TOMIX
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TOMIX(トミックス)は、トミーテックが展開する日本の鉄道模型のブランドの一つ。
2001年(平成13年)10月に事業主体が玩具メーカートミー本体から、完全子会社トミーテックへ一本化された。模型店ルート以外に、一般的な玩具店や量販店でも扱いがあるのが大きな特徴。
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[編集] 創生期
日本でのNゲージ販売を模索していたトミーは1974年(昭和49年)にトミーナインスケールブランドで製品を販売した。単品販売のほか、模型運転に必要な線路と車両、パワーパックをまとめた「基本セット」を発売し、Nゲージの普及を試みた。 ED75形電気機関車(注・現行のものは1987年(昭和62年)発売の国産製品)と2軸貨車をはじめとして発売された製品は、米国バックマン社製品をOEM生産する香港ケーダー社の製造で、先行する関水金属製品に比べ、安価な設定であった。相次いでDD13形ディーゼル機関車とKSKタイプCタンクが発売され、バックマン製の小形スイッチャーはCタイプディーゼルとして日本風にアレンジして発売された。これ以外の製品はすべてアメリカ形で、日本形製品はまだわずかであったが、動力車を含め車両を渇望していた当時の市場に、少なからぬ実績を残した。
1976年(昭和51年)にトミーは本格的にNゲージ総合メーカーを目指すこととし、ブランド名をTOMIXに改め、海外への生産依存の姿勢を脱して製品を国産化することとした。また、関連製品を含めて、鉄道模型システムを構築しているドイツの鉄道模型業界の要素を取り入れ、1977年(昭和52年)からNゲージ道床付線路システムを発売し、レールシステムと組み合わせるストラクチャーと制御機器を発売した。
1977年に発売されたトミー初のHOゲージ車両、国鉄EF58形電気機関車、国鉄12系客車は一度の生産にとどまった。その後、1995年(平成7年)の国鉄10系客車を最初として、HOゲージ車両製造に本格的に参入した。
[編集] 商品展開
基本的にブランド制定当初から一貫して、Nゲージ鉄道模型のシステム化に力を入れている。ダブルスリップポイント、サウンド機能付きパワーユニット、電動ターンテーブル、レイアウトボードなど、レール・ストラクチャー・レイアウト用品など関連商品も積極的に展開している。
[編集] 車両
TOMIXの傾向として、同一形式の色違いが豊富である。国鉄車両の広範なグループの地域カラーや派生形式を製品化している。単なる色違い商品でしかないと見方もあるが、近年の製品では車体部品の共用を行わず、細部の違いを再現するために専用の金型を製作している。地方ごとに特色のあるデザインが登場するなか、地元の列車が再現され、115系を例に取ると、湘南色、スカ色、長野色、信州色、旧新潟色、新潟色、新新潟色、広島色、身延色、福知山線タイプ(限定品)などのバリエーションがある。販売戦略として、1970年代以降の国鉄黄金時代の車両を中心に据え、塗装変更車などのバリエーション展開が積極的だが、ヨンサントオ以前の車種や蒸気機関車、新幹線を除くJR型車両、特に優等列車ラインナップに関してはそれほど積極的ではない。
しかし、これも昨今の国鉄車両人気の高まりとともに見直され、C57形蒸気機関車やスハ32系客車など、戦前の名車の発表が相次いでいる。
製品化の傾向としては、新車登場間もない段階で製品化しているが、結果的に、実車では初期車の少数グループとなってしまう傾向にあり、また仕様追加された増備車両への対応がなされないこともある(例:253系、E217系など)。最近ではセット販売が主体で単品は一部の増結用のみとなっているが、最近の車両セットは3両セットを基本にしており、「ベーシックセット」と呼ばれるレール・制御機器とのセットと、車両セットを自由に組み合わせることが可能である。
2005年(平成17年)にはキハ187形の前面にCCDカメラを搭載した「TCS車載カメラ搭載セット(キハ187形)」が発売され、車両からの前面展望映像を特殊な改造なしで簡単に楽しめるようになった。
