テレビアニメ

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テレビアニメは、テレビジョンアニメーション略語である。テレビ放送で視聴するアニメ作品を指す。

本項では、日本地上波テレビ局BS局CS局などでの放送用に製作されたテレビアニメーションについて解説する。

目次

[編集] 概要

標準的な作品は、1話を30分とした連続作品として制作される。5分から15分[1]ゴールデンタイム枠の放送拡大作品の特別番組、単発の長編作品[2]も存在する。

大半の作品は、児童ファミリー向けである。「アニメは子供のもの」という認識は、世界初の連続商業テレビアニメ『鉄腕アトム』放送時から基本的に変化は無いが、アニメに拒否感を示す者の割合が減少しつつある。これはアニメを視聴して成長した層が増加したことによるが、「アニメはおたくのもの」という認識も広まりつつある。

放送枠別の詳細は以下の各項を参照。
  1. 全日帯アニメ
  2. 深夜アニメ(23時~5時の間にNHK、在京キー局で本放送される作品)
  3. UHFアニメ関東圏独立UHF局にて本放送もしくは初放送の作品[3]。)
  4. BSアニメ
  5. CSアニメ(地上波でも同時もしくは時差展開される作品がほとんどのため、深夜もしくはUHFアニメにも分類されることが多い)
個別の作品は以下の各項を参照。


対象年齢層別は以下の各項を参照。


題材別は以下の各項を参照。


放送局・系列別以下の各項を参照。


[編集] 標準フォーマット

30分枠番組の構成は以下の通りである[4]

作品は24分で、CMが6分、合計で30分となる。CMは15秒単位で制作されるため、各パートも15秒が基本単位で、警告(啓発)とアイキャッチの合計は15秒、テーマ曲は90秒(60秒、150秒)になる。

NHKWOWOWCSアニメなど、CMの必要の無い作品も、民放テレビ局への放送権の販売などの2次利用の為に採用している。そのためCMの時間を、視聴者から寄せられたイラスト等の紹介コーナー、ミュージッククリップ、番組や局の広告を加えて30分枠として放送している。

  1. 警告(啓発):5秒
    • ポケモンショック以降、「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見よう」など、アニメキャラから視聴者への呼びかけがある。ポケモンショック以前の作品の再放送も字幕が表示されるようになる。これは事件から10年以上が経った現在でも徹底している。なお、警告のパートの無い作品も多く、本編冒頭の字幕で挿入する、警告自体が無い[5]、CMが警告を兼ねている例もある[6]
    • インターネット上で不法な作品の配信が行なわれるようになると、「許可を得ないでインターネットで配信することは法律違反になるのでやめるように」などと表示される。
    • 自動車の暴走する『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』等では「劇中の法律に違反する行為を真似しないように」などと表示される。
    • 登場人物の台詞などに、差別的表現を含むが、「時代考証上、作品の資料性を考慮して一部不適切な表現を含む」と事前にテロップが表示される。
    • アバンタイトル
      • オープニング曲の前に数分程度の本編Aパートのイントロダクションが挿入される。毎回、作品解説の同じ映像が挿入されることもある。
      • 第1話や最終話のオープニング曲が入る部分、エンディング曲のイントロを各エピソードのBパートのラストシーンに被せるように挿入する演出や、最終話にエンディング曲の画像を新規に制作(大抵は作品の総集編的なもの)も少なくない。
  2. オープニング曲(オープニングアニメーション):1分30秒
    • 同じ映像を繰り返し使用しスタッフ名が差し変わる。最終回などに、新規の映像と楽曲が新作される場合とオープニンブ曲を飛ばして、本編に入る場合もある。
  3. 提供クレジット
    • 最近の傾向としてはキー局のアナウンサーに代わり主要キャラクターを演じる声優が提供のアナウンスをするケースも増えている。提供クレジット#声優によるアナウンスも参照。本放送時の提供クレジットに「今週のハイライト」的文章や、「携帯サイトなどの局からの案内」などのテロップを挿入する例もある。
    • 本編中に挿入する場合も増えている。
  4. CM
  5. 本編Aパート:10分
    • Aパート/Bパートは、定形の時間枠ではなく、合計で20分30秒になる。作品の演出により、CMが本編のかからないように割り振るなど、時間配分は変更される。また、警告(啓発)とアイキャッチなどで増減する。
  6. アイキャッチ:5秒
    • 作品毎に大きく異なる。使用されない場合や、A/Bパートに番組タイトルロゴを挿入する、A/Bパートのいずれかに挿入する、演出で意図でCMに関係なくに場面転換に挿入するなど様々である。同じ映像を使用するものや、内容に応じて準備された数種類の映像を使用する。CMの必要ない放送局でも挿入されることもある。
  7. CM
  8. アイキャッチ:5秒
  9. 本編Bパート:10分30秒
  10. エンディング曲(エンディングアニメーション):1分30秒
    • 同じ映像を繰り返し使用しスタッフ名が差し変わる。エンディングに次回予告を挿入する例もある。最終回などに、新規の映像と楽曲が新作されることも多い。
  11. CM
  12. 次回予告:15秒
    • 次回に放送される予定の映像を使用する
  13. エンドカード:同じ作品でも、挿入の有無は局により異なり、局ごとに別々の例もある。

[編集] 変則的な事例

1時間(45~46分)の時間枠は、『野球狂の詩』(1977年)、『フィギュア17 つばさ&ヒカル』(2001年)、『Project BLUE 地球SOS』(2006年)、『Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-』(2008年)の4作品が存在する。『名探偵コナン』(2007年)で番組枠(『結界師』)移動の穴埋めに期間限定で1時間枠で放送された例を含めても5作品に限られる。

その他、本編開始前か終了後にショートアニメや各種ミニコーナーを設ける番組も存在する。

再放送は、放送枠の都合上(例:再放送枠自体が通常の30分よりやや短い)からCM放送時間を捻出するために、テーマ曲や次回予告、場合によっては本編の一部がカットされる。特に通常のフォーマットより本編が長めに制作された作品でこれが顕著に現れる。

[編集] 放送サイクル 

テレビ局の編成サイクルは1クール(3ヶ月、13週)が基本単位で、3ヶ月で13回の放送が基本になっている。

1990年代まで、1年が最も一般的で6ヶ月から9ヶ月は少数であった。その後の情勢の変化で、全日帯アニメは6ヶ月(2クール)、深夜アニメは、3ヶ月(1クール)・6ヶ月が放送期間とする放送権契約が主流になる(テレビドラマにおいても同様の傾向がある)。

深夜枠の作品で、2002年頃から、放送期間内に臨時の特別番組やスポーツ中継等の番組放送で、1クール13回放送枠が削減され、最終話まで放送できない例が多数発生した。その防止策として、企画当初から通常のクール数より若干少なめに放送回数を設定する作品も増加したが、作品自体は13話として制作され、削減したエピソードを本放送開始前、途中に関連特別編として放送する作品も存在するが、ほとんどはパッケージ版に収録され販売される。

放送期間は、視聴率や関連商品の売り上げ等で延長される[7]、視聴率不振などの理由で、打ち切り[8][9]放送枠が早朝・深夜枠に移動される例も多い。[10]

在京キー局およびその系列局制作アニメ作品の一部においても、時間帯を問わずに制作スケジュールなどの関係で2クール分放送後、一定期間をおいて3クール目以降を放送する手法を取る作品も現れている[11]

[編集] 制作過程

企画・ 原作

アニメ制作会社や、広告代理店等が企画をテレビ局に持ち込み、局側がそれを採用するか否かを決定する。場合によってスポンサーやテレビ局に売り込む試作品、パイロットフィルムが製作される事がある。

TVオリジナル作品と、漫画ライトノベルゲームなどの原作者から権利を得て作品をアニメ化するものがある。メディアミックス展開を想定した企画も多い。

制作資金・スポンサー集め

テレビ局が放送権料で負担する。又は、放送局が制作に関与せず、 広告代理店が、企画を企業に説明・宣伝し、民放テレビ局から割り当てられたCM枠にCMを出す提供スポンサーを獲得する。広告代理店を経由してスポンサーから得た広告費をテレビ局はアニメ制作会社に制作費として提供する。テレビ局への見返りは、2年間で2回の放送権と商品化権収入の一部(通常10~20%で1年限り)と言われている。 制作委員会方式で制作会社・広告代理店側がテレビ局の放送枠を買い取る放映枠買取方式作品が増加した。深夜枠、UHFアニメ、WOWOWアニメに見られる。

発注

アニメ制作会社は元請けとして、音声制作会社と下請けのアニメ制作会社に発注し、納品されてテレビアニメは完成する。

[編集] 放送権

著作権は制作プロダクションが保持し放送権を放送局に販売する。日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』において、制作プロダクション主宰の手塚治虫が同時に原作者でもあるという立場でもあり、自身の作品でもあるアニメ版の著作権を放送局に売り渡すことに難色を示し、放送局もこれに同意した。その後も同じ方式が踏襲された。放送局が著作権を買い取ったアニメ番組も初期には存在したが、版権ビジネスが成立しないため、現在では、ほとんど存在しない。

