オープンカー

オープンカーの最新ニュースをまとめて検索!

オープンカーとは、屋根のない、もしくは屋根を開放することのできる自動車。特に乗用車

馬車の歴史からボディスタイルを詳細に区別する欧米では、アメリカでは、コンバーチブル(convertible)、イギリスではドロップヘッドクーペ、フランスやドイツではカブリオレ(cabriolet)やカブリオと呼ばれるものが現代の代表的なオープンカーである。クローズドボディのセダンが一般化する以前は乗用車の代表的なスタイルだった。現代では開放的な走りを楽しむ趣味的な車として使用されることが多い。客室が開放され外部へのアピールができるため、このタイプの車両は馬車の時代から各種のパレードや、式典などでも用いられている。

目次

[編集] 概要

黎明期の自動車は、みなオープンカーだった。エンジン出力にまだ制約があったこの時代、自動車に大きな屋根を取付けて車体重量を増やすことは、パワーウェイトレシオを低下させ、速度もでない、無駄なものだった。また現在の乗用車の主流であるモノコックボディではなく、頑丈なフレームにエンジン等の設備を配したため、ボディ形状による強度の問題もなかった(モノコックボディでは箱型を構成する屋根付きの方が強度を確保しやすい)。したがって、当時の自動車は通常は剥き出しで、当時の馬車ではすでに当たり前だった箱型の客室ではなく、良くても重量の少ない簡単な幌しか付いていなかった。

やがて自動車が広く一般家庭にまで普及し、エンジンの出力が上がって必要なだけの馬力とスピードが確保できるようになると、二の次だった車内の居住性にも配慮できるようになり、恒久的な屋根で被われた箱形の自動車が以後の主流となった。

今日の自動車はモノコック構造が主流であり、モノコック車をベースとして屋根をカットした車種は強度や剛性などに弱点がある。そのためオープンカーには強度や剛性を補うため工夫が施された。ルーフ部分だけが着脱可能でその他の部分を残したタルガトップという形式も編み出された。強度確保のためだけでも、屋根付きの車両の開発の後工程として開発時間がかかり、また部品点数も多くなる。屋根がないから安価なのではなく、屋根をカットしながらも強度を確保するからこそコストがかかり、そのため、重量増で高価格となる。また屋根やその動作部分を収納するために座席やトランクスペースが犠牲となっているなど、趣味性の高い自動車といわれる。

日本ではオープンカーは伝統的に「幌型」と呼ばれ、現代の車検証上でもそう表記されている。Tバールーフクーペカブリオレなどハードトップとなる一部の車種は「箱型」となる。

[編集] 種類

海外で「オープンカー」に相当する用語には、「バルケッタ (barchetta)」「ロードスター (roadster)」「スパイダー (spider)」「カブリオレ(cabriolet)」「コンバーチブル (convertible)」などがある。呼称の違いは国によるものの他にも、「バルケッタ」「ロードスター」「スパイダー」 は「屋根を閉められる車」、「カブリオレ」「コンバーチブル」 は「屋根を開けられる車」という車造りの方向性の違いにも立脚する。

また、最近では「クーペカブリオレ」と呼ばれる電動格納式ハードトップも増えている。

これらのほとんどが2ドア車なのに対し、以前は4ドア車の「フェートン」というタイプがあったが、現在ではモデルが一部の式典用を除いて消滅したためほとんど使われなくなった。

なお近年ではアウディなど一部のメーカーで、クーペ派生の二座型モデルには「ロードスター」、セダン派生の2ドア・四座のものには「カブリオレ」の名称を用いて区別しているところがある。「ロードスター」は車体の大部分がそれ専用の部品から成り立っている場合があるが、「カブリオレ」は既存の車輌をに改造を施している場合がほとんどである。

[編集] 改造オープンカー

オープンカーに乗ったケネディ大統領夫妻 (後列) とコナリー・テキサス州知事夫妻 (中列)、狙撃直前の画像
セドリックを改造したオープンカー

オープンカーは野外行事や祝典に用いられることが多い。しかし市販されているオープンカーは後部座席が狭いものが多く、また定員が4人を越えるオープンカーは未だかつて市販されたことがない。そこで本来はオープンカーではない車をオープンカーに改造することがしばしは必要になってくるのである。