既存製品JR西日本207系1000番台電車の再生産スケジュールが予定されていた矢先に福知山線脱線事故が発生したため、自粛、生産凍結された。(モーターなどの交換用パーツ類は他の車両と共通で使用されるものもあるため生産されている)。後継のJR西日本321系電車がモデル化された後、凍結期間を経て新塗色車が生産され、2009年(平成21年)2月に発売された。
TOMIXの車両は、他社に比べ表面の質感が、製品によっては極度に粗雑なものもあるが、基本的に塗装を重ねて行っているため、塗装が剥がれにくい。
[編集] 動力車
1980年代半ばまでスプリングウォームによる伝動を採用していたが、それ以降は自在継手を使用した現在のタイプになった。リニューアル発売される製品も順次改良されている。DCC搭載には対応していないため、搭載する場合は注意を要する。
最近では、新製品でのフライホイールの搭載が標準的となり、既存製品もリニューアル時にフライホイール付き動力となることが多い。
[編集] ハイグレード製品とTNカプラー
1991年(平成3年)に発売されたJR東日本253系電車は新開発の伸縮式ボディーマウントTNカプラーを装備し、従来省略されていた妻面と床下の機器類が細かく再現された。これら徹底した作り込みは253系独自の製品仕様とされたが、トミーは製品の高評を受け、仕様を引き継いだハイグレード製品企画を立ち上げた。ハイグレード (High Grade・HG)製品とは、伸縮式ボディーマウントTNカプラーを標準装備させた製品であり、通常省略されてきた妻面や床下の機器等の再現を可能にした。また別パーツ化(例えば乗務員ステップやタイフォンカバー等。後者などは選択式の場合もある)、ヘッドライト消灯スイッチ装備を標準仕様とし、細部にわたる徹底した作り込みを謳った。
TNカプラーは、Nゲージの標準であるアーノルトカプラーと比較して、はるかに実感的な形状と大きさを持ち、なおかつ実用上十分な連結機能を備えている。また支点支持方式を工夫した伸縮機構によって、曲線上では伸長して実物より急な曲率のカーブを走行する模型車両車端部の接触を避け、かつ直線上では車両の間隔を狭く保つ事ができる。これによって従来の、外観やスケールを重視してダミー連結器を採用するのか、実用性を重視してアーノルトカプラーを採用するのか、という2者択一を解消した。
カプラーの形状は自動連結器型、密着自動連結器型、密着連結器型の3種で、従来型の台車マウント型カプラー交換用に伸縮機能がない製品もある。また、1997年(平成9年)のEF63形電気機関車製品化にあたり、EF63が軽井沢方に備える双頭連結器を模型でも実現した双頭TNカプラーを開発・採用した。
ハイグレード製品として初めて発売されたキハ58系は好評で、即座に再生産され、のちに地域カラーや改造形式(JR九州キハ71系気動車など)が加わり、トミックスの中心的な車両シリーズへと育っている。ハイグレード製品はEF63、165/169系電車、455/475系電車、581/583系電車、東急5000系 (初代)(東急車両電車市場へのOEM)、熊本電気鉄道5000形、485系電車、DD51、キハ10系、キハ55系、キハ20系、キハ40系、C57(135号機)と拡大している。
トミーテックは現在、TNカプラーのライセンスを他メーカーにも与えている。グリーンマックスはTNカプラーのOEM供給を受け、MODEMOはライセンスによって製品に互換性のある連結器を装備させている。マイクロエースは正式な許諾を得ずにTNカプラーの取り付けを想定した車両製品を販売していたが、2007年(平成19年)からマイクロエースブランドで「マイクロカプラー」を発売している。
[編集] 新幹線
鉄道模型メーカーの中ではもっとも多くの新幹線車両を模型化している。2005年(平成17年)には独特な先頭形状で製品化が困難と言われたE4系を各社に先駆けて製品化[1]、また700系「のぞみ」(B編成)の製造決定により、運行されている新幹線列車をほぼ網羅することとなった。さらに収納式TNカプラーの採用により東北新幹線で行われている「やまびこ+つばさ」などの2編成の併結運転を実車同様の実感的な形で可能とした。