本放送を行った放送局の放送権が切れた後は、その放送局系列以外で放送される例が多い。

[編集] スポンサー

民放で放送する場合、制作資金および放送費用を負担するスポンサーが必要不可欠となる。スポンサーの要望が作品設定に多大な影響を与え、これを作品に違和感なく反映させることが担当アニメーターの力量を測るバロメーターとなっていた。

商業テレビアニメの開始時から、子供向け番組であるたため、主要なスポンサーは、商品単価の低い子供関連商品の企業の玩具食品、生活用品、教材などが主要なスポンサーであった。また、30分の放送枠であったことから、テレビ局の営業収益面において不利であり、同時間帯で20%〜30%台の高視聴率のアニメより、視聴率10%強のクイズ・ドキュメンタリー・ドラマなど、家電・自動車などの企業が主要なスポンサーの番組が営業収益面で有利な傾向があった。(アニメ全盛の1970年代も例外ではなかったようである)。また『世界名作劇場』など、一社提供番組もあったが、極めて希少な例である。

一般層に幅広く知名度が高く、年齢・性別を問わず人気を持つ長寿番組の『サザエさん』・『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』等は、家電・自動車などの企業が主要スポンサーとなっている。バラエティー番組以上に広告効果が高く、テレビ局の顔にもなりやすいことから、優遇して取り扱われる傾向にある。関連商品ではないCMにキャラクターが登場するタイアップ形式のCMが放送される場合も少なくない。『アニメ☆7』のゴールデンタイム撤退に代表される、4大キー局で、人気漫画の原作作品でも、スポンサーとなる企業が無く、ゴールデンタイムの放送枠を維持することが困難な状況に陥っている。4大キー局に準ずるテレビ東京系でも、2000年代前半に最大6枠あったゴールデンタイムのアニメ作品の削減を進め『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のみ期間があった。

製作委員会方式

全日帯アニメの衰退と前後してUHFアニメを含む深夜アニメが急増した。1980年代頃から、メディアミックス作品、漫画・小説が原作作品では出版社レコード会社が放送枠を買い取り、パッケージ販売を前提とした深夜アニメUHFアニメなどが急増している。

[編集] 放送技術・素材の変化

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放送素材の変化

フィルム:誕生時よりフィルムによる撮影で原盤を制作していた。その原版から放送局に納品するフィルムを作成して放送する形態が長年続いていた。この手法はフィルム自体の経年劣化と、再放送による連続使用による劣化の問題が生じている。

VTR:1990年代に入るとテレビアニメでも音声多重放送が一般化する頃とほぼ同時期に、放送局に納品する素材を従来のフィルムからVTRに切り替える動きが主流となった(テロップ挿入などが容易になる利点もあった)。

デジタル記録媒体:デジタル記録媒体の普及と共に切り替えられている(近年ではフィルムマスター作品をパッケージ化する際にデジタルリマスター化する例も増えている)。

放送技術の変化

16:9のワイド画面ハイビジョン放送対応のテレビ機種の登場・BSデジタル放送地上波デジタル放送(地デジ)の開始によりハイビジョン環境が普及するようになると、それに合わせて16:9サイズ制作作品が増えていった(登場時は、ハイビジョン対応の制作・放送機材は高価で、NHK BS-hiの作品以外はSD画質をアップコンバートするものがほとんどであった)。

2000年代後半に入ると放送局や制作会社においてハイビジョン対応の制作・放送機材への更新が進むにつれて、民放作品でもハイビジョン制作の作品が次第に増え[12]2006年にはUHFアニメにも登場している。現在新規に制作されるテレビアニメはほとんどが16:9になっている。地上波民放各局で16:9サイズで制作された作品を地上波デジタル放送では額縁放送(場合によっては画面の左右カットの4:3サイズ)ではなく、フルサイズ放送を行なう局が次第に増えている。

TBS制作作品(『探偵学園Q(後期)』および毎日放送オンエア分の『びんちょうタン』を除く)や一部のTXN系列局制作作品においては16:9マスター制作作品でも地上波ではデジタル放送も含めて4:3左右サイドカットとなっている(DVDとの差別化のほか、地デジ対応放送マスター機材が整っていない局や地デジが受信できない地域への配慮もある)。

4:3マスターで制作・放送している作品では地上デジタル放送への完全移行との兼ね合いで映像左右にその作品専用のサイドパネルを付けた形での放送に変更したものもある(『銀魂』や『ケロロ軍曹』など)。

字幕放送

全日帯アニメは、キー局では、ほぼ全ての作品で字幕放送に対応している(同時ネット局、時差ネットローカル局では未対応の局が多い)。深夜アニメでは、TBS、毎日放送、フジテレビジョンで字幕放送を行っている。

データ放送

深夜アニメの『ロミオ×ジュリエット』で、TBS・CBC史上初のデータ放送を実施した。全日帯アニメでデータ放送は、毎日放送制作日曜夕方5時枠作品や読売テレビ制作作品など若干数ながら実施されている。

[編集] アニメソング

詳細は「アニメ#アニメソング」、「アニメソング」をそれぞれ参照

テレビアニメにおいては古くから1つの作品につきオープニング・エンディングがシリーズ通して使い続けられるのが慣習となっていたが、1980年代前半に放送された『うる星やつら』において、シリーズ途中から数ヶ月周期でオープニング・エンディング曲を変える試みを行ったが、これがレコード会社各社にとっては大きなビジネスチャンスと受け取る動きを見せ、それ以後の作品においては1~2クール周期でこれらを変える作品が多くを占めるに至る(作品によっては1ヶ月もしくは各放送回ごとに変えるものもある)。

ドラえもんのうた』、『CHA-LA HEAD-CHA-LA』などのような、タイトルや歌詞に作品名・キャラクター名を入れた『作品固有』の代表曲といえるものは徐々に減少し、楽曲でアニメーションを語ることは困難になりつつある。特に2000年代以降のアニメタイアップはSony Musicグループavexグループビーイング等の新人ミュージシャンのセールスにおける重要な要素の一つとなっており、その傾向に拍車がかかっている。

この動きから、一つの作品シリーズに複数のレコード会社・音楽出版社・芸能プロダクションが主題歌制作に関わる例も時折生じるが、その場合、JASRACおよび各社で保有する著作権の手続きと調整の必要性も生じることになる。その結果、以下の例も見られるようになる。

  • ベスト盤CD制作の際に、主題歌の多くを、もしくはサウンドトラックを制作している会社が代表して発売する(例:『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ)。
  • 映像パッケージ版を発売する際に権利調整が難航した結果、オリジナル版の主題歌を使えなかった(例:『赤ずきんチャチャ』、『ドラえもん のび太の魔界大冒険』)、若しくはその曲を使用したパートを丸々未収録にした(例:『ハイスクール!奇面組』のDVD-BOX『初期』版。2007年末から2008年初冬にかけて発売の『COMPLETE』版では完全収録)。

オープニングテーマとエンディングテーマ(すなわち主題歌)のパターンを大きく分けると、

1 その作品のタイトルや固有名詞を入れたもの
2 タイトルなどは入っていないがその作品の雰囲気に合っているもの
3 タイトルなどが入っておらずなおかつ雰囲気に全く合ってないもの

この3種類に分けられる。

また1と2の中間的なものとして、「タイトルなどは入っていないが歌っているのがその作品の登場人物名名義であるもの」というものもある。

オープニングテーマ及びエンディングテーマが流れる際にはスタッフクレジットとは別に歌詞字幕が基本的には入るが、年々使用率が低下しており、実際1960年代2000年代は歌詞字幕が用いられない作品の方が統計上多い[13]。またOVAで歌詞字幕を使用することはほぼ皆無である。

各種音源制作

アニメ#アニメソング」を参照

[編集] パッケージ販売

詳細は、アニメの項を参照。

深夜枠作品は、DVD等のパッケージ販売が主な収益であるため、付加価値を高めて購買意欲を刺激する必要があり、以下の事情により改訂される。また作品関連のイベント参加整理券もしくは応募券を同梱することもある(一部店舗配布もしくは通信販売限定のものもある)。

