SH-60 シーホーク

SH-60 シーホークの最新ニュースをまとめて検索!

SH-60 シーホーク

SH-60B シーホーク

SH-60B シーホーク

SH-60 シーホーク(SH-60 Seahawk[1])は、シコルスキー・エアクラフト社製、アメリカ海軍などで使用されている多目的艦載ヘリコプターである。

目次

[編集] 概要

SH-60F シーホーク。下部に増槽を取り付けている。

SH-60は当初、駆逐艦などに搭載されるLAMPS Mk IIIの多目的ヘリコプターSH-60B シー・ホークとして開発された。その後、派生型として、航空母艦搭載の艦上対潜哨戒用としてSH-60F オーシャンホークが開発された。また、救難用のHH-60H レスキューホーク、沿岸警備隊のHH-60J ジェイホークなども派生した。これらは将来的に、SH-60BとSH-60Fの後継としてのMH-60R シーホーク、HH-60Hや、CH-46シーナイトの後継としてのMH-60S ナイトホーク、HH-60Jの強化型としてのMH-60Tによって代替されることになっている。

その他、日本は独自開発の派生型としてSH-60J(通称ホワイト・ホーク)、機体から新規設計したSH-60Kを開発しているほか、台湾オーストラリアギリシャなども独自の運用要求を加味した機体(S-70Bシリーズ)を輸入している。

[編集] 設計

SH-60シリーズは、シコルスキー社のH-60シリーズ海軍型である。基本的には、陸軍向けのUH-60 ブラックホークをもとにしているが、電子設備や兵装、機体構造など、相違点が多い。狭い格納庫に収納するため、テールコーンは手動、メインローターは電動による折りたたみが可能で、後部主脚位置も変更されている。また、駆逐艦などの狭い飛行甲板から離発着しなければならないLAMPSヘリコプターについては、悪天候の中で着艦するためのRASTシステムが装備され、さらに尾輪は複列式となっている。一方、過酷な野戦環境での乱暴な離発着を考慮しなくて良いので、主脚はやや簡素化されている。

生存性にも配慮されており、油圧装置故障時には人力で操舵が可能であるほか、燃料タンク下面及びドライブシャフトは12.7mm機関銃弾に耐えることができる。また、各動力伝達ギアには、故障の原因となる金屑片を焼き切って除去する機能があり、潤滑油を完全に喪失した後も15~30分間飛行が可能である。テールローター機能喪失の際も前進速度があれば、垂直安定板などの空力特性により機首方位を保ち、一定速度での飛行が可能である。コンピューターシステムにも同様の配慮がなされており、最重要である通信航法機能は、主電源が断絶されるまで使用可能であるほか、メインコンピューターシステムは、MIL-STD-1553多重データバスにより、レーダー系統、ソナー系統、火器管制系統とおのおの分離しており、メインコンピューターの機能が破壊された場合も、戦傷処理機能により重要な一部の機能の確保がなされる。不時着陸時はクラッシュワージネスと呼ばれる安全構造で、機体や座席を衝撃軽減機能として乗員の生存率を高め、着水時には緊急浮袋を展開し、機内燃料タンクが予備浮力として働くことにより、水没を防いでいる。

SH-60B LAMPSヘリコプターや、航空母艦搭載のSH-60F艦上ヘリコプターは、対潜攻撃を主任務としており、SH-60Bはソノブイ、SH-60Fはデッピングソナーを使用して潜水艦を探知するほか、LAMPSヘリコプターでは対艦ミサイルの運用も可能である。また、いずれも副次的に捜索救難も担うため、救助ホイストの装備が可能となっている。これを元に救難専任機としたHH-60HやHH-60Jでは救難用装備が搭載されており、戦闘捜索救難を考慮したHH-60Hでは、機関銃や対戦車ミサイルなどによる武装も施されている。また、対テロ作戦や海賊の取り締まりが重要になるにつれ、多くの機体に機関銃が搭載されつつある。

