スバル・レガシィ

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レガシィ(Legacy)は、スバルブランドを展開する富士重工業が生産する乗用車である。同社の看板車種であり、アルシオーネSVXの販売終了以降は富士重工業の旗艦車種である。スバル・1000からはじまる水平対向エンジン、レオーネで実現されたAWDといったスバル独自の機構に支えられた高い走破性やドライバビリティを備え、ハイパワー4WDステーションワゴンのツーリングワゴン、スポーツセダンのB4、ステーションワゴン型SUVのアウトバック等、いずれのバリエーションも国内外で高い人気を誇っている。[1]

目次

[編集] 歴史

[編集] 初代BC・BF型(1989年-1993年)

スバル・レガシィ(初代)
BC・BF型
RSタイプRA(前期型)
ツーリングワゴン(後期型)
RS(1993年ラリー・ニュージーランド優勝車)
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
4ドアセダン
エンジン 1.8L/2.0L/2.0Lターボ/2.2L水平対向4気筒
変速機 5MT/4AT
駆動方式 4WD/FF
サスペンション 前/後ストラット
全長 4,545mm
全幅 1,690mm
全高 1,395mm
ホイールベース 2,580mm
車両重量 1,350kg
データモデル セダンGTタイプS2
-このスペック表は試行運用中です-

[編集] 概要

当時の富士重工業は、好調なアメリカ向けの輸出への過度の依存による組織の硬直化が進み、1980年代末、新聞等で公然と倒産の危機が報道されるほどの厳しい局面を迎えていた。

新開発のボディは、くさび形をモチーフに、ブリスターフェンダーが与えられ、各ピラーを黒色処理とすることで、ガラスが連続する航空機のキャノピーを連想させるもの。「アルシオーネ」で用いられたデザインテーマを継承した。デザインワークにはジョルジェット・ジウジアーロが関与したとも言われているが、純然たる社内デザインによる作である。特に4ドアセダンではデザイン上の特徴として、リヤサイドウィンドウとクォーターウィンドウの下端を段付処理、ツーリングワゴンではクォーターウィンドウとリアウィンドウの下端を段付処理している。1991年のマイナーチェンジでセダンの「段付」の修正が検討されたが、大幅なプレス部品およびガラス部品の変更が必要なため断念したと言われている。レオーネと比較して全長で約140mm、全幅で約30mm、ホイールベースで約110mm大型化した(4ドアセダン比)。レオーネに引き続き用意されたツーリングワゴンには、ひとつの伝統として2段ルーフが採用され、最上級の「VZ」にはルーフレールが標準装備された(順次、装着車種拡大)。ただし輸出向けツーリングワゴンには、単に「ワゴン (WAGON)」と呼ばれ、2段ルーフを採用していないモデルもある。

エンジンは新開発の水冷水平対向4気筒エンジン「EJ」型を搭載。「EJ20」のシリンダー・ブロック、シリンダー・ヘッドはレオーネの「EA」型と同じく総アルミ合金製で、ペントルーフ型燃焼室、センタープラグ配置、クロスフロー方式である。また、全車に4バルブヘッドおよび電子制御インジェクションを採用している。クランクシャフトは5ベアリング支持で、バルブ開閉機構にはHLA(ハイドロリックラッシュアジャスター)を設ける。さらにクランク角センサー、カム角センサー、ノックセンサーからの信号をECUで学習管理、点火時期を決定する電子制御点火方式を採っている。「RS」グレードに搭載された「EJ20」ターボは220馬力を叩き出し、これは発表当時のクラス最強であった。

トランスミッションは、FF・AWD共、5MT・4ATが用意された。

AWD-5速MT車にはセレクティブAWDとフルタイムAWDがあり、1.8L「Mi」のみセレクティブAWDとなり、同排気量の「Ti」を含む他のAWD-5MT車はフルタイムAWDとなる。「RS」系と「GT」はリヤデフにビスカスカップリングLSDを備える。オートマチックトランスミッションは、油圧多板クラッチ「MP-T」をトランスファーに用いて、前後輪の回転差、車速、スロットル開度等から前後輪へのトルク配分を、前輪:後輪=6:4を基本として、自動かつ無段階に変化させる「アクティブ・トルク・スプリット4WD(ACT-4)」を採用している。

サスペンションはフロントがL型ロアアームを用いたコイル/ストラット、リヤがラテラルリンク2本を配したコイル/ストラットを採用している。また、前後ロールセンターを結んだ「ロールアクシス」軸を最適化することによる「アンチダイブ・アンチスクォット・ジオメトリー」によって、加速・ブレーキング時の車体の姿勢変化を少なくしている。ツーリングワゴンVZには「EP-S」を装備した「VZエアサス」もあった。

[編集] 年表

  • 1989年1月21日、アメリカ・アリゾナ州フェニックスで、デビュー前のレガシィセダンRSが、10万km耐久走行における走行平均時速223.345km/hという国際記録を樹立した。これは燃料補給やメンテナンスなどのロスタイムも含めた19日間で達成した速度記録である。
  • 1989年1月23日、アッパーミドルクラスの乗用車、レガシィ・シリーズを発表。翌2月1日から発売。
  • 1989年9月、ツーリングワゴンの最上級グレードとして「EJ20G」のカムプロファイル、ターボチャージャー変更により、オートマチックトランスミッションとのマッチングや、実用域での扱いやすさを重視したセッティングの「GT」が登場した。折からの「バブル景気」で「ハイパワー4WDワゴン」という独自のカテゴリーを創造。端正なスタイルと相まって現代に至るまで続く爆発的なヒットの原動力になった。
  • 1990年5月、Bタイプへのマイナーチェンジに際して、モータースポーツ用ベース車両「RS type RA」のトランスミッションをクロスレシオに変更している。
  • 1991年6月、マイナーチェンジで後期型となり、AT専用セッティングの「EJ20D」と2.0L OHC「EJ20E」が新登場。きめ細かい燃料噴射制御が可能になったことで、操縦性や燃費が向上した。
  • 1992年6月、マイナーチェンジで「ツーリングワゴンBrighton220」、「Brighton220エアサス」を追加。
  • 1992年8月、STIからコンプリートカー「レガシィ ツーリングワゴンSTi」を200台限定発売。専用ECUの採用により、ターボチャージャーの最大過給圧を標準の450mmHgから650mmHgへ高め、4ドアセダン「RS」と同じ最高出力・最大トルクを発生。専用ATコントロールユニットも採用。

