テレパシー少女「蘭」事件ノート

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テレパシー少女「蘭」事件ノート』(テレパシーしょうじょ らん じけんノート)は青い鳥文庫から刊行されているあさのあつこ小説作品。挿絵イラスト)は塚越文雄。

2008年6月から2008年12月まで『テレパシー少女 蘭』の題名で、NHK教育テレビにてテレビアニメが放送された。

目次

[編集] ストーリー

至って普通の中学生・磯崎蘭は超能力を持っているが本人にその自覚は無かった。しかし、転校生・名波翠テレパシーで話しかけられたことで自分が超能力者だと気づく。それ以来、彼女の周りで奇妙な事件が起こり始める。

蘭は翠や幼馴染の綾瀬留衣と共に調査に乗り出す。果たしてこの不思議な事件を解決することができるのだろうか?

[編集] 登場人物

声優名はドラマCD / テレビアニメの順。なお、「-」はドラマCDには登場しなかったことを表す。

磯崎 蘭(いそざき らん)
声 - 明坂聡美 / 加藤英美里
留衣のことが好きで、両思い。明るく元気な中学生。兄の影響で柔道が得意。得意科目は体育音楽数学は苦手。趣味は盆栽
特別頭脳明晰というわけではないが勘が鋭く、時には翠や留衣も思いつかないような妙案を思いつくことがある。人を信じ、思いやれる優しさとあたたかさを持つ。翠とは最初の出会いから険悪であったものの、後に仲良くなる。超能力に気づいたのはごく最近で、使い方は未熟[1]
名波 翠(なは みどり)
声 - 植田佳奈 / 同左
凛には標準語で猫を被っているが、ふだんは関西弁[2]。頭がよく事象に関して冷静かつ鋭い観察と分析を行うことができる。成績もよく体育と音楽以外オール5。
非常に計算高く問題解決のためなら超能力を使うことも厭わないが、人を操って自分の思い通りにするなど卑劣なことは絶対にしないという彼女なりのプライドを持っている[3]
とても美人だが男性の趣味は少々変わっており、蘭の兄である凛に一目惚れし、以後も想い続けている。性格はがめつくひねくれているが繊細でもあり時には優しい。
超能力のことで両親に疎まれた過去を持ち「人間モドキ」「化け物」といった言葉に敏感。それ故、人付き合いはあまり良いとは言えず、友達にも恵まれなかったが、蘭との出会いで少しずつ変わっていく[4]。元通りとはいかないものの、両親との関係も修復しつつある。蘭と共に大食いで、好物はたこ焼きするめ。音痴であり、妙に小節をつけて歌う。ややステレオタイプな関西人像で描かれている。
綾瀬 留衣(あやせ るい)
声 - 福山潤 / 下和田裕貴
頭がよく無口な、蘭の彼氏的存在。本人も気づかない不思議な力を持つ[5]。性格は真面目で、優しく奥手な性格。成績は学年トップで、美術部に所属している。
蘭や凛など一部の人間を除いて人と話すことが苦手。話すときも言葉を選び選び話すため会話のペースは非常にゆっくりで他人からいらつかれることも。が、感情が昂ぶったときや間違っていると思った時には平素話す上で苦手としている相手にも毅然とした意見を言うこともある。
小学2年生の頃に母を亡くし、現在教師である父と2人暮し。蘭のことをとても大事に想っている幼馴染である。
大原 桃子(おおはら ももこ)
声 - 氷青 / 折笠富美子
蘭たちの中学入学時のクラス担任。表向きは美人で優しい大人の女性なのだが、正体は超能力者で、蔦野に数々の事件をひきおこした張本人。蘭や翠に匹敵する超能力を持ち、特に洗脳する力に長けている。
信じていた恋人に超能力のことで化け物扱いをされて以来、人を信じることを止め、力を悪用するようになってしまった。「他人は利用するもの」と考え、蘭たちに真相を暴かれ蔦野を去った後も疾風村で暗躍していた。

[編集] 磯崎家

磯崎 蘭(いそざき らん)
上記を参照。
磯崎 凛(いそざき りん)
声 - 松本吉朗 / 関智一
蘭の兄。高校生。好奇心旺盛で、事件に巻き込まれたがっては果たせずにふてくされる、というのが定番(しかしシリーズ第五作以降ではその願いは叶っている)。事件のこととなると鋭い観察眼や頭の回転の速さを見せるが、勉強面では試験で毎回赤点を取るという散々なもの(外接円の問題を中学生の留衣に教わっていたこともある)。
性格は豪快、悪く言えばずぼら。憎まれ口を叩きあってはいるが妹の蘭とは仲がよく蘭にとって「いい兄貴」。女の子の好みもラフな女性。将来は動物関係の仕事に就きたいらしい。また、磯崎家の食卓を任せられるほどの料理上手。
磯崎 玲奈(いそざき れいな)
声 - - / 岡村明美
蘭の母。家事能力ゼロの主婦兼ホラー小説家
磯崎 論平(いそざき ろんぺい)
声 - 御園行洋 / 堀内賢雄
蘭の父。漬物会社に勤務する漬物研究者
キショウ、テンケツ
声(テンケツ) - 倉田まりや / 上田純子
磯崎家で飼っている2匹の猫。2匹の名を合わせると起承転結という言葉になる。