[編集] LAMPSヘリコプター(SH-60B シーホーク)

地上試験にて、RASTによる着陸を行なうSH-60B。シャトルと機体とがRASTケーブルによってつながれている。

軽空中多目的システム(LAMPS) は、艦載ヘリコプターを水上艦の戦闘システムの一部として、そのセンサーや攻撃手段の三次元的な延長として運用するという方式である。単なる対潜哨戒機としての任務だけではなく、対水上打撃任務においては目標捜索を行ない、必要に応じて自らも対艦ミサイルによって攻撃を実施する。また、副次任務として、捜索救難や電子戦、補給輸送から指揮連絡、対地ミサイルによる沿岸目標の攻撃に至るまで、多目的に運用される。

LAMPSの初期型であるLAMPS Mk Iでは、小規模な設備からも運用できるように小型のSH-2ヘリコプターを使用していたが、機体が小型であるために制約が多く、性能に限界があったため、より大型で高性能のヘリコプターによるLAMPS Mk IIIの開発が決定された。

LAMPS Mk IIIの要求仕様は1973年10月に決定され、76年6月には提案要求がなされた。これに対し、ボーイング・バートル社ウエストランド社シコルスキー社が応募したが、最終的に、当時アメリカ陸軍が進めていたUTTAS (汎用戦術輸送航空機システム)で採用されていたUH-60Aを基にした案が採用され、SH-60B シーホークとして制式化された。SH-60BがLAMPS Mk IIIのヘリコプターに選定されたのは1977年であり、原型機YSH-60Bは1979年12月に初飛行し、部隊配備は1983年から開始された。

SH-60B シーホークにおいては、駆逐艦やフリゲートの狭い飛行甲板・格納庫でも扱えるように、ローター・ブレードやテール・ブームを折りたためるようになったほか、艦の動揺や悪天候にも対応できるように、着艦拘束装置が導入された。機種としては、カナダや日本で既に運用実績のあったベア・トラップ・システムが、アメリカ軍の運用要求を加味して改修の上、RAST (Recovery Assist, Secure and Traverse) システムとして採用された。これは、荒天時においても機体を安全に発着艦させ、また格納庫と飛行甲板の間を移送することができる。ただし、RASTの支援を受けたとしても、暗夜に狭隘でしかも動揺する駆逐艦の飛行甲板に着艦するには、高い操縦技量が要求される。

本機は駆逐艦などに搭載されており、空母戦闘群(現 空母打撃群)外周での対潜作戦を担当して、広範囲を捜索する必要があるため、対潜センサーとしてはソノブイおよびMAD(磁気探知装置)を使用する。LAMPS Mk IのSH-2では、機上では可聴音を聴取するのみであったが、SH-60Bでは、限定的ながらも情報処理が可能となった。対潜攻撃兵器としては標準的な324mm短魚雷を使用するほか、対艦攻撃や対地攻撃用としてペンギン・ミサイルヘルファイア・ミサイルも搭載ができる。また、対水上打撃戦においては、母艦の対艦ミサイルのために目標の情報を提供する測的機として活動するため、強力なAPS-124レーダーを搭載している。

LAMPSが水上戦闘艦に搭載されるときは、軽対潜ヘリコプター飛行隊(HSL)から分遣隊の形で派遣されることになる。例えば、スプルーアンス級駆逐艦など2機のヘリコプターを搭載する艦の場合、分遣隊は操縦士4名、下士官兵11名、ヘリコプター2機で編成される。