[編集] トピック

  • 北海道小樽市タクシー会社「こだま交通」向けに、レオーネを引き継ぐかたちで2000cc・4WDLPG車が設定されていた。
  • 青森県警に初期型ブライトンや後期型TXなど、複数の白黒パトカーが存在した。その後2代目もかなりの台数が導入されていたが、3代目になると高速隊にRS30が2002年に導入され、プラモデル化されるなど話題を呼んだ。現在まで白黒パトカー、捜査用車両ともに警察への導入実績は根強い。
  • セダンのターボモデルである 「RS」 には「RSタイプR」、「RSタイプRA」という、モータースポーツ向けのモデルが用意された。
    • 1989年9月に発売された、「RSタイプR」は、RSから内装の装備を簡略化し、足回りなどを強化したものである。
    • 1989年11月に発売された「RSタイプRA」 の 「RA」とは 、「(10万km速度)記録挑戦=RECORD ATTEMPT 」に由来しており、 「RSタイプR」 に、スバルテクニカインターナショナル (STI) が手作業で加工した、動弁系部品、クランク、強化コンロッド、強化メタルなどを採用。駆動系部品にもバランス取りを施し、専用のクイックステアリングギヤボックスを装着した他、より足回りも強化され、1990年5月、レガシィ・シリーズのB型へのマイナーチェンジに際して、クロスミッションとアンダーガードを採用。BC/BF型のモデルライフを通じて販売されるカタログモデルに昇格した。
  • 初代セダン「RS」は欧州におけるスバルブランド向上の為、STIがイギリスのモータースポーツ・コンストラクタープロドライブの協力の元、1990年から世界ラリー選手権 (WRC) に参戦した。三菱・ギャランVR-4やトヨタ・セリカGT-FOUR、フォード・エスコート・コスワースランチア・デルタ・インテグラーレ等とグループA全盛期に相対し、レオーネRXの勇退からインプレッサWRX登場までの4年間を戦い抜いた。そしてインプレッサのWRCデビュー戦を間近に控えた1993年のニュージーランド・ラリーで、コリン・マクレーのドライビングによりスバルにとって初の、レガシィにとって最初で最後のWRC優勝を飾り、第一線の性能を有したまま、その座をインプレッサに譲った。

[編集] 2代目BD・BG型(1993年-1998年)

スバル・レガシィ(2代目)
BD・BG型
セダン
ツーリングワゴン
グランドワゴン(輸出名アウトバック
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
4ドアセダン
5ドアクロスオーバーSUV
エンジン 1.8L/2.0L/2.0Lターボ/2.2L/2.5L水平対向4気筒
変速機 5MT
4AT
駆動方式 4WD/FF
サスペンション 前/後ストラット
全長 4,595mm
全幅 1,695mm
全高 1,385mm
ホイールベース 2,630mm
車両重量 1,370kg
最小回転半径 5.5m
データモデル セダンRS
-このスペック表は試行運用中です-

[編集] 概要

開発主査は土屋孝夫。開発テーマは「継承・熟成」。バブル期に開発がスタートしていた為、同時期の同格他社車両が一様に拡幅3ナンバー化、大排気量化の道を辿ったのに対して、5ナンバー枠サイズと2リットル台の排気量を守っている。結果的には「5ナンバーサイズでありながら上級クラスに負けない走りと室内空間を実現している」という評価を得て2代目レガシィの最大の特徴となり、商業的成功に繋がった。

内外装のデザインには元メルセデス・ベンツのチーフデザイナー、オリビエ・ブーレイが参加し、社内スタッフと共に作業を行った。4ドアセダンは6ライトのウィンドウグラフィックはそのままに、A、Cピラーの黒色処理をやめ、リヤホイールアーチ真上のCピラー根元を太くすることで、視覚的な力強さを表現した。一方でツーリングワゴンは、サイドからリアまで回り込むウィンドウデザインやステップアップしたルーフ形状など成功作となった先代と共通するイメージを採用した。また、フロントグリルにはスバル・ff-1から想起されたという台形デザインが新たに盛り込まれており、この台形グリルは次の3代目レガシィや同時期のインプレッサなどにも波及した。

ボディ・モノコックの基本構造は、初代BC/BF型を引き継いでいるが、初代と比較してボディの曲げ剛性およびねじり剛性は向上している。全長は60mm延長されているが、2,580mmから2,630mmへ50mm延長されたホイールベースにそのほとんどが費やされている。Bピラー直後のフロアが延長され、主に後席の居住性の改善に主眼が置かれた。

車両重量は1,460kg(1993年ツーリングワゴンGT・4AT)に対して、1,460kg(1996年ツーリングワゴンGT・4AT)と、ボディサイズの拡大や安全対策の追加に伴う重量増を、ボディの構造や各部材の見直しにより全モデルで30~40kg軽量化することにより対応した。

