コベントリー・クライマックス
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コベントリー・クライマックス(Coventry Climax)は、イギリスのフォークリフトや消防ポンプ用のエンジンメーカーであったが、後にレーシングエンジンビルダーにもなった。
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[編集] 概要
1903年にリー・ストロイヤーによって創業。1963年にジャガーに買収された。その後会社が売却を繰り返したため、会社名が変わるという事態にも直面した。
[編集] 歴史
[編集] F1参戦前
消防用ポンプのエンジンとして使用されていたエンジンは、総アルミ製SOHC1,100ccの4気筒エンジンであった。これは軽量コンパクトという点においてレース用エンジンにも適していたので、まず、1953年に小型レーシングスポーツカーに搭載された。このときにクライマックスFWAの名前で市販された。FWAはストローク・ボアともに拡大され、FWBに発展した。
FWBエンジンを搭載したクーパーF2マシン1956年のイギリス国内レースで活躍した。
FWBに代わって開発されたF2用1,500ccエンジンFPFは当時2,500ccのF1エンジンに比べると非力だった。しかし、他のチームは、エンジンがフロントに搭載されていたのに対し、ミッドシップレイアウトを採用することによる軽快な操縦性でもって、テクニカルコースではF1マシンと遜色ないタイムを記録していた。
[編集] F1
1957年にFWBと2,000ccにスケールアップされたFPFをクーパーに供給してF1参戦開始。1958年にはFPFエンジンの排気量は2,200ccまで拡大され、194馬力/6,250回転の出力を発生。これでも2,500ccエンジンに比べると非力な感は否めなかった。しかし、ミッドシップにクライマックスエンジンを搭載したクーパーは十分な戦闘力を発揮した。
1959年にはシリンダーブロックが設計しなおされて2,500ccのFPFエンジンが開発された。240馬力/6,750回転の出力を発生した。依然としてフェラーリなどのイタリア勢には及ばなかったが、この新エンジンはクーパーのほかにロータスにも供給された。クーパー・クライマックスをドライブしたジャック・ブラバムが1959年と1960年の2年連続でチャンピオンを獲得した。
1961年からは、NAエンジンの排気量が1,500cc以下に縮小された。これに対応したエンジンが間に合わなかったため、F2用エンジンの改造版である4や1,500ccに縮小したFPFが暫定的に使用された。このとき、エンジンとシャーシのフルコンストラクターであったBRMにも、BRM自身のエンジン開発の遅れからクライマックスエンジンが供給された。
FWMVエンジンは1,500cc規定に対応したエンジンとして1961年後半にデビュー。当初はキャブレターにはウェーバーのものを使用していたが、1963年以降はルーカスのものに変更されている。このエンジンを使用したジム・クラークが1963年にワールドチャンピオンを獲得した・
1964年には2バルブから4バルブに変更されると同時にショートストローク化された。4バルブエンジンは2バルブタイプよりも出力の面で優れていたが、信頼性が低く、ロータスとブラバムに供給されるにとどまった。しかし、クラークはこのエンジンをうまく使いこなし、1965年に再びワールドチャンピオンを獲得した。
1966年に、再びエンジン規定が変更され、NAエンジン排気量は最大3,000ccまでと規制が緩和された。このような度々のエンジン排気量拡大のレギュレーションや資金難などがあり、コベントリー社はNA3,000ccエンジンを開発しないことを表明した。従来のクライマックスエンジンユーザーは新エンジンを見つけるまでの間、FWMVを排気量アップしたエンジンでその場をしのいだ。コベントリー・クライマックスは1969年にF1から完全に撤退した。
[編集] スペック
[編集] FWB
- 直4エンジン、2バルブSOHC、自然吸気
- 排気量1,500cc
- 1957年に使用。
- 1953年にレースカー用エンジンとして開発された1,097ccエンジンであるFWAをストローク・ボア共に拡大したもの。FWBという名称はFWエンジンのBバージョンである。FWEまで存在する。
[編集] FPF
- 直4エンジン、2バルブDOHC、自然吸気
- 排気量1,500、2,000、2,200、2,500、2,800cc
- 1957年-1961年、1966年、1968年-1969年に使用。
- FPFは基本的にFWBの改良版である
[編集] 4
- 直4エンジン、2バルブDOHC、自然吸気
- 排気量1,500cc
- 1961年-1963年、1965年に使用。
- FWMVがデビューするまでのつなぎのエンジン。F2用のエンジンを改造したものである。
[編集] FWMV
- V型8気筒エンジン、2バルブor4バルブDOHC、自然吸気
- 排気量1,500、2,000cc。
- キャブレター ウェーバー/ルーカス
- 1961年-1967年に使用。
- 1964年以降4バルブに。
- 1966年に使用された2,000ccエンジンはストロークを拡大している。
[編集] FPE(Godiva)
- V型8気筒エンジン、2バルブSOHC、自然吸気
- 排気量3,000cc。
- 1966年に使用。
[編集] 記録
- F1での優勝回数 40回
- 初優勝 1958年 アルゼンチンGP
- ドライバー スターリング・モス
- コンストラクター クーパー
- 最後の優勝 1965年 ドイツ東GP
- ドライバー ジム・クラーク
- コンストラクター ロータス
- 総合優勝(ドライバー)4回
- 1959年,1960年,1963年,1965年
- 総合優勝(コンストラクター)4回
- 1959年,1960年,1963年,1965年
- ただし、ドライバー、コンストラクターのタイトルはエンジンメーカーには与えられない。
[編集] 供給チーム(F1)
- クーパー (1957年-1967年)
- ロータス (1958年-1966年)
- BRM (1961年)
- ファーガソン (1961年)
- ギルビー (1961年)
- JBW (1961年)
- エメリソン (1961年-1962年)
- ローラ (1962年-1963年)
- ブラバム (1962年-1966年)
- イーグル (1966年、1968年-1969年)
- シャノン (1967年)
[編集] 関連項目
最終更新 2009年9月4日 (金) 03:28 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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