ハードトップ

ハードトップの最新ニュースをまとめて検索!

ハードトップ(hardtop)とは、

目次

[編集] ボディスタイルとしての「ハードトップ」

元祖ピラーレス・ハードトップ、キャディラック・クーペドゥビル(写真は1950年型)
ピラーレス・ハードトップの例:前後の窓を全て降ろしたAMCランブラー・アンバサダー1958年型

[編集] 由来

スリーボックスの形態(エンジンルーム、室内スペース、トランクルーム)を持つ自動車のうち、主に側面中央の窓柱(Bピラー)の無い形状を言う。

車体デザインにスポーティさや開放感を持たせることを主な狙いとしており、固定された屋根を持つボディ形状にもかかわらず、オープンカーに脱着式の屋根を装着した時のスタイルを連想させるデザイン手法である。フォー・カブリオレ(偽のカブリオレ)とも呼ばれる。なお、オープンカーや一部のSUVに用意されることが多い脱着式の屋根が元来の意味での「ハードトップ」である。(#自動車部品としての「ハードトップ」にて後述)

ハードトップ・スタイルは、アメリカ1949年に登場したキャディラック・クーペドゥビルが初めて採用した。この車は一大センセーションを巻き起こした。こののち、アメリカでは2ドアクーペ・4ドアセダンともにこの手法が大流行した。前後の窓を全て降ろした際、中央部にはピラーが残らず大きな開口部を見せることが、乗員の開放感と共に車体デザイン上の演出になっていた。

この演出は、現在ではメルセデス・ベンツCLクラスベントレー・コンチネンタルGT、ベントレー・ブルックランズ(同アルナージをベースにした2ドアクーペ。550台の限定生産)といった、ごく一部の高級クーペが引き継いでいる。

1970年代の日本車を代表するハードトップ:日産・スカイライン(C110型系)

[編集] 日本車のハードトップ

日本車では1965年トヨペット・コロナハードトップ(RT50型系)が初採用である。これは2ドアハードトップ車であった。その後1970年代にはトヨタ・クラウン日産・セドリックのような高級車から、ブルーバードカローラなどの大衆車、更にはダイハツ・フェローMAXホンダ・Zといった軽自動車にまで2ドア・ピラーレス・ハードトップが設定されるようになり、4ドアセダンでも、パーソナル需要を主として高級車を中心に4ドア・ピラーレス・ハードトップが流行した(後述)。

ただし、1970年代前半の2ドアハードトップは、ボディ剛性の確保とアメリカ車の影響を受けてCピラーが太く処理されており、これに伴いリヤサイドウインドーの面積も小さなものとなっていた。このため、Bピラーをなくしたことによる開放感の演出は希薄なものとなっていた。特に斜め後方視界の悪化は顕著であり、オイルショック以後発売された2ドアハードトップ車では、トヨタ・クラウン (S80系)日産・ブルーバード(810型系)に代表されるオペラウインドー付のものが登場する。

[編集] ピラーレスとピラード

ピラーレス・ハードトップの例:トヨタ・コロナEXiV(ST180型系)
ピラード・ハードトップの例:トヨタ・マークII(X80型系)

車体側面中央部の柱(Bピラー)が無いため、ボディ剛性や側面衝突への安全性を十分に確保するためにはコストと重量増が必要である。そのため、Bピラーを残したままでハードトップの印象を持たせた形態のものも登場し、日本ではトヨタが「ピラード・ハードトップ」と名づけ、日産との差別化を図った。窓枠を持たないドアという意味で、「サッシュレスドア」という表現もなされる。

4ドア車について日本で初めてサッシュレスドアを用いた車種は、1972年2月に登場したスバル・レオーネである。ただしこの車種はBピラーを残しており、メーカーはハードトップという表現を用いなかった。国産初のピラーレス・ハードトップ4ドア車は同年8月に追加設定された230型系セドリックおよびグロリアである。4ドアのピラーレス・ハードトップは主に日産が好んで採用し、ピラード・ハードトップはトヨタ・マツダ・三菱が積極的に採用していた。

