SCRAP三太夫
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『SCRAP三太夫』(スクラップさんだゆう)は、ゆでたまごによる日本の漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
『週刊少年ジャンプ』(集英社)1989年24号から40号まで連載された。全17話、コミックス全2巻。『週刊少年ジャンプ』1988年43号および1989年5・6合併号の2度の読み切りを経て、連載化された。西暦20XX年の未来が舞台の話で、ゆでたまごの漫画作品『キン肉マン』世界ともつながりがある。なお、2作の読み切りはそれぞれ1巻と2巻の最後に収録されている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
明治より現代までの柔道の歴史の中で史上最強と言われた柔術家・姿サンタロー。彼は、その余りの強さと幾多の技を持ちながら、後を受け継ぐ弟子がいなかった。そこで彼は自らの全ての技と柔道着を、自らが常に背負っているバケツに封印し、後の世に残すことを考え、実行した後は安心し70年の生涯を終え、永い眠りについた。サンタローが没して180年経った西暦20XX年、バケツはロボットの頭部として未来の世界に甦る。正義のダメロボット・スクラップ三太夫の誕生である。三太夫は、サンタローの奥義を使いこなし、正義のロボットとして悪と闘ってゆく。
[編集] 登場人物
[編集] ロボット警備隊
- 三太夫(さんだゆう)
- 主人公のロボット。東京我楽多(がらくた)シティにあるロボット警備隊基地(通称ROK)でロボット警官(ポリス)として働く。ちなみに巡査。ランクはS(スクラップ)級ロボット。普通のロボットは「優秀ロボットの素」から作られるのだが、三太夫の場合は材料が足りず、粗大ゴミよりボディが作られた。それでも頭部が足りず制御できなかったため、レトロ屋で安売りされていたサンタローのバケツを間に合わせで頭部に使用することでロボット・三太夫として誕生したという経緯を持つ。「〜でゴワス」という言葉遣いをする。粗大ゴミが材料のためか普段はドジでダメなロボットだが、根は優しい。ちょっとスケベで下品なところがある。悪に対して正義の炎を燃やす時、頭のバケツから柔道着が飛び出し、それを纏うことによりサンタローの奥義の数々が使える。紙に書かれた事を食べる事で物事を頭脳にインプットするという変わった芸風を持つ。柔道着を着ていない時はウンコマシンガンや股間からのジェット小便など下品な技を使う。情報収集ロボットのアレンや看護ロボットのリリーと仲がいい。得意技は二本背負い投げ。
- 瑳川鉄郎(さがわてつろう)
- ROKで唯一の人間で、ROK隊長。三太夫を生み出した張本人。モデルは同音異字の俳優。
- ヘーシンク
- A級ライセンス射撃ロボット。
- リリー
- A級ライセンス看護ロボット。女性型。胸からジェット水流を出せる。出番は少ないが、裁判によりスクラップにされそうな三太夫を気遣うなど優しい性格で、本作のヒロイン的な存在。三太夫を「三ちゃん」と呼ぶ。三太夫とデートしたり手作りの帯を贈るなど、三太夫には好意を寄せている模様。
- アレン
- B級ライセンス情報収集ロボット。巨大な頭脳を持つ。頭も良く、真面目な性格だが、気弱な所がある。情報収集ロボットのためか、戦闘能力は低い。三太夫より先に登場しているが、三太夫を「先輩」と呼び慕っている。
- 留棲架(ルスカ)
- C級ライセンス暴動鎮圧ロボット。カバのような姿をしている。巡査。
- マイケル
- A級ライセンスロボット。ROKニューヨーク支部の警官。マイケル・ジャクソンそっくりの姿をしている。ニューヨーク仕込みの捜査・戦闘能力を伝授する為日本へやってきた。体に嘘発見器や不審物発見アンテナ等を装備している。犯罪者は絶対に許すべきでなく、罪の重い軽いにかかわらず容赦はしてはならないという信念の持ち主だが、三太夫に諭され考えを改める。普段は軽い性格。
[編集] 作中登場のロボット
- ミスター・スイ・ハーン
- 炊飯釜の頭を持つロボット魔術師。動物を誘拐してペイントし、珍しい動物として客に見せていた。かつてはある家庭の炊飯釜だったが、2匹の犬と猫に盗み食いをされ、家族から暴行を受けた挙句、粗大ゴミとして捨てられた過去を持つ。その怨念から、周りの粗大ゴミと合体し、ロボット「スイ・ハーン」として生まれ変わった。そして動物に復讐を誓う為、芸を力づくで仕込むことで恨みを晴らしていた。頭からライス爆弾(おにぎり)を出して攻撃できる。三太夫の必殺技・二本背負いにより敗れる。
- ナベローン
- 前科99犯の凶悪ロボット。鍋のようなボディを持つ。ロボット警備隊基地(ROK)を襲撃する。謀略により三太夫の柔道着を奪い、基地を乗っ取り好き放題に暴れるも、最後は柔道着を取り戻した三太夫に敗れ去る。
- ジョロリーン
- 脱獄囚ロボット。じょうろのような外見をしている。塩酸シャワーを浴びせることができる。向かってくるアレンをいたぶるも、怒った三太夫に敗れる。
- テッキチ
- 天才泥棒と言われた投げ縄のロボット。狙った物は必ず投げ縄で頂戴するという凄腕だったがROKに逮捕され、刑務所に服役。服役中に看守係だった三太夫と親しくなり、出所後は真面目に公園掃除をして働く。もう一度投げ縄を使えば死刑になる身だったが、火事にあった子供を救うために死を覚悟で投げ縄を使うも、母親に感謝される姿を見たマイケルに見逃される。