  1. 放送の修正(リテイク)。
    • 制作スケジュール破綻、それに近い状態になったエピソードが多発した作品に多く見られる。クレジットやテロップの修正も含まれる。
  2. 表現規制を制作意図に戻す。
    • お色気や流血など刺激の強い表現で、テレビ放送時に規制されたものを本来の状態に戻す為に、追加もしくは差し替えが行なわれる。また「自主規制音」の部分(ピー音)が、別音声として収録された作品もある[14]
  3. 画面枠の変更。
    • TBSやその系列局の深夜アニメの多くは16:9ビスタサイズで制作されるが、地上波放送時は4:3サイズで左右をカットして放送する例が多く、テレビ東京系の全日帯アニメの一部でも地上波で演出上、サイドカットができないシーン以外は同様の処理を施して放送している。
  4. 新規の映像の追加収録
      • 番外編・後日談・短編アニメで、本編からやや離れたパロディ色が強い内容のものを収録する作品が多い。従来の人気作品の続編や番外編をOVA劇場版を制作するという手法の延長線上にある。
      • アニメ本編とは別に、オーディオコメンタリー、キャストやスタッフのトークなどの映像や音声を追加収録する。声優ファン向けのインタビューやイベント映像などが収録される例も多い。特典として同梱する例も多い。
  5. 全バージョンの収録
    • CM等の放映用の素材を特典として収録。
    • パッケージ版の販促を意図して、放送地域別(衛星放送を含む)に、一部シーンの別バージョンを放送する作品では、[15]、全バージョンが収録されている。
  6. 本編の一部や結末のエピソード未放送にする。
    • 本編の一部、結末を放送しない手法に対して視聴者の不満は大きいが、パッケージ販売に制作費を頼るしかない深夜放送枠のアニメ制作の難しさが浮き彫りになっている。
      • 本編のエピソードの一部を放送しない:内容の理解には支障がないが、パッケージ版で背景や人間関係がより深く理解できるといった内容になっている。未放送回の存在は事前にウェブサイトなどで告知されていることが多い。
      • 本編の結末を放送しない:2003年~2004年のフジテレビやテレビ朝日の深夜アニメで顕著に見られ、特別番組やスポーツ中継などによる放送スケジュールの都合で最後まで放送できない作品が続出し、パッケージ版か、衛星放送などでしか結末を視聴することができなかった。深夜アニメの歴史の項も参照。
      • かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』のラストシーンが、DVDに収録される真の最終回への露骨な誘導であったことから、ラストシーンの台詞をとって、「あのね商法[16]」などと呼ばれている。

[編集] 公式サイト

アニメの項を参照。

[編集] 表現規制

表現の自主規制#テレビ放送」も参照

ポケモンショック以前

無料でテレビで視聴が可能なため、性的・暴力・流血の表現、登録商標などの表現規制は、料金を支払い視聴、購入する映画漫画等の書籍より厳しいが、世界的には緩い規制で、輸出先の国では、子供に暴力と性的好奇心を提供する低俗なものとしての評価が一般的で、北米では日本人の蔑称ジャップとアニメーションを組み合わせた、ジャパニメーションと呼ばれていた。

1980年代末頃までは、ゴールデンタイムで、女性の乳首を露出などのお色気を場面を含む、『うる星やつら』『らんま1/2』等の番組が多く存在していた。暴力・流血描写ではシルエット演出で残虐(人体破断・爆裂など)を抑えた、『北斗の拳』等も放送されていた。

1990年代、性的・暴力の表現は、犯罪を助長する要因として、マスコミ等による社会的な批判が強まり、自主規制による表現規制が始まった。

ポケモンショック

詳細は「ポケモンショック」を参照

1997年12月に発生した、ポケモンショックである。この問題となった光を用いた表現について、テレビ東京やテレビ朝日[17]で、厳しく規制されており、銃撃戦のシーンなどで不自然な減光や残像処理が行なわれいる。映像演出規制に加え、それまでも散発的に実施されていた性的描写規制、同時期に発生した神戸連続児童殺傷事件に代表される、少年による凶悪犯罪の原因究明に端を発する暴力描写規制等も含む包括的な自主規制へと発展して行った。[18][19]

テレ東離れ

児童層が視聴する可能性が少ない深夜アニメにも、自主規制が始まった。お色気な表現(パンチラ表現など)、暴力的な表現(銃で撃たれても血の表現がないなど)も対象となり、作品の表現上の必然性が失われてしまうなど、極めて憂慮すべき問題であった。これまで通りの基準で制作したいメーカーが、テレ東以外で放送する局を模索する、テレ東離れが始まり、WOWOWアニメCSアニメUHFアニメBSデジタル放送局用の作品を制作し放送するになった。

2003年頃から、フジテレビも性的描写に厳格な姿勢に転じ、TBS自社制作の深夜アニメも比較的穏和な作品が中心であり、お色気・流血絡みの描写がある原作作品もテレ東並みの表現規制を敷いている[20]

在京キー局で比較的表現規制が緩いのは日本テレビとテレビ朝日であるが、後者はフジテレビ同様に放映トラブルを相次いで引き起こしたことから現在では深夜アニメの放送は激減し、不定期的な状態である。

2001年に成人ゲーム原作である『らいむいろ戦奇譚』を、編成上の都合で夕方6時から放送した兵庫県の独立U局サンテレビに苦情が殺到し、放送倫理・番組向上機構 (BPO)から回答要請を受けるということがあった。この時期を境に、全国各地の地方局での夕方時間帯における新作アニメ枠を取りやめる局が相次いでいる(逆に、昭和60年代以前の作品や自系列で放映されている作品を再放送する枠を設けた局もある)。この件については、苦情のリスクのある新作アニメを止めて、過去に高い評価を得ている(=苦情の恐れのない)名作アニメや現在高い評価を得ていることが明白である自系列のアニメを多く放送しているという見方もある。ただし、TOKYO MXのようにテレビ東京の『アニメ530』化に合わせて、他局では深夜帯に放送のUHFアニメを平日の夕方枠などで放送している例もある。

TBS系列局の毎日放送 (MBS)は、2002年機動戦士ガンダムSEED』放送以降(『土6』枠放送作品ほか)で過激な表現を多用する傾向が強い(こちらもBPOから回答要請を受けたことがある)。理由として、同局のアニメ担当プロデューサーである竹田菁滋の意向が大きいと言われる。一般視聴者や、アニメファンからも「表現が行き過ぎているのではないか」との批判がある。

[21]

また、系列局の中部日本放送 (CBC)制作の深夜アニメ作品もMBSほどではないが、比較的過激な描写を行う作品も少なくない[22]

UHF放送

予約録画すれば簡単に視聴出来るようになった為、規制を強める動きが見られ、2007年9月に発生した京田辺警察官殺害事件が契機となって『School Days』最終回が地上波各局で放送中止となり、同様に『ひぐらしのなく頃に解』では一部ネット局で打ち切り、更に同年10月開始の『こどものじかん』では先述の事件とほぼ同時期に発覚した児童売春事件がきっかけで、テレ玉三重テレビで開始直前に放送中止と言う事態にまで発展している[23]

[編集] 日本のアニメにおける発展期

日本のアニメの歴史において、数回の顕著な成長を遂げている時期が見られ、これを「アニメの成長期」もしくは「アニメブーム」と呼ぶ。以下の分類において参考にした関連書籍の略称を挙げる。

  • 増田:増田弘道『アニメビジネスがわかる』/津堅:津堅信之『アニメーション学入門』/氷川:氷川竜介『世紀末アニメ熱論』

以下、便宜上アニメブームを3つに分けて解説しているが、評論家によっては主に『鉄腕アトム』によって引き起こされたアニメブームを第一次としないために、第二次・第三次がそれぞれ繰りあがって、第一次・第二次と呼ばれる場合がある。

[編集] 第一次アニメブーム

発生期間
1963年~1960年代末。『鉄腕アトム』の放送開始からアニメ定着期まで。(増田)
1960年代。(津堅)。
『鉄腕アトム』による第一の衝撃(氷川)。
発生要因・結果
『鉄腕アトム』のヒット。およびこれを受けての新規事業参入者によるテレビアニメの新作数の増加。子供の間でのアニメの定着。(増田)

[編集] 第二次アニメブーム

発生期間
1977年~1991年。『さらば宇宙戦艦ヤマト』公開からOVA発売タイトルピークまで。(増田)
1970年代後半~1980年代後半(津堅)。
『ヤマト』、『ガンダム』による第二の衝撃(氷川)。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』の公開前後を第一次アニメブームと分類(小川びい[1])。
1977年~1985年を第一次アニメブームと分類(藤津亮太[24])。
発生要因・結果
『さらば宇宙戦艦ヤマト』のヒット。およびこれを受けての青年層のマーケット開拓。ビデオの普及による新たなビジネスモデルの登場。(増田)

[編集] 第三次アニメブーム

発生期間
1995年~現在。『新世紀エヴァンゲリオン』放映からテレビアニメ製作数を更新中の現在まで。(増田)
1990年代後半(津堅)。
『新世紀エヴァンゲリオン』による第三の衝撃(氷川)。
『新世紀エヴァンゲリオン』前後を第二次アニメブームと分類(小川びい[2])。
発生要因・結果
『新世紀エヴァンゲリオン』のヒット。その後、『ポケットモンスター』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などのメガヒットが続くことによって起きた、さらなるアニメ視聴者層の拡大。メディアの多様化、増加。ファイナンスシステムの多様化。収益構造の多様化。デジタル技術による生産性の向上。(増田)

[編集] 1990年後半〜現在

アニメの歴史」および「アニメ#歴史」も参照

1990年代前半まで、民放(在京)キー局[25] と系列局(主に在阪局在名局)が積極的に制作を行っていた。

転機が訪れたのは1990年代後半の視聴率低下である[26]

民放(在京)キー局で、ゴールデンタイムに放送される作品は激減し、制作も衰退の一途をたどっている。少子化による子供向けアニメの需要減少が目立ち、アニメ業界衰退に発展するとの危惧を持つ関係者[27]も多い。