トミックスでは半径280mmカーブの通過が可能[2]である。また車体をドローバーでつなげ、全周を貫通する形態が実車とは異なるものの、新幹線特有の外幌を早くから再現している。 しかし、ドローバーでは連結間隔が広がりすぎるため、KATO製品並みに迫る連結間隔まで幅を狭めたTSカプラーを開発した。このカプラーは伸縮式で、旧来のドローバーと同じく半径280mmカーブの通過が可能となっている。 現在では、700系3000番台と800系に採用されている。また、かつて1度だけ生産された100系小窓試作車はレアモデルとして知られる。
[編集] 機関車
日本の大手Nゲージメーカーでは唯一、蒸気機関車をラインナップしていなかったが、2009年(平成21年)9月にC57形(135号機)が発売された。過去には香港製のCタンクやC57形を販売し(1983年(昭和58年))、20周年記念モデル9600形を製作するなどしていたが、マイクロエースなどの競合から現在まできかんしゃトーマスシリーズを除き、生産されていなかった。ディーゼル機関車には、実在しないフリースタイルのCタイプ小型ディーゼル機関車もラインナップしており、車体カラーはオレンジ、黄、青、緑、白、茶色の6色がある。
TOMIXの機関車の特徴として、自動解放・遅延解放に対応したMカプラーが挙げられる。Mカプラーとは磁石を内蔵したアーノルトカプラーであり、線路上に永久磁石を埋め込んだ専用レールの上で停止すると、カプラーが跳ね上がって客車や貨車と機関車の連結を切り離し、ディレイドアンカプリング(突放)も行うことができるものである。そのため、Mカプラー装備の機関車ならば、客車・貨車の連結器を交換することなく、手軽に機回しや入れ替えを行うことができる。
[編集] 貨車
「トミーナインスケール」の頃より貨車の種類が豊富で、事業用車など特殊な車両までラインナップされている。2軸・小型貨車においては他社が2両以上のセット販売が多い中で、1両単位でこれを販売している数少ないメーカーである。初期の貨車(香港製OEM品)は取り扱いを中止しているが、その後金型を保有するケーダー社より製品の供給を受けたグリーンマックス限定品や河合商会製品として復活販売されているものもある。 ちなみに、ラインナップにあるタム6000形は、先述のCタイプ小型ディーゼル機関車と同様、実在しないフリースタイルの貨車である。
[編集] 客車
寝台車は14系14形、24系25形100番台を中心に長年発売されてきたが、近年14系15形、24系24形、24系25形0番台が製品化された。さらに列車名を冠してその編成独自の個室車、改造車が含まれたセットが発売され、特に最近の傾向では廃止された寝台列車の最終運転日の編成を限定製品化する「さよなら○○」シリーズが多く販売されている[3]。その他にジョイフルトレインも多数製品化されている。
一方で一般型客車のラインナップは、初期から販売しているオハ35系およびオハ50系程度だったが、2009年(平成21年)のC57発売の布石としてオハ61系およびスハ32系が相次いで発売された。
なお、2001年(平成13年)以前に発売された客車は、未だにボディーマウント式のTNカプラーには対応していない。これはTNカプラーは連結部が密着してアソビの部分が存在しないことで重心移動によるショックを吸収できないため、機関車牽引列車では脱線を起こすことによる。セット販売が中心となり、単品での入手が困難な製品がある。
- TNカプラー使用による機関車牽引列車の脱線は、編成が長くなればなるほど、その危険度が高まる。
- ただし台車マウント式の場合は、カプラーポケット部でいくらかのアソビを持たせられるため、ボディーマウント式よりは脱線のリスクが低まる。
- アーノルトカプラー使用時よりもアソビがないことには変わりないので、脱線のリスクが完全に解消されるわけではない。
- 長編成では、機関車に近い側のカプラーにより大きな力が加わるが、TNカプラーの伸縮機能が影響し、直線部でも対角を軸として斜めに伸びた状態となる場合がある。そのまま走行すると、枕木方向に偏寄した車体により、脱線やストラクチャーへの接触を起こす場合がある。
[編集] 私鉄車両
積極的に私鉄車両の製品化を行い、現在でも比較的ラインアップが充実している。西武5000系レッドアローに始まり、各大手私鉄の特急車両や、地方私鉄の主力車両が製品化されている。