- ショーベン・チビリ
- サンタローの宿敵ショーベン・タラシの弟子であり、サンボ殺法を使うサンボニスト・ロボ。ショーベンの愛用していた西洋便器を頭部に使用し、ボディを戦車など攻撃的な部品で構成している。戦闘的な性格。ショーベン・タラシの命を受け三太夫に挑む。三太夫のように頭から柔道着(サンボの胴着)を出し、それを纏うことによりサンボの技を使いこなす。リリーをさらうことによって三太夫に勝負を受けさせ、武道館で柔術の勝負を繰り広げ、二本背負いを破るなど善戦するも最後に新技を得た三太夫に敗北する。地獄風車という必殺技を持っている。
- ボクサマン
- 強烈なパンチを売り物にするノックアウト強盗ロボット。瑳川に逮捕され、15年間服役し出所。瑳川への恨みを晴らすため、瑳川の命を狙う。頭からボクシングのグローブが飛び出し、それを拳に着ける事で驚異的な力を引き出す。そのグローブは、1920年代のボクシング界を震撼させたチャック・デンプシー(元ネタはジャック・デンプシー)の物。とある科学者によりグローブの力を甦らせるために作り出された。誕生してまずした事が、生みの親である科学者を殴り殺した事というほどの凶暴な性格。両腕を絡ませて放つ、ドリル・ア・ホールパンチという必殺技を持つ。瑳川を捕らえ、三太夫とリング上で戦いを挑むも、敗れる。
- 缶ヘッド
- 全身が空き缶で出来たロボット。ゴミ収集所で大量の空き缶が突然変異を起こし生まれた。凶暴な性格で、強盗を生業としており超人博物館からキン肉マンの格闘技チャンピオンベルトを盗み出した。20人ものガードマン・ロボを一撃で殺傷する腕前を持つ。最後にはバトルマンことウォーズマンと三太夫の合体技・二本背負いスクリュー・ドライバーで敗れ去った。
- バトルマン
- 最終2話で登場。港シティ支部の警官で、ボロ布を纏った飲んだくれのダメロボットだが、その正体は『キン肉マン』に登場した正義超人・ウォーズマン。本来ならキン肉マン達と宇宙の無人惑星に超人居住区を建設する為に旅立つはずで、何度もその誘いを受けたが、ロボットでも超人でもないロボ超人であるウォーズマンは、完全なる超人であるキン肉マン達と一緒にやっていく自信が無く、それを断り地球に留まった。友が遠くへ旅立ったウォーズマンは、地球では親しくしてくれる友も無く1人寂しく未来の世界に生きていた。孤独で絶望した日々を送っていたが、キン肉マンのチャンピオンベルトが缶ヘッドに盗まれたのを機に奮闘し、最後はベアー・クローを身に付け、三太夫との合わせ技でスクリュー・ドライバーを披露し、缶ヘッドを倒した。
- ちなみに『キン肉マンII世』のウォーズマンの設定とは異なる。
[編集] その他
- 姿サンタロー(すがた - )
- 明治より現代まで敵は無しとうたわれた最強の柔術家。自らの柔道着と奥義の数々を愛用のバケツに封印した。70歳で死した後は幽霊となってバケツに憑り付いており、自らの技を受け継ぐ者である三太夫を見守り、時には助言を与える。その姿は三太夫にしか見えない。
- 鉄槌管司(てっつい くだし)
- ロボット清掃局局長。人間。欠陥ロボットとみなした三太夫及び留棲架をスクラップにする為ロボットミンチ工場に連行する。ロボット裁判会を行い、三太夫を始めとしたS級ロボット達を試す。左目に眼帯をしている。
- ショーベン・タラシ
- サンタローが生きていた頃、ロシア(ソ連)からサンタローに挑んできたサンボの達人。常に背中に西洋便器を背負っていて、サンボの技で敵を倒した後、必ずその便器で小便をするという変わった癖の持ち主。サンタローに敗れた後、故郷のロシアに帰り、猛修行の末二本背負い破りを会得し日本へ再び渡るが、既にサンタローは70年の生涯を終えた後だった。自らの死後、霊となったショーベンは異種格闘技戦の決着をつける為、三太夫のように自らの技を西洋便器に封じ、ロボットにさせてショーベン・チビリと名付け、三太夫に挑ませる。
[編集] ライセンス
ロボットが身につける、優秀さを示すベルト。レベルに応じてA・B・Cの3つのランクがある。
- A級:スピード・パワー・知能とも完璧なロボットが取得できる。作中ではヘーシンクとリリー、マイケルが所持。
- B級:なかなか優秀とみなされるロボットが取得。作中ではアレンが所持。
- C級:ロボットとして最小限必要な能力を持つ者が取得。作中では留棲架が所持。
ほかに最低のS級(スクラップ級)があり、三太夫はこれである。これはドジばかり踏んでいたり能力が高くても凶暴性が高かったりするロボットに与えられるもので、いわば仮免許のようなものである。S級ロボットは時にロボット清掃局により欠陥品としてロボット裁判会にかけられることがある。
[編集] 人形
キン肉マン消しゴム同様に、三太夫の消しゴムがユタカからガシャポンで発売された。全9種。種類は以下の通り。
- 三太夫
- リリー
- ヘーシンク
- アレン
- 瑳川隊長
- 姿サンタロー
- ヤ・カーン
- スモウ・ロボ
- 羅修彎(ラシュワン)
最終更新 2009年9月16日 (水) 21:40 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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