水平対向4気筒DOHCターボエンジン「EJ20G」は、シーケンシャル・ツインターボを採用した「2ステージ・ツインターボ」の「EJ20H」へと進化した。「2ステージ・ツインターボ」は、低回転域ではプライマリー・タービンのみで過給し、高回転域で予め過給したセカンダリー・タービンも連続して(=Sequential)合わせて働くもので、A/R比はBC型「RS」の20に対し、低回転域:12、高回転域:24に設定し、高出力化と全回転域でのレスポンス・アップを狙った。インタークーラーは「EJ20G」の水冷式から、インプレッサと同じ空冷式に変更され、初代の水冷式から4.5kgの軽量化を果たしている。「EJ20H」は、BC/BF型「EJ20G」から一気に出力で30ps、トルクで4.0kg・mの大幅なスペック向上を果たしたが、最大トルク発生回転数が1,000rpm上がり、この過渡領域回転数付近でいわゆる「トルクの谷間」が指摘された。 なお、マイナーチェンジで登場した「EJ20R」を搭載したGT-BおよびRSのMT車は、一般量産2L車としては世界で初めて最高出力280馬力に到達した車である。

2.0LターボAT車にアルシオーネSVXで採用されていた「VTD-4WD」を、それ以外のAT車に「アクティブ・トルク・スプリット4WD(ACT-4)」を搭載している。2.0LターボMT車にはリヤにビスカスカップリングLSDを装備している。また、国産FF車としては初の「TCS(トラクションコントロールシステム)」も用意された。

サスペンションは、初代のフロント/リヤ:コイル/ストラットの形式を踏襲している。ジオメトリーの変更、フリクションの低減、ストロークの延長などの熟成が行われた。また、リニア・コントロール・バルブ付ショックアブソーバーを全車種に採用し、微小作動領域での減衰力の変化がスムーズになっている。ツーリングワゴン・ブライトン、ブライトン220には、車高調整およびセルフレベリング機能付きのエアサスペンション「EP-S」が用意された。

ツーリングワゴン250Tをベースに、車高を上げ、フォグライトを埋め込んだバンパーなどを備えた、クロスオーバーSUV(オフロード踏破性とオンロードにおける快適性を兼ね備えた)的性格を与えた「アウトバック」を1995年からアメリカ向けに展開した。これは日本でも1995年8月、「グランドワゴン」として発売された。日本国内における売り上げ比率はそれほど高くなかったが、郊外に未舗装路が多い北米で大ヒット。その後、アウディ、ボルボ等多くの他メーカーから同様のコンセプトを持つ車両が相次いで発売され、ステーションワゴン型クロスオーバーの先駆けとなった。

[編集] 年表

  • 1993年9月9日、米国ユタ州のボンネビルスピードウェイでデビュー前のレガシィ・ツーリングワゴンGTが平均速度249.981Km/h の世界最速ワゴン記録を樹立。
  • 1993年10月7日、スバル・レガシィ・シリーズをフルモデルチェンジ、同日発売。
  • 1994年6月、モデルチェンジの際に消滅した1,800ccエンジンが復活。
  • 1994年10月、「250T」登場。
  • 1996年6月、マイナーチェンジで後期型となる(Bタイプ)。ツーリングワゴンGT-B、4ドアセダンRS・MT専用エンジンの「EJ20R」が登場。当時流行していたリーンバーンエンジン「EJ20N」の追加や、すべてのエンジンの低フリクション化、効率向上が図られる。実に7種類ものエンジン・バリエーションを誇った。
    • GT-B、RSのサスペンションに、ビルシュタイン社製倒立式ダンパーを採用。フロント16インチベンチレーテッド、リヤ15インチベンチレーテッド・ディスク・ブレーキを装備。AWD全モデルに4センサー4チャンネルABSが標準装備となった。
  • 1997年7月、アクセルを離してもエンジン回転数が落ちない不具合を隠し、内密に処理されていたことが滋賀県警の捜査により判明(リコール隠し)。その他不具合も含め、延べ11車種147万台余りについてリコールを届け出た。[2]


  • 1997年9月、最後のマイナーチェンジ(Cタイプ)

[編集] トピック

  • 1996年に行われたマイナーチェンジは一般的なデザイン小変更、小改良の規模に留まらず大林眞悟らが中心となってシャシー、エンジン他全域にわたって大幅に手が入れられた。スバルはこれをビッグマイナーチェンジ (BMC) と呼称し、発表時のコピーは「全性能モデルチェンジ」をうたった。エクステリアの小変更とは裏腹の「フルモデルチェンジに相当するマイナーチェンジ」といった高い評価を獲得。2リットル量産車初の280ps到達、ビルシュタイン社製ダンパーの採用、17インチホイールの採用といったトピックが盛り沢山のツーリングワゴンGT-Bが牽引役となりバブル崩壊後の不景気が続く中でありながらスバルの販売記録を全て塗り替える程の大ヒットとなった。
  • マイナーチェンジ後のワゴン・GT-B、セダン・RSの前後サスペンションには、量産乗用車としては異例(国産乗用車としては初)のビルシュタイン社製倒立式ダンパーが採用されていた(GT-Bの「B」は、Bilsteinの頭文字からきている)。日本においてビルシュタイン社製ショックアブソーバーが改造パーツとして高いブランドステイタスを保有していたことと、MT車が国産2リッター車で初めて280PSに到達したエンジンを搭載していたことも相まって人気を博し、富士重工業及びビルシュタイン社の当初の予想を上回る大ヒットとなったことで倒立式ダンパーが品薄となったため、通常の船便に加えて急遽航空便を使用してのダンパーの調達が行なわれた。(当時、ビルシュタイン社はスバルへのパーツ供給の為、新工場を建設している。また、外国製の高価な改造パーツは材質、精度等の品質を落として国内でOEM生産・供給されるのが常だが、レガシィに搭載されているビルシュタイン製ダンパーは一貫して欧州のビルシュタイン社直営工場で生産されている)ビルシュタイン社製ダンパーはその後レガシィのハイパフォーマンス・グレードに標準装備となり、GT-Bというグレード名も三代に渡って受け継がれることとなった。レガシィを語る上で外すことの出来ないアイテムとして現在に至っている。