ピラーレス・ハードトップ車が安全面で十分な対応をするには前述のとおり大きなコストアップが必要であるため、徐々にピラード・ハードトップへと移行し、1993年のカリーナED/コロナEXiV,ローレルのフルモデルチェンジをもって日本車におけるセンターピラーレス・ハードトップ車は消滅した。クラウンマークIIチェイサーセドリックグロリアローレル、スカイライン、レオーネなどがこれにあたる。軽自動車では2代目オプティが軽自動車史上唯一の4ドアピラードハードトップである。

海外でも、かつて大流行したアメリカ車を含めピラーレス・ハードトップはほとんど見られない。オープンカーや一部のショーモデル・コンセプトカーを除けば、現在では上記二車種のような高級クーペに採用されるのみである。

[編集] 現状

現在では、国内外ともに、かつてのような流行は去っており、少なくともクーペ以外におけるハードトップ形式は減少傾向にある。窓枠がないドアを採用する場合、サイドウィンドウが小さめになるため、特に後席ドアの開口部が狭くなる。そのため乗降性に関しデメリットがある。スタイル優先の設計である場合は良いが、キャビンを広く設計する場合はメリットがないという点がある。

トヨタでは2001年のウィンダムのフルモデルチェンジで、日産は2004年のセドリック/グロリアのモデル廃止、最後は2005年のディアマンテのモデル廃止をもって国産車における高級4ドアハードトップ車はほぼ消滅した。

スバルも伝統的にセダンワゴンに採用し続けていたが、現在はハードトップの採用をやめる方針をとっており、インプレッサフォレスターレガシィは窓枠付きのドアになった。また、同社では特にハードトップとは呼ばず、「サッシュレスドアを採用したセダン、ワゴン」としている。なお2009年のフルモデルチェンジでレガシィ3タイプ(ツーリングワゴン・アウトバック・B4)全てがサッシュ付ドアに変わったことにより、オープンカーやコンセプトカーなどを除いて、現在日本で生産され、販売されている乗用車にこの構造を持つものは無くなった。

また、ヨーロッパの自動車メーカーではメルセデス・ベンツCLSクラスで、またシトロエンC6でピラード・ハードトップを採用しており、この2車種は現行のヨーロッパ車では珍しいサッシュレス4ドア車となっている。

ドアの窓枠が無いことによる前方・側方死角の減少や、窓を降ろせば狭い場所でも乗り降りがしやすいなど、見かけのスタイリッシュさとは別のメリットも存在する。

[編集] 自動車部品としての「ハードトップ」

脱着式ハードトップの例:本来布製の幌を持つオープンカーに、ハードトップが被せられている。ポルシェ・911ターボ・カブリオレ
電動格納ハードトップの例:ルノー・メガーヌ・グラスルーフ・カブリオレ

金属で出来た自動車の屋根のこと。実際的には、オープンカーの屋根構造において、「ソフトトップ」(布製の幌)と対照的に使われる。

オープンカーの装備として、脱着式のハードトップ、いわゆる「デタッチャブルハードトップ」の場合、アルミFRPなど軽い素材で作られていることが多い。装着は、本来装備されていることの多い布製の幌を閉じる場合に比べて煩雑であるが、耐久性や遮音性に優る。取り付けることでオープンカーがクーペ風のスタイルになるという寸法である。

車両そのものに電動格納式ハードトップを組み込み、自動的・機械的に屋根を開閉できるオープンカーもあり、クーペカブリオレと呼ばれる。日本では、このような車種の屋根構造を指して、「ハードトップ」の代わりに、「メタルトップ」という表現が使われることがある。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年10月18日 (日) 18:15 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【ハードトップ】変更履歴

ご利用上の注意