トヨタ・ソアラ

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トヨタ・ソアラ(SOARER)は、1981年から2005年までトヨタ自動車で製造・販売されていた高級スポーティークーペである。

目次

[編集] 歴史

[編集] 初代 Z10型(1981-1986年)

トヨタ・ソアラ(初代)
GZ10 / MZ1#型
前期型 2800GT エクストラ
後期型 2000GT ツインカム24
車内
乗車定員 5人
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン 直列6気筒 3.0/2.8/2.0L
変速機 4速AT/5速MT
駆動方式 FR
サスペンション F:マクファーソンストラット
R:セミトレーリングアーム
全長 4,655mm
全幅 1,695mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,660mm
車両重量 1,305kg
ブレーキ 4輪ディスク
データモデル 2800GT 4AT(前期型)
-このスペック表は試行運用中です-
  • 1980年、「大阪国際モーターショー」で「EX-8」の名称で参考出品される。
  • 1981年2月に「ソアラ」が発売され、グリフォンをイメージしたエンブレムが付けられる。第2回'81-'82日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞する。
    • 操作にタッチパネルを用いたマイコン式オートエアコン、走行可能距離、目的地到着時刻をマイコンにて自動演算するドライブコンピューターなどが上級車種に採用された。
    • エンジンはGT系に5M-GEU、VX、VR、VII、VIには1G-EUが搭載。ツインカムエンジンの5M-GEUは、SOHCの5M-EUのブロックにアルミ製ツインカムヘッドを乗せたもので、馬力で+25psの170ps、トルクで+0.5Kg/mの24.0Kg/mを出力(全てJISグロス値)。カム駆動をタイミングチェーンからタイミングベルトに変え、カムとバルブの隙間を常に油圧によってゼロに保つラッシュアジャスターが採用(1G-EUと同等のもの)。
    • 2種のエンジンに組み合わされるトランスミッションは5速マニュアルと4速オートマチックで、特に1G-EUと組み合わされたA42DL型オートマチックトランスミッションはオーバードライブの4速時にロックアップクラッチを作動させる2ウェイオーバードライブ機構を採用。
    • VII以上はトヨタ初となる回転数感応型パワーアシスト付ラックアンドピニオンステアリングが採用。
    • サスペンションは全グレード4輪独立懸架(前マクファーソンストラット、後セミトレーリングアーム)で、ブレーキは4輪ディスクタイプが採用。GTグレードとVRには国産車初となる4輪ベンチレーテッドディスクが採用され、ばね定数を高めたサスペンションとタイヤは195・70HR14サイズのミシュランXVSとの組合せとなる。
  • 1981年7月にはM-TEU型直6SOHC・2000ccターボ (145ps 21.5kg/m)を搭載する2000VR・2000VIIターボが追加。
  • 1982年の部分改良でエンジンをコンピューターで統合制御するTCCS及び5M-GEU搭載車のATに変速を電子制御にて行うECTが同時に採用。最廉価モデルである2000VIが廃止になり、全グレードがデジタルメーターとなった。専用本皮バケットシート、テクニクス製オーディオ、専用2トーン色を特別に奢られた最上級グレードの2800GTリミテッドが追加。また、ホンダ・アコードに採用され定評だったクルーズ・コントロールも装備されている。これはON・OFF、セット、リジュ-ムといったベーシックな設置であった。またオーディオのイルミネーションにもON・OFFスイッチがあった。AMラジオの周波数は上限1602付近であり、高速道路の一般的な情報提供の1620には対応されていない。
  • 1983年にマイナーチェンジを行い、新たに1G-GEU搭載の2.0GTが追加されM-TEU搭載車は2.0ターボに統合された。2800GTエクストラは廃止された。内外装に大幅な変更が行われ、外装では前後バンパー、モール、グリル、テールランプのデザインが変更されて全長が20mm延長され前輪揚力係数の低減を実現している。内装では2800GTリミテッドのみ採用だったバケットタイプのシートを2.0GT及び2.0ターボに拡大採用。内装飾の変更、新デザインのデジタルメーター。左右ドアにポケットの追加。ステアリングホーンパッドの意匠変更等である。
    • ショックアブソーバーの減衰力をマイコンで自動制御(スイッチにより任意に切り替えも可能)するTEMSが2.8GT、2.8GTリミテッドに採用された。タイヤは60扁平タイヤが認可されたため205/60R15サイズが2.0ターボ及び2.0GT、2.8GT系に採用されホイールも新デザインの15インチにサイズアップされた(VII、VR、VXは前年と変更無し)GTリミテッドのみピレリP6が装着された。
    • エンジンは1G-GEU型直6DOHC・2000cc(160ps 18.5kg/m) がラインアップされ、M-TEU型は水冷インタークーラー装着により (160ps 23.5kg/m)となる。TCCSは5M-GEU搭載車をはじめ、1G-EU、M-TEU、そして新たに採用された1G-GEUに採用を拡大。
  • 1984年の部分改良で電動ドアミラー(格納は手動)が設定され、AT車のノブ形状が変更されオーバードライブスイッチが付く。エクステリアではフロント及びリヤスポイラーがオプション採用。5M-GEUエンジンは圧縮比を8.8から9.2に上げ175ps、24.5Kg/mとなった。
  • 1985年の部分改良では、2.8Lの5M-GEUから新たに3Lの6M-GEU(190ps 26.5kg/m)が搭載(MZ12型)された他、1G-EUがバキュームセンサーを採用、圧縮比アップにより130psにパワーアップ。
    • 「トヨタ エレクトロ マルチビジョン」を3.0GTリミテッドのAT車にオプション。小型ブラウン管による地上アナログTV、タコメーター表示、シフトポジションを表示する他、燃費、オイル交換時期などのメンテナンス時期、ダイアグノーシスを表示する。外観上ではトランクフード脇の左右2本のテレビ受信用のオートアンテナが特徴。