ファミリーコンピュータなど家庭用ゲーム機の普及で子供の関心がコンピュータゲームに移ったことで、アニメ関連の玩具の売り上げが低下、玩具メーカーがスポンサーから撤退し、提供料の高いゴールデンタイムの放送枠確保が難しくなっていた[26]。また、塾通いの増加で、夕方からゴールデンタイムの放送枠に在宅していないことも一因とされている。

OVAで、ビデオソフト化による制作費回収システムが確立し、1995年、『新世紀エヴァンゲリオン』の商業的成功により、おたく対象の作品が多数制作される。これは主要なスポンサーである、玩具メーカーなどの撤退により、おたくと呼ばれる層に多数の作品供給し、パッケージ販売で収益を上げなければ、制作会社の存続自体が難しい状況に追いこまれていた事による。大量生産に有利なデジタルアニメも増加に寄与した。

提供料の高いゴールデンタイムではなく夕方の放送が中心で始まり、多数の制作会社が参入し、放送枠が不足すると、深夜枠の開拓が始まった[26]テレビ東京を中心にBS局CSアニメ専門チャンネルで放送のテレビアニメも増加した。低視聴率の放送枠は、おたく層がターゲットで、パッケージ販売のためのプロモーションの性格も強い。そのため制作会社がスポンサーとなり、番組枠を買い取り放送する場合も多い。

過剰な作品制作は、作画崩壊などと呼ばれる品質低下を招き、1クールの放送枠の維持ができない制作状況に陥った事例が頻発し、パッケージ販売時には、修正を加え正規版として販売する事例も多い。

土、日曜日の午前枠の、玩具メーカーや食品会社などがスポンサーの子供対象作品と[28]おたく対象の商品宣伝の制作委員会方式の深夜枠、三大都市圏の独立UHF局の深夜枠、UHFアニメ、WOWOWアニメの二極化が進行しているが、現状維持も厳しい状況にあり、放映枠全体が縮小傾向にある。

大都市圏と福岡県を除き、民放チャンネル4局以下の地域では、首都圏で放送されたアニメが需要が見込めないなどの理由でローカル局で放送されず、民放キー局の半分にも満たないことも多く、また遅れネットも無く情報格差が生じている。

制作現場では、中国韓国の制作会社に外注され、コンテンツ産業空洞化も進んでいる。

[編集] テレビアニメの現状

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

民放キー局(在京・在阪在名局)や全国放送NHK各チャンネルに加え、独立UHF局を含める、特に在京キー局を擁する関東広域圏では週に80本近くの新作アニメ番組が放送されている、

下記に2007年12月現在、主要在京各局で放送されているテレビアニメの総本数を掲載する(系列局からの逆ネット作品を含むレギュラー枠で本放送の作品に限定)。各局子会社により、BS局で限定して放映される作品全国放送の作品)に関しては除外している。

局名 系列 総数
NHK 総合 / 教育 15
日本テレビ NNN / NNS 5
テレビ朝日 ANN 7
TBS JNN 5
テレビ東京 TXN ※ 30
フジテレビ FNN / FNS 6
合計 66

※ ミニ作品が複数放送されている『おはスタ』や『おはコロシアム』などアニメ番組とバラエティ番組を合わせた形式の番組に関しては、それぞれ各番組ごとに1本としてカウントした。

参考
局名 系列 総数
tvk UHF 17
TOKYO MX 12

[編集] NHK

詳細は「NHK総合テレビ番組一覧#アニメ」、「NHK教育テレビ番組一覧#アニメ」、「NHK衛星放送番組一覧#アニメ」をそれぞれ参照

NHKは現在では教育テレビおよび衛星第2テレビ(BS2)で多く放送している(一部衛星ハイビジョンテレビ(BS-hi)で再放送の作品もあり)。

総合テレビで多く放送していた時期もあったが次第に教育やBS2での放送にシフトして行き、『NHKアニメ劇場』が2006年12月に終了以降は教育テレビおよび衛星第2テレビで本放送された作品の再放送に留まっている。

[編集] 日本テレビ

日本テレビ系アニメ」も参照

日本テレビはかつて、在阪準キー局の読売テレビ (ytv)と共にテレビアニメ制作にしのぎを削っており、特に『ルパン三世シリーズ』、『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』、『名探偵コナン』等の代表的なアニメを放映していたが、1990年代前半から全日帯アニメの放送本数を減らしている(2009年3月をもってゴールデンタイム帯のアニメから撤退)。

深夜アニメに関しても、他局と比べると制作本数は少なめである。

ただし、その分だけ「量より質」を重視する姿勢も伺え、制作会社や視聴者の支持を得ている[29]

[編集] テレビ朝日

テレビ朝日系アニメ」も参照

テレビ朝日は現在、在京4大キー局の中では唯一、ゴールデンタイム帯に自社制作アニメを放送している局である(ただし一時期と比べるとこの時間帯での放送作品は減少している)。『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』・『あたしンち』等、幼年向けのファミリー指向のアニメが多い。

近年では深夜アニメにも力を入れつつあったが、かつてのフジテレビ同様に放送トラブルが相次いだ影響もあって2007年4月改編で撤退に追い込まれ、同年7月期で1本体制で再開するも、わずか1クールで再び休止となったが、2009年1月から半年間放送され、1クール挟んで同年10月より再開する(系列局のUHFアニメ枠はその間も継続)。

ytvやMBSほどではないが、在阪・在名局の朝日放送(ABC、ABCテレビ)や名古屋テレビ放送(メ~テレ、NBN)も古くからテレビアニメ制作に力を入れている。

[編集] TBS

TBS系アニメ」も参照

古くからTBSよりも在阪準キー局の毎日放送(MBS)の方が熱心な傾向が強く[30]、土曜夕方5時半枠で放送されていた『探偵学園Q[31]終了後は自社制作の全日帯アニメが在京キー局では唯一存在しない時期が続き、2007年4月より『ラブ★コン』で3年ぶりに再開するも、わずか半年で再び休止となる[32]

それ以外では、2008年4月以降はMBS制作の『日曜夕方5時枠(日曜午後五)』枠のみとなっている[33]。その前身であった『土6』枠は『機動戦士ガンダムSEED』『鋼の錬金術師』など、高視聴率アニメを叩き出したが[34]、次第に裏のNHK教育のアニメ枠に視聴者を奪われて低迷に陥り、そしてTBSが土曜夕方枠にて『報道特集NEXT』開始に伴い、事実上枠交換の形で日曜夕方枠へ移動となった。

一方で深夜アニメに関しては2000年代以降、子会社のBS-TBS(旧:BS-i)限定放送作品も含めてかなり力を入れている[35]

[編集] フジテレビ

フジテレビ系アニメ」も参照

フジテレビはかつて在京4大キー局の中で『鉄腕アトム』、『銀河鉄道999』、『Dr.スランプ アラレちゃん』、『ドラゴンボール』など数々の人気作品や長寿番組(シリーズものを含む)を輩出するなど『テレビアニメの雄』的存在であったが、1990年代後半以降から徐々にトーンダウン状態となり、遂にはゴールデンタイム帯放送作品が消滅するに至った(日曜夕方6時台のアニメ番組枠は残っている)。

深夜アニメに関しても、放送トラブルが相次いだことで、その教訓から日本テレビ同様の傾向が見られる(そのため、「関西テレビ (KTV)や東海テレビ (THK)[36]の方がUHFアニメの分だけ本数が多い」という時期もある)。

他系列とは違い、FNS系列局制作作品は極めて少なく、在阪準キー局のKTVが深夜アニメを含めて3本制作したに過ぎない。2009年7月期にはKTVとTHKが共同制作の短編アニメ『くるねこ』が放送されている(フジテレビではネット予定はない)。

[編集] テレビ東京

テレビ東京系アニメ」も参照

テレビ東京は以前からアニメに力を入れている局であり、放送時間帯を問わず在京キー局の中で最も放送本数が多く、その半数以上を占めているほど。重大な事件・事故が発生しても放送を休止することはほとんどない(こちらも参照)。

しかし1990年代後半頃から表現規制の節でも取り上げたように、それを先鋭として行ったことに対して制作側が同局での放送を敬遠する動きも見られるようになり(これがUHFアニメ急増の一因にもなった)、それが尾を引いたのかそれ以前ほどの活気は見られなくなった(特に現在の『アニメ530』枠のうち前半枠の低迷が深刻であり、その一部曜日を実写作品枠として『ドラマ530』として再編成したこともあったが、テコ入れ効果は余り見られず2008年4月改編ではアニメ再放送枠を拡充した。一方で『アニメ530』後半枠および週末の午前帯枠は比較的堅調である)。

深夜アニメに関しても近年では一部が深夜特撮枠に振り替えられるなど、放映枠が減少傾向にある(全日帯でも同様に一部枠がテレビドラマ枠に振り替えられる動きが見られる)。

