Sバーン
Sバーンの最新ニュースをまとめて検索!
Sバーン(エスバーン、S-Bahn)はドイツ語圏において、各国の国有鉄道、国営鉄道、またはこれに準ずる公的機関などが運行している都市内・都市近郊鉄道のことであり、地下鉄 U(ウー)バーン (U-Bahn) に対する語である。元々はベルリンの東西を走行する高架軌道シュタットバーン Stadtbahn を走行する列車のことを指した。日本語における国電(国鉄電車)ないしE電・アーバンネットワークに近い概念であり、旅行用ガイドブックなどでは国電と訳されることもあるし、またドイツ語においてはドイツ語圏以外にある同種の鉄道をS-Bahnと呼ぶことがある。近年ドイツやスイスでは中小規模の都市において、第三セクター鉄道等が近郊列車をSバーンと称して運行する例が見られる。なお、Sバーンは必ずしも電車だけで運転されるものではなく、都市や路線によっては、気動車や客車が使用される場合もある。
Sバーンは、上記の"Stadtbahn"以外に、"Schnellbahn"(高速鉄道:Rapid Transit)の略称という意味も持つ。なお現在、ドイツで"Stadtbahn"という場合、ライトレールを指すことが多く、注意が必要である。[1][2]
[編集] ドイツ
ドイツ国内のSバーンは、大きく分けて以下の5種類がある。
- 第2次大戦前に第三軌条方式による電化で整備されたもの。ベルリンとハンブルクが該当し、それぞれの都市圏で専用の電車が使われる。
- 1970年代に、西ドイツで整備されたもの。ミュンヘン、ライン―マイン、シュトゥッツガルト、ライン―ルールが該当する。西ドイツ国鉄420形電車が投入された。また、ミュンヘン、ライン-マインのフランクフルト、シュトゥッツガルトは、行き止まり式の中央駅から地下線で都心部を横断するという点が共通し、類似したネットワークを持つ。
- 1970年前後に、東ドイツで整備されたもの。ドレスデン、ライプチヒ・ハレ、マグデブルク、ロストクが該当し、主に客車と機関車によるプッシュプルトレインを使用する。
- 1980年代に、西ドイツで整備されたもの。ニュルンベルクが該当し、客車と機関車によるプッシュプルトレインを使用する。
- 東西再統一後の2000年代に整備されたもの。ライン―ネッカーとハノーファーが該当し、専用の電車が使われる。
なお、ベルリンとハンブルクを除き、ドイツ鉄道(DBAG)の地域輸送会社による運営でドイツ鉄道標準のAC15000V 16 2/3Hz架線集電方式で電化(一部非電化)されている。
[編集] ベルリン都市圏 (S-Bahn Berlin)
詳細は「ベルリンSバーン」を参照
「Sバーン」といえばベルリンが連想されるほど、ドイツでは代表的な存在である。ドイツ鉄道(DB)の子会社であるS-Bahn Berlin社による運営で、ベルリン・ブランデンブルク運輸連合(VBB:Verkehrsverbund Berlin-Brandenburg 1996年結成)の一員である。
もともとは長距離列車主体だった鉄道に市内区間専用の列車を走らせたのがその起源である。1924年8月から主要路線の直流750V第三軌条方式による電化が実施され、電車運転を開始した。戦後は、ベルリンの東西に関わらず東ドイツ国鉄(DR)が運営。ベルリンの壁の建設により路線網が分断されたが、DRによる運営は変わらなかったため、西ベルリン側では市民のボイコットに合い、1980年には多くの路線が休止・廃止された。1984年に西側は西ベルリン市交通局に運営が変わり、徐々に路線は復旧、1990年の再統一後、その動きは加速され、ジーメンス線など一部の枝線を除き2002年までに復旧した。
S1、S2、S25、S3、S41、S42、S45 - S47、S5、S7、S75、S8、S85、S9の15系統があり、総延長は331km。
ベルリン都心部を東西に横断するシュタット線、南北に縦断する南北地下線、それらを囲む環状線に、ポツダム、シュトラウスベルク、オラニエンブルクといった周辺都市から来る電車が乗り入れる形となっている。殆どの区間が、Sバーン専用の複線になっている。車両は、西ベルリン時代に設計された480形、東ドイツ時代に設計された485形、東西ベルリン統一後に旧型車一掃のために大量に製造された481型が使用される。このほかに、戦前製の車両を改造した遊覧電車、パノラマSバーン(488形)がある。塗装は、485形の一部を除き、第2次大戦前からの伝統であるベージュとマルーンの塗り分けとなっている。
[編集] ハンブルク (S-Bahn Hamburg)
ドイツ鉄道(DB)の子会社であるS-Bahn hamburg社による運営で、ハンブルク運輸連合(HVV:Hamburger Verkehrsverbund 1965年)の一員である。ドイツのSバーン網としてはベルリンに次いで古く、1934年に開業した。
S1,S2,S3,S11,S21,S31の6系統があり、総延長は144km。ハンブルク国際空港への空港アクセス鉄道も、2008年12月に開業しS1系統が延長されている。直流1200V第三軌条方式による電化であるが、2008年完成のS3系統延長延長区間には、交流15kV 16 2/3Hz架空線電化区間が含まれている。車輛は、西ドイツ国鉄時代に製造された西ドイツ国鉄472型電車と、1990年代に入り製造されたドイツ国鉄474型電車が使用されている。474型電車の一部に、交直流化・パンタグラフ取付改造が実施されている。
