アストンマーチン・ラゴンダ

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アストンマーチン・ラゴンダ(2代目)

アストンマーチン・ラゴンダ(Aston Martin Lagonda)はイギリスアストンマーチンが製造した高級4ドアセダン


目次

[編集] 概要

  • 第二次世界大戦以前の『ラゴンダ』とは、ルマンの優勝経験もあり、ベントレーに肉迫する程の名門高級車メーカーであった。1948年、ラゴンダは、アストンマーチンと共に農業用トラクターメーカー経営者のデヴィッド・ブラウン(David Brown)の所有となった。ブラウン傘下後1961年にアストンマーチンの4ドア版として、アストンマーチン・ラゴンダ・ラパイド(ラピードとも)が登場し、ラゴンダの名が復活したが、生産期間はわずか4年と短命に終わった。そののち、約10年の時を経て再登場したのがアストンマーチン・ラゴンダである。

[編集] モデル別解説

[編集] ラゴンダ・ラパイド (1961年~1964年)

ラゴンダ・ラパイド(Rapide ラピードとも)は、1961年から1964年まで作られた4ドアGTカーである。メカニズムはアストンマーチン・DB4を基にしており、デイビッド・ブラウンが1948年に購入したラゴンダブランドを復活させるための試金石となった。

テールフィンフォードの大失敗作、エドセル(Edsel)に似た、長円形(Horse collar:ホース カラー=馬車の首輪と呼ばれる)のラジエターグリルが目立つスタイルが与えられた。

ラパイドには新設計の直列6気筒、4.0Lエンジンが用意され、それは、その後DB5にも流用された。ブレーキ配管は二重回路で、サーボ付きのディスクブレーキを備えていた。車の性格とユーザーの嗜好を反映し、完成車のほとんどが4速ATで出荷された。目新しいところでは、リアサスペンションに採用された、デフをばね上架装とした、ド・ディオンアクスルがあり、これもDBSまで使われることになる。車体はアストンマーチンの特徴ともなっていた、スーパーレジェッラ(Superleggera)工法で造られた。内装は高級車の文法どおり、革の内張りと、ウォルナットのダッシュボードを持つ。

車は受注生産で、£4,950と非常に高価であった。総生産台数は55台で、そのうち48台の残存が確認されている。

[編集] 初代(1974年~1975年)

  • 1974年10月に発表された時には、経営危機から約25年間君臨したブラウンがいなくなり('72年初頭には会社を去りDBの名前も外された。)、次にアストンマーチンを引き継いだカンパニーディヴェロップメンツは倒産直前であった。('74年末に倒産し、北米等の各国の出資者から新会社AstonMartinLagonda(1975)Limitedとなった。)ラパイド以降は消滅していた最高級4ドアセダン(5人乗)が再登場しDBSのホイールベースを約300mm延長、4ドアとして、そしてアストンの4ドアセダンの伝統にのっとって『ラゴンダ』の名前が付けられ販売を開始した。
デザイン
  • DBSがベースであり、外観も同様に全体がゆるやかな曲面で構成されフロントのフェイスも改良型のアストンマーチン・V8はライトがデュアルからシングルに変更されて、初代ラゴンダも同様のデザインをしている。フロントフェンダーの2連ダクトも継承しており、リア周りも同様で主要部品等の流用も多い。三角窓が前後のドアにあるのが特徴で、ラピードの顔を継承させたデザインとの事だが、真正面から見た顔つきや雰囲気がフォード・マスタングの遠い親戚のようにも見える。
機構
  • メカニズムはすべてアストンV8からの流用でキャブレター4個付きで5340CCのV8DOHCは、最高出力、最大トルク共に未公表だが、4ドア用に最大出力をやや下げトルク重視の仕様に変更されている。ZF製5速マニュアルかクライスラー製3速ATを選択できた。サスペンションは前輪がダブルウィッシュボーン/コイルで後輪がド・ディオン式のパラレルトレーリングアーム。タイヤは225VR15インチ。車両重量は2000kgだが、最高速は240km/hと当時世界最速の4ドアサルーンと言われた。
  • '74~'75年の間に7台が製造販売された。
  • 全長4928mm、全幅1830mm、全高1350mm、ホイールベース2915mm

[編集] 2代目(1976~1990年)

アストンマーチン・ラゴンダ
(フェイスリフト後 1989年)
  • 1976年10月のロンドンショーで2代目は発表され、姿から構造まで一新して登場した。このモデルはシャシもボディもすべて新開発で、日本円で約3900万円で販売された。マセラティクアトロポルテの市場に着目した。スポーツカーメーカーが作る4ドアセダンという市場は当時クアトロポルテ以外にライバルがいなかったためである。出資者が転々と変更されて、アストンマーチンは幾度となく経営危機に陥り、こうした状況の中2代目アストンマーチン・ラゴンダは発売され、それによってアストンは一時的ながら倒産の危機を免れた。が1987年に倒産しフォードに救済されることになる。
デザイン
  • ロータス・エスプリのように紙を折って作ったかのようなデザインは30年前の車ということを全く感じさせない。豪華な内装やデジタルメーターもあいまって非常にモダンな雰囲気を感じさせる。とにかく一目見たら忘れることが出来ないぐらいインパクトがあるデザインである。マイナーチェンジでボディの角が微妙に丸められた。
機構
  • 世界初のLEDデジタルメーター(このメーターの開発のために車両本体の4倍の開発費がかけられている。マイナーチェンジでブラウン管に変更される)やリトラクタブルライト(同じくマイナーチェンジで廃止)などの先進的な装備やデザインに比べてメカニズムは相変わらずアストンV8と共通の5.3LのV8DOHCエンジンで、最高出力289PS/5500rpm、最大トルク32.7kgm/3000rpmを発揮するが、クライスラー製3速ATのみが設定され古典的であり、乗り味は古臭く外見に対してひどく対照的である。そのうえ車両車重は1725kgで、総重量は2トン近くあるため非常に燃費が悪い。最高速度は225km/h。
  • '76~'90年の間に610台が製造販売された。
  • 全長5353mm、全幅1800mm、全高1320mm、ホイールベース2915mm

[編集] ラゴンダが登場した作品

[編集] 書籍

  • 『自動車アーカイヴVol.3』-'60年代のイギリス車編-別冊CG-二玄社
  • 『自動車アーカイヴVol.7』-'70年代のイギリス車編-別冊CG-二玄社

[編集] 漫画

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ


アストンマーチン・ラゴンダ ロードカータイムライン 1948-<- 戦前モデル  
タイプ '40 1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代
8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
GT DB1 DB2 DB2/4 DB MkⅢ DBS/ヴァンテージ DB7 i6 DB7
ヴァンテージ
V8ヴァンテージ
DB4/DB4GT DB5 DB6 V8 ヴィラージュ/V8 DB9
V8ヴァンテージ V8ヴァンテージ V12ヴァンキッシュ DBS V12
スーパーカー DB4GT
ザガート
V8
ザガート
DB7
ザガート
AR1
4ドア 2.6-Litre 3-Litre ラパイド ラゴンダ
オーナー David Brown Limited William Willson| Sprague & Minden Pace Petroleum & Gauntlett Gauntlett & Livanos Gauntlett, Livanos & Ford フォード Richards, Sinders, Dar, Adeem
レーシングカー: DP212DP214DP215
コンセプトカー: AMV8・ラピード
人物: ライオネル・マーチン, ロバート・バンフォード(創業者)・デイビッド・ブラウン
公式WEBサイト: Aston Martin

最終更新 2009年8月23日 (日) 06:25 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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