全ての系列局がテレビアニメ制作に関わった実績を持つ(TVQ九州放送以外は単独制作の実績あり(ただしテレビ北海道 (TVh)は本放送時は道内ローカル放送作品のみ))。そのうち、テレビ大阪 (TVO)・テレビ愛知 (TVA)・テレビせとうち (TSC)は全国ネットレギュラー枠を持っている。特にTSCは現在東名阪地区以外で唯一の30分レギュラー枠を持ち、TXN系列アニメとしてもテレビ東京制作の『ポケットモンスター』シリーズを凌ぐ長寿番組を制作している(『しまじろう』アニメシリーズ)。

2009年現在では自局で放送されるスポーツ特番の延長による深夜アニメの放送時間変更が他の在京キー局に比べて多い傾向にある。

[編集] 地方局

在京キー局以外の地方局(主に在阪局在名局)制作のテレビアニメも存在する。

2007年12月現在、在京キー局以外でテレビアニメの制作実績を持つ地方局としては以下の例が挙げられる。

その他にも、TXN系列のテレビ北海道 (TVh)やTVQ九州放送テレビ東京との共同制作の形で制作実績があり[40]、また、JNN基幹局RKB毎日放送 (RKB)・北海道放送 (HBC)・東北放送 (TBC)・中国放送 (RCC)の各局も、CBCとの共同制作の深夜アニメで制作参加実績がある。
短編作品では北海道テレビ放送(HTB。ANN系列)も2008年1月より『ユメミル、アニメ「onちゃん」』を北海道ローカル放映で制作したほか、単発番組での放送実績がある[41]

また、自局制作ではないが札幌テレビ放送(STV。NNS系列)も、『チビナックス』を北海道ローカルで放送している(第1期の本放送終了後に関東圏などの独立U局にネット。2007年4月からは第2期の『2.0』を放送し、2007年10月から関東圏ではTOKYO MXにネット)。

そのほか、独立U局でもTOKYO MXが史上初のUHFアニメとなる『わんころべえ』や『地獄少女 三鼎』を自社制作したほか、tvkが他の独立U局と共同制作も含めて新作UHFアニメを放送する例もある。

特に在阪準キー局の中でも毎日放送(MBS。JNN系列)や讀賣テレビ放送(ytv。NNS系列)は、古くから同系列の在京キー局に匹敵もしくはそれ以上に熱心なことで知られる。また、ANN系列の朝日放送 (ABC)やメ~テレも放送実績こそ前記の2局には及ばないが、古くから制作実績を持つ。

月刊ニュータイプ』誌で諏訪道彦(讀賣テレビ放送東京制作局東京制作部エグゼクティブプロデューサー)が語ったところによれば、在阪局がアニメ制作に力を入れる背景としては、在阪局が持つプライムタイムの制作枠が在京キー局ほど多くないためにタレントのブッキング能力が落ちてしまいがちであり、その中でタレントに頼らずにキー局と伍することができる番組がテレビアニメであったという事情がある。

[編集] 地域格差

ローカル局間で起こる格差、ローカル局のチャンネル数が1~4局しか受信できない地域が市・町・村離島単位で存在すること[42][43]地上波で放送するアニメのほとんどが在京キー局によって独占的に放送されているため、事実上関東ローカルと化しており、結果的にテレビアニメの東京一極集中といえる問題を抱えている。

その結果、特に大都市圏においては時間帯に関係なく、同じ時間帯で異なるチャンネルのアニメが競合することも珍しくなく(独立UHF局がある東名阪地区の場合は尚更である)、複数の録画機器を使用しないと全てのテレビアニメを視聴できないことが日常茶飯事と化している。

また、全国ネットではない作品全体(時間帯は無関係)にいえることであるが(テレビ東京系に加えて地方局で番販ネットされる作品やUHFアニメを含む)、各放送局の間(主にキー局とネット局)で番組スポンサーの社数差が大きい例も少なくない。番組スポンサーが少ない局(特に地方局)の場合、スポットCMか自社告知、場合によってはACジャパン放送倫理・番組向上機構のもので穴埋めすることが多い。

準キー局在阪局在名局)や、一部のローカル局(在阪・在名以外の局)で制作のテレビアニメも存在する(#地方局制作のテレビアニメを参照)。

BSデジタル放送に加え、CS放送やケーブルテレビ局の自主放送チャンネル(主にアニメ専門チャンネル)でも、作品によって地上波本放送との時差ネットの度合いは大きく異なり(数日~1年以上)、放送される例が増してきているが、「BS・CSのみで放送」されるアニメの本数が少ないため、全域で公平にアニメを放送できる強みが崩れている(さらには、BS・CSの普及率もそれほど高くなく、全域をカバーできても視聴できない世帯があるとの意見もある)。

インターネットを利用した配信サービスを行っている作品もあるが、

  • 全作品で行われている訳ではない
  • 在京キー局の本放送からある程度の遅延(1日~数ヶ月以上)をもって配信する
  • 多くの作品が有料で配信されている(期間限定により、無料で配信されている作品もある)
  • および離島では(採算性の都合から)ADSLすら提供されていないことが多いため、低速で不安定なナローバンドでは動画の再生(読み込み)に時間がかかり、有料の配信サービスも受けられないことから、完全に格差が埋まっているとはいえず、本質的な解決策になっていない。

首都圏の1都3県で、地上波で放送するアニメの、ほぼ全てを視聴できるとも言われる一方で、地方ではその半分に満たない地域も少なくない。このような作品は、その地上波ネット局以外ではCSのアニメ専門チャンネルやインターネット経由の配信サービスで配信されるのを待つか、DVDが発売されるまで待って購入、もしくは録画したものを送ってもらうなどのWinnyなどのファイル共有ソフトによる違法な共有やYouTube等の動画共有サービスの違法アップロードに、視聴する手段はないのが現状である。

[編集] テレビ東京系の放送

テレビアニメの現状の項で先述のように、現在放送されているテレビアニメ(地上波)の過半数を、テレビ東京(および在京キー局)が独占的に放送しており、地上波のみでしか放送しないテレビアニメが多いことも地域格差の大きな要因となっており、他の4大キー局[44]で放送できても、在阪・在名以外のローカル局で放送できるとは限らないケースも増えている(後述の#地方局の事情による未放送の問題も参照)。

特に深夜アニメに関しては系列局でもネットされない作品もあることから尚更である[45]

東京12チャンネルと称し、同局のアニメも関東ローカルにすぎなかったが(一部番組は特撮番組も含めて番組販売にて異系列局へネット)、1982年に初の系列局・テレビ大阪を開局させて以後、都市圏において5局の系列局を持つようになった[46]。とはいえ、他の4大系列と比べると圧倒的に系列局が少ないのが現状である。

また、テレビ大阪やテレビ愛知については県域放送であるため各地区の広域局と比べて放送エリアが狭く、政令指定都市である神戸市京都市でさえ、一部で受信できない地域も存在し、その他の系列局に関しても同一地区の他系列局と比べて中継局が少ない(特にテレビ北海道に関しては、今なお道東・(旭川市深川市留萌支庁南部周辺を除く)道北札幌市以東・以北の地域)に中継局が全くなく、地デジの中継局も他系列局も含めて開局しない局も出てくることが予想され、2011年7月にアナログ放送が終了すれば、民放が全く受信できなくなる可能性も起こり得る)。

このため、系列局が受信できない地域を抱える府県の独立UHF局兵庫県サンテレビを除く)やローカル局向けに番販ネットする作品もあるが、全ての作品で行われている訳ではないうえに、深夜アニメとなると非常に少なくなる。

その後、2000年12月に開局した子会社のBSデジタル放送局・BSジャパンで全国をカバーすることを狙ったが、日本音楽事業者協会などとの著作権に関する諸問題から、大半のテレ東系番組が地上波と同時ネットができない状況であり、BSジャパンで放送される場合

のような形態でしか放送されておらず、(CSチャンネルを除いて)『BSジャパンのみ』でアニメを放送したのは『人造昆虫カブトボーグ V×V』の1作品のみである[47]
なお、全日帯アニメに関しては大半の作品を時差ネットながら放送しているが[48]、深夜アニメに関しては2007年9月まで存在したテレビ東京が制作参加の土曜深夜枠1本(2008年4月からはテレビ東京では金曜深夜枠にて放映の『ゴルゴ13』で半年ぶりに復活)を、翌日の日曜深夜に時差ネットしていた[49]のと、『鉄人28号(2004年版)』を早朝枠で時差ネット、という事例のみである。

そんな中、2007年5月31日にテレビ東京社長・菅谷定彦(現会長)が定例会見にて、テレビ大阪の京都府兵庫県へのエリア拡大に加え、宮城静岡広島の各県に新局を開設するとの構想を発表している(静岡県に関してはテレビ愛知の放送エリアを拡大するという案もある)。