LAMPSは、広域哨戒を行なうという性格上、自らが積極的に敵艦を捜索することは行なわない。LAMPS MK IIIは、母艦の戦術曳航ソナーと組み合わされての運用が構想されている。戦術曳航ソナーの有効探知距離はかなり長く、多くの場合、母艦の搭載する対潜ミサイルの射程よりも、はるかに遠距離で敵潜水艦を探知できる。この場合、戦術曳航ソナーが敵らしきものを探知したら、LAMPSヘリコプターが緊急発進し、戦術曳航ソナーが探知した大まかな位置の周辺にソノブイを展開して絞り込み、場合によってはMAD(磁気探知装置)、敵が浮上したり潜望鏡を使用していた場合にはレーダー、赤外線探知機によってさらに局限したうえで、魚雷を投下して攻撃することとなる。この運用構想に基づき、SH-60Bは通常、格納庫に収められて、30分待機(30分以内に発進できる状態)を行なう。作戦状況下では10分待機となり、さらに緊急時には5分待機が求められる。

SH-60Bの最大の殊勲は、1985年オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートカーツ」(FFG-38 Curts)に搭載された2機のSH-60Bが、太平洋北西部において、ペトロパブロフスク・カムチャツキーを母港とするソ連海軍デルタ級原子力潜水艦を96時間に渡り継続追尾に成功したことである。これによって以後ソ連海軍は、原子力潜水艦の行動に大きく制限を受けることとなった。

後継機はSH-60の改造発展型が計画されているが、すでに監視任務などは、MQ-8 ファイアスカウト無人偵察機に委譲されている。LCS沿岸海域戦闘艇でもファイアスカウトとSH-60の混載が決定されている。

[編集] 艦上対潜ヘリコプター(SH-60F オーシャンホーク)

ディッピングソナーを吊下げるSH-60F

LAMPS用のSH-60Bから派生したのが、1987年より配備されはじめたSH-60F オーシャンホークである。これは、SH-3H シーキングの後継として航空母艦に搭載され、空母戦闘群周辺での対潜作戦を担当する、いわゆるCVヒーロー(HELO)である。前任機のシーキングは各国で長く使用されている名機であったが、SH-60Fは、より小型でありながら、それよりも優れた飛行性能を備えている。

CV HELOは、正式名称をCV内側ゾーン対潜作戦兵器システムと称し、空母戦闘群の護衛艦、およびそれらが搭載するLAMPSヘリコプターの対潜バリアーを突破してきた潜水艦を撃破することを目的としている。従って、その担当水域は比較的狭く、かつ、護衛艦部隊の警戒をかいくぐれるような敵は静粛性に優れていることが予想されるので、対潜センサーとしては、アクティヴ・モードのディッピングソナーを使用する。また、ディッピングソナーは、ソノブイよりも目標捕捉精度が高い(方位解析精度3度、測距精度45メートルと言われる)ため、敵潜水艦が近ければ、ソナー探知に続いて即座に攻撃を行なうことができるが、これは、空母という護衛対象が間近にいることを考えると、極めて重要な特性である。

SH-60Fは、基本的にSH-60Bをベースとしてはいるが、このように求められる任務が異なるので、設計変更された部分も多い。まず、LAMPS Mk III用の電子装備に代わり、内側ゾーン用の対潜アビオニクスが搭載され、ソノブイ投射機はAQF-13ディッピングソナーに変更された。ディッピングソナーの運用に対応して、自動操縦システムのプログラムも書き換えられており、例えば前進飛行から、より迅速にホバリングに移れるようになった。また、対水上捜索も不要なので、APS-124レーダーも撤去されたが、これは外見からSH-60BとSH-60Fを区別するための重要な識別点である。さらに、駆逐艦などよりはるかに安定した空母の飛行甲板で発着するので、RASTも撤去された。また、多目的の使用を考慮しなくて良いため、航続距離延長のために機内に燃料タンクが増設され、空母から50 kmを進出して、100ノットでの移動とホバリングしてのソナー吊下げを繰り返しつつ、10パーセントの燃料を残して4時間の作戦行動が可能となっている。ただし、空母搭載機の事故などの際に捜索救難を実施するため、救助ホイストは残されている。

[編集] 救難ヘリコプター(HH-60H レスキューホーク、HH-60J ジェイホーク)

