍の装備が更新されたのかについては不明。
[編集] FR-A5M2 コブラII
| FR-A5M2 コブラII | ||
| 型式番号 | FR-A5M2 | |
| 製造 | GAF社 | |
| 頭頂高 | 1.80 - 2.20m | |
| 本体重量 | 295kg | |
| 動力 | GAF社製PzM179HPmod | |
| 最高出力 | 371kW | |
| 稼動時間 (フル駆動時) |
5,8時間 (1,3時間) |
|
| 最高速度 | 92km/h | |
| 本体武装 | ヒートナイフ×1 | |
| 標準武装 | “バスターM1”アームフィクストライフル(12,7mm徹甲重機+20mmHPEPAランチャー) | |
| ロールアウト | U.E.180年2月 | |
ドラグノフ軍特殊部隊COBRAの指揮官機として開発されたFR-A5コブラをベースにしたカスタムメイド機。圧倒的な機動性を得る代わりに対弾性と安定性が犠牲になっている。メインウェポンのライフルはストック部を装甲に合わせて腕部に装備する特殊な形状を持つ。
しかしながら、シュワンツ大尉の戦闘能力と相まって、市街地戦ではスペック以上の力を発揮。
ミルズのレールガンをかわしたのは(今のところ)シュワンツだけである(それでも至近距離を通過する弾丸によって、覆面状の覆いが根こそぎ破られてしまっていたが)。
[編集] 他メーカー
現在の所、ヤガミ重工 カシワザキ事業所製「鬼神(キシン)」のみ確認されている。アンソニー・ハワードの台詞では性能評価用に購入してあったものをジベルノウ用に転用したとの事である。きわめて鋭敏な筋反応センサーとOSのスレッド分岐予測の高効率性が特徴で、クラダーの動きをタイムロスなく追従・再現する。この性能を達成する為か、駆動系の調整は0.01mm単位となっており、ハワードでも調整に苦労したと述べている。実際に装着したジベルノウに「SAAを着てる感じが全くしない」と言わしめるほどの追従性を誇っている。
ハワードに言わせると「設計者の執念を感じさせる出来」らしい。日本刀型ブレードを標準装備し、日本の鎧風のデザインが特徴的なSAAである。
[編集] 外部リンク
最終更新 2009年11月10日 (火) 14:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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