宮城・静岡・広島の各県にテレビ東京系の新局が開局すれば民放テレビ局が5局体制となるため、今後の動向が注目されるが、

  • 現在のテレビせとうちを持つ岡山県・香川県が典型的な例のように『新局の設置=それだけで当該の地域での、全国ネットではないアニメ(主に深夜アニメ[50]にUHFアニメ(特に後者))の放送が増えるとは限らないこと(アニメに限らず全国ネットの番組全般に関しては、かなりの放送が見込まれる。)。
  • 仮に上記の各県に新局が設置され、民放テレビ局が5局体制に増えたとしても、現在の「テレビ北海道」「テレビせとうち」「TVQ九州放送」のように、中継局の不備から今なおこれらの局を視聴できない地域が多いのと同様に、これら各県の政令指定都市仙台市静岡市浜松市広島市)および各周辺地域以外の市・町・村(特に山間部や離島、その他の過疎地域)では受信できない可能性がある(放送局にはその局の放送対象地域であまねく受信できるよう勧告してはいるが、絶対的な強制力を有しないために達成できなかった場合でも罰則および行政処分が一切課されないことや、過疎地での需要と費用対効果が見込めないことら現実にはほとんど実現できていない局が多い(特に平成新局で顕著である)。
  • これらの新局が全て開局して対象地域をまんべんなくカバーし、なおかつ全てのアニメをテレビ東京と同時ネットで放送できたとしてもなお、それでも日本国内の面積を(区域外受信の効果を期待しても)半分もカバーできないことに注意されたい。
  • その後、テレビ東京社長・島田昌幸の会見によれば、前社長・菅谷の発言は「あくまで拡大の案として示しただけで、実際に新局を設置するかどうかは地元の声次第」であると述べているため、広島県(広島市)や宮城県(仙台市)などの名が挙がっている地域の要望が挙がらなければ、拡大案は全て白紙になってしまう可能性も高い[51]
  • 参照項目:平成新局#平成新局の今後2011年問題 (日本のテレビジョン放送)#新規地上アナログ放送局開局が困難TXN#5府県進出計画

[編集] 深夜アニメ・UHFアニメの急増による地域格差

深夜アニメ#地上波民放の放送エリア・チャンネル数の問題」および「UHFアニメ#概要」も参照

衰微著しい全日帯アニメとは対照的に、1990年代以降急増しているUHFアニメを含む深夜アニメにおいては、先述の様に基本的にスポンサー・制作会社が放送枠を買い取る形式での放送作品が多い(キー局系でもテレビ東京系はほとんどの作品がこれに該当する)。この種のアニメの大都市圏(特に東名阪地区)以外での放送は、制作会社側の予算の都合や費用対効果などの問題で極めて少ないのが現状で(最近の例では『らき☆すた』)、作品の放送数において大都市圏と地方の間で大きな格差が発生している。

テレビアニメとOVAを比較する形で、アニメファンの間には基本的に話数・総放送時間の多いテレビアニメをOVAより格上の存在と見る風潮(= 質より量(作品数)を重視する傾向)が根強く、さらに関東広域圏の在住者はどのテレビ局より早く、新作が放送されること(キー局の優先主義)も重視する風潮がある。同じアニメ作品を制作するにしても、OVA化よりもテレビアニメ化の方が注目をより多く集めやすい傾向がある[52]

このこともあり、深夜アニメが本格化する以前ならばOVAとして制作・販売されていた様な性質・制作規模・収益モデル計画の作品であっても、1クール程度のテレビアニメとした方が各方面からの出資を集めやすく、また原作者からもアニメ化による原作本の売れ行き向上の効果も見込めることから許諾も得やすいという実態がある。

OVA的な収益モデルによる制作・販売体制を取る作品の場合、テレビ放送での視聴率は重要視されず、あくまで『テレビアニメとして放送された作品のメディア化』という実績を付けてパッケージ販売を行う目的から、極論すれば、テレビ放送そのものが『DVDや関連グッズを売るための30分間のテレビコマーシャル』ということになる。

このような作品においては、テレビ局で放送する際は放送料金が安価な深夜枠(更には独立U局)にて、費用対効果の高く、かつアニメ愛好者の人口が多い大都市圏限定で放送すれば十分採算が取れるということになる。逆に言えば「費用対効果の低い地方を切り捨て、大都市圏限定で放送しなければ採算が合わない」とも言える。このこともまた地上波放送での地域格差を広げている一因となっている[53]。ゆえにインターネット上の動画サイトに投稿された動画(著作権法違反)で見る地方のファンも少なくない。

UHFアニメに至っては、同じ関東地方でも北関東[54]の独立U局ではあまり放送されないため、これらを数多く放送する南関東の独立U局の区域外受信ができない地域では、関西・中京圏などのTXN系列局およびUHFアニメを多数放送する放送局が受信できる地域よりも不利な条件になることもある[55]

[編集] 地方局の事情による未放送の問題

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

漫画・ゲーム・小説(主にライトノベル)を原作とした作品のアニメ化が決定し、アニメ雑誌などで放送局が発表された場合、当該のキー局がテレビ東京系以外の4大キー局日本テレビTBSテレビフジテレビテレビ朝日および系列の在阪在名局)であったとしても、各系列に属するローカル局で(遅れネットでさえ)放送されるとは限らないケースも増えている(在阪・在名局のいずれかでさえ放送されないアニメも見られる)[56]

地方局の予算不足(主に番組販売購入費用面)の事情もしくは制作委員会側の事情(費用対効果の面など)により、キー局と同時ネットの放送が不可能なだけでなく、遅れネットでの放送も困難な状況を抱えることもあり、更に近年では一度再放送した旧作でも再び放送することさえままならない例も少なくない(地方局では大口のスポンサーが付かないケースも多いため)。

また、制作キー局の本放送時間帯が変更された場合(この場合は視聴率不振によるものが大半を占める)や放送期間の延長、年度末・秋季の改編期をまたぐ放送などにより、遅れネット局の編成の折り合いが付かずにシリーズ途中で打ち切られる例もしばしばある(最近の例では『結界師』など)。

地方によっては、民放が2~3局だった時代の方が、系列外向け時差スポンサードネットが多く行われていたためか、4局化した現在よりも、放送本数が多かったという例もある。この場合、作品によってはフィルムネットの形を取らず、キー局が一定の放送枠を設定して夕方枠などで裏送りを行い、複数の局が同一の遅れの幅と時間帯で放送する形を取るなど、キー局やスポンサーによる地方への配慮も行われていた。こうした取り扱いは、アニメだけでなくテレビドラマやバラエティ番組の時差スポンサードネットでも行われていた。また、遅れの幅が大きい場合は、数局共同で番販購入する形を取り、その中の1局が残りの局への送り出し局となる場合もあった

[編集] その他の問題

漫画・ゲーム・小説を原作とした作品のアニメ化を、アニメ誌漫画雑誌(原作の連載誌)などで特集する際、「全国○○系で放送」「○○系全国ネット」と銘打って取り上げるケースも見られるが、これは全国にある各系列局で放送するという意味であり、地方の全系列局同時ネットされるものではないため、全域で受信できるという意味ではない(全ての系列局で放送できるかはローカル局の事情により不透明であるが、仮に全ての系列局で同時ネット(フルネット)できたとしても、それでも系列局のない地域など受信できない地域は発生する)。

これにより、地上波のアニメが国内全域で受信できるかのような誤解を招くこともある。

アニメ誌の記事でも、ローカル局の遅れネットに関する情報がほとんど掲載されず、アニメの公式サイトやローカル局のウェブサイトでもあまり取り上げられない(制作会社などに許可を得なければならないため、アニメの画像を大きく掲載できない)。仮に全国フルネットであっても局によって系列局の数は異なるため、仮にテレビ東京系全国ネットと書かれていたとしても、系列局は6局しかない(しかもテレビ北海道のように一部地域で入らない箇所も存在する)ため、他系列フルネットと比べても見られる地域は限定的なものとなる。

また、近年では再放送枠が全体的に減少傾向にあるため、本放送を見逃したらDVDを購入もしくはレンタルをするか、ケーブルテレビスカパー!などを通じてアニメ専門チャンネルなどを頼る必要が多い事例が急増している。

また、最近ではファイル共有ソフトShareを用いてアニメ番組を違法にダウンロードさせたとして京都府警ハイテク捜査課が3人の男性を逮捕したことからも分かるように、ケーブルテレビやCS放送ですら高額で加入に二の足を踏んでいる地方のアニメファンに対し、こういった違法と知りつつ首都圏ないし関西圏のみでしか放送されないアニメをファイル共有ソフトでダウンロードさせるという事件まで生み出している。また、先述の通り、YouTubeニコニコ動画などの動画共有サービスにアニメが頻繁に無断アップロードと削除が繰り返され、著作権と地域格差を補正する役割とで折合がつかない状況になっているのも現状で、これらが著作権などの作者の権利の尊重ができず、これらを軽視し無責任に批判することが許容されやすい昨今のインターネットの風潮に拍車を掛けているという批判的な意見も存在する。 一方で、無料で公式にインターネット配信しているアニメもあるが配信されない番組もあり配信されても期間限定であったり有料の場合もあり地域格差を完全に補正しているわけではない。

[編集] 地方局制作テレビアニメの逆ネット事情

全日帯アニメに関しては、ゴールデンタイム帯や土日の午前帯など視聴率を高く取れる枠で放送される作品が多いことから、在京キー局ほか全国各地の同一系列局などに全国ネットされる例がほとんどだが(例外としてはテレビ愛知限定放映の『やっとかめ探偵団』など)、深夜アニメに関しては、地方局はおろか、在京キー局でも放送されない作品も今なお存在する。

