T-38 (航空機)

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T-38 タロン

T-38A

T-38A

T-38アメリカ合衆国ノースロップ社が開発した練習機。愛称はタロン(Talon)。優秀な双発ジェット練習機として知られ、1,187機が生産された。

目次

[編集] 概要

1950年代後半に入ると、実用ジェット戦闘機の高性能化が進み、練習機として用いられてきたT-33では性能が陳腐化してきた。その頃、ノースロップでは自社資金でN-156計画という西側同盟国向けの軍用機開発計画を進めていた。この計画は軽量戦闘機型のN-156Fと練習機型のN-156Tを開発するものである。練習機型はアメリカ空軍の興味を引くこととなり、1956年にYT-38として開発契約が結ばれた。YT-38の初飛行は1959年3月10日である。なお、戦闘機型も1958年に同盟国供与用のF-5として開発されることになる。

T-38はタンデム複座の機体であり、主翼は低翼配置、インテイクを胴体側面に持つ。軽量小型の機体であり、低廉な価格と安定した飛行性能、高い稼働率と容易な整備性を有する。音速突破も可能であるが、これは亜音速と超音速飛行には隔絶した差があると考えられ、超音速飛行の練習が必須であると考えられたからである(現在では超音速飛行の練習は実機の複座型を用いた練習で十分と考えられ、超音速飛行能力を持つ純粋な練習機は廃れる傾向にある)。また、中高速域での運動性能は現代の戦闘機と比較しても遜色がないため、過去にアメリカ空軍のアグレッサー部隊で使用されたほか、戦闘機導入基礎課程(IFF)で基礎的な戦技の導入教育に使用されている。

部隊配備は1961年から開始され、アメリカ空軍の他、同空軍にパイロットを派遣して訓練を行なっている西ドイツ空軍も使用した(アメリカ国籍マークを付けて、同国内で使用)。しかし、輸出はより顧客のニーズにあったF-5の方が圧倒的に多く、純粋な輸入国はポルトガル中華民国大韓民国KT-1が完成するまでのつなぎとしてアメリカ空軍からリース)、トルコなどに留まった。生産は1972年まで行われ、生産機数は1,187機。

2001年よりアメリカ空軍は既存のT-38Aを改良したT-38Cの導入を進めている。アビオニクスの改良によりグラスコックピット化された操縦席にはHUDが備わり、エンジンのメインモジュールが交換され、機体側の空気取り入れ口も(見た目にはわかりづらいが)改良された。なお、アメリカ空軍は主翼の交換も検討している。

なお、航空自衛隊の操縦課程学生の一部はアメリカ空軍での操縦課程(SUPT)を履修している。毎年数名の学生がアメリカ空軍の学生とともにT-38での操縦訓練を受けている。SUPT卒業後は、晴れてウイングマークを獲得し、さらにIFFへと進み、AT-38Cによる教育を履修して帰国している。

アメリカ航空宇宙局でも、宇宙飛行士の練習機・連絡機として使用されている。これらのT-38はテキサス州ヒューストンのエリントン・フィールドに配備されており、T-38Cの登場以前からアビオニクスが独自に改良され、ウエザーレーダーが装備されるなど、NASA特別仕様となっている。

アメリカ空軍で行われたT-38を使った模擬格闘戦で、最新鋭のF-22を「撃墜」したことがある。[1]

[編集] 各型

T-38 NASA特別仕様
  • N-156T:社内開発名称。
  • YT-38:試作機
  • T-38A:量産型。
  • T-38A(N):NASAで使用している型。
  • AT-38A:武装型。試作のみ。
  • DT-38A:アメリカ海軍向け。無人標的機誘導用。
  • NT-38A:各種試験機。
  • QT-38A:無人標的機型。
  • AT-38B:武装型。
  • T-38C:近代化改修型。
  • AT-38C:武装型の近代化改修型。

[編集] 仕様

  • 全長:14.13m
  • 全幅:7.7m
  • 全高:3.92m
  • 自重:3.5t
  • エンジン:GE J85ターボジェットエンジン(推力1.2t A/B時 1.7t)2基
  • 最大速度:M1.3
  • 乗員:2名
  • 武装:なし

[編集] 運用

[編集] 出典・脚注

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[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

最終更新 2009年10月20日 (火) 03:49 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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