[編集] 3代目BE・BH型(1998年-2003年)

スバル・レガシィ(3代目)
BE・BH型
ツーリングワゴン(欧州仕様)
B4
ランカスター(輸出名アウトバック
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
4ドアセダン
5ドアクロスオーバーSUV
エンジン 2.0L/2.0Lシーケンシャルツインターボ/2.5L水平対向4気筒
3.0L水平対向6気筒
変速機 5MT/4AT
駆動方式 4WD
サスペンション ストラット/後マルチリンク
全長 4,680mm
全幅 1,695mm
全高 1,515mm
ホイールベース 2,650mm
車両重量 1,460kg
最小回転半径 5.4m
データモデル ワゴン250T-B
-このスペック表は試行運用中です-

[編集] 概要

開発主管は桂田勝。1998年6月に登場。このモデルチェンジで前輪駆動車が廃止され、全グレードが4WDとなった。全幅を1695mmとし、先代に引き続き5ナンバーサイズを死守している。セダンはワゴンに半年遅れて発売され、新たに「B4」[3]のブランド名が与えられた。B4はスポーティグレードのみ(RSK、RS)の設定とする等、ツーリングワゴンとの差別化が計られ、その後スポーツセダンマーケットの代表車種として認識されるにまで成長して4代目に引き継がれている。

ボディデザインはレガシィらしさを備えつつより重厚なものとなり、ヘッドライトは上下2灯タイプを採用、上級グレードにはHIDランプが採用された。内装の品質もそれまでのスバル車から格段に向上し、アメリカのハイエンド・オーディオブランドであるマッキントッシュ製オーディオ[4]がメーカー装着オプションで設定される等、走行性能以外の高品質化が計られた。また、トヨタGOAに代表される高い衝突安全性能が謳われた時代に登場したモデルだが、自動車事故対策センター(現在の独立行政法人自動車事故対策機構)が1998,99年にテストした衝突安全性能試験では格上のクラウン(1999年モデル)等、3リットル級高級車両を凌ぐAAAの成績を運転席、助手席共に獲得している。モデル途中からはツーリングワゴンのルーフレールは埋め込み式になった。

BD/BG型に引き続き、EJ20型エンジンおよびEJ25型エンジンを搭載し、先代まで搭載されていた1800ccのEJ18型エンジンは搭載されていない。ターボモデルでも先代に引き続き「2ステージツインターボ」を採用している。また、ランカスター(グランドワゴンから改名)用に3000ccのEZ30型エンジンが追加された。その後EZ30型はB4とワゴンにも搭載された。EZ30型を搭載したB4の「RS30」は富士重工としては初の「大排気量セダン」となった(EZ30型は、アルシオーネSVXの3300ccエンジンであるEG33エンジンがベースではなく、前後長が短い新設計であり、このエンジンを積める前提でボディのエンジンルームが広く設計されていた。スバル1300G以来の、幅の狭いクランクシャフトベアリングが使用されている)。

リアサスペンションがストラット式からマルチリンク式に変更され、ストラットタワーの張り出しをなくすことで、ラゲッジスペース(B4はリアトランクルーム)の最大容量は先代よりも大幅にアップしている。前モデルで好評を博したビルシュタインダンパーも引き続き上級グレードに採用されたが、リアサスペンションについてはマルチリンク式となって剛性が向上したことと、スペースの都合で通常型とされ、フロントのみが倒立式ストラットとなっている。

プレミアム性の高まったこのモデルでは、ポルシェデザインが監修したエアロパーツを纏った限定モデルも存在する。「BLITZEN(ブリッツェン)」[5]と名付けられたこのモデルは、2000年より毎年限定生産された。

またモデル末期には開発主査・桂田勝の強い意志によりSTIによるスペシャルチューニングを施した「レガシィS401 STi version」が400台限定で販売された(のちに桂田はSTI社長に就任している)。エンジンは熟練工による手組み、バランス取りなどがなされており、これ伴いヘッドカバーも黒からシルバーへと変更され、シリアルナンバーが入っている。6400rpmで293psを発生させ、4400~5600rpm の幅広い回転域で35.0kg・m のトルクを発生した。車両形式も変更されGH-BESとなり、車体番号はBES-002001からとなる(SはSTIの意、Sが使われたのが最初で最後となる)。またGD型インプレッサWRX-STIで採用される6速マニュアルミッションを搭載し、ブレンボ社製のブレーキやS401専用パーツなどが与えられスペシャルモデルとしてふさわしい装備となっていた。286台で生産を終了している[1]

「ランカスター」を基にした4ドアピックアップトラックBaja(バハ)」という派生モデルも存在する。2002年に登場したこの車種は、レオーネのピックアップである「BRAT(ブラット)」の再来とも言えるモデルで、北米でのみ生産、販売が行われ、BL / BP型へのモデルチェンジ後も、2006年まで継続生産された。

BE / BH型発売直前の1998年4月23日にはアメリカ・コロラド州の公道での速度記録に挑戦し、1kmの区間平均速度で270.532km/hを達成、自らの持つ「ステーションワゴン多量生産車無改造部門」における世界速度記録を更新した。