[編集] きかんしゃトーマスシリーズ
TV番組『きかんしゃトーマス』の製品群も展開されており、「Nゲージでは世界初」と謳っている。トーマス・パーシー・ジェームス・ヘンリーといった機関車、客車や貨車の他、車両・レール・コントローラーおよび風景マットを収めた基本セットや、駅や水車小屋、風車など専用のストラクチャーも販売されている。通常のNゲージ製品よりもスケールが大きく、造作もあえて玩具的にされているのが特徴。人形や自動車等のアクセサリー類はラインナップされていない。
[編集] 16番(HOゲージ)
1970年代にバックマンのHO製品をトミーブランドで販売し、香港製のEF58形や12系客車を発売して以来、長らく中断していたが、1990年代半ばより再参入した(実質的には新規参入に近い)。
現在ではEF66形、DF50形、EH500形等の機関車をはじめ、電車、気動車、客車、貨車を販売する。電気機関車や電車のパンタグラフは上枠が金属、下枠がプラスチック製となっているのが特徴。蒸気機関車はラインナップにはない。貨車製品は1両のみの完成品と2両分セットの組立キットが同時に発売される。また、南部縦貫鉄道キハ10形レールバスをはじめとした小型車両による普及にも努めている。一部の製品にはハイグレード仕様の物もある。
[編集] 価格
細部にこだわったHGシリーズの価格は高価である。既存品はリニューアルなどに伴い価格帯が上昇した。 いっぽう他社と競合するものや入門者向けの車種では、TNカプラーの装備を省略してオプション品としたり、E4系のように一部に安価な部品を採用して価格帯を下げる傾向も見受けられる。
[編集] 発売時期
新製品や再生産品の発売が当初の発表より延期されることがよくあり、予定通り発売されることの方が珍しい。概ね1~3ヶ月程度遅くなるのが通例である(もっともこれはTOMIXに限ったことではない)。
[編集] レール
トミックスレールは1976年(昭和51年)に国内メーカー初のNゲージ道床付きシステムレールとして発売された。 これは平面性が確保しづらい畳や絨毯の上でも、軽いNゲージ車両に容易に安定した軌道を与え、走行を確保できるものであった。従来のNゲージは固定式線路を使用し、ベース上にレイアウトを製作し、車両を走行させるすることを前提にしていた。日本市場では、狭い住宅などの事情によって、鉄道模型専用に部屋をもてない状況が多い中、遊ぶ毎に敷設し、撤去も容易にできるレールを要求するニーズが存在し、16番ゲージでは「お座敷レール」として好んで受け入れられていたが、Nゲージではトミックスが初となる。
また、ターンテーブルもフロアレイアウトでレールにフラットに接続できるもので、国内唯一の存在である。その一方で固定式レイアウトでの使用も考慮し、道床の厚みは比較的低く、釘穴も開けられている。
トミックスレールのもうひとつの特徴は、アクセサリーなどの関連製品が充実しており、システム性が高いことである。トミックスは欧州で既に一般的な、綿密に計算されシステム化されたレールシステムを日本へ導入し、日本市場でのNゲージ人口拡大に貢献した。また、レールを国産化し、日本向けレールを普及させたが、現在では生産拠点をコストの低い中華人民共和国へシフトしている。
[編集] 基本仕様
- ストレートレールの基本長は140mm。これは駅などでの有効長の計算を簡単にするため、20m車両約1両分(≒133mm)に近い値として設定されている。これに基本長の2倍の長さの280mmや半分の70mmを加えて構成されている。
- 複線間隔は37mm(道床の幅の2倍)。これに基づき、カーブレールの半径や信号機の機械の幅などが決まっている。線間がやや広くリアリティに欠けるものの、新幹線等の偏移量が大きい車両も干渉せずに離合できる。島式ホームの幅は55mm(複線間隔の1.5倍)。
- カーブの基本半径は280mm。これに複線間隔37mmを前後させた半径243mm、317mm、354mm、391mmなど、45度(8本で円になる)および15度が設定されている。