その在京キー局に逆ネットされなかった深夜アニメは、ほとんど全てが首都圏内独立U局各局にネットされるため、UHFアニメとしても扱われる例が多い[57]

これは在京キー局がテレビアニメに限らず地方局制作の深夜番組の逆ネットに余り積極的でない姿勢や、系列局との間の表現規制の温度差(特にTBSとMBS・CBC両局との間における隔たりが目立つ)などが大きく影響しているものとされる。

逆に、一部の在京キー局もしくはその系列局制作・放送作品が関西圏のみ独立U局ネットとなる場合もある。これは古くから在阪局が在京キー局への対抗意識から自社制作番組の放送を優先する姿勢が強い[58]ことに加えて、文化の違いから両地区の深夜帯の編成に大きな隔たりがあることのあおりを受けている影響が大きいが、更に近年では関西圏全体で深夜枠が逼迫している事情も重なっている。

[編集] 再編への動きの兆候

2007年10月改編では今までにない大きな動きが見られた。

依然として全日帯アニメの衰退に歯止めがかからない中、ytv制作NNS系列全国ネット放送であった『結界師』が長らく続いていた月曜夜7時枠の視聴率不振を払拭できなかった結果、『後番組はおろかつなぎ番組さえ決まっていない』中でゴールデンタイム帯からの撤退が決まり[59][60]、うちytvと日テレでは深夜枠降格となった(今なお大半の系列局では未だ放映再開の目処すら立たず、そのまま打ち切りとなる局が続出した[61])。

また、テレビ東京系列の『アニメ530』ゾーンで苦戦を強いられている第1枠のうち、新作アニメ枠は木曜のみとなった(2008年4月期には火曜に変更)。更にTBSも一度は復活した自社制作全日帯アニメを再び休止することになった。

深夜アニメにおいても在京キー局で最も放送本数が多かったテレビ東京が新作深夜アニメ枠をプラスマイナスで3枠減らし(特に6年半にわたって続き、同局の深夜アニメとしては唯一BSジャパンにもレギュラーネットしていた土曜深夜小学館原作作品枠が廃止されたことで、BSジャパンで放送の深夜アニメが2008年4月開始の『ゴルゴ13』まで存在しない事態となった)、テレビ朝日もかつて迷走状態に陥った深夜アニメ枠を再び休止することになった。

深夜帯放送のUHFアニメにおいても放送本数が飽和状態に陥って独立U局でも枠不足を露呈する状況に陥り、それに追い討ちをかけるように2007年9月に発生した未成年による殺人事件および児童買春事件の影響から、複数の作品が事実上の打ち切りもしくは局によっては開始直前に放映中止を決定するケースも出ている(独立U局においても表現規制を強化する方向に動きつつあることを示唆する現象となった)。

更に制作本数および放映体制において飽和状態になりつつあるテレビアニメ枠をテレビドラマ枠(全日帯においてはテレビ東京系の『ドラマ530』など。深夜帯の場合は深夜ドラマもしくは深夜特撮)枠へ鞍替えするケースも出ている。

2009年4月期には読売テレビ制作日本テレビ系列局全国ネットアニメ枠が土曜夕方および日曜朝にそれぞれ移動となった結果、4大キー局でゴールデンタイム帯にテレビアニメを放送するのはテレビ朝日系列のみとなった。

[編集] その他

本来は一部地域ネットの全日帯アニメとして制作された作品が、ネット局では編成の都合で深夜帯に放送されるというケースが時折ある。これはテレ東系アニメの他系列遅れネットにもまれに見られる。[62]。一方で深夜アニメでも逆の例が生じることもある[63]

また、当初は深夜アニメとして企画されたが、全日帯アニメに変更された例もあれば(おとぎ銃士 赤ずきん[要出典])、その逆のケースもある(『コードギアス 反逆のルルーシュ(第1期)』[64])。

変わった例では1990年代前半の前後において、日テレ制作の夕方枠アニメが、系列局のytvでは編成の都合で[65]、小・中学生層がビデオ予約録画をしない限り視聴困難な平日午前帯に放送されていた時期があった(後に平日早朝に移動した作品もある)。また、TXN系列局のテレビ大阪およびテレビ愛知においては、1990年代前半においては当時の夕方6時30分枠が過去のアニメの再放送枠となっていた関係で、他の系列局で同時ネットされていたアニメ作品が別の時間帯で放送されていた[66]

更に特殊な例として、同じ作品でも局によってはシリーズ途中で全日帯から深夜枠に移動したり、逆に深夜枠から全日帯に移動するケースも見られる(『ラーゼフォン』。キー局のフジテレビでは視聴率不振を理由に夕方枠から深夜枠に降格。逆にネット局の東海テレビでは深夜枠から夕方枠に移動)。

1990年代前半まではテレビ東京以外の在京キー局でも平日の夕方6時台に放送する作品も存在したが(特撮作品および帯番組も含む)、4大キー局が揃ってニュース番組枠化したことで、そのような作品は現在存在しない。

1976年にMBS制作・TBS系で放送された『花の係長』、および2000年にテレビ東京系列で放送された『ラブひな』は新作テレビアニメとしては極めて珍しい夜10時台の放送であった[67]