この代から官公庁の公用車として採用されることが非常に多くなった。それまでは5ナンバー・4ナンバーの130クラウンワゴン・バンや、Y30セドリック/グロリアワゴン・バンの採用が大半を占めていたが、クラウンワゴンは1999年に170系へのモデルチェンジに伴って大型化し、セドリック/グロリアワゴンは同じく1999年に生産中止となったためにその代替としての採用である。4代目では新車登場直後から導入されている。

A~C型について、エアフロメーター(吸気量センサー)故障の頻発が指摘されていた。D型よりデンソー製に変更することによって、この問題はほぼ解決したとされる。

[編集] 年表

  • 1998年4月23日 世界最速ワゴン記録更新(BH型)。
  • 1998年6月17日 BH型レガシィツーリングワゴンとランカスター発表、販売開始。
  • 1998年12月21日 BE型レガシィB4(セダン)発表、販売開始。ツーリングワゴンのグレード体系の変更(TS-R→TS-Rリミテッド・ブライトン→ブライトンS)
  • 1999年5月24日 年次改良。B型となった。ツーリングワゴンのターボ系にアルミ製ボンネットが採用された。「ブラックフェイスメーター」やツーリングワゴンにはB4・RSKのサスセッティングを移植し、スポーツシフトを搭載した「GT-B E-tune」を追加設定。外見ではホイールカラーやグリルの色などを変更している。GT-BのMT車を廃止し、MT車の設定をE-tuneに移行。
  • 1999年9月24日 ランカスターに「ランカスターADA」追加。
  • 2000年5月24日 年次改良。C型となった。ランカスターに「ランカスター6」追加。新開発水平対向6気筒3,000ccエンジン「EZ30」を搭載。B4のターボ車にもアルミ製ボンネットが採用されたほか、ターボ系のMT車にも「ブラックフェイスメーター」が採用された。ツーリングワゴンは、ターボ系に専用バンパーが採用され、全グレードを対象にグリル意匠を変更とブラック系またはグレー系の内装色に統一された。B4のみの設定だったスペシャルレザーシートがワゴンにも設定された。GT-VDCには新デザインのアルミホイールを採用。またメーカオプション装備であるマッキントッシュオーディオのスロットがカセットからMDに変更された。
  • 2001年5月22日 ビッグマイナーチェンジ。D型となった。フロントマスクの大整形に併せて六連星のエンブレムが復活。ターボ系は軽すぎるステアリングフィールを改めるため、速度感応型電子制御パワステから他エンジンと同じ回転数感応型パワステに変更。B4は、シート生地が全車変更され、サンルーフも設定された。。B4に2,500ccNAの「RS25」追加。ツーリングワゴン「GT-B E-tune」を「GT-B E-tuneII」に名称変更。VDC-4WD標準装備モデルを廃止、VDCはメーカーオプション装備となる。また、従来より指摘の多かったエアフロメーター故障について、生産メーカーをデンソーに変更することで、この問題をほぼ解決した。
  • 2002年1月21日 B4に「RS30」、ワゴンに「GT30」追加。共にEZ30型3,000cc水平対向6気筒エンジン搭載。ホイールはターボ系と同様の物が採用された。グリルやリヤガーニッシュ、メーターなどもターボモデルとは異なる物に変更されている。
  • 2002年5月21日 一部改良により(アプライドモデルはD型から変わらず、D型後期と俗称されている)、カッパーオレンジマイカが廃止され、ジェットグレーメタリックを新設定。17インチタイヤの銘柄がRE010からRE040に変更され、インパネ上部の運転席側小型デフロスターの可変機構が廃止に。ターボの廉価仕様である「リミテッド」シリーズが登場。B4に「S」追加。B4としては初のSOHCエンジン搭載。
  • 2002年11月12日 STIによるコンプリートカー「S401 STi Version」を400台限定で発売。
  • 2002年11月27日 B4とツーリングワゴンにそれぞれ、ユーザーからの要望の多かった走りの装備を加えた「RSK S-edition」「GT-B S-edition」を設定 GT-B E-tuneII,RSKをベースにサスペンションがチューンされBBSのホイールやインプレッサ22B-STi Versionで採用された22Bキャリパーが装備された。MT車ではヘリカルLSDが採用され、ステアリングのギヤ比が16.5対1から15対1に早められている。WRブルーマイカやスパークイエローマイカなどのボディーカラーが選択出来た。
  • 2003年5月23日 BP型ツーリングワゴン発表、販売開始。BE/BH型生産終了。北米生産車は2004年夏まで継続生産された。
  • 国内総生産台数 43万4,624台(BE、BHを含む)

[編集] 4代目BL・BP型(2003年-2009年)

スバル・レガシィ(4代目)
BL・BP型
レガシィ・ツーリングワゴン(参考出品モデル)(フロント)
リア(EU仕様)
車内(後期型)
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
4ドアセダン
エンジン 水平対向4気筒「EJ」型
2.0L SOHC 16バルブ
2.0L DOHC 16バルブAVCS
2.0L DOHC 16バルブデュアルAVCSツインスクロールターボ
2.5L SOHC 16バルブ 可変バルブリフト
2.5L DOHC 16V AVCSツインスクロールターボ(2.5XT,S402,北米専用ユニット)
水平対向6気筒「EZ30」
3.0LDOHC24バルブデュアルAVCS+ダイレクト可変バルブリフト
変速機 5MT・6MT
スポーツシフトE-4AT、E-5AT
駆動方式 4WD
サスペンション ストラット/後マルチリンク
全長 ワゴン:4,680mm
セダン:4,635mm
全幅 ワゴン&セダン:1,730mm
全高 ワゴン:1,470mm
セダン:1,425mm
ホイールベース 2,670mm
車両重量 1,330 - 1,540kg
-このスペック表は試行運用中です-