HH-60H レスキューホーク

SH-60Fからは、さらに救難ヘリコプターが派生した。ただし、海軍のHH-60H レスキューホーク戦闘捜索救難を重視しているのに対し、沿岸警備隊のHH-60J ジェイホークは、より純粋な捜索救難に絞った機体である。これは、上述のとおり、空母搭載のSH-60F対潜ヘリコプターが捜索救難を行なえるため、HH-60Hはより特殊な任務に特化できるためである。

HH-60Hは正式名称を戦闘捜索救難型ヘリコプター(HCS)と称し、空母搭載機が撃墜されて、脱出した乗員が敵の支配地域に降下した場合の戦闘捜索救難を担っている。また、アメリカ海軍特殊部隊Navy SEALsの投入や回収への使用も考慮されており、機体そのものはSH-60Fをベースにしているとはいえ、搭載する装備は、むしろ空軍の特殊作戦用ヘリコプターであるHH-60 ペイブ・ホークに近いものとなっている。戦闘捜索救難においては、250海里を進出して非友好地域に降下した4名を救出し、また特殊作戦時には200海里を進出して8名の特殊部隊員を投入/回収できることとなっている。1989年より18機が調達された。

HH-60J ジェイホーク

HH-60J ジェイホークen:HH-60_Jayhawk)は正式名称を中距離救難型ヘリコプター(MRR)と称し、設計面ではSH-60F、直接的にはHH-60Hをベースとしてはいるが、必要に応じて自衛用機銃を装備できるのみで、基本的には純粋な救難ヘリコプターである。キャビン内には6名用の折りたたみ座席と、2つのキャビン要員用回転式座席が設置されており、機内の補助燃料タンクは廃止されているが、かわって、前部左舷のパイロンに外装式燃料タンクが搭載できるようになっている。これにより、HH-60Jは480 kmを進出して、その場に45分間留まって6人を回収し、十分な燃料を残して帰還できる。HH-60Jは1990年より、HH-3F ペリカンの後継機として42機が調達された。なお、沿岸警備隊は近年、ディープウォーター計画のもとで各種装備の刷新をはかっているが、HH-60Jも、対テロ戦に対応するため、MH-60Tとして強化されることとなっている。HH-60Jは巡視船への搭載も可能であるが、中距離捜索救難を目的としており、調達機数も少なく、また大型で甲板上での取り回しが困難であることから、搭載機としては、より小型の短距離捜索救難機であるHH-65 ドルフィンが使用されることが多い。

[編集] 統合多用途艦載ヘリコプター(MH-60R)

AGM-114対艦/対戦車ミサイルを発射するMH-60R LAMPS Mk III

MH-60R シーホークは、当初 SH-60R ストライクホークと呼ばれており、LAMPS Mk III Block IIで使用されるヘリコプターとして開発された。SH-60Rは、LAMPSヘリコプターとCV-HELOを統合する機体であり、その多目的性を強調するため、機体の正式名はMH-60Rに変更された[2]。当初は、LAMPS用機材とCV-HELO用機材を兼ね備えた機体として構想されていたが、機体の性能的な問題から、のちに、必要に応じて積み替えることとなった。

LAMPSヘリコプターとしては、同時に制御できるソノブイの数が倍増した(8基を同時展開可能)ほか、機上情報処理装置として、UYS-1プロチュースに代わって、新型のUYS-2が採用された。また、操縦機器は全面的にグラスコックピット化され、アップデートされたESMシステムと合成開口レーダー、FLIRシステム、そして新型マルチモードレーダーを採用している。

[編集] 多用途・補給支援ヘリコプター(MH-60S ナイトホーク)