- 本システムの特徴としてポイントなどの特殊なレールを除くほとんどのレールにフィーダー差込口がついている点が挙げられる。道床付きレールシステムの多くがフィーダーを取り付ける専用の直線レールを必要とする中、余分な線路を組み込むことなく給電できる数少ないシステムである。
[編集] 旧道床レール(生産終了)
レールには耐久性を考慮し、さびないステンレスを用いていたが、抵抗が大きく電圧降下しやすいため、後期の製品より、他社と同様洋白製のレールを用いている。当初、茶色のプラスチック成型品に枕木をこげ茶色に塗装したものであったが、1999年(平成11年)に「きかんしゃトーマス」セット向けとしてグレー成形・黒枕木のレールを投入し、一般向けにも発売。両者は並行して発売されていたが、ファイントラックへの移行とともに生産終了となった。
なお、1984年(昭和59年)に発売された東京ディズニーランドウエスタンリバーレールロードセット(HOナロー)用の、9mmナローレール(直線200mm、曲線R=200mm45度)は一般向けには発売されていない珍品。
[編集] ファイントラック
トミックスレールは、ジョイナーの耐久性が低いこと、道床が成形色一色のままであることについてかねてより見劣りが指摘されていた。これらをリファインした製品が2002年(平成14年)に登場したファイントラック(Fine Track)である。不具合の多かったレールの接合部は接続が確実なジョイナーに改良された。また、道床は3色のグレーで印刷表現され、こげ茶色に塗装された木枕木と相まって実感が向上した。ポイント類については品質の大幅な改善が見られる。基本長やカーブ半径、フィーダーなどの規格については旧製品からの変更はないため混用も可能であるが、例外として最初期製品(ジョイント先端が丸い)との接続はできない。
ラインナップはさらに種類を増やし、近代的なスラブ軌道や複線レイアウトに便利な複線レールも発売されている。スラブレールはバラストレールと比べて種類は少ないが、半径500mmを越えるカーブがある。複線用のほか単線用もある。従来のフィーダーは枕木の間に差し込むことで目立たないようになっていたが、スラブレールは枕木がなく目立つため、専用のフィーダーが用意されており、全線にスラブレールを使用している場合に使用する。また、KATOに続き、線路にカントが付いたワイドPCレールシリーズを2009年(平成21年)春より発売する予定。
複線レールも単線用レールと比べレールの種類が少ない。ストレートは140mmや280mmに加えて280mmの4倍の1120mmにおよぶロングレールが、カーブも280mmと317mm、354mmと391mm、428mmと465mmの3種類がある。構造としては側壁が取り付けられているほか、枕木はPC枕木を再現しており、新線などに向く。フィーダーの取り付け、ホームの設置に側壁をカットするなどの加工が必要で、これを回避するためには単線レールもあわせて使用する。単線用とフラットに接続可能なほか、そのまま高架橋としても使用できる。
[編集] 電動ポイント
TOMIXのポイントは種類も豊富でレイアウトの自由度が高い。近年では小型化に力をいれており、全長わずか70mmの電動ポイントを模型化している。
初期のものはポイントマシンが大型で複線間隔37mmに入れることは可能であるが並列して使用することはできなかった。その後、ポイントマシンが取り外し可能な小型のものとなり、並列して、また高架駅への使用が可能となった(ニュー電動ポイント、1981年(昭和56年)~)。ポイントマシンはライトグレーであったが、発売されたバラスト(当時はグレー1種のみ発売)にあわせてすぐにダークグレーに色調が合わせられた。ポイントマシン完全内装化は、ポイントマシンがDCバイポーラ式への変更に伴い薄型化された1997年(平成9年)(Neoシリーズ化・電動ポイント-N、後述)以降であるが、従来製品である3線式ポイントスイッチとの互換性はない。
Neoシリーズは転轍機をダミーで表現し、トングレールを支え動かすロッドを緻密に再現している。さらにFineTrackでは、道床付としては日本初のダブルスリップポイント[4]、Y字ポイントも加わっている。なお、2008年(平成20年)2月には三方ポイントも発売され、同年夏より完全選択式へのリニューアルが行われている。