[編集] 概要

開発責任者であるプロジェクトゼネラルマネージャーは清水一良。欧州市場への対応、衝突安全性能向上のため、ボディの全幅を35mm増やしている。これにより、3代目まで5ナンバーサイズを維持してきたボディは、3ナンバーサイズとなった。このサイズ拡幅と細部にまで注力された上質なエクステリアデザイン処理、ATの5速化等によって、プレミアム性をより高めたモデルへと進化した。

ボディ剛性の向上、安全装備の充実、ターボ車および6気筒車のATの5速化を図りながら、アルミニウム等の軽量パーツや高張力鋼板を各所に導入しながら十二分に考えられた設計により、前モデルと比してグレードによっては100kg近くの軽量化を達成している。通常は衝突安全性や車体剛性の向上により重量が増える傾向にあるが、3ナンバー化によって対衝突設計の自由度が高まったこと[6]などから、安全性を向上させながらも軽量化を実現した。また、車体幅を増やした事で前輪舵角がより確保できるようになったため、最小回転半径は5.6m(BE/BH型)から5.4mに狭められており、取り回しの面ではむしろ向上している。

2代目、3代目と低速・低回転時のトルクを太くする為に採用していた2ステージ・ツインターボだが、踏み込んでいった時に加速が息をつくこと(トルクの谷間)を指摘され続けていた。この問題を解決する為に本モデルでは初代以来のシングルタービンが採用されたが、ツインスクロールターボによって、わずか2000rpmで30kg・mを超える最大トルクを発生させ、高回転仕様の水平対向エンジンとシングルタービンの弱点を克服した。また、ドライブ・バイ・ワイヤ機構「エレクトロニック・スロットル・チャンバー」を採用し、全車電子制御式スロットル仕様となった。これらにより以前からのEJ20型エンジンも、圧倒的パワーに加えスムーズさや低燃費をも兼ね備える洗練されたエンジンとなった。また、エンジンに関しても既にスバル・インプレッサのSTIモデルで先行採用されていた「等長等爆エキゾーストマニホールド」を採用。これにより水平対向エンジンの宿命とも言われた「排気干渉」を防ぐとともに、燃焼効率の向上を果たした。なおインテークマニホールドを樹脂にすることで非常に複雑な形状を成型することに成功した。

欧州では、2006年にドイツ向けを中心とする純正ディーラーオプションとしてLPGとのバイフューエルとなる[7]「エコマチック」が投入された。取り扱い全車種にLPGバージョンを設定したのは欧州スバルが最初である。

2006年5月のマイナーチェンジにあわせ、一部グレードのエンジンのシリンダー研削にELID[8]ホーニングを採用する[9]。これにより1気筒あたりの加工時間がほぼ半減されたほか、シリンダー壁面の面粗度や加工精度の向上により、同排気量の他社製エンジンに水をあけられている燃費改善の一助とする。

また、2008年には量産車用としては世界初となる水平対向ディーゼルターボ仕様[10]も欧州向けで発売されている(レガシィの他、フォレスターにも同エンジンが追加された)。1998ccの排気量から150psの最高出力と35.7kgmの最大トルクを発生。排ガス規制はEUのユーロ4に対応している。

STIによる限定コンプリート車として2007年に「tuned by STI」、2008年に「S402」が発売された。どちらも元富士重工車両実験部のチーフテストドライバーである辰己英治によって纏め上げられている。「tuned by STI」は専用のビルシュタイン社製ダンパー、フレキシブルタワーバーなどを採用したほか、タイヤサイズが変更 (225/40R18) され600台の限定販売。S402は、エクステリア および インテリアの随所に専用装備が採用され、235/40R18というタイヤを収める為にフロントには片側20mm拡幅された特注のブリスターフェンダーが装着された。パワーユニットは輸出用の水平対向4気筒2500ccターボを搭載。tuned by STI2007で採用されたフレキシブルタワーバー(フロント)のほか、新たに採用されたフレキシブルロアアームバーとフレキシブルフロアバー(リヤ)により、応力を「いなす」セッティングが施されている。また、BBSのホイールや、インプレッサ・タイプRA-Rで採用されたブレンボ製ブレーキディスクと対向6POTモノブロック・キャリパーが採用され402台の限定生産とされた。

B4の2.0GTが高速道路交通警察隊用のパトカーとして2007年に国費導入されており、これは近年の警察車両では珍しいMT車となっている。

レガシィは過去3回のフルモデルチェンジを4~5年で行ってきたが、スバル初のミニバンであるエクシーガの開発があったためか、この代は約6年にわたって販売が続けられた。