[編集] 用語

能力者
念力洗脳テレパシーなどの超能力を持つ人々のこと。力を持っている人は少ないそうだが、蘭たちは頻繁に遭遇する。
また、テレパシーは翠の場合発信すれば誰にでも届くが、同じ力がある人以外返事が返ってくる事は無いらしい。
テレビアニメでは、テレパシーを送る力は誰にでもあるそうだが、翠曰く受け取る力を持つ人は少なく、両方の力を持っている人しか「心の声(テレパシー)」を「聞く」ことも「話す」こともできないそうである。原作では相手が考えることが伝わるのとテレパシーは別と表現されている。また、アニメでは超能力を使う時オーラのようなものを発しており、普段は青色、攻撃的になると赤色に変化している。
蔦野(つたの)
今作の舞台となる山と海に囲まれた地方の都市。
疾風村(はやてむら)
蘭の父、論平の知り合いが村長を務める村。昔、人を操った人がいたそうである(蘭は最初、その人は自分たちと同じ超能力者ではないかと思っていた)。
この村にしか群生していない「幻の花」と呼ばれるエマヒクサは、山奥に流れる川に咲いている。

[編集] 既刊

  1. ねらわれた街 テレパシー少女「蘭」事件ノート (1999/03/15) ISBN 4-06-148501-6
  2. 闇からのささやき テレパシー少女「蘭」事件ノート2 (2000/06/15) ISBN 4-06-148535-0
  3. 私の中に何かがいる テレパシー少女「蘭」事件ノート3 (2001/06/15) ISBN 4-06-148562-8
  4. 時を超えるSOS テレパシー少女「蘭」事件ノート4 (2002/02/15) ISBN 4-06-148576-8
  5. 髑髏は知っていた テレパシー少女「蘭」事件ノート5 (2003/02/14) ISBN 4-06-148607-1
  6. 人面瘡は夜笑う テレパシー少女「蘭」事件ノート6 (2004/02/15) ISBN 4-06-148641-1
  7. ゴースト館の謎 テレパシー少女「蘭」事件ノート7 (2005/02/15) ISBN 4-06-148676-4
  8. さらわれた花嫁 テレパシー少女「蘭」事件ノート8 (2006/03/15) ISBN 4-06-148719-1
  9. 宇宙からの訪問者 テレパシー少女「蘭」事件ノート9 (2008/07/15) ISBN 978-4-06-285036-0

※2008年にカバーイラストが一新され、背表紙にテレパシー少女「蘭」シリーズの表記が追加された

[編集] 漫画版

テレパシー少女「蘭」』(テレパシーしょうじょ らん)のタイトルで、講談社『月刊少年シリウス』にて連載。作画はいーだ俊嗣

[編集] 第1部・全8巻

  1. テレパシー少女「蘭」 1 ねらわれた街 前編 ISBN 4-06-373004-2
  2. テレパシー少女「蘭」 2 ねらわれた街 後編 ISBN 4-06-373017-4
  3. テレパシー少女「蘭」 3 闇からのささやき 前編 ISBN 4-06-373044-1
  4. テレパシー少女「蘭」 4 闇からのささやき 後編 ISBN 978-4-06-373052-4
  5. テレパシー少女「蘭」 5 私の中に何かがいる 前編 ISBN 978-4-06-373107-1
  6. テレパシー少女「蘭」 6 私の中に何かがいる 後編 ISBN 978-4-06-373108-8
  7. テレパシー少女「蘭」 7 ゴースト館の謎 ISBN 978-4-06-373133-0
  8. テレパシー少女「蘭」 8 髑髏は知っていた ISBN 978-4-06-373169-9

[編集] テレビアニメ

テレパシー少女 蘭』(テレパシーしょうじょ らん)の題名で、2008年6月から12月までNHK教育テレビにて放送。全26話。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

オープニングテーマ「青いかけら」
作詞・作曲・歌:CharaA&Mレコード
エンディングテーマ「ポラリスの涙」
作詞・作曲:藤井敬之、編曲:中村太知&音速ライン、歌:音速ライン