[編集] 2代目 Z20型(1986-1991年)

トヨタ・ソアラ(2代目)
GZ20 / MZ2#型
前期型 2.0 GTツインターボ
乗車定員 5人
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン 直列6気筒 3.0/2.0L
変速機 4速AT/5速MT
駆動方式 FR
サスペンション 4輪ダブルウイッシュボーン
全長 4,675mm
全幅 1,725mm
全高 1,335mm
ホイールベース 2,670mm
車両重量 1,510kg
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
データモデル 3.0GT 4AT(後期型)
先代 Z10ソアラ
後継 Z30ソアラ
-このスペック表は試行運用中です-
  • 1986年発売。
    • エンジンラインナップは2000ccが1G-EU、1G-GEU、1G-GTEUツインターボ(185ps,後に200ps,210ps)、7M-GTEU型直6・DOHC・3000ccターボ(前期型230ps、後期型240ps)がラインアップ。89年1月のマイナーチェンジで直列6気筒OHCの1G-EUがハイメカツインカムである直列6気筒DOHCの1G-FEとなった。グレードは下からVZ、VX、2.0GT、2.0GTツインターボ、3.0GT、3.0GTリミテッド。
    • 先代のスタイルを継承し、曲線を巧みに取り入れた。販売時期が好景気と重なったため、高価格にもかかわらず販売は好調だった。
    • サスペンションはトヨタとしては2000GT以来の4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。オプションで、金属バネの代わりに空気のバネを採用した電子制御式エアサスペンションを世界で初めて搭載(3.0GTリミテッド・エアサスペンション仕様車)。
  • 1987年1月に7M-GTEU搭載車に5速MT追加。クラッチは日本初のプル式クラッチスプリングを採用。後席中央に2点式シートベルトの追加等の小変更を実施。
  • 1988年1月、マイナーチェンジ。内外装を変更し後期型となる。内装ではステアリングの意匠変更、デジタルメーターのデザイン小変更等。外装ではフロントグリル、テールランプのデザイン変更。エアロバンパーのフォグランプ内蔵化。最廉価グレードのVZ廃止、変わって2000cc最上級グレードとなる2.0GTツインターボL追加。7M-GTEU、1G-GTEUはプレミアムガソリン仕様に。
  • 1989年4月、限定車(500台)として3.0GTをベースにした電動折りたたみ格納式メタルトップ採用のエアロキャビン発売。
  • 横山やすしが愛車として乗っていた車である。


[編集] 3代目 Z30型(1991-2000年)