[編集] ミニカーブレール・スーパーミニカーブレール
最近では鉄道コレクションやBトレインショーティーなど小形モデル・デフォルメモデルが多数発売されるようになり、これらの車両を手軽に楽しむため、基本半径を通常の半分の140mm、及び複線間隔の37mmを足した177mmにしたミニカーブレールシリーズ(走行できる車種は限定される)を発売している。さらに140mmからさらに37mmを引いて、半径を103mmにした、スーパーミニカーブレールもある。このスーパーミニカーブレールは300x600mm、B4版の中にエンドレスが組める。後述のミニ電動ポイント(電動Y字ポイント除く)を含め、走行可能な車両は限られる。
また、小型レイアウト用に半径140mm、直線側70mmのミニ電動ポイントと、道床内蔵式としては世界最小の電動Y字ポイントもラインナップしている。これらはスプリングポイントとしても使えるように設計され、またダミー転轍機も電動式に加えてだるま型や標識付の手動式転轍機まで付属させており、レイアウトをさらに引き立ててくれる。
なおこれらのミニカーブレールシリーズは、別途パーツで手軽に路面電車の併用軌道が再現できるのも特徴。
[編集] レイアウト用品
TOMIXは、お座敷運転ばかりでなくレイアウトの可能性を拡げるため、早くから独自ブランドによる商品展開を行っている。カラーパウダー・バラスト・レイアウトマット・樹木などの他、ベース用ボード、ボンド・シリコーン・プラスターなど、現在のようにDIY店が存在しない中で入手しにくい素材を、TOMIXの販路を用い、きめこまかい商品展開を行って入手しやすくする方針が貫かれている。
特に「コンビネーションボード」など、今でいうモジュールレイアウトの先鞭をつけた商品の発売は特筆に値する。
[編集] TCS車載カメラ搭載セット
鉄道模型愛好家の長年の夢であった走る車両からの前面映像を伝送する事が出来る車載カメラである。これまでOゲージ用[5]やGゲージ用、HOゲージ用は一部の愛好家が市販のテレビカメラを改造したり、一部のメーカーから販売されており、トミー自身もプラレールのドクターイエローの前頭部に車載カメラを搭載した製品を販売した実績がある(Nゲージ用の車載カメラも1998年(平成10年)にアールエフ社から発売されていたが、充分普及するまでには至っていなかった)。他社のカメラが伝送にマイクロ波を使用して空間伝送するのに対して、TOMIX製は線路を通して伝送する。そのため、車輪と線路の状態を良好に保つ必要があり、車輪は伝導性を向上させるために銀製となっている。各地のイベントでは多く見られる。マイクロ波で空間伝送する場合と比較して伝送チャンネルが1チャンネルのみで、1つの線路上に1台だけが使用できる。線路が電気的に切り離されていれば、複数の車両をそれぞれの線路で走らせても混信する心配はない。また、壁を隔てた場所やトンネル内等、マイクロ波方式であれば電波の届きにく場所では映像が乱れる場合もあるが、TCSは線路の状態がよければ伝送できる。ただし、TCSは線路の状態をきれいに維持する事が要求される。線路の集電状態がよくない場合、映像が乱れる場合がある。[6]
[編集] 脚注
- ^ 収納式TNカプラーとライト基板の両方を前頭部に収容することが困難とされたが、薄型ライト基板の採用により可能となった。
- ^ 400系、E3系等のミニ新幹線は半径243mmも通過可能。
- ^ これは客車に限ったことではない。
- ^ 固定式なら日本では篠原模型が既に製品化済み。
- ^ ライオネルのマグニビジョン
- ^ TCS車載カメラ搭載セット
[編集] 関連項目
- トミーテック
- 日本の鉄道模型メーカーの一覧
- 河合商会 - 初期の香港製貨車モデルの現在の発売元
[編集] 外部リンク
- トミックスワールド - 公式サイト
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最終更新 2009年11月28日 (土) 02:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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