[編集] 各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 総作画監督 作画監督
第1話 蘭、テレパシー!
〜ねらわれた街〜
小山知子
島田満
大宙征基 殿勝秀樹 - 八崎健二
第2話 蘭、走る!
〜ねらわれた街〜
四分一節子 棚橋一徳 しまだひであき 鈴木伸一
第3話 蘭、跳ぶ!
〜ねらわれた街〜
大宙征基 鈴木孝聡 八崎健二 薄谷栄之
第4話 蘭を呼ぶ花
〜闇からのささやき〜
四分一節子 清水明 しまだひであき 小林ゆかり
第5話 蘭が呼ぶ風
〜闇からのささやき〜
大宙征基 慰斗谷充孝 砂川正和
第6話 蘭、幽霊温泉に行く
〜ゴースト館の謎〜
小山知子 四分一節子 殿勝秀樹 八崎健二 依田正、彦
第7話 蘭と湯けむり幽霊事件
〜ゴースト館の謎〜
大宙征基 鈴木孝聡 薄谷栄之
第8話 蘭のなかよし大作戦 四分一節子 山名隆史 しまだひであき 鈴木伸一
第9話 蘭、神様をひろう
〜蘭と桜と春爛漫〜
殿勝秀樹 殿勝秀樹 八崎健二 坂巻貞彦
第10話 蘭と翠と夏休み - 大宙征基 鈴木孝聡 しまだひであき 薄谷栄之
依田正、彦
第11話 蘭と失われた村
〜髑髏は知っていた〜
小山知子 四分一節子 清水明 八崎健二 小林ゆかり
第12話 蘭と三つ目の涙
〜髑髏は知っていた〜
大宙征基 熨斗谷充孝 砂川正和
第13話 蘭と謎の案内人
〜人面瘡は夜笑う〜
四分一節子 殿勝秀樹 しまだひであき 坂巻貞彦
服部一郎
第14話 蘭と赤い手鞠
〜人面瘡は夜笑う〜
- 大宙征基 鈴木孝聡 薄谷栄之
第15話 留衣、闇に消える
〜時を超えるSOS〜
四分一節子 清水明 八崎健二 鈴木伸一
依田正、彦
第16話 留衣、江戸時代
〜時を超えるSOS〜
大宙征基 熨斗谷充孝 砂川正和
桝井一平
第17話 蘭、バカンス!
〜さらわれた花嫁〜
小山知子 四分一節子 殿勝秀樹 しまだひであき 坂巻貞彦
第18話 蘭と聖地と誘い花
〜さらわれた花嫁〜
殿勝秀樹 鈴木孝聡 薄谷栄之
第19話 蘭、カフェ・ド・オバケ屋敷 大宙征基 松浦錠平 八崎健二 三浦厚也
服部一郎
第20話 凛、超能力に挑戦! 四分一節子 清水明 鈴木伸一
依田正、彦
第21話 翠とおばあさんの夢 - 浅見松雄 しまだひであき 依田正、彦
山崎輝彦
第22話 蘭と白い少女 島田満
小山知子
大宙征基 三家本泰美 桝井一平
依田正、彦
第23話 蘭、埴輪の声を聞く 小山知子 本多康之 鈴木孝聡 八崎健二 薄谷栄之
第24話 蘭と目覚めた獣
〜私の中に何かがいる〜
- 四分一節子 熨斗谷充孝 しまだひであき 砂川正和
依田正、彦
第25話 蘭と枯れた大地
〜私の中に何かがいる〜
大宙征基 三家本泰美 桝井一平
依田正、彦
第26話 蘭と翠
〜私の中に何かがいる〜
鈴木孝聡 - 八崎健二

[編集] 放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時
日本全域 NHK教育テレビ 2008年6月21日 - 2008年12月20日 土曜 18時25分 - 18時50分

[編集] ドラマCD

ジャケットイラストはいーだ俊嗣。

  1. テレパシー少女 蘭 ドラマCD ねらわれた街 前編 2007年2月7日発売
  2. テレパシー少女 蘭 ドラマCD ねらわれた街 後編 2007年3月28日発売

[編集] 脚注

  1. ^ 漫画版では念力で相手を金網に突き飛ばす、軽く重力を無視する、疾風村では猿のサユリやエマヒクサの声が聞こえる等、話が進むにつれ超能力が強くなっている。特に疾風村では宙に身体を浮かせたりもしている。漫画2巻では翠や桃子よりも強大な力を発揮していた。
  2. ^ 凛だけでなく、学校でも標準語で喋っている。関西弁になるのは蘭や留衣と話すときなどである(漫画版では怒ったときも関西弁になっている。また、アニメ版の最終話では、2年に進級後の時点で、クラスメイト達の前でも関西弁で喋るようになっている)。
  3. ^ アニメ版では蘭よりも超能力の使い方や知識を持ち合わせている。漫画版では蘭の超能力が段々と強くなっていることに驚いていた(漫画版の彼女は念力で物を動かすことはできるが、自分の身体を宙に浮かすことができない)。
  4. ^ 漫画版では蔦野に来る前に豊原さんという同じ力を持った人と会っているが、その翌日に亡くなっている。その後、蔦野の町が頭に浮かび、蔦野に来て蘭に出会った。そんな人(自分のことを認めてくれる相手)に会うまで気が狂いそうだったそうである。アニメ版でも、第3話で蘭に出会ったことで心身共に助かったようなところがある。
  5. ^ 他の能力者の力を強めたり、弱めたりできる。また、他の能力者の力を打ち消す、すごく強い力。漫画版では翠曰く、「留衣の力は蘭がいないと効果が発揮されない」らしい。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

NHK教育テレビ 土曜18:25枠
前番組 番組名 次番組
18:30枠
電脳コイル
〃(再放送)
テレパシー少女 蘭

最終更新 2009年10月4日 (日) 16:38 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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