トヨタ・ソアラ(3代目)
JZZ3# / UZZ3#型
前期型 4.0 GT
後期型 2.5 GT-T
乗車定員 5人
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン V型8気筒 4.0L
直列6気筒 3.0/2.5L
変速機 4速AT/5速MT
駆動方式 FR
サスペンション 4輪ダブルウイッシュボーン
全長 4,860mm
全幅 1,790mm
全高 1,340mm
ホイールベース 2,690mm
車両重量 1,630kg
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
データモデル 4.0GTリミテッド 4AT(前期型)
先代 Z20ソアラ
後継 Z40ソアラ
-このスペック表は試行運用中です-
  • 1991年、フルモデルチェンジ。全車3ナンバーサイズとなる。より大柄となったボディサイズやスポーツカー需要の減退などもあり、国内での販売は歴代モデルに比べやや低調となってしまった。

歴代モデルとしては初めて海外へ輸出され、レクサス・SCとして販売することになった。

    • アメリカで開業したレクサスブランド向けのクーペとして開発され、デザインもカリフォルニア州のデザインセンター「CALTY」で行われた。
    • エンジンは、1JZ-GTE型直6・DOHC・2500ccツインターボ(280ps)と1UZ-FE型V8・DOHC・4000cc(260ps)。
    • コーナー時に車体をほとんどロールさせないアクティブサスペンション仕様車を設定。
    • グレードは2.5GTツインターボ・2.5GTツインターボL・4.0GT・4.0GTリミテッド・4.0GTリミテッドEMV仕様・4.0GTリミテッドアクティブサスペンション仕様の6種類。
    • トランスミッションは4.0GT系には4速AT、2.5GT系には4速ATと5速MTが設定された。
  • 1992年5月の小変更ではアクティブサスペンション仕様車にもサンルーフが設定されるようになった。また、耐擦り傷性を向上させた黒のボディカラーが追加され、4.0GTリミテッドのフロントシートにシートヒーターを標準装備した。
  • 1994年1月にマイナーチェンジを行う。このモデルは中期型と呼ばれる。フロントバンパーとテールライト・16インチアルミホイールのデザインを変更。
    • グレード名称を4.0GTリミテッドを4.0GT-L、2.5GTツインターボを2.5GT-Tへ変更。コイルサス仕様の4.0GTを廃止。4.0GTに換えて2JZ-GE搭載の3.0GTが登場した。トルセンLSDを全車にオプション設定した。
  • 1995年5月の小変更では1UZエンジンの改良で5psと1.0kg-mアップの265ps/37.0kg-mとなる。
  • 1996年8月、マイナーチェンジを行う。ここからは後期型と呼ばれる。

外装・メカニズムを含めた大掛かりなリニューアルを行なう。フロントバンパーに小型のグリルが設けられた。その他にサイドマッドガードが追加され、リアバンパー、リアコンビネーションランプ・リヤスポイラーのデザインも変更された。

    • ABSと運転席・助手席エアバッグを全グレードに標準装備。
    • 2.5Lモデルのエンジンは、JZX100系と同様にVVT-iを採用しシングルターボとなった。
    • 2.5GT-T LパッケージはピエゾTEMSに変えてスカイフックTEMSを採用。5速MTは2.5GT-Tの標準仕様のみに設定。
    • 4.0LモデルはEMVを標準装備とし、アクティブサスペンション仕様車を廃止。
    • 3.0LモデルにSパッケージ(スポーティーチューンドサスペンション、16インチタイヤホイール(ホイールデザインは2.5GT-Tと共通)、リヤスポイラー&リヤワイパーを標準装備、ボディカラー問わずブラックの内装色)追加。
  • 1997年8月の小変更では4.0Lモデルを廃止。3.0Lモデルの2JZ-GEエンジンにVVT-iが採用され、パワーアップと低燃費化が図られた。また、3.0GT-Gパッケージには新たに本革シートがオプション設定された。
  • 1999年8月の小変更で、3.0GT及び3.0GT-Gパッケージも16インチのタイヤを標準装備し、2.5GT-Tと同じブレーキを装着した。
  • 2000年12月に後継モデルであるZ40系の登場を控え、生産を終了した。


[編集] 4代目 Z40型(2001-2005年)