強襲揚陸艦タラワに補給品を運ぶMH-60S ナイトホーク

MH-60S ナイトホークは、当初CH-60Sと命名されていたように、CH-46 シーナイトの後継である輸送ヘリコプターとして計画されていた。しかし、MH-60Rと同様に多用途化が図られ、HH-60H レスキューホークの戦闘捜索救難任務や、MH-53E シードラゴンの掃海ヘリコプターの代替としての用途も加えられた。これを踏まえて、アメリカ海軍では再設計も検討されたが、調達費の問題で頓挫したため、SH-60B シーホーク や、陸軍の新しい改良型であるUH-60L ブラックホークの機体を土台にして設計された。

アメリカ海軍では現在運用中のH-60シリーズを、対潜/対水上任務に従事するMH-60R シーホークと、捜索救難・輸送に従事するMH-60S ナイトホーク (Knighthawk) の2系統に整理する予定である。沿岸地域での多用途任務に対応して、キャビン容積に余裕をもたせた発展型のシコルスキー S-92シリーズの配備も構想されている。

[編集] アメリカ国外での運用

[編集] 海上自衛隊

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦への着艦を試みるSH-60J哨戒ヘリコプター

詳細は「SH-60J (航空機)」、「SH-60K (航空機)」をそれぞれ参照

HSS-2Bの後継として、SH-60Bを国内向けにSH-60Jとして開発。搭載電子機器を輸入できなかったため、防衛庁技術研究本部が開発した。1987年(昭和62)8月31日にアメリカで初飛行を行い、三菱重工業がライセンス生産。1991年平成3)8月から部隊に配備された。これらは、基本的にはSH-60B LAMPSヘリをベースとしてはいるが、ソノブイ25本とともにHQS-103ディッピングソナー(AQS-13Fに匹敵)を搭載しており、より対潜に特化した強力な戦闘能力を備えている。

SH-60Jの後継として三菱重工業SH-60Kが開発された。2001年(平成13年)初飛行。2005年(平成17年)度より配備が開始された。

[編集] オーストラリア海軍

オーストラリア海軍S-70B-2 シーホークの名称で採用し、2008年から運用を開始した[3]。シコルスキー社から8機を輸入し、もう8機分の機材を輸入してオーストラリアで組み立てられ、計16機を取得した。

S-70B-2 シーホークは、オーストラリアが選定した電子機器を搭載し、小型レードームに収容したMEL X-バンドレーダーを搭載した。機体右側にはホイストを装備し、AN/SSQ-81 バーラ・ソノブイとMADシステムを組み込んだCAE AN/AQS-504ソナーを備え、ペンギン、シースクアといった対艦ミサイルの装備などが特徴である。ディッピングソナーを搭載しない点で、アメリカ海軍のSH-60Bに近い機体である。また、湾岸戦争時には、AN/AAQ-16 FLIRやAN/AAR-47システムを追加装備され、参加した。

[編集] ギリシャ海軍

ギリシャ海軍のS-70B-6。ペンギン対艦ミサイルを装備している。

一方、ギリシャ海軍は、自国のMEKO 200型フリゲートに搭載するため、5機のS-70B-6 シーホークを購入した。これはベンディックス製AN/ASQ-18(V)3 ディッピングソナーを装備するという点ではSH-60Fに近いが、AN/APS-143(V)3 レーダーを装備し、ペンギン対艦ミサイルの運用も可能となっている。

[編集] スペイン海軍

スペイン海軍は、サンタ・マリア級フリゲートの配備とともに、12機のSH-60系列の機体を購入した。これは、基本的にはSH-60B LAMPSヘリに近い機体だが、ソノブイではなく、SH-60Fと同様にAN/AQS-13Fディッピングソナーを装備している。

[編集] 台湾海軍

台湾海軍は、康定級フリゲート成功級フリゲート基隆級ミサイル駆逐艦において、S-70C(M)-1 サンダーホーク 10機を運用している。これはベンディックス製AN/ASQ-18(V)3 ディッピングソナーを装備するという点ではSH-60Fに近いが、AN/APS-128C レーダーを装備している。なお、S-70Cは民間向けモデルの名称であるが、機体の規格はS-70Bと同様であり、政治的な配慮による名称とされている。