[編集] ミュンヘン都市圏 (S-Bahn München)
主要都市として、ミュンヘンやダッハウがある。ミュンヘンオリンピックに合わせた都市交通整備の一環として、1972年に開始された。ミュンヘン運輸連合(MVV:Münchner Verkehrs- und Tarifverbund 1971年)の一員である。
S1,S2,S4 - S8,S20,S27,Aの10系統があり、総延長は442km。いずれも郊外と郊外を結ぶ各系統が、都心部で地下線を共用する形態である(S20,S27,Aを除く)。S1,S8系統は、ミュンヘン国際空港へのアクセス機能を有する。車両は当初投入された420形は全て廃車になり、現在は423型電車が使用される。ただしA系統のみ非電化区間が存在するため、ドイツ鉄道628型気動車が使用される。
[編集] ライン - マイン都市圏 (S-Bahn Rhein-Main)
主要都市としてフランクフルト・アム・マイン、ヴィースバーデン, マインツ、ダルムシュタットなどがある。1978年に開業した。現在はライン-マイン運輸連合(RMV:Rhein-Main-Verkehrsverbund 1995年結成)の一員である。
S1 - S9の9系統があり、総延長は303km。ミュンヘンと同じく、都市同士を結ぶ各系統がフランクフルト都心部で地下線を共有する形態である(S7を除く)。これらのうち、S8・S9(マインツ~フランクフルト~ハーナウ)はフランクフルト国際空港へのアクセス機能を有する。車両は420型、423型電車が使用される。
[編集] ライン - ルール 都市圏
主要都市として、ケルン、デュッセルドルフ、デュイスブルク、エッセン、ドルトムント、オーバーハウゼン、ヴッパータールなどがあり、ドイツのSバーンで最も広い面積に路線網を展開する。
[編集] シュトゥットガルト
[編集] ドレスデン都市圏 (S-Bahn Dresden)
2階建て客車とBR143機関車
主要都市として、ドレスデン、マイセンがある。1973年の開業で、オーバーエルベ運輸連合(VVO:Verkehrsverbund Oberelbe)の一員である。S1 - S3の3系統が存在し、総延長は101.4km。S2系統は、ドレスデン空港へのアクセス機能を有する。車両は、電気機関車とダブルデッカー客車による、プッシュプル方式の列車が使用される。
[編集] ライプツィヒ - ハレ (S-Bahn Leipzig-Halle)
主要都市として、ライプツィヒ、ハレがある。もともとは、旧東ドイツ時代の1969年に、ライプツィヒ("S-Bahn Leipzig")とハレ("S-Bahn Halle")で個別に開業した。2004年に両都市間を結ぶ系統が設定され、"S-Bahn Leipzig-Halle"として一元的に運用されるようになった。
S1,S2,S7,S10,S11の5系統がある。S1,S2,S11の各系統はライプツィヒを、S7系統はハレを、それぞれ走り、S10系統は両都市間を結んでいる。空港連絡鉄道は存在するが、Sバーンの系統で空港に乗り入れるものはない。ドイツ中部運輸連合(MDV:Mitteldeutscher Verkehrsverbund)の一員である。車両は、電気機関車とダブルデッカー客車による、プッシュプル方式の列車が使用される。
[編集] ロストック
[編集] マクデブルク
[編集] ニュルンベルク
[編集] ハノーファー都市圏 (S-Bahn Hannover)
主要都市として、ハノーファー、ミンデン、ハーメルンがある。2000年のハノーヴァー万国博覧会に合わせて開業した。ハノーファー広域運輸(GVH:Großraum-Verkehr Hannover)の一員である。S1 - S5の5系統がある。S5系統は、ハノーファー空港へのアクセス機能を有する。車両は、424型電車が使用される。
[編集] ライン - ネッカー都市圏
主要都市として、マンハイム、ハイデルベルク、ルートヴィヒスハーフェンなどがある。2003年11月に開業した、ドイツで最も新しいSバーンである。ライン・ネッカー交通連合(Verkehrsverbund Rhein-Neckar)の一員である。
S1 - S4の4系統が存在し、総延長は290km。現在は実質4路線2系統であるが、2010年までに拡張が予定されている。なお、S3系統はカールスルーエに乗り入れる。同都市圏ではトラムトレインに対し、独自にS**の系統番号が振られているが、これと重複しないように調整されている。車両は425形電車が使用される。
[編集] オーストリア
ハンデルスカイ駅
- ウィーン(S-Bahn Wien)
- ザルツブルク(S-Bahn Salzburg)
- インスブルック(S-Bahn Innsbruck)2007年12月スタート
- グラーツ(S-Bahn Graz)2007年12月スタート
[編集] スイス
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
最終更新 2009年9月17日 (木) 01:59 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【Sバーン】変更履歴