[編集] 年表

  • 2003年5月23日 BL/BP型発表、BP型ツーリングワゴン販売開始。
  • 2003年6月23日 BL型B4販売開始。
  • 2003年9月9日 B4/ワゴンに3Lモデル「3.0R」、ワゴンに「3.0R ADA」追加。
  • 2003年10月22日 ワゴンに「アウトバック」追加。なお、アウトバックはワゴンからの派生モデルではなく、別物として扱われていた。
  • 2003年11月13日 2003-2004日本カー・オブ・ザ・イヤー(日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会主催)を受賞。富士重工製車種としては初めての受賞だった。
  • 2003年12月19日 国内販売累計が100万台を突破。
  • 2004年5月17日 年次改良。B型となった。A型では硬すぎたSpec B系のサスセッティングを変更した。車速感応式ワイパーやオーディオパネルのサイド部をアルミからアルミ調に変更された。B4に「2.0 CNG」追加設定。全グレードにメーカーOPのサイド&カーテンエアバッグやマッキントッシュオーディオを選択できるようになった。オーナーの好みで装備を選択出来た2.0GTカスタマイズエディションの廃止。
  • 2004年10月19日 B4/ワゴンに「3.0R Spec B」を追加設定。当初は6MTのみの設定、のちに5ATが追加された。専用チューンのビルシュタインダンパーや専用グリルやスポイラー、18インチのホイールの採用で通常の3Lモデルとは差別化を図った。
  • 2005年3月24日 世界累計生産台数が300万台を突破。ツーリングワゴンとB4に「2.0R B-SPORT」、「2.0i B-SPORT」、ツーリングワゴンにのみ「GT-II」、アウトバックに「2.5i S-style」を設定した。
  • 2005年5月24日 年次改良。C型となった。B4、ワゴンと共に取り付け位置によるサスセッティングが行われた。ヘッドランプの色味の変更、センターキャップに六連星を採用。「3.0R spec B」に5AT車、「2.0i」「2.0i Casual edition」に5MT車の追加設定、新ボティカラーの設定などが行われ、カーナビゲーションをDVDからHDD型式へと変更。
  • これと同時に、2005年9月30日までの期間限定車として、3.0R,2.0GT,2.0Rをベースに南関東限定(東京スバル、神奈川スバル、埼玉スバル自動車、千葉スバル自動車での取り扱い)の「GLAENZEN(グレンツェン)」[11]も設定され、レガシィの中ではかなり高価な値付けがなされた(3.0Rで約456万円)。
    • 同車の特別装備は、本革とアルカンターラを組み合わせたレカロ社製シート「MAGNIFICA」(マニフィカ)を前席に2脚(1脚80万円相当)、スイス・SPORTEC社製アルミホイールの装着、マッキントッシュオーディオの標準搭載など。
  • 2006年5月24日 マイナーチェンジ、D型(後期型)となる。一部グレードのエンジンのシリンダーにELID研削法を導入。内外装が変更され、「SI-DRIVE」を3.0R系、2.0GT系に採用。また、ボティのストラット部の補強、サスペンションにも大幅に手が加えられ、メーターをはじめインテリアの質感も大幅に向上した。足回りの改良は、結果として乗り心地の大幅な向上につながった。
  • 2006年8月8日 特別仕様車「tuned by STI」を設定。600台限定だった。
  • 2006年11月28日 B4/ワゴンに「2.0i B-sport Limited」「2.0GT SI-Cruise Limited」「3.0R SI-Cruise Limited」を追加設定。2007年3月末までの限定販売だった。
  • 2007年5月15日 年次改良。E型となった。「3.0R」、「2.0GT」、「2.0GT Spec.B」にスマートエントリースタートキーが標準装備され、「2.0R」のグレード名を「2.0R SpecB」にし、「3.0R SpecB」を廃止。先の「SI-Cruise Limited」をカタログモデル化した「2.0GT/3.0R SI-Cruise」の追加などが行われた。
  • 2007年8月7日「Tuned by STI」を発表し、同日より全国スバル店を通じ発売。
  • 2007年11月14日 ツーリングワゴン・B4・アウトバックに特別仕様車「Urban selection」を設定すると共に、ツーリングワゴンとB4に水平対向4気筒2500cc SOHCエンジン搭載車種「2.5i Urban selection」を追加。
  • 2008年5月10日 年次改良。F型となった。「3.0R」「3.0R SI-Cruise」「2.0GT SI-Cruise」「2.0R Spec.B」を廃止、これにより水平対向4気筒2000ccのNAのDOHCエンジンのグレードは消滅。新たに運転支援システム「EyeSight」を搭載した「3.0R EyeSight」「2.0GT EyeSight」を追加。また先の「Urban Selection」で登場した2.5リッターモデルをカタログモデル化し(「2.5i」「2.5i SI-Cruise」)SI-DRIVE搭載モデルを2.5リッターモデルにも拡大。同時にSUBARU50周年特別仕様車として、B4/ワゴンに「2.0i Advatage Line」を販売。2.0iに上級モデルで採用されている装備が付与されたモデルだった。
  • 5月14日 「究極のグランドツーリングカー」をコンセプトにしたSTI製コンプリートカー、「S402」を発表。
  • 10月29日 特別仕様車「Smart Selection」・「Premium Leather Limited」発売開始。「Smart Selection」は専用シート表皮の採用のほか、ベース車に対して一部装備を変更したモデル、「Premium Leather Limited」はブリックレッドの専用本革シートの採用のほか、クロームモール付サイドスカートなどを装備したモデルであった。


[編集] 5代目BM・BR型(2009年-)

スバル・レガシィ(5代目)
BR・BM型
ツーリングワゴン
ツーリングワゴン(リア)
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
4ドアセダン
エンジン 水平対向4気筒「EJ」型
2.5L SOHC 16バルブ i-AVLS
2.5L DOHC 16バルブ デュアルAVLSターボ
変速機 リニアトロニック/E-5AT/6MT
駆動方式 4WD
サスペンション ストラット/後ダブルウィッシュボーン
全長 ワゴン:4,775mm
セダン:4,730mm
全幅 ワゴン&セダン:1,780mm
全高 ワゴン:1,535mm
セダン:1,505mm
ホイールベース 2,750mm
車両重量 1,480 - 1,550kg
-このスペック表は試行運用中です-

[編集] 概要

2009年春に開催されたニューヨークオートショーにて5代目となる新型レガシィのプロトタイプが公開された。プロジェクト・ゼネラルマネージャーは、2009年4月より富士重工業執行役員・スバル商品企画本部長、STI社長兼任の日月(たちもり)丈志。