[編集] トルコ海軍

トルコ海軍は、8機のS-70B-28を運用している。これはSH-60Bに準じた機体とされており、2005年には、12機が追加発注された。

[編集] タイ海軍

タイ海軍は、チャクリ・ナルエベトの搭載機として、7機のS-70B-7を購入した。これはSH-60Bに準じる機体で、ナレースワン級フリゲートにも搭載されている。

[編集] バリエーション一覧

第7艦隊司令官専用SH-60F
  • SH-60B - アメリカ海軍採用
  • SH-60F - アメリカ海軍の空母搭載型
  • SH-60J - 日本向け(上記参照)
  • SH-60K - 日本の自主開発(上記参照)
  • MH-60S - HH-60Hによって担われてきた捜索救難・輸送任務を継承する新機種
  • MH-60R - SH-60BとSH-60Fの能力を統合した海軍の後継機

[編集] 仕様 (SH-60B)

出典:Brassey's World Aircraft & Systems Directory,[4] Navy fact file[5] Sikorsky S-70B[6][7]

[編集] 諸元

  • 乗員: 3-4名
  • 積載量: -B,-Fと-H型は5人の乗客または貨物6,000 lb または搭載貨物4,100 lb、 -S型は11人の乗客または9,000 lb の貨物
  • 全長: 19.75 m (64 ft 8 in)
  • ローター全長: 16.35 m (53 ft 8 in)
  • 全高: 5.2 m (17 ft 2 in)
  • 回転翼面積: 210 m² (2,262 ft²)
  • 自重: 6.895 t (15,200 lb)
  • 全備重量: 8.055 t (17,758 lb)
  • 通常負荷: 3.031 t (6,684 lb)
  • 最大離陸重量: 9.927 t (21,884 lb)
  • エンジン: ゼネラル・エレクトリック T700-GE-401C ターボシャフト × 2, 各離陸時 1,890 shp (1,410 kW)

[編集] 性能

  • 最大速度: 333 km/h (180 knots, 207 mph)
  • 巡航速度: 146 knots
  • 航続距離: 834 km (450 nmi) 巡航速度にて飛行時
  • 高度限度: 3,580 m (12,000 ft)
  • 上昇率: 1,650 ft/min (8.38 m/s)

[編集] 武装

参照: U.S. Helicopter Armament Subsystems

[編集] 採用国

ほか

[編集] 出典

  1. ^ Seahawk=トウゾクカモメ
  2. ^ Model Designation of Military Aerospace Vehicles (The Defense Technical Information Center)
  3. ^ "S-70B-2 Seahawk - Royal Australian Navy" (英語). Royal Australian Navy. 2009-02-11 閲覧。
  4. ^ Taylor, M J H (editor) (1999). Brassey's World Aircraft & Systems Directory 1999/2000 Edition. Brassey's. ISBN 1 85753 245 7. 
  5. ^ [1]
  6. ^ S-70B Seahawk Technical Information, 2001
  7. ^ S-70B Seahawk Technical Information, 2008, Sikorsky.com

[編集] 文献

  • A1-H60CA-NFM-000 NATOPS Flight Manual Navy Model H-60F/H Aircraft
  • Donald, David ed. "Sikorsky HH/MH/SH-60 Seahawk", Warplanes of the Fleet. AIRtime, 2004. ISBN 1-880588-81-1.
  • Leoni, Ray D. Black Hawk, The Story of a World Class Helicopter, American Institute of Aeronautics and Astronautics, 2007. ISBN 978-1-56347-918-2.
  • Tomajczyk, Stephen F. Black Hawk, MBI, 2003. ISBN 0-7603-1591-4.
  • 江畑謙介『艦載ヘリのすべて 変貌する現代の海洋戦』原書房、1988年


[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年9月11日 (金) 02:12 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【SH-60 シーホーク】変更履歴

ご利用上の注意