トヨタ・ソアラ(4代目)
UZZ40型
レクサスSC
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドアコンバーチブル
エンジン V型8気筒 4.3L
変速機 5速AT
駆動方式 FR
サスペンション 4輪ダブルウイッシュボーン
全長 4,515mm
全幅 1,825mm
全高 1,355mm
ホイールベース 2,620mm
車両重量 1,730kg
ブレーキ F:ベンチレーテッドディスク
R:ディスク
データモデル 430SCV(後期型)
後継 レクサス・SC
-このスペック表は試行運用中です-
  • 2001年4月、モデルチェンジ。海外仕様車はレクサス・SC(前期型)として販売される。
  • 1999年の東京モーターショーに、「レクサスブランド開業10周年記念車」として展示されたコンセプトカー「レクサス・スポーツクーペ」がその源流となる。ヨーロッパにあるトヨタのデザインスタジオ「ED2」(旧・EPOC)にてデザインされた。デザインを担当したのは、初代ヴィッツの外装デザインを手がけたギリシャ人デザイナーであるソリティス・コヴォス氏。
    • 先代同様に北米市場を重視し、ボディタイプは電動格納式ハードトップを持つコンバーチブルに変更。北米では2シーターのスポーツカーの保険料が高額であるため、乗車定員は4名とした。
    • エンジンは30系セルシオと同じ3UZ-FE型V8・DOHC・4300cc(280ps)を搭載。先代の直6エンジン搭載モデルは廃止。
    • ミッションは5速ATのみ。また、トヨタブランド車としては初めてとなる18インチアルミホイール&タイヤを履いた初めてのモデルとなった。
    • 「ソアラのアイデンティティ」ともいえたデジタル式のメーターは消滅し、サイドブレーキも先代までのハンドレバー式に代わって足踏み式が採用された。
    • 内装は本木目のパネルがふんだんに使われ、黄色系、ブラウン系、ダークブラウン系の3種類の木目色と、黒、赤、茶(タン)、白(エクリュ)の4種類のシート地が設定された(赤内装+黒木目は、特別塗装色であるコスモシルバーの専用設定内装色だった)。
    • マークレビンソンのオーディオシステムや、トヨタブランド車初のランフラットタイヤをオプション設定。
  • 2005年、外装・内装・メカニズムに至るまで大掛かりなマイナーチェンジが施され後期型となるが、日本でのレクサスブランド展開に伴って海外仕様と同じ「レクサス・SC」とブランド名称を統合、同年8月30日にレクサス・GSとともに新たにレクサス店から発売された。これに伴ってトヨタブランドの「ソアラ」は販売を終了。その歴史に幕を下ろした。
  • ニュースキャスター安藤優子の愛車でもある。

[編集] パトカー仕様

1997年から、Z30系が覆面パトカーとして警視庁及び神奈川県千葉県埼玉県栃木県静岡県愛知県岐阜県大阪府鳥取県高知県長崎県熊本県宮崎県沖縄県高速道路交通警察隊に配備された。グレードは2.5GT-Tの5MT車で配備台数は20台。また、一般仕様のパトカーも三重県警察にフェンダーミラー仕様で導入された。

[編集] レース活動等

所謂JAF戦に於いての話に限定すると、Z10系が坂東商会よりJSSに参戦していたがそれ以外は目立ったレース活動はZ40系がレクサスSC430として出場するまで見られなかった。

だがその一方、チューニングベースとしては様々なジャンルから需要が存在している。

1980年代前半においての各自動車専門雑誌主催の谷田部での最高速トライアルにて日産L28型搭載車(主に日産・フェアレディZ)と並びBNR32型スカイラインGT-R登場まで最高速トライ用ベース車として使用されていた。なかでも有名なのはトラストチューンのMZ11型ソアラで最終的には空力的に不利なボディ形状ながら312km/hを突破するほどの改造車であった。

名機の誉れ高い1JZ-GTEを搭載した2.5Lモデル(JZZ30系)には5MTの設定もあり、またJZA80スープラ純正のゲトラグ社製6速MTが、ほぼ無加工にて換装が可能なため、様々なジャンルのチューニングベースに用いられる。

また、この時期のトヨタ車の特徴として、多彩なエンジンバリエーションがあったことから、Z10、20系ではM型やG型エンジンからJZ型エンジンへ換装するチューニングも見られ、現代の車両に負けないパフォーマンスを見せるものもある。特に20系ソアラは70系スープラに共通部品があり換装しやすい。

40系はブランドチェンジしたレクサスSC430がスーパーGTやD1グランプリでエンジンスワップをされ活躍しているが、ユーザーレベルではモデルチェンジにより車格や価格が上がったことで外装以外で手を加えるものが少ない。しかし、かつてはTOM'Sなどからスーパーチャージャーキットが発売されていた。

[編集] 車名の由来

  • 「ソアラ」の車名は英語で最上級グライダーの意味である。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ


最終更新 2009年11月6日 (金) 13:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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