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ NHK教育独立UHF局系、民放キー局、『おはスタ』『おはコロシアム』『アニメロビー』など。
  2. ^ TBS制作の深夜枠の『トンデモネズミ大活躍』、『生徒諸君!』や日本テレビ系列『金曜ロードショー』の『ルパン三世TVスペシャルシリーズ』や『はじめの一歩』など。
  3. ^ 関西圏中京圏では準キー局広域局で放送、更に準キー局・広域局もしくは地方局が制作か先行放送の作品が、関東圏では独立U局で放送の例も含むため。
  4. ^ ここでは『マシュマロ通信』の本放送版を基本にして記述する。
  5. ^ TBSMBSなど。
  6. ^ わかさ生活が提供のTOKYO MXKBS京都テレビ大阪の全日帯放送作品など。
  7. ^ 終了直後から続編を放送して放送期間延長が行われる人気作品シリーズも多い。
  8. ^手塚治虫のドン・ドラキュラ』は、広告代理店の倒産が原因で1クールも持たずに打ち切られた。また、『サイボーグクロちゃん』はアニメ制作会社が倒産したために未完のまま終了している。
  9. ^魔法のプリンセスミンキーモモ』シリーズの1982年の初代で、打ち切りが決定されたが、最終回まで制作され、さらに急遽再延長が決定された例もある。
  10. ^ 最近では『結界師』が全国ネットゴールデンタイム帯枠から各局ローカルセールス枠に格下げされ、関西圏と関東圏などでは深夜帯へ移動している。
  11. ^ MBS制作『コードギアス 反逆のルルーシュ』『機動戦士ガンダム00』。
  12. ^ 長期作品の場合、放送途中からハイビジョン制作に移行したものも少なくない。
  13. ^ これについては、1960年代は当時はテレビアニメの駆け出し的な存在であったこと、2000年代は作風を考えた結果、歌詞字幕を表示しないことにより雰囲気が出る作品が多くなったことだと思われる。
  14. ^ハヤテのごとく!』。
  15. ^グリーングリーン』や『はっぴぃセブン〜ザ・テレビまんが〜』など。
  16. ^ 山崎一幸 「結末はDVDで……テレビアニメに“あのね商法”が流行か?」『INTERNET Watch』2006年4月6日、インプレス
  17. ^ 深夜枠の『巌窟王』以降緩和される傾向にある。
  18. ^恐怖のポケモンチェック」『TVアニメ資料館』2002年10月2日。
  19. ^テレビ東京の倫理規制とは?」『TVアニメ資料館』2001年1月10日。
  20. ^ 子会社のBS-i限定放映作品に関してはUHFアニメ並みに規制が緩いが、近年では地上波と同時展開の作品が多いため、かつてほど表現規制の緩い作品は存在しない。
  21. ^ 2006年10月から『土6』枠で放送されていた『天保異聞 妖奇士』が、1年間放送予定だったにも関わらず、半年で終了するという事態が発生してしまった。
  22. ^ 作品によっては、テレビ放送向けに規制処理を行う場合もあるが、それでもキー局のTBSよりは緩い。
  23. ^ AT-Xでの放映も、年齢制限の導入を要望するAT-X側と、それを『誰にでも楽しんで見て貰える自負がある』と頑なに拒んだ制作側との折り合いが付かずに見送りとなった。
  24. ^ 「アニメの門 場外乱闘編」VOL.7 極私的アニメブーム論。出演:藤津亮太(アニメ評論家)、小川びい(ライター)、Mr.T(元ライター)。藤津亮太の同イベント報告『宇宙世紀大全』とイベントのお礼などおよび、そのページよりリンクされている同イベントの内容を報告している個人ブログより。
  25. ^ TBSは自社制作に消極的であった。
  26. ^ 渡辺由美子 「アニメの制作、それぞれの思惑」『アニメ批評』創刊準備号、マイクロマガジン社、1999年2月9日、10-11頁。
  27. ^ テレビ東京(広報・IR部長大木努)は、「アニメはもう子供たちのファーストチョイスではない」と述べている。2007年4月11日、『東京新聞』より。
  28. ^ 土曜日の午前帯増加には小中学校の週休2日制度導入で在宅率が上がり視聴が可能になったことが大きい。
  29. ^ 特に深夜帯では他系列では極めて少ない『4クール、もしくはそれ以上の放送期間』の作品が複数存在するほどである。
  30. ^ 腸捻転時代は朝日放送(ABC)とネット関係にあり、ABCもTBSと比べるとアニメ制作に熱心である。
  31. ^ 番組開始当初は火曜18:55~19:24枠だったが、視聴率不振で枠降格およびローカルセールス化。
  32. ^ MBSや中部日本放送 (CBC)と言ったネット局では深夜帯での放送であった。
  33. ^ CBCも全日帯アニメを手掛けていた時期もあったが、『ウルトラマンネクサス』以降はMBSと入れ替わるように平成ウルトラマンシリーズ製作担当局となった関係で休止状態にある。
  34. ^ 一方で時間帯にそぐわないとされるエロティック・グロティック描写や戦争・人体実験などの過度な表現描写が問題視されるようになった。
  35. ^ MBSやCBCも力を入れており、近年ではTBSでも両局制作作品の逆ネットも開始している。
  36. ^ 東海テレビは諸事情で一時撤退していたが、2007年7月より再開(ただし関西圏では関西テレビとの組み合わせから、独立U局ネットに変更)するも、同年9月に発生した事件の影響で打ち切られ、2008年1月期より『true tears』までUHFアニメが存在しない事態となった。
  37. ^ 関西テレビ放送のテレビアニメ制作実績は深夜帯も含めて僅か3本のみで、UHFアニメの幹事局担当作品の方が多いほどである。
  38. ^ メ~テレ(名古屋テレビ)は、1969年に放送された「史上初の在名局制作アニメかつ地方局制作深夜アニメ」である『六法やぶれクン』を制作している(ただし当時はクロスネット関係にあった日テレ系で放送された)。
  39. ^ 現在は月曜朝の『はっけん たいけん だいすき! しまじろう』を制作。参入当初は暫く月曜18:00~18:30枠を担当していた。
  40. ^ TVhに関しては一部地域放送の単独制作作品あり(『ヘイ!ヘイ!シュルーム』)。
  41. ^onちゃん夢パワー大冒険!』『白い恋人』など。いずれも北海道ローカルで先行放送の後、道外のANN系列局・BS朝日などで放送。なお、前者は自社制作だが、後者は石屋製菓制作である。
  42. ^ 沖縄県を例とした場合、本島と離島において受信できるチャンネル数の格差があり、那覇市および本島で3局(琉球放送沖縄テレビ琉球朝日放送)が受信できても、離島では受信できないケースがある。
  43. ^ 北海道の場合、札幌市以東・以北において民放が全く受信できない地域も存在し、地デジの中継局も開設されない可能性がある(後述)。
  44. ^ 日本テレビTBSフジテレビテレビ朝日および系列の在阪局在名局
  45. ^ かつては関東ローカル放送作品も多かったが、現在は極めて稀にはなっている。ただし、以前ほどではないもののテレビ北海道テレビせとうちTVQ九州放送のいずれかで放送されない例は今なお多い。またテレビ愛知でさえ放送されない例、一部の系列局では放送されず系列外(主にびわ湖放送ぎふチャンなど)で放映される例さえ散見される。
  46. ^ 在京キー局の系列5局(日本テレビ系・TBS系・フジテレビ系・テレビ朝日系・テレビ東京系)が受信できる地域を、便宜的に「都市」と称することもある。
  47. ^ これはテレビ東京側が内容面で地上波放送を拒否したため、「結果的にそうなっただけ」でしかなく、予算や地上波による地方間の格差を意図したものではないことに注意されたい。
  48. ^ 作品によっては、版権・スポンサーの関係や制作側の系列局へのネット予算不足などからネットされない場合もある。
  49. ^ AT-Xもほぼ同様の理由で同時ネットができない状況にある。
  50. ^ 深夜アニメに関しては、むしろ4大系列での放送作品の方が3大都市圏以外で放送される例が少ない傾向が強いが(現在では特にテレビ朝日系列制作作品で顕著である)。
  51. ^ 参考記事1参考記事2
  52. ^ 漫画作品などがOVA化されると、ファンの間からは『次はテレビアニメ化だ』という声が聞かれるのは現在でもよくあるが、キー局や有力独立UHF局を擁し、地上波のアニメをほぼ100%視聴できる南関東地方(1都3県とその周辺地域)や、大半をネットする関西(主に京阪神地域とその周辺)・中京圏(主に愛知県とその周辺)でしか歓迎されず、それ以外の地方(特に五大都市圏以外)に在住するファン層からは、ローカル局では放送されないと判断され、冷めた目で見られている(遅れネットの放送でも、打ち切りになる公算が大きいと見られることもある)。
  53. ^ 一部のアニメ作品ではBS11スカイパーフェクTV!e2 by スカパー!、ケーブルテレビの各チャンネル(主にアニメ専門チャンネル)でも放送したり、ブロードバンド配信を行っているが、それでも地域格差を完全に解消するには程遠いのが現状である。
  54. ^ 茨城県に至っては県域放送の民放テレビ局が未だに開局していない都道府県であるため、関東ではもっとも不利な地域ということになる。ただし、県南部・県西部などでチバテレビ・テレ玉・TOKYO MXなどが、ごく一部の地域でtvkが直接受信できる。
  55. ^ UHFアニメに至っては、北海道福岡県佐賀県などの地域よりも不利な条件にすら化している。そのため、テレビアニメを求めている視聴者(主に若年層)の地域離れや東京一極集中の一因にもなっているのは否めない。地上波デジタル放送の推進に伴う政策から、混信による県外U局の受信障害、ケーブルテレビ局(特に小規模局)による県外U局の再配信も打ち切る局が相次いでいるため、尚更である。逆にいえば、それが都心部に人口が集中する一因にまでなっている。
  56. ^ 逆に、在阪局・在名局で制作して放送されるアニメを、在京キー局で逆ネットしない例も一部あるが、そのような場合は人口も多い関東広域圏に在住する視聴者(主におたく層)から未放送に対する苦情が殺到するのは明らかであることと、各種メディアの拠点が関東地方に集中していることもあるため、大半は独立U局ネットとなる。
  57. ^ 過去に一度だけ、MBS制作の『フォーチュン・クエストL』が異系列のテレビ東京にネットされた事例がある。これはMBSが腸捻転時代にテレビ東京の前身である東京12チャンネルとネット関係があり、その名残で現在もテレビ東京の大株主であることも影響している。
  58. ^ MBSに至っては、同一系列のTBS・CBC制作深夜アニメよりも、自ら幹事局を担当するUHFアニメを優遇する傾向が強いほどである。
  59. ^ 余談だが、通常であれば例え打ち切りが決まったとしても、その後番組もしくはつなぎ番組の準備を行いながら、該当作品は短縮版のストーリー構成に変更するなどで対応する例がほとんどであるが、今回はそれらの動きすらない状況下での決定劇であったことが、ytvの諏訪道彦プロデューサーの公式ブログから伺える。
  60. ^ その後、暫定的に空いた枠を利用して『名探偵コナン』を1時間枠化し、2008年1月からはかつてフジテレビ系列で放映された『ヤッターマン』のリメイク版を放映している。
  61. ^ そのうち福岡放送(FBS)では「放映(再開)の予定はありません」と、自社公式サイトで発表している。
  62. ^ 例:新潟での『絶対可憐チルドレン』(新潟では過去に『ONE PIECE』や『ケロロ軍曹』を深夜に放送したことがある。)や静岡での『NARUTO-ナルト-疾風伝』など。過去には『TBS土曜夕方5時半枠』放送作品において、系列局のMBSでは深夜帯の『アニメシャワー』枠で放送される場合があり、2007年4月放送開始の『ラブ★コン』も同様である。これはCBCでも多く見られる。
  63. ^ 例:TBSでは深夜帯に放送された『ああっ女神さまっ(第1作目)』が地上波で唯一のネット局であった北海道放送(HBC)では日曜朝6時枠での放送(途中で土曜日の同時間帯に移動)。また、TBS・MBS共同制作で2007年4月から2クール放映の『おおきく振りかぶって』は、MBSが全放送局で唯一、土曜夕方5時30分枠の全日帯放送であった。
  64. ^ ただし、第2期となる『R2』は、2008年4月より日曜夕方5時枠全国ネット放映となった。
  65. ^ 夕方枠に自社制作の生放送バラエティ番組『ざまぁKANKAN!』を放送したため。
  66. ^ 中にはネットそのものがなかった例もあったり、編成の都合で頻繁に放送日時が変更された作品もあった。
  67. ^ 近年ではTOKYO MXが再放送枠や時期によっては新作UHFアニメ枠を同時間帯に設けている。また、tvkUHFアニメの新作を同時間帯に放送したことがある。

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最終更新 2009年11月24日 (火) 05:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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