海外市場からの要望に応え、先代に比べ車体を大きくしたことで、室内長・室内幅・室内高が広くなり、十分にゆとりがある室内空間を確保。最小回転半径5.5mと取り回しの良さも実現している。一方で、各グレードにおいて先代より約100kgの重量増となった。また、電動パーキングブレーキの採用(インパネ右端に装備、6MTを含む全車に採用)でハンドレバーがなくなり、センターコンソールのレイアウトに余裕を持たせた。レオーネ以来の伝統であったサッシュレスドアが廃止され、一般的な窓枠(サッシュ)付きのドアになったことでドアの剛性アップと開口部の拡大に繋がっている。またドアノブもこれまでのフラップ式からバーグリップ式に変更された。ツーリングワゴンにおいては同じくレオーネ時代からの伝統であったDピラーのブラックアウトが廃止され、ボディ同色とされた。また、エンジンフードはコストを削減するためアルミ製では無く鋼板製となった。 エンジンは4代目モデルから大型化し、2.0Lは廃止され、2.5L水平対向4気筒SOHCエンジン、2.5L水平対向4気筒DOHCターボエンジン、アウトバックのみに設定する3.6L水平対向6気筒DOHCエンジンの3種類とした。2.5LのSOHCエンジンには縦置きパワーユニットを搭載する量産四輪駆動車としては世界初のチェーン式のバリエーター(主変速機機構)を採用したCVT「リニアトロニック(6速マニュアルモード付)」を新たに設定し、オーバードライブ走行時の燃費向上や、パドルシフトの採用で0.1秒以下の素早い変速を実現した。

レガシィシリーズ全グレードオーディオレスである。

米国IIHS(道路安全保険協会)は、2009年8月27日、スバル『レガシィ』(日本名:『レガシィB4』)と『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)を「2009トップセーフティピック」に選定した。前面衝突の各項目、側面衝突、ボデー構造での各項目に置いて全て「優」の評価となった。

[編集] 年表

  • 2009年5月20日 - ツーリングワゴン・B4・アウトバック共にフルモデルチェンジ(3タイプが一斉にフルモデルチェンジ・同時発売するのは初めてのこと)。ターボ車を含め全車「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」を達成すると共に、ツーリングワゴンとアウトバックの2.5Lの一部グレード(ツーリングワゴンはオプション装着により、車両重量が1,520kg以上)で「平成22年度燃費基準+15%/+20%」を達成し、「環境対応車普及促進税制」に適応した。
  • 2009年10月23日 - 2009-2010日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「Best Value」を受賞[12]。この受賞を記念し、同年11月4日にツーリングワゴンとB4に2種類の特別仕様車「2.5i L Package Limited」、「2.5i S Package Limited」を発売。前者は「2.5i L Package」をベースに、17インチアルミホイール、フロント16インチブレーキ、オートライト&オートワイパー、ヘッドランプウォッシャーなどを装備。一方の後者は「2.5i S Package」をベースに、専用ハイラスター塗装を施した18インチアルミホイール、フロント17インチブレーキ、助手席8ウェイパワーシート、キーレスアクセス&プッシュスタートなどを特別装備した。

[編集] 生産工場

太田市(社内呼称:矢島工場 ボディプレス、溶接、ペイント、トリム)
邑楽郡大泉町(社内呼称:大泉工場 パワーユニット(エンジン・トランスミッション 加工・組立))
スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ・インク (SIA)
  • 台湾
大慶汽車工業股份有限公司

[編集] 車名の由来

「レガシィ(LEGACY)」とは、「大いなる伝承物」、「後世に受け継がれてゆく物」、もしくは「遺産」の意。オーストラリアのみ「LEGACY」という単語が戦争を想起させる[13]という理由から、現地名は「リバティ(LIBERTY)」となる。なお、時折雑誌等で「レガシー」と表現されることがあるが、それは誤記である。

[編集] 脚注

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  1. ^ 特に「ツーリングワゴン」は日本を代表するステーションワゴンとして知られている。
  2. ^ http://www.sydrose.com/case100/138/
  3. ^ 公式には「BOXER+4WD」の略と、イタリア語でクローズドボディ(屋根付き)の高性能車を表す「Berlinetta(ベルリネッタ)」に、「4」ドアを組み合わせた造語のダブルミーニング。ただし、厳密にはBerlinettaは2ドア車を指し、本車の場合は「Berlina」が正しい。
  4. ^ 製造はマッキントッシュ社と業務提携、後に親会社となったクラリオン社である。
  5. ^ ドイツ語で「稲妻が輝く」を意味する。
  6. ^ BE/BH型では、5ナンバーという制約内で側面衝突への安全性を確保するために、Bピラー内に鋼棒を組み込むなど苦肉の策とも言える設計が一部に採用されており、それらも重量増加の一因となっていた。
  7. ^ LPGとガソリンを切り替えて使用できる。
  8. ^ Electrolytic In-Process Dressing = 電解インプロセスドレッシング(目立て)
  9. ^ 富士重工業プレスリリース『富士重工業と理化学研究所 自動車部品の新しい加工技術「ELIDホーニング工法」を共同開発』(PDFファイル)2006年5月30日
  10. ^ スバル・EE20を参照のこと。
  11. ^ ドイツ語で「(美しく)輝く」を意味する。
  12. ^ 富士重工業株式会社 ニュースリリース - 2009年10月23日閲覧
  13. ^ 第1次世界大戦後の1923年に設立された、戦争未亡人や孤児などの援助基金「Legacy Australia」(en:Legacy Australia)という団体がある。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月24日 (火) 03:36 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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