また、有名人のパレードにオープンカーを使う場合も多い。ただ、昨今ではセキュリティの観点から使わないケースも増えてきている。

なお日本ではスポーツ競技などで優勝決定後の祝賀パレードにオープンカーを使用することが多い。競技者が腰掛けるのは、通常は後部座席の背もたれの上部で、一人ないし二人を乗せる。このような際によく使われるのは、トヨタ・クラウン日産・セドリックを改造したオープンカーが多い。このような車両は普段はメーカーの車庫で保管されており、必要に応じて貸し出される。

[編集] ボディスタイル一覧

[編集] 安全性

オープンカーの安全面で問題となるのが、ロールオーバー(横転)した場合の乗員に対する重大な危険性である。

欧米ではTバールーフタルガトップ、または横転時に瞬時に突出して頭部を保護する干渉装置等の安全機構の装備が義務付けられている国もある[要出典]

ユーロNCAP等の第三者機関による衝突安全テストでは、オープンカーはそれ単体でクラス分けされ、クローズドボデーとは異なる基準でテストされている。

[編集] レーシングカー

ルノー
R26 Formula 1

自動車レースの最高峰といわれるフォーミュラ・ワンクラスのマシンをはじめとして、レーシングカー(特にフォーミュラカー)には伝統的にオープンカーが多々見られる。

一分一秒を争う自動車レースの世界ではそれでも屋根の重さが致命傷となった。運転席(レーシングカーでは特に「コックピット」と言う)の広さを人一人がやっと収まるほどの極限にまで小さくして無駄を省いているのと同様に、屋根などという「サーキットでは無用の長物」は取付ける必要はないとみなされていたのである。

近年になって抵抗力学流体力学の発展により、運転席が剥き出しの車体は必ずしも高速運転状態で最適な形状ではないことが立証されているが、それにもかかわらずF1をはじめとするフォーミュラカーの車体が依然として旧来の形態をとどめているのは、レーシングカーの伝統という文化的な側面や、事故時にドライバーを救出しやすくするためなどの理由がある。

[編集] 日本の事情

ルノー・メガーヌ
グラスルーフ カブリオレ
電動格納式のハードトップを装備

日本では、雨(雪)が多く、多湿、高温、低温で季節的に屋根を開放して快適な走行ができる時期が限られている。

屋根を閉鎖したときでも、雨の当たる音が大きかったり、炎天下で頭上が焼かれる感じがしたり、 さらには雪が多く降ると屋根が潰れてしまうなど、実使用上の問題が多い。

また、オープンカーが高所得者のセカンドカー的なイメージがあり、やっかみから布製の屋根を傷つけられたり、暴走族から攻撃標的にされてしまうこともある。

さらに路上や駐車場に駐車されている場合、悪戯や盗難の標的になり易い。 最近ではセキュリティ上の配慮から電動格納ハードトップ式のオープンカー(クーペカブリオレ)が人気を集めている。

[編集] オープンにした状態と季節

  • 春 気候はよいが、スギ花粉によるアレルギー性疾患者にとっては厳しい時期。
  • 夏 関東以南では6月を過ぎたころから9月始めはきつい。直射日光は危険。逆に北海道では快適に乗れる時期が多い。
  • 秋 快適に乗れる
  • 冬 気温や陽射しにより快適に乗れることもあり (ただし非積雪地の場合)

日本においてオープンカーに最適な季節は春、秋、冬の一時期である。18度から25度程度の気温がエアコンなどを用いずに快適に乗れる目安である。冬場はエアコンやシートヒーターを使うと顔だけが寒いだけで意外に気持ちよかったりする。また冬の昼間は陽射しがあれば快適に乗れることもある。夏場はエアコンをつけても汗が流れ快適な環境で乗ることは不可能であるが、かろうじて夜間は気持ちよく乗れる場合もある。オープンカーの基本として気持ちのいいドライブが可能かどうかが開閉のポイントである。 降水に関わらず、トンネル等の天井からの水滴落下等には注意が必要。

[編集] 車種

オープンカーまたはオープンボディをバリエーションに持つ車種をあげた。いずれも生産を終了した車種を含む。順不同。

[編集] 日本メーカー

トヨタ
カムリソラーラ コンバーチブル
ダットサン
スポーツDC-3

[編集] 海外メーカー

サーブ
ソネット I
ポルシェ
356 スピードスター
シボレー
コルベット (C2) コンバーティブル
ジャガー
Eタイプ シリーズ1 (4.2L)
アストンマーチン
DB7 V12 ヴァンテージ ヴォランテ

[編集] 関連項目

本文中にリンクのあるものを除く。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月19日 (木) 11:36 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【オープンカー】変更履歴

ご利用上の注意