UH-60J (航空機)
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UH-60Jは、アメリカ合衆国のシコルスキー・エアクラフトが開発したUH-60 ブラックホークを日本の自衛隊が独自改良した救難ヘリコプター。三菱重工業がライセンス生産している。なお、この項目では陸上自衛隊向けの多用途ヘリコプターであるUH-60JAについても述べる。
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[編集] UH-60J 救難ヘリコプター
[編集] 航空自衛隊
低視認(ロービジ)塗装として洋上迷彩が施されている
1990年(平成2年)配備開始、39機取得(2008年(平成20年)度末)、2008年度までに42機分の予算を計上している。
V-107の後継として、アメリカ空軍のHH-60Aをベースに改良し、機首に赤外線暗視装置(FLIR)や航法気象レーダー、機体両側面に捜索用バブルウインドウ(半球状に膨らんだ形の窓)や大型の増槽を装備している[1]。UH-60Jの開発当時には全天候型の救難専用ヘリコプターはまだ実用化されておらず(HH-60Gは開発中で、試作機のみ完成していた)、本機が初の実用化例となった。[2]
実際の救難現場ではU-125Aと組んで運用される。長らく救難用に白と黄色の塗装であったが、2005年(平成17年)生産分からダークブルーの洋上迷彩塗装に切り替えられ、既存の機体も順次変更されている。また、48-4579号機以降の機体にはチャフ/フレア・ディスペンサーやミサイル警報装置が装備されているほか、アビオニクスも改良されている。これらの機体はUH-60J (SP)と呼ばれ、それ以前の機体と区別されている(「SP」はSelf Protectionの略)。[3]さらに98-4588号機からは空中給油用の受油プローブが装備されている。また、自衛用の5.56mm機関銃MINIMIの装備も開始されている。
- 配備基地
- 千歳基地:千歳救難隊
- 秋田分屯基地:秋田救難隊
- 松島基地:松島救難隊
- 百里基地:百里救難隊
- 新潟分屯基地:新潟救難隊
- 小松基地:小松救難隊
- 浜松基地:浜松救難隊
- 芦屋基地:芦屋救難隊
- 新田原基地:新田原救難隊
- 那覇基地:那覇救難隊
- 小牧基地:救難教育隊
[編集] 海上自衛隊
1990年(平成2年)配備開始、19機導入(2006年(平成18年)現在も調達中)。
S-61の後継として導入。空自の機体とほぼ同じだが、海自独自の装備がある為に全備重量が若干増えているほか、増槽のパイロンがHH-60用のものに変更されている。こちらは白とレッドオレンジの塗装である。なお、海自ではUH-60Jの他、SH-60J哨戒ヘリコプターも103機採用し、続いてSH-60Kを50機程度導入しているが、詳細は当該項目を参照。
- 配備基地
- 大湊航空基地:第73航空隊大湊航空分遣隊
- 館山航空基地:第73航空隊
- 硫黄島航空基地:第73航空隊硫黄島航空分遣隊
- 大村航空基地:第72航空隊
- 徳島航空基地:第72航空隊徳島航空分遣隊
- 鹿屋航空基地:第72航空隊鹿屋航空分遣隊
[編集] UH-60JA 多用途ヘリコプター
[編集] 陸上自衛隊
ローターマスト前方にあるアンテナ状のものはワイヤー・カッターである
1997年(平成9年)配備開始、29機導入(2009年(平成21年)現在も調達中)。
航空輸送を始めとする各種任務に使用されることから、赤外線暗視装置(FLIR)、航法気象レーダー、GPSや慣性航法装置による自動操縦機能に加えて、エンジンの排気口へ装着された赤外線排出抑制装置(IRサプレッサー)やワイヤー・カッター(進路を妨げる電線やトラップワイヤー等を切断する)、チャフ/フレア・ディスペンサーを追加装備し、燃料容量を増加して航続距離を1,295kmに延長している。装備や燃料は増えたが、全備重量は9tと削減されている。
当初、現在使用中であるUH-1Jの後継機として置き換える計画だったが、UH-60JAが大変高価なためにUH-1と混用する計画に変更した。
またアメリカ陸軍同様に、対戦車ミサイル・ランチャー、ロケット弾ポッド、ガンポッド等を装備する計画だったが、予算の関係で見送られ増槽装備のみに止まる。状況に応じて12.7mm重機関銃M2と5.56mm機関銃MINIMIを搭載することができる。
- 配備駐屯地
- 明野駐屯地:航空学校
- 霞ヶ浦駐屯地:航空学校 霞ヶ浦校
- 滝ヶ原駐屯地:航空学校 教育支援飛行隊
- 北宇都宮駐屯地:第12旅団 第12ヘリコプター隊 第1飛行隊
- 木更津駐屯地:第1ヘリコプター団 第102飛行隊
- 目達原駐屯地:西部方面航空隊 西部方面ヘリコプター隊
- 那覇駐屯地:第1混成団 第101飛行隊
[編集] 性能・主要諸元 (UH-60J 航空自衛隊仕様)
出典: 特記以外は航空自衛隊公式ウェブサイト[1]
諸元
- 乗員: 5名
- 全長: 19.76 m
- 全幅: 5.43 m
- 全高: 5.13 m
- ローター直径: 16.36 m
- 円板面積: 210 m2
- 空虚重量:
- 運用時重量: 9,900 kg[4]
- 最大離陸重量: 11,100 kg[3]
- 動力: GE/IHI T700-IHI-401C ターボシャフトエンジン、 (1,662 shp) × 2
性能
- 最大速度: 約265 km/h (143 kt)
- 巡航速度: 約235 km/h (127 kt)
- フェリー飛行時航続距離: 2,200 km[3]
- 航続距離: 約1,295 km
- 実用上昇限度: 約4,000 m (13,500 ft)
武装
- ドアに12.7mm重機関銃M2、両側面の窓に5.56mm機関銃MINIMIを装備可能
- 固定武装: なし
[編集] 脚注
- ^ い ろ 主要装備 UH-60J 航空自衛隊公式ウェブサイト
- ^ 『Hobby Japan Mook 214 『よみがえる空 RESCUE WINGS』公式ガイドブック 航空自衛隊航空救難団の実力』(ホビージャパン、2007年) ISBN 978-4-89425-583-8 pp. 116-119
- ^ い ろ は 『Hobby Japan Mook 214 『よみがえる空 RESCUE WINGS』公式ガイドブック 航空自衛隊航空救難団の実力』(ホビージャパン、2007年) ISBN 978-4-89425-583-8 pp. 98
- ^ UH-60J 救難ヘリコプタ(海自) 三菱重工業航空宇宙事業本部ウェブサイト
[編集] 外部リンク
- 三菱重工業 - 航空宇宙事業本部
- 三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所
- 航空自衛隊 - UH-60J(紹介) - UH-60J(写真)
- 海上自衛隊 - UH-60J(紹介)
- 陸上自衛隊 - UH-60JA(紹介)
- 自衛隊装備図鑑
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最終更新 2009年11月8日 